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記事 11件
  • 「二重の封じ込め」:靖国参拝問題に関するNYT紙論説から読み解く|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-31 11:54  
    おくやまです。先月の中国の防空識別圏から今回の安部首相の靖国参拝まで、日本の同盟国であるはずのアメリカの対応について不信感を抱いている人がいるかもしれませんが、これについて少し書いてみます。まずは安部首相の靖国参拝についてですが、さっそくNYタイムズ紙が社説で批判をしております。ただしこの批判の仕方が、アメリカの「覇権国」としての立場からなされていてとても興味深いものなので、ここから少し分析をしてみましょう。
  • 「未来の地政学」を知って下さい。|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-30 21:14  
    今回、「地政学講座の第10回、未来の地政学だけ」を特別に販売することに決めました。なぜ、第10回だけか?それは、第10回のテーマが「未来の地政学」だからです。
    ここだけでも学んでもらいたいというつもりで、特別に単品化しました。価格はお求めやすい8,400円です。
  • 中国の「ハッタリ」と米国の「火遊び」には「リアリズム」で対抗せよ|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-21 08:00  
    私がここで言いたいのは、やはり、「リアリズム」ということです。アメリカは自国民の利益を最大限に考えた「ビジネス」として日本を中国にぶつけておきたいと考えているフシがあり、それ以上でもそれ以下でもないということなのです。そして、北京上層部は、アメリカなどの反応を見て「圧力で押し切れば乗りきれる」と判断したはずですし、そういう意味では、彼らの頭の中では、かましたハッタリは「成功」したことになるわけです。しっかりと肝に銘じておかなければならないのは、私たち日本人がすっかり忘れてしまっている、国際政治は冷酷な「危険なビジネス」であるということです。切った張ったのシビアな舞台においては、キレイ事だけで済むわけもなく、今回の「危険なビジネス」において中国がやったような「ハッタリ」も、当然、かまされます。アメリカも中国も自らの「国益」の追求という「リアリズム」に基いて、ありとあらゆる手段を駆使して迫ってきます。それに対処するには、我々日本人は「リアリズム」の本当の意味を理解しその上で、有権者として政治家たちにその実践を迫るべきでしょう。昨今の東アジア情勢の激動を目の当たりにして、改めて、このことを強く想わざるを得ません。
  • 対馬・津軽・宗谷の3海峡の地政学的意味|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-20 18:17  
    以前奥山さんが、「北極の氷が消えていて、これによって世界の地図が様変わりしてきた。」とブログに書いたことがありましたが、このトピックは、世界にもたらす影響だけでなく、日本の経済、防衛上も重要な点が多いのです。この問題は、地球が温暖化しているかどうかの議論でなく、また、海面が上昇しているかどうかの議論でもなく、ここで注目しているのは、北極の氷が解け始めていて、夏の期間は通行できるようになってきている、つまり、"海路ができた"ということです。そして、当然、資源開発を進めることも出来るわけです。この二点こそが地政学的に大問題です。

  • 尖閣問題の「地政学的」意味とは?|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-19 16:37  
    今年6月、鳩山由紀夫元首相が香港のテレビ局『フェニックステレビ』から取材を受け、尖閣諸島問題について「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」と発言していたことが判明し問題になっていました。TVや新聞でも一時は、「日本と中国が領有を主張する尖閣列島」などど紹介していた時代から比較すると、ずいぶん変わりました。まだ、中国に遠慮しているメディアはありますが、菅官房長官もあきれながらも苦言を呈し、ネット上の国民からも非難が相次ぐようになりました。日本人の領土についての感覚が敏感であり、あの島を守っていくという認識が感じられます。しかし、政治家やネット言論にも足りない感覚があります。それが「地政学」の感覚です。
  • アメリカと中国は必ず激突する!?|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-15 18:30  
    前回まで、北京の環球時報(共産党直属の中国メディア)の記者を相手に北京で行われたこのインタビューの要約を掲載しましたが、この総括として、私がここにコメントや解説をつけてポイントをまとめてみました。まず、ミアシャイマー教授は、『大国政治の悲劇』の最後の章で、自分が提唱する国際政治の理論である「攻撃的現実主義」(Offemsive Realism)というセオリーを使って、中国の台頭は絶対に「平和的」にはならないことを予測しております。この著書は出版からすでに13年近く経とうとしているわけですが、ミアシャイマー教授自身は、この考えを全く変えていないことが、今回のインタビューでもよくわかります。それでは今回のミアシャイマー教授の回答で明確になったことを、いくつかのポイントごとに整理してみます。
  • 中国が"平和的に"台頭することはない。(3/3)|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-14 12:10  
    ジョン・ミアシャイマー(John Mearsheimer)はシカゴ大学教授であり、中国では『大国政治の悲劇』によってその名が知られている人物だ。その本の中で、ミアシャイマーは自身のアナーキーな世界秩序をベースとした悲観的な見方から、中国の台頭は最終的に「非平和的」になると予測している。彼の本は2001年に出たのだが、それ以降の彼の見方は変化したのだろうか?中国の「平和的台頭」はアジア・太平洋地域に何をもたらすのだろうか?環球時報の記者は、彼の最近の北京訪問の際に独占インタビューを行った。
  • 中国が"平和的に"台頭することはない。(2/3)|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-13 12:48  
    ジョン・ミアシャイマー(John Mearsheimer)はシカゴ大学教授であり、中国では『大国政治の悲劇』によってその名が知られている人物だ。その本の中で、ミアシャイマーは自身のアナーキーな世界秩序をベースとした悲観的な見方から、中国の台頭は最終的に「非平和的」になると予測している。彼の本は2001年に出たのだが、それ以降の彼の見方は変化したのだろうか?中国の「平和的台頭」はアジア・太平洋地域に何をもたらすのだろうか?環球時報の記者は、彼の最近の北京訪問の際に独占インタビューを行った。
  • 中国が"平和的に"台頭することはない。(1/3)|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-11 15:19  
    ジョン・ミアシャイマー(John Mearsheimer)はシカゴ大学教授であり、中国では『大国政治の悲劇』によってその名が知られている人物だ。その本の中で、ミアシャイマーは自身のアナーキーな世界秩序をベースとした悲観的な見方から、中国の台頭は最終的に「非平和的」になると予測している。彼の本は2001年に出たのだが、それ以降の彼の見方は変化したのだろうか?中国の「平和的台頭」はアジア・太平洋地域に何をもたらすのだろうか?環球時報の記者は、彼の最近の北京訪問の際に独占インタビューを行った。
  • イデオロギー対決議論はもうやめませんか?|THE STANDARD JOURNAL

    2013-12-05 17:07  
    より多くに人と共に、学問・学派としての「リアリズム」を学び、共に真の「リアリスト」を目指したい・・・そんな想いのもとに、リアリスト学派の中でも、現代最高峰と言っても過言ではないシカゴ大学のジョン・J・ミアシャイマー教授の強力な理論をじっくり、きっちり解説しました。