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長期的に視て日本がとるべきポジションとは?・・・|THE STANDARD JOURNAL
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長期的に視て日本がとるべきポジションとは?・・・|THE STANDARD JOURNAL

2015-03-06 19:33




    おくやまです。

    相変わらずISISやウクライナ情勢など、
    世界の「地政学リスク」に関する話題にはこと欠かない
    国際情勢になっております。

    このような国際情勢を考える時に、
    むしろ目に見える現象から一歩引いて、
    なるべく客観的に見ようとする姿勢を持つことが大事だ、
    という話を今回はしてみたいと思います。

    たとえばわれわれがものごとを主観的な、
    いわば思い込みの観点から見てしまうと、
    その移り変わる情勢判断を完全に見誤ってしまいます。

    これまで、この「アメ通」で私が繰り返しご説明してきた
    「リアリズム」という学派の理論は、
    まさにこのような不透明で移り変わる情勢を
    冷静に見るためのツールであることは、
    読者の皆さんにはもはや言うまでも無いことですね。

    そして、私が専門で研究している「地政学」でも、
    このように一歩引いて「ものごとを大きく捉える」
    ということの重要性が強調されております。

    たとえば地政学では、
    「ものごと短期的ではなく、長期的に見よ!」
    と強調されておりまして、これは、
    「地政学の祖」と呼ばれているハルフォード・マッキンダーの
    歴史に対する見解に端的に現れています。

    彼の理論では、過去1000年の世界の歴史というものが、

    ●モンゴルの騎馬が活躍した1000年代からの500年間を「ランドパワーの時代」
    ●ヨーロッパの帆船が活躍した1500年からの400年間を「シーパワーの時代」
    ●鉄道輸送が盛んになった1900年代からの「ランドパワーの時代」

    という風に分類されています。

    「なに?過去1000年間にわたる歴史を三分割?!」

    と、ある意味、この大雑把?とも言える分類法に
    驚く方もいらっしゃるかと思いますが、
    マッキンダー自身はこのような「長期的」な視点を、
    <地理と人間社会(テクノロジー)の発展>という観点から導き出しています。

    要するに、ここ1000年ほどの人類の歴史は、
    「ランドパワー」→「シーパワー」→「ランドパワー」
    と移り変わってきたということです。

    ただし、一言付け加えると、
    私としては、このマッキンダーの見解には修正が必要であり、
    「現代でもシーパワーの時代が続いている」と考えています。

    -:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-

    さて、そろそろここで皆さんから、

    「いやいや奥山さん、そんな長期的な視点が何の役に立つのよ?」

    という声が聞こえてきそうですが、
    実はこれがかなり役に立ちます。
     
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