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  • 荻上チキ責任編集 “α-Synodos” vol.166 特集:ジェノサイド

    2015-02-15 23:30  
    262pt
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    荻上チキ責任編集“α-Synodos”
    vol.166(2015/02/15)
    特集:ジェノサイド
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    ★今号のトピック
    ○はじめに
    1.長有紀枝氏インタビュー「人間の安全保障」はどこを向いているのか
    2.稲角光恵国際法はジェノサイドを処罰できるか?――ジェノサイド条約と国際刑事裁判所の光と影
    3.藍原寛子ルワンダ大虐殺から20年
    4.伊藤正子韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題――戦争の記憶と和解
    5.石田勇治×荻上チキ「世界史上最大の悪」ホロコーストはなぜ起きたのか
    6.山本ぽてと草にすわる(2)――会社を辞めました(中編)
    ○編集後記
    ━━━━━━━━━○はじめに
    花粉が飛び始めました。つらいです。鼻や目や耳に花粉を感じ、自分の感受性の強さに恐れ入っております。自分の感受性くらい自分で決めたい! みなさんどうお過ごしでしょうか。
    今号は「ジェノサイド」を特集します。人間の安全保障、ジェノサイド条約、ルワンダ大虐殺、韓国軍によるベトナム人戦時虐殺、ホロコーストなど、様々な角度からジェノサイドを追いました。
    まず、長有紀枝さんへのインタビュー「『人間の安全保障』はどこを向いているのか」です。長さんは「人間の安全保障」をはじめて聞いた時、「新鮮味の無い概念」「包括的すぎる」と感じていたようです。しかし、深く研究していくうちに、その包括的な視点の重要性に気が付きます。最前線で人道支援に関わっていた長さんから見た「人間の安全保障」につてお話を伺ってきました。
    2本目は稲角光恵さんによる「国際法はジェノサイドを処罰できるか?――ジェノサイド条約と国際刑事裁判所の光と影」です。ジェノサイド条約・国際刑事裁判所の誕生など、許されざる犯罪としてジェノサイドを処罰するシステムが構築されました。しかし、ジェノサイドの立証が難しいなど、様々な問題も抱えています。その光と影について、ご寄稿いただきました。
    次に、「ルワンダ大虐殺から20年」を藍原寛子さんにご執筆いただきました。厳重体制の中で行われた追悼式典、PTSDで倒れる女性たち、刀や銃弾の痕が残る無数の頭蓋骨、平和の架け橋になろうとする福島の女性……ルワンダ大虐殺から20年、現地での取材を基にルワンダの「いま」に迫ります。
    つづいて、伊藤正子さんによる「韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題――戦争の記憶と和解」です。負の記録を残そうと奮闘する韓国NGOと、「過去にフタをして未来へ向かおう」とするベトナム政府。韓国とベトナム双方でどのように虐殺が語られていったのか、「嫌韓」ブームの中で語られがちなこのトピックを、丁寧に追います。
    特集最後の記事は石田勇治×荻上チキの「『世界史上最大の悪』ホロコーストはなぜ起きたのか」です。今年1月、アウシュビッツの解放から70周年を受け、安部首相はイスラエルのホロコースト記念館を訪問し、「ホロコーストを二度と繰り返してはならない」と改めて述べました。なぜ大量虐殺は起ってしまったのか。その背景に迫ります。
    最後に新連載2回目「草にすわる――第二回会社をやめました(中編)」です。今回は、ホットケーキを食べながら文学少女・智子さんが会社をやめるお話を聞いてきました。(みなさん勘違いされていますが、山本ぽてとと、編集部の山本は別人の設定です。よろしくお願いします。)
    今回もてんこ盛りの内容ですので、どうぞお楽しみください!(山本)
    【お詫びと訂正】前回の「編集後記」内において、「ペルーでオラウータンの人権が認められた」と書いてしまいましたが、正確にはアルゼンチンでした。ペルーとアルゼンチンのオラウータンの皆さまに、多大なご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
     

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  • 荻上チキ責任編集 “α-Synodos” vol.165 特集:時間

    2015-02-01 17:00  
    262pt
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    荻上チキ責任編集
    “α-Synodos”
    vol.165(2015/02/01)
    特集:時間
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    ★今号のトピック
    ○はじめに
    1. 片山真人インタビュー
    暦は、どのように決められてきたのか
    2.安田正美
    光格子時計が切り拓く未来――時計が時計でなくなる!?
    3.新城カズマ
    宇宙時間とスマホと僕の先輩、もしくはSFと時間についてのあれこれぐるぐる
    4.青山拓央
    時間の流れに速さはあるか
    5.片岡剛士
    経済ニュースの基礎知識TOP5
    ○編集後記
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    ○はじめに
    年があけたと思ったら、もう2月です。時が過ぎるのは早いですね! というわけで、今号は「時間」をテーマにお送りいたします。
    1本目は、国立天文台暦計算室長の片山真人さんインタビュー「暦は、どのように決められてきたのか」です。1年とはなにか? 1ヶ月とは? 1週間って? と私たちの生活に必要不可欠は暦について伺いました。最近挿入が決まった「うるう秒」についても触れています。うるう秒好きの方は必読です!
    2本目は、「光格子時計が切り拓く未来――時計が時計でなくなる!?」です。世界一大きな砂時計がある島根県仁摩町で育った安田正美さんにご寄稿いただきました。最先端の時計事情をとても分かりやすく解説されています。最後は壮大でロマンチックです。
    3本目は、SF作家・新城カズマさんによる「宇宙時間とスマホと僕の先輩、もしくはSFと時間についてのあれこれぐるぐる」です。説明はしません!とにかく読んでみて下さい。
    4本目は、青山拓央さんの「時間の流れに速さはあるか」です。哲学の観点から時間について考察されています。何気なく使っている<今>という概念について、そして<タイムトラベル>について。ゆっくり味わいながら読んでいただきたい記事です。
    5本目は、片岡剛士さんの大人気連載「経済ニュースの基礎知識TOP5」です。今回は、日本銀行の金融政策、2014年度補正予算・2015年度予算、スイス国立銀行と為替レート、ギリシャ総選挙とギリシャ経済の今後、欧州中央銀行が量的緩和の開始を決定……気になるニュースをチェックしてください。
    今月もてんこ盛りの内容ですので、どうぞお楽しみください!
     

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