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ロバート・カプランの最新刊本を解説します。|THE STANDARD JOURNAL
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ロバート・カプランの最新刊本を解説します。|THE STANDARD JOURNAL

2014-10-23 13:27


    みなさんこんにちは

    和田です。

    来週28日火曜日20時からはロバート・カプランの新著訳出版を記念して
    特番でロバート・カプランを取り上げます。

    http://live.nicovideo.jp/watch/lv195767981
    ↑クリックして予約しておいて下さい。

    二部構成になっています。
    第一部は全て無料。第一部の前半は
    20時からの「アメリカ通信(再放送)」、
    21時からの後半は欧米ニュースの「アメリカ通信LIVE!」を放送します。
    第二部は、カプラン本の解説で、前半少し無料公開し、その後有料になります。


    さて、今回の特番の主役、ロバート・カプラン氏は、
    アメリカの著名な<ジャーナリスト>です。

    <ジャーナリスト>と聞くと、これまでの番組でも何度も取り上げてきた

    <<戦略家>>のルトワック
    <<国際政治学者>>のミアシャイマー

    という肩書とくらべてしまうと、あまりピンとこない、
    「・・・あまり重要じゃないんじゃないか・・・」などと思われる方も多いと思います。
    もしかすると、「ジャーナリストなんてトンデモ系でしょ?」くらいに
    思っている人もいるかもしれません。

    ところがどっこいです。

    政治の舞台ではジャーナリストの方が生の重要な情報を持っていたり、
    大きなインスピレーションをもとに、真を突いた分析をして、
    実際の政治に与える影響も大きい場合も多いのです。

    日本の新聞社に所属する記者であっても、
    取材などで中国や韓国に行くと、ほぼ盗聴されているとわかるそうです。
    つまり、これがどういうことかというと、

    ジャーナリストは政府の諜報活動を行う可能性が非常に高い

    と世界各国では認識されているからです。

    実際、<ジャーナリスト>と言っても、実際のところは、
    政治家のアドバイザーやシンクタンクの一員も兼ねていることも多いのです。

    詳しくは地政学講座のCDを聞いて下さった方にはわかると思いますが、
    <元ジャーナリスト>という経歴を持つ地政学者もいるくらいです。
    考えてみれば、これは当然のことで、
    実際に旅行して現地に入り、現地情報と地図を見て動いているだけに、
    地政学と親和性が高いのです。

    欧米はそうでも日本はどうなの?
    という人もいると思いますが、日本にもこれを地でゆく人物がいます。

    例えば長谷川慶太郎氏などはそうです。
    彼の肩書は、<国際ジャーナリスト>です。

    私は長谷川氏の自宅にも伺い、その著書に書いてあることを
    どうやって予測し、的中させたかについていくつか質問し、
    具体的詳細をもって答えてもらった経験もあります。

    もちろんハズレた予測もあるので批判を受ける場合も多いのですが、
    的中した予測もたくさんあり、実例としてはこんなものがあります。

    米中対立の時代、彼は世界を回って冷戦は間もなく終わり、
    西側が勝利するとも書いていました。

    実際ベルリンの壁崩壊直前に、当時の首相海部俊樹に
    「間もなく、東ドイツが崩壊する」と直接伝え、
    彼は思考停止し何も話さなかったというエピソードも
    その予報?の根拠も聞いたことがあります。

    また、オイルショックで、政府は石油緊急対策要綱を閣議決定、
    「総需要抑制策」がはじまり、日本全国で
    トイレットペーパーの買い占めが起こっていた渦中、
    長谷川氏は、石油の輸入は足りているし今後も輸入は伸びるし減らない。
    だから売れるものは全部売れとアドバイスしていました。
    理由はロンドンのロイズの原油タンカー保険の予約情報から
    日本側への供給減少がなく、逆に拡大し足りていることを
    知っていたからだそうです。

    また、長谷川氏は、その自宅に出入りできるほど信頼されて、
    あの大平元首相のアドバイザーも務めていたというのも有名な話です。

    さらに、湾岸戦争が起きるか起きないか緊迫している時に、
    テレ朝のやじうまTVという番組に出演していたときのこと、
    「いつ頃戦争がはじまりますか?」と言われ、「今日始まります!」
    と明確に答えそのあと実際戦争が開始しました。

    この「予言」を的中させた理由を聞いたら、これもしっかりした根拠をもっていました。
    空爆を開始する条件を知っていて、さらに中東に出入りしている
    日系企業から現地の天気図を毎日FAXしてもらっていたからできたとのことです。

    長くなるので端折って書きましたが、
    情報分析における細部を教えてもらうとかなり納得できます。

    国際政治の世界では、
    <ジャーナリスト>がどういう位置付け・意味合いであるか?
    を感じてもらえたのではないでしょうか。
    <ジャーナリスト>は国際政治の裏舞台で活躍している存在なのだ
    という認識の上で今回の特番を観て頂ければと思っております。

    その特番に先立って、奥山さん自身が今回の「カプラン本」について
    語っているテキストを会員の皆さん限定でご紹介しますので、
    必ず読んで、放送当日までに「予習」をしておいて下さい。(笑)

    それではさっそくどうぞ。

    ( 和 田 )

     
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