【AviUtl+x264guiEx】ニコニコ新仕様用 自己流エンコード設定
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【AviUtl+x264guiEx】ニコニコ新仕様用 自己流エンコード設定

2017-03-20 12:00
  • 116
遂に自分のアカウントでも1.5GBまで投稿可能な新仕様が適用されました
16年11月頃に書いた記事を、17年3/20付でいくつか編集・追記しました

下記の動画は新仕様下でアップロードした
3分程度の耳コピ動画 と 4分のボカロカバー曲

10分超え15分59秒未満のゆっくり実況動画 になります








New 3/20追加



(この動画はSharpenResizeの値を少し変えました、詳しくは3/20追記分にて)


ニコニコ動画の新仕様についてはニコニコインフォにて
投稿可能な動画ファイルのサイズが増加します

かなり端折って話すると
「容量制限は1.5GBまで緩和するけど
 どんな動画もニコニコ側で都合よく再エンコードするね」
ということです

それならば向こうの仕様をクリアしつつ
なるべく高画質・高音質な動画を作ろうじゃないかということで
拡張 x264 出力(GUI)Exの設定項目とその機能について などのWikiを参考に
自己流の設定を組んでみました


ただこの記事を読む前に、頭に入れておいてほしいことが1つ
結局ニコニコ側で再度都合よくエンコードされてしまうので
こだわった設定もいくつか無駄になる可能性があるということです

あと全ての動画に対して必ずしも良い方向に働くとは限りません
(プリセットでも実写向けとアニメ向けがあるように)
下記で紹介するフィルタなどは、数値次第でかなり見え方が変わってくるので
最終的に好みの問題も充分絡んできます...

それでもいい加減な動画をアップロードして
「色味が変わってしまった」 「画質が極端に落ちた」 「音質が...」
なんてなってしまわないよう
リスクを最小限に抑えた動画をこちら側で作るのは充分アリかと思います


細かい設定の話へ入る前に、高画質を狙うなら抑えておきたいポイントは3つ
動画のサイズ(解像度)は1280×720がベスト(大きくても1920×1080
動画の尺は長くても15分台に抑える(16分台になると960×540と中画質になる)
映像ビットレートは少なくても1000kbps以上欲しい(音声は192kbps以上)

                   

気になる画質比較
これから紹介する設定でエンコードした動画を
ニコニコ動画の再エンコードを受けたらどうなるのか比較してみました

元動画の解像度は1280×720、動画尺は3分30秒
映像ビットレートはどちらも4170kbps、30fps
画面サイズを「大」にしてスクリーンショットしたフィルタありなしの比較
(画像クリックで大きいサイズ)

フィルタあり←  →フィルタなし


フィルタあり↑  ↓フィルタなし


フィルタあり↑  ↓フィルタなし


フィルタ無しだと少しぼやっとしてしまいます
フィルタを通すと全体的にくっきりし、色の濃淡がハッキリしますね
ただ色合いも当然変わるので使用するか否かはお好みで


前置きが長くなりました、それではまずAviUtl側の基本設定から

上記の比較にもあった通り、自分は3種類のフィルタを使っています
ノイズ除去フィルタ NL-Means-Light for GPU
シャープ系効果やリサイズが出来る SharpenResize
シャープ系フィルタ WarpSharp



エンコードした後のぼや~っとした感じが抑えられ
特に字幕なんかはくっきりした感じに仕上がるのでオススメ
その代わりエンコード時間は倍ぐらいに膨らみますが...

上記のフィルタを導入する際、グラフィックボードが絡んでくる点にも注意です
 エンコード時グラボの力も借りるので、積んでないとフィルタが動作しなかったりします

処理の順番は SharpenResize → NL-Means → WarpSharp にしています

各フィルタの細かな設定は、このような感じに
AviUtlで少しずつ再生しながら効果を確認すると良いでしょう


特にSharpenResizeは、ぼや~っとした動画を引き締めるのに効果的です
引き締めすぎてジャキジャキ感が強い場合usmの値を80…70…と下げてみてください


SharpenResizeについて3/20追記
始めの参考動画にもあったこのピクミン2では、少し値を変えてみました


具体的に言うと、上記で使用しているフィルタの主な効果としては
輪郭をくっきりさせたり・色の濃淡をハッキリさせることで高画質に...
が狙いなのですが、どうしても理想より濃い色に変化してしまう部分がありました
理想の青がこれなら、フィルタの効果を受けすぎた濃い青みたいな

比較画像で見るとこんな感じ
上記のフィルタ設定↑  ↓下記で説明するフィルタ設定


5匹のピクミンの色(特に)を見比べてもらうと分かりやすいかも

上記のフィルタ設定↑  ↓下記で説明するフィルタ設定


「色の濃淡をハッキリさせ高画質に見せる」という意味では
上の方が全体的に見た時、画質が良く見えるかもしれません
(スマートフォンからだと同じに見えるかも…)

では数値をどういじったかと言うと、usmとminをそれぞれ下げてみました


結果的にシャープ効果はそのままに、色の変化を抑えた形です
他のフィルタは特にいじらず、エンコード設定もそのままに出力

あくまでも参考程度に「あぁこの人はこんな感じになったんだなぁ~」
くらいの気持ちで、自分なりに色々テストしてみてください

以上3/20追記部分でした


次はフレームレートの設定


60fpsなら1秒間に静止画60枚分の描写、30fpsならその半分30枚

60fpsは動画をぬるぬる動かせるので、高画質が狙える
動きの多いレースゲームやMMD動画は60fpsなものが多い

逆に動きの少ない一般的な動画は30fpsで充分
また60fps動画より描写枚数が少ないため、再生負荷も抑えられる

60fpsの動画を出力したい場合、フレームレートの変更は「なし
ただし編集している元の動画が60fpsである必要があります

自分の動画で言うと、静止画ボカロ曲やMIDI動画は30fps
ゲーム動画でもマリカーやバイオは60fps、最近のIndeは30fpsです

一応ニコニコ新仕様下での推奨フォーマットは30fpsなので
特にこだわりや問題がなければ30fpsでのアップロードをオススメします


意外と大事なインターレース解除


動画にはプログレッシブインターレースの2種類があり
YouTubeやニコニコ動画にアップロードする動画は
必ずプログレッシブにしておく必要があります
(サイトの動画は全てプログレッシブ動画として再生されるため)

後々プログレッシブで出力するよう設定をするので、ここでの解除は「なし

トップ・ボトムフィールドの設定は、一般的な動画がトップ→ボトムなので
初期設定のままで (表示に違和感を感じたらここを変えてみてください)

2種類の違いは下の動画が分かりやすいかと



自分が最近変えた設定はここ色変換の設定



今までずっとBT.601に設定していましたが
1280×720や1920×1080の動画はBT.709を推奨しています

どうやらニコニコ側でも、動画をBT.709としてエンコードしているらしく
こちら側もBT.709の動画を用意しなければ色味に影響が出るみたいです

この設定も色の表示(見え方)に関わるので、今までBT.601で出力していた人は
BT.709に変えて出力してみたら良い結果に働くかもしれません

入力は自動が無難だと思います


アップした後も違和感の少ない動画へx264guiEx側の設定
※2017年 3/20時点でx264guiExの最新バージョンは2.49となっています
 不具合が直っていたりするので、常に最新バージョンをお使いください

まずは音質部分


エンコーダは安定のNeroAac、300kbps級の高音質ならqaacに軍配が上がりますが
ニコニコ側で最大でも192kbpsに落とされるので、エンコーダにはこだわりません
一応元動画の音質だけでも高音質にしておきます


次にx264部分


ここも元からあるプリセットをベースに細かい所を変えていきます

時間は掛かるが高画質が狙える2pass設定にし
HDDへのアクセスが減らせるnul出力にチェック
プリセットのロードはslowからslowerに変更colormatrixはbt709


基本ビットレートは稼げる所まで稼ぎますが
画像のようにあまり極端な数値でエンコードされても大変なので


※この画像で言う16497kbpsの部分

上限映像ビットレートは4000~5000kbps辺りでフタをしておきます
(プラス音声分で4500~5500付近)
ニコニコへアップすると最大で2000kbps、平均1000kbps辺りまで落とされます

下限ファイルビットレートを下手に高い数値にすると
その数値まで届かない場合、エンコードが無限ループになるので注意
(バージョンアップで改善されたようですが、自分はOFFにしています)

万が一上限を設定した上で上限以上のビットレートが出てしまい
エンコードが無限ループになる場合、上限ファイルビットレートのチェックを外し
目標映像ビットレートを4000などに設定した方が安定するかもしれません




レート・QP制御


下手にいじると乱れそうなのでほとんどプリセットのままです

レート制御先行探査フレーム数は、ほぼ静止画動画なら40
ゲーム動画は60に増やしてます

40のままでも問題ありませんが、60まで増やすと少し画質も上がるそう
上げ過ぎるとメモリの使用量が増えるので注意 (MAXでも60推奨)


フレーム


フレーム設定の多くは、
数値を大きくすると画質は良くなるが
再生負荷が大きくなったり正しく再生出来なくなる
といったものが多いです

動き予測アルゴリズムは、バランスが優れているUneven Multi-Hexagon
サブピクセル動き予測もエンコ時間と画質のバランスを考え「9
動き探索範囲や参照距離も、負荷と画質のバランスを考え適切な数値内で画質寄り

インループ デブロックフィルタはデフォルトONですが私はOFFにしてます

ONのメリット→画質が良くなる
ONのデメリット→再生負荷が上がる・フィルタが原因でブロックノイズが出ることも

OFFのメリット→再生負荷軽減・フィルタが原因のブロックノイズは発生しない
OFFのデメリット→ONの動画と比べ画質は少し劣化する

再生負荷軽減のため画質劣化を許容できるのであれば切るのもありです
自分は過去にブロックノイズが発生した例もあり、常に切っています
Flash Player環境下での問題だったので、HTML5プレーヤーが主流の今
 ブロックノイズなどの問題はもしかしたら発生しないかもしれません


インターレス保持はプログレッシブ

CABACはONにすると画質が上がり再生負荷もかなり増えるというもの
少ない容量やビットレートで画質を維持しなければならない場合、ON推奨でしたが
今の環境は容量もビットレートもそれほど絞らなくて済むので
自分は常にOFF状態です、おかげで再生負荷も軽くなった...かも

そもそも動画圧縮は映像の細かい部分を省略するようなもので
その為に様々な手法を組み合わせて使うのですが、DCT係数間引きもその1つです

ONのメリット・デメリット→圧縮率は上がるが、画質低下
OFFのメリット・デメリット→画質は向上するが、圧縮率低下
これも制限がゆるくなった今ではOFFの方が良いかと

スキップMB検出はOFFにすると真面目に全部計算するので速度は低下しますが
青色の領域(空など)でブロックノイズが減るので、これもOFFの方が良いでしょう

レート歪み最適化は、Allにすることで処理時間は伸びるが画質も若干向上


拡張設定はいじってないので省略...


設定が済んだらファイル名を入力して出力してみましょう


結果、【ゆっくり実況】1匹も食われず7日で借金返済 Part1【ピクミン2】
の元動画はこんな感じに仕上がりました




アップロードしようとしている動画が、ニコニコの新仕様に適しているかどうか
チェックしてくれるアプリケーション(NNC)でも
解像度や動画の尺を適切に設定出来ていれば、全て最高評価を取れるはずです



どうだったでしょうか、かなり長々と書いてしまいましたが
自分は当分この設定で動画を作り続けたいと思います

動画の確認は、非公開で1度アップロードしてみるのが一番かと
ニコニコ側のエンコード特徴はフェードイン・アウト処理に弱いです
そういうシーンではどうしてもブロックノイズが気になるでしょう

ニコニコ動画でアップした動画を確認する際の注意
不具合なのかプレミアム会員でも、たまに低画質動画が優先的に再生される時があります
HTML5プレイヤー上での動作なので、将来的に改善されるとは思いますが
高画質条件を満たしているのに「おや?」と感じた時は、少し時間を置いてみましょう
(自分の場合、10分ほど置いて確認してみたら無事高画質なものが再生されました)



こんな長い記事、最後まで読んでいただきありがとうございました

知らぬ間に間違ったことを書いているのも申し訳ないので
何か指摘などありましたら、遠慮なくコメントしていただいて構いません


それでは、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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