• アダルトVRとかいう脅威の映像革命のおちんちんシンギュラリティについて

    2017-11-11 04:0531
    最近「シンギュラリティ」という言葉が世間ではめっちゃキテるワードになっています。日本語では「技術的特異点」のことで、要するに人工知能が近い将来人間よりすげーことになって世界がやべーことになるという話。SFって今さ、みたいなことです。

    今んとこITの意識高い人が「これはすごいでござるよ……」「ござるな……」ってメガネズリ上げで盛り上がってる程度の話で、ITの末端でぼけっと生きている僕には「ふーん。メガネっすね」ってピンと来ない話だったんですが、最近PS VRを買ったんです。「Rez」っていうVR界隈では有名な超面白いゲームがやりたくて買ったんですが(超面白いのでおすすめ)、「VRのエロ動画はやべーぞ」という話も聞いてたので試しにDMMでVRエロ動画を見てみたわけです。そこで唐突に到来しましたね。僕のおちんちんシンギュラリティが。一気に「ピン」と来ました(激ウマダブルミーニング)。

    今から僕は「お夜食カンパニー」というメーカーの「王様ゲーム」というシリーズについて熱く語りますが、変にリンクとかするとBANが怖いので詳しくはググってください。未成年のよい子は「YouTube ヒカキン」とかでググってこの場を去るように。



    「ヒカキン」でググって最初に出た動画(結構面白かった)

    さて、本題ですがVRエロ動画の何がすごいかというと、実は「エロ」的にはまだ発展途上なところが多いです。確かにすごいとこはすごい。一番すごみがあるのはエロ動画に「距離感」の概念を導入できたところで、DMMのおしまいおじさん達のレビューを見ればわかるようにエロ動画なのに「キスシーン」に対する言及がやたら多いところです。

    例えばお乳が近づいてきたり離れていったりといった立体感、臨場感は最初はかなりのチンギュラリティを感じます。これはマジですごいのですが、現状はまだ固定カメラで撮影してるという物質的制約があり、画質も限度があったりするため意外とそこはすぐ慣れちゃうのです。よってVR的に一番リアリティが出るのは女性の顔がめっちゃ近づいてくるキスシーンだという事情がある(バイノーラル録音だと確かに臨場感は一番すごい)。真のチンギュラリティにはまだ数年から数十年の時間を要するだろうというのは、メガネ的シンギュラリティとそう変わりません。

    しかし、新技術の普及は常にエロから起こる、とこち亀も言っていました。その意味で現時点最大の革命を起こしているのがこの「王様ゲーム」シリーズなのです。数千円のVRゴーグルとかもあるらしいのでぜひ一度試してみてほしい。

    この動画の設定は「イケメンの友人が女の子をナンパしてうちに連れてくる」というものです。そして全てのエロ動画に言えることですが、その世界観にいかに没頭できるかが「ピン」と来るかに多大な影響を及ぼします。これは「盗撮もの」「素人もの」が生む「リアリティ」に強い思い入れのある筆者の主観ですので、ピンと来なかった方は紗倉まなのVRとかを見ていただいてもらってこの記事はもう読まなくて結構です。

    VRエロ動画の中でも異様に評価の高い「王様ゲーム」の特徴はその「リアリティ」にあります。

    例えばその1つは異様な長尺です。イケメン友人が女の子を連れてきても「まず飲もっか~」とだらだら飲み会が始まり、「好きなタイプは~?」などのくだらねえ雑談が何十分も続きます(目線的には女子のパンチーが見えるなどのサービスはある)。そしてこの友人は最初に「こいつ俺の親友なんだけど超無口なんだよ~」とその場に座ってるだけのVR主観者に対するフォローを入れて世界観を補強します。この友人がパリピ的トーク力を滅茶苦茶に発揮して場を回してくれるため、主観者たる僕はVRゴーグルをつけたまま完全にそのよくわからない飲み会の世界に没頭できるのです。

    ここが一番伝えたい部分なのですが、「王様ゲームVR」で僕は初めてエロ動画の前振り部分だけ全部見て絡み部分をスキップするという経験をしました。

    話の流れとしてはだんだん酒が進んできて「王様ゲームやろう」となって、ポッキーゲームをやったり徐々に服を脱いだりと過激になっていくテンプレなんですが、そのへんの塩梅が絶妙なのです。おそらくある程度ガチでくじを引いてる部分があって、「王様が女子のお乳をつつつく」みたいなちょっとエッチな流れになったあとに僕(主観者)と男の友人がキスをする、みたいなエロ的には無駄なシーンが入ったりします。当然VRなので兄ちゃんの顔がめっちゃ近づいてきて僕(主観者)が「マジで気持ち悪い!」ってなったりする流れがあって、女の子たちが「今のよかったね~w」みたいに盛り上がるテンションとかがマジでキモい流れを経てる分すごいリアリティあって「マジで王様ゲームしてる感」がすごくて楽しいのです(BL好きの女子とかにはおすすめです)。ディフェンス的に言っておくと僕は王様ゲームをしたことはないです。これだけは真実を伝えたかった。

    最終的には「王様の王様を1番が舐める!w」とか「な、なんか私たちもドキドキしてきたね……(ジュン)」みたいなご都合展開に入って、僕(主観者)は「急にどうしたんだよ……」みたいになったりするんですけど、過程的にはかなりよくできています。一般向けに「合コンVR」みたいなのが出ても僕は買うと思う。臨場感を持って飲み会に参加してる感の楽しさはかなり普遍的なものがあるので、やがては「孤独のグルメVR」みたいなのが出てくると思います。

    VRって来る来ると言われて意外とまだ浸透してない文化だと思うんですが、これはマジで体験しないとなんにも分からないやつなので別にエロじゃなくても一度やってみるといいと思います。そしてそのへんの進歩はやっぱりエロ業界が結構先を行ってるところもあるのかなと。絡みのシーンで「あの棚に飾ってあるトロフィー、なんだろう」みたいなの観察するの、すげえバーチャルリアリティ感あってだいぶ楽しいです。
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  • 30代以上のめんどくさい音楽ファンのために「踊ろうマチルダ」のダイマをする

    2017-09-03 06:45115
    こないだ夏フェス行ってきたんすよ。SWEET LOVE SHOWERってやつ。山中湖のロケーションが好きで毎年行ってるんですけど、今年も楽しかったんですけど、僕ももう31歳なわけで。もうすぐ32歳なわけで。やっぱだんだん最近の音楽がわかんなくなって、フェス行っても「天気よくてビールうまくて楽しいな。あと音楽とか流れるし」って感じになってくるわけですよ。楽しんでるメインがピクニックになってる。

    SLSは新旧のいいアーティストが出るいいフェスなんです。今年は大トリがゆずで、何を隠そう中学のときにゆずを聴いて音楽を聴き始めた僕的には初めて生ゆずを見れて感動したわけです。でも僕がファンだった時のゆずは「もうすぐ30歳」とかいう曲を歌ってたころのゆずなわけで、わしもう30過ぎとるがな、みたいな。ゆず40歳になっとるがな、みたいな。そりゃフェスのバンドたちに「まだ踊れるかー!」とかアジられても「腰痛いっす……」ってなるわ、みたいな感じで切なくなったわけです。

    これは僕のノリが悪くなったというより腰が悪くなっただけなのでオドループしてる若者たちには怒らないでいただきたいのだけど、そんなベガ立ちでフェス見るマンの私が近年愛しているミュージシャンの1人があんまりフェスとか出ない「踊ろうマチルダ」なのです。



    5秒くらい聴いてもらえればわかるけど、声がもうド渋い。「マチルダ」の響きで女性アーティストを連想する人もいるかもしれないけど「踊ろう」とシャルウィーしていることからわかるようにおじさんです。基本弾き語りのソロ。元ネタはオーストラリア民謡の「Waltzing Matilda」。

    表題曲(?)の歌詞がいい。日本とも外国とも取れる世界観で10代の労働とか失恋とかの物語を歌ってる。せっかく希望を抱いて都会に出てきたのに、こんな日々だとマチルダと手を取り合っていないと道に迷ってしまうから「踊ろうマチルダ」というわけ。「目的地までは程遠い」からとマチルダを誘ったのに最後は「目的地なんてどこにも無いさ」と着地する。いいよね。

    ちなみに元ネタの「ワルチング・マチルダ」も切ない放浪者の歌で、寂しいから毎日抱きしめてる毛布に「マチルダ」って名付ける話。今日はこの話だけでも覚えて帰ってください。



    僕がマチルダで1番好きな曲。理由は「見ようと思って見た空は空じゃない」「行き先なら風が決める じゃあその風すら道に迷ってしまった時は誰が風向きを教えるんだろうか?」とか僕の心のやらかい場所を締め付けるフレーズがギュンギュンだから。

    1番好きな曲と言ったけどそのへんは季節によって変わります。そういう歌なんだと思ってる。



    唯一出てるライブDVDのラスト曲(この動画とは違う)。「もう少しだけ君といたいと言っちゃ駄目かい もう少しだけ夢見てたいと言っちゃ駄目かい」って歌を最後に歌うのが最後っぽくてよい。別にそういうエビバディ的な歌じゃなくてむしろ微妙な関係の恋人との1on1な感情を歌った真逆の歌なんだけどフェスで「踊れー!」って言われると「今は大丈夫っす……」って冷めちゃうひねくれおじさん的にはそういうとこも好きです。「落ち着かないならシガレットに火をつけてやるよ ついでに冷めた君の冷めたハートにも火をつけてやるよ」って言われると「つけてー!」って言います僕は。



    そのライブDVDの一部が紹介されてる動画。ギター、ウッドベース、アコーディオン、フィドルっていう絶妙な編成がよい。いいお客さんとメンバーに囲まれてマチルダがめっちゃノってるのでみんなギネス飲みながらこのDVD見てほしい。



    マリッジブルーの逆の歌。いい歌なので自分の配信とかでよく流してたら「オイラと結婚してくれ」を「ゴリラと結婚してくれ」に空耳した皆さんが喜んで「ゴリ婚」とか言い出した曲です。この場で全員踊ろうマチルダに謝罪してください。

    これはマチルダが知り合いの結婚式に送った映像らしい。全体的に酔っぱらっててめっちゃピースフルでいい。楽しそうな人たちを見るのが好きです。


    いかがでしたか?
    そんな踊ろうマチルダの7年ぶりの新譜「新しい夜明け」が9月20日に発売されます! これは今すぐ買わないとですね!!!


    などとGoogleの検索結果で3番目くらいに出てくるクソアフィサイトみたいなまとめでこのダイマを終わります。「踊ろう」と言われると素直に踊れない、そんな人に「踊ろうマチルダ」を聴いてほしい。なんて正直に言うのはダサいし恥ずかしいので。
  • 将棋界の藤井フィーバーについて藤井ファンが今こそ大声で伝えたいこと

    2017-06-27 01:294448
    ここ数年、会う人全員に「将棋おもしれーんすよ」「それ将棋で言うと矢倉みたいなもんですねwwwww」などと言い続けてそのたびに「ふーん」という大変好意的な反応をいただいてすっかり心が穴熊と化した僕ですが、最近僕が何も言わなくても将棋の話を振ってもらえるようになりました。藤井聡太とかいう将棋のやべーやつが将棋界に降臨したからです。

    みんなは僕に言います。「藤井くんっていうのがすごいんでしょ」「将棋の時代きたね」と。だから僕は「そうなんすよ!藤井くんは奨励会時代からめちゃくちゃ注目されてて小学生のころからプロも解けなかった詰将棋を解いたりしててー!」とここぞとばかりに早口で語り始めて、とはなってません。斜め下を見ながら「うん……」とエロ本をお母さんに見つかったときの中学生のようなテンションでつぶやくにとどまっています。なぜか。

    それは藤井くんが想像以上に強くて「やりすぎだろ……」とちょっと引いてるのもあるけど、それ以上に僕にとって「将棋の藤井」といえば藤井てんてーのことだという思いがまだ強いからです。



    「てんてー」こと藤井猛九段

    藤井猛九段は将棋ファンなら知らない人はいないすごい棋士で、めちゃくちゃ優勢になってからとんでもないポカをして負けることなどから「終盤のファンタジスタ」「てんてー」の異名を持つ棋士です。終始ニヤニヤしながらおもしろいことをつぶやき続けるシュールな解説も人気で、終盤になると「これは大体詰みです、たぶん」などとたちまち曖昧になる様子はプロ棋士とは思えないほどキュートで、よく「終盤は藤井が聞け」などと応援のコメントが飛び交うほどファンに愛されています。今、褒めようと思ったのに完全にお伝えするエピソードを間違えたことに気付きました。

    もちろんガチの実績もあります。代表的なのは名人と並ぶ棋界最高のタイトル「竜王」を3連覇したこと。それもめちゃくちゃ脂がのってる時期の谷川、羽生といった怪物をぶっ倒しての竜王3期在位です。サッカーでいうとレアルやバルサを倒してガンバ大阪が3年連続世界一になるみたいなもんです。ちょっとまた無意識にプチdisが入った気もしますがそれくらいすごい棋士だということです(余談ですがてんてーの「羽生さんと指すときは『なんか強いオッサン』くらいに思うといい」という言葉は深浦九段の「羽生さんと殴り合いの喧嘩をしたら僕が勝つ」と並ぶ将棋界大名言だと思います)。

    藤井てんてーは終盤は確かにアレですが、序盤に関してはとんでもない天才で、例えば人類代表を1人選べと言われれば大体が「羽生さん」と言いますが、将棋を「序盤」「中盤」「終盤」に分けてオールスターを選べと言われたら「序盤」はあの羽生さんを凌いでてんてーが選ばれるでしょう(僕調べ)。てんてーはマジで将棋に革命を起こす序盤戦法の数々を産み出しまくっていて全部震えるほどかっこいいのですが、特に竜王獲得の原動力となった「藤井システム」はやばいです。

    僕は将棋の棋力自体はゴミなので一番かっこいい部分だけお伝えしますが、プロ将棋で「居飛車穴熊」という作戦がめちゃくちゃ強いとされた時期がありました。王様をめちゃくちゃ固めてからゆっくり攻める戦い方で、武士みたいな棋士しかいないころは「穴熊なんか指すやつはダセー」と言われてたのですが、空気の読めない最近の若者棋士がプロになってくると「ダセーとかカンケーねーし」などと即物的なことを言って勝ちまくるので将棋界に空前の居飛車穴熊ブームが訪れました。もちろん棋理的にはつえーのでダセーとかカンケーねーのですが、「同じような将棋ばっかりでちゅまんない」というエンタメ的な視点で悲しむファンもいたと思います。

    一方、藤井てんてーは生粋の振り飛車党でした。振り飛車党というのは最初のほうで絶対飛車を逆に動かしてから将棋をしないと死ぬ一族のことで、その振り飛車こそまさに居飛車穴熊の格好の餌食でした。現在のプロ将棋で圧倒的に振り飛車党が少ないのもこのへんが関係しているみたいです。

    そんな流れの中で「絶対振り飛車で勝つ」と頑固な鰻屋の親父みたいなことを言い出したのが藤井てんてーです。そして伝説の戦法「藤井システム」が生まれます(正確な流れはちょっと違うのでWikipediaとかを読んでください。僕はこれを読むだけで泣けるレベルの感動的読み物です)。

    居飛車穴熊絶対殺すマンとしての「藤井システム」の最もすごいところは将棋の常識を真正面からぶっ壊したところです。例えば将棋には「居玉は避けよ」という格言があります。「アホみたいに攻めることばっか考えないでまずはちゃんと王様を守るんだよ」という基礎中の基礎「囲い」の概念を伝えたもので、穴熊などはまさにその究極系と言えます。しかし。

    「藤井システム」とは「居玉のままいきなり攻めて穴熊ができる前にぶっ潰す」という将棋の根本的な考え方を覆す革命でした。てんてーはこの藤井システムで谷川竜王から4-0のストレートで竜王のタイトルを奪い、将棋界にてんてー旋風を巻き起こしたのです。

    この「藤井システム」はそのあまりの独創性と緻密さから「藤井にしか指せない」とまで言われた戦法でした。ただそれだと他の棋士も負けて困るので死ぬほど対策をされて徐々に表舞台から姿を消していくことになります。かつて独創的な戦法を生みまくった舛田幸三実力制四代名人の「新手一生」という言葉が、研究のスピードの速い現代では「新手一勝」になってしまったというのは有名なお話です。

    これが僕の伝えたい「劇場版 藤井システム」の全てですが、ちょっとだけ後日談があります。根強いファンを抱えつつもタイトルなどの第一線からは少し退いていた藤井てんてーは2016年の銀河戦というテレビ対局トーナメントで突然藤井システムを連続で採用。まさかの優勝を果たして多くの藤井ファンが「藤井銀河!」「藤井ギャラクシー!」と狂喜乱舞しました。

    そして2017年の3月に行われたニコ生の非公式戦「獅子王戦」で、羽生三冠が藤井聡太四段を相手に「藤井システム」を採用。間接的に「藤井VS藤井」の対局を実現させ、見事に若いほうの藤井くんを撃破してみせました。

    非公式戦なので今話題の藤井くんの連勝記録には全然カンケーねーのですが、藤井ファンはこっそり「まだまだ『将棋界の藤井』の座はお前には渡さねーぜ」と溜飲を下げたりしたのです。当の藤井てんてー本人は「藤井くんとは負けるからやりたくない」とか言ってますが、将棋界にはすごい藤井が2人もいるんだ、ということをこのブームで将棋に興味を持った人にちょっとでも覚えてもらえればてんてーファンとしては嬉しいです。

    真の「藤井VS藤井」対決が実現する日も楽しみにしています