• 声劇団「蒼杏桜風」専用台本 差し伸べる手で繋ぐ時

    2018-11-18 01:41
    作者より:これは声劇団「蒼杏桜風」専用台本です。他者は使用禁止です

    あらすじ:夏休みに高校の郊外学習で、遊歩の親戚の家へやってきた仲良し3人組。誰とも仲良くなれない男の子に合った三人は、友達になろうとします。

    (千本桜さんメインの台本です。ナレーションは柊さん)

    配役:
    紅羽:俊也の兄で、弟想いでもあり友達思いのしっかり者の高校3年生(団長)
    俊也:お菓子とカードゲーム好きで、やんちゃな遊歩の彼氏。高校2年生(千本桜さん)
    礼治:誰に対してもいじめるが、本当はさびしがり屋。高校3年生(ミックさん)
    光弘:優しいものの、はっきりと言えない、いじめられっ子。高校1年生(柊さん)
    遊歩:しっかり者で優しい、紅羽と俊也の幼馴染(副団長)
    桃花:時折厳しいこと言う真面目。大学1年生で、遊歩の従姉(あんこっこさん)
    花梨:お転婆で意地悪い。礼治とグルになってる

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  • お菓子の罠と妖精 改訂版

    2018-10-11 23:05
    あらすじ:夕暮れの教室で過ごしていた仲良し3人組。突然現れた謎の黒い塊に、不思議な世界へ引きずり込まれてしまい…。

    配役
    紅羽♂:俊也の兄で、しっかり者。高校3年生
    俊也♂:紅羽の弟で、甘い物大好きな、やんちゃ。高校2年生
    虫歯お化け♂:黒い身体に左手に長い爪を持つ、赤い目のお化け。
    ラーミ♂:お菓子の国に住んでる妖精。ソラの友達で、威張りん坊
    遊歩♀:紅羽と俊也の幼馴染。優しい、高校2年生
    ソラ♀:お菓子の国に住む妖精。幼いながらにリーダー候補だが、ちょっぴり泣き虫
    悪戯お化け♀:オレンジ色の身体に黄色い目の子供お化け。悪戯好き


    ストーリースタート

    紅羽:おい、もう暗くなるから帰るぞ

    俊也:待って、あと少しで完成するからよ

    遊歩:でも、そろそろ帰らないと先生に叱られるわよね

    俊也:解ったよ。あとここを色塗ったら終わりにするから

    紅羽M:俺は紅羽、この高校に通っている。放課後、一緒に帰ろうと弟の俊也と幼馴染の遊歩のクラスへ行ったら、学校祭での学年演劇に使う絵が間に合わないらしくて、二人で美術室で絵を描いているところだった。

    遊歩:ちょっと、俊也。風景を描くのはいいけど、お菓子ばかり描いているじゃないの

    俊也:いいじゃん?空想の話なんだし、花や鳥ばかり描いてもつまらないしさ。

    紅羽:(ちょっと何か企む表情をして)俊也、お前の後ろにお化けいる!

    俊也:?!(振り向く)

    遊歩:(笑い出して)何、びっくりしてるのよ

    俊也:兄ちゃんひでぇ!

    紅羽:そう怒るなって。でも、そろそろ帰らないと置いて行くからな

    俊也:解ったよ。今片付けるから、待ってくれ

    紅羽M:小さい頃から、時々父さん達にこうやって驚かされた。やっと二人が帰る支度を始めたから、絵具とか片付けるのを手伝っていた時、急に全身が冷たいような感覚になって、妙な気持になった

    虫歯お化け:くくっ…

    俊也:兄ちゃん、まだ俺を驚かす気かよ

    紅羽:はぁ?お前なにいってんだよ?

    遊歩:私にも何か聞こえたわ

    紅羽:全く、何寝ぼけた事を言っているんだ…って、うわぁ?!俊也、後ろ!

    俊也:だから、ふざけるのもいい加減に…?!

    虫歯お化け:けけっ、みーつけた!

    俊也:うわぁぁ?!な、なんだこれ!

    遊歩:真っ黒い向こうから、声が聞こえてる?!

    紅羽:俊也、そこから早く離れろ!

    虫歯お化け:逃がさないよ?

    俊也:兄ちゃん、遊歩助けてくれ!黒いのが巻き付いて、ひきずりこまれる…!

    紅羽:くそう…、なんなんだこれは?!弟を離せ!

    遊歩:二人とも、危ないわ!

    紅羽M:幼馴染と飛び掛かって引き離そうとしたけど、不気味な正体不明の奴に俺達は引きずり込まれてしまった。暗闇の向こうで紅い瞳みたいなのが見えて、笑っている。手を離さない様にしていたんだけど、その向こうに見えた光に黒い奴は逃げるように、自分たちをいきなりその中に放り投げたんだ

    3人:うわぁぁぁ?!

    虫歯お化け:あいつにばれたか?!まぁ、獲物は後でもらうか。くくっ!

    遊歩:いった…くない?

    紅羽:おい…、遊歩どいてくれ

    遊歩:え?あわわっ、ごめんね!

    紅羽:…ここは?

    遊歩:何かしら…なんだか不思議な所ね…

    紅羽:ん?おい、これ。お菓子で出来てるぞ?

    遊歩:本当だわ、この地面カステラで出来てる。ここだけでなくて、空も景色もだわ

    紅羽M:俺達がいたのは教室でなくて、どこもかしこもお菓子で出来ている不思議な場所だった。

    紅羽:それに、あの黒い塊って…。あれ、そういえば俊也は?

    遊歩:忘れていたわ、俊也はどこ?!

    俊也:おーい、兄ちゃん、遊歩。俺はここだぜ

    紅羽:ああ、いた。…っていうか、お前何のんきに食べているんだよ…

    俊也:俺、大福の上に落ちたみたいでさ。食べてみたら、凄い美味いんだよ。お前らも食べてみろよ

    遊歩:普通、びっくりすると思うんだけど。俊也にとっては、夢のような事になるのかしらね

    紅羽M:弟の様子に呆れてしまったけど、ちょっと近くにあった花を1本つまんで食べてみたら、本当に甘くて美味しいんだ。もう少し食べてみようとしたら、頭上からこんな可愛い声が聞こえて来た

    ソラ:お兄ちゃん達、それ以上、食べちゃだめ!

    遊歩:今の声、何?

    俊也:なんか、変なのが兄ちゃん達の上にいるぜ?

    紅羽:うわっ、青いタカみたいなやついるけど、こいつが喋ったのか?!

    ソラ:変なのとは、失礼だな!

    紅羽M:俺の手のひら位の鳥は、ゆっくり視線に合わせる様に降りてきたと思えば、背中に羽が生やした桃色のワンピースをきた女の子が乗っていて。じっと見つめてきた

    俊也:なんだこれ?

    遊歩:よう…せい?

    ソラ:お兄ちゃん達、それ以上食べたら怖い事になるから、食べちゃだめなの。

    紅羽:随分偉そうにいうな。

    ソラ:あう…

    遊歩:ちょっと、紅羽。この子をにらまないで、怖がっているじゃない。

    俊也:だってよぉ、ちびのくせに。

    ソラ:(泣き出しそうになる)

    遊歩:もう、俊也まで…。大丈夫よ、お姉ちゃん達にここが何処なのか、あと貴女のお名前教えてくれる?

    ソラ:ここはお菓子の国、妖精が住んでる夢の国の一つだよ。そして僕はソラっていうの。お姉ちゃん達はだぁれ?

    遊歩:私は遊歩よ。そう、だから甘いお菓子ばかりの国なのね。

    紅羽:俺は紅羽だ、そっちにいるお菓子食べてるのが俊也

    俊也:おいおい、そんなちびに構ってないでさ、何か食べよう…。あ、こいつ!

    紅羽:どうした?

    俊也:あのオレンジ色の変なちびが、俺のクッキーとって持っていきやがった!まちやがれ!

    紅羽:おい、まてよ!

    ソラ:大変、あのお化けに付いて行ったら、虫歯お化けに捕まってしまうの!

    紅羽:ソラ、どういうことだ。その捕まるって…

    俊也:うわぁぁ!

    紅羽M:弟の悲鳴が聞こえて走っていったら、あのオレンジ色のお化けと一緒にその場から消えていたんだ。

    遊歩:どういうことなの…。

    ソラ:あのお化けは時々、この奥にある森へ人間を連れて行ってしまう時があるの。きっと、虫歯お化けが、俊也お兄ちゃんを呼んでくるように頼んだとおもう。

    紅羽:おい、ソラ。俺の弟は…捕まったというのか!


  • 声劇団「蒼杏桜風」専用台本 仲間が居る事

    2018-09-26 22:45
    あらすじ:ダークエルフの青年は親のやり方に反発し、街へと。そこで出会ったのは…

    (作者より:声劇団「蒼杏桜風」の専用台本です。他者の使用は厳禁です)

    配役
    オルス♂:お人好しで優しいダークエルフ(団長)
    フューレア♂:冷酷で自己中心的。オルスの父親(ミックさん)
    フレイド♂:落ち着いていて、数人で冒険してるリーダー。人間(千本桜さん)
    レイル♂:フレイドの冒険仲間。陽気で少し口が悪い、狼獣人(柊さん)
    シンリア♀:酒場のマスターをしてる、肝っ玉母さんみたいな性格のハーフエルフ(あんこっこさん)
    リリアン♀:シンリアの店で働く、気の強い店員(副団長)
    リコス♀:フレイドの冒険仲間。お転婆な魔法使い見習い(せなさん)

    (作者より。団長メインの台本になります、ナレーションは副団長が行います)

    ナレーション:ある国の森の奥に、ダークエルフの集落がありました。時々街や街道へ現れては、人間などの種族を襲い金目の物を奪うという彼らでしたが、その一族に風変りな青年が一人いました。そして、ある夜の事です。

    オルス:父さんもなんだっていうんだよ。襲ってこいって言われたって、罪のない奴を襲う理由なんてないし。

    フューレア:何故、一族でありながらオルスはお人好しなんだ?私の言う事を聞いていれば、里をぶらぶらしていたお前を部屋に閉じ込める事はなかったはずだ

    オルス:あのさ、俺はこの里の習慣が大嫌いなんだよ。昔から慣れあいを避けて、この森で隠れて暮らすのもさ。

    フューレア:この前も、街道へ出かけていながら魔物に襲撃されて怪我をした旅商人を、手当てをして助けたと里の者から聞いた。何故そのように…

    オルス:(遮り)ああ、もう五月蠅いな!父さんも里の皆も、いつまでそんな馬鹿な事をしているんだよ!

    フューレア:なんだと…!

    (SE:殴りつける音)

    オルス:うぐっ…!

    フューレア:ダークエルフは禍々しい血を受け継ぐ種族だ。その一族に刃向うっていうのか?恥を知れ恥を!

    オルス:この…くそ親父!

    フューレア:そこまでいうなら、出て行け!

    オルス:ああ、出て行ってやるよ!

    ナレーション:そのままお互いに口を利かないまま、背を向けて青年はフードのついたマントとほんの少しのお金を持って家と集落を飛び出し、街道へと出ると南の方角で明るく照らされて見える方角へと歩き出しました。とはいえ、ダークエルフは忌み嫌われる種族。時々、見ず知らずの旅人等に襲われそうになって逃げながらも、歩き続けて数日が経ち、やっと大きな山の麓にある大きな町へたどり着きました

    オルス:これが、街という所なのか…。色んな種族がいて凄い賑やかなのはいいんだが、お腹すいてパンを買いに行っただけで、俺をみただけで追い払われてしまうな…。

    フレイド:おい、どうした?こんな路地裏で佇んで?

    オルス:うわぁ?!だ、誰だ!

    フレイド:あ、いや。驚かしてすまん、何もしないから身構えないでくれ

    オルス:何もしないなんて、信じられるか!みんな、俺を見ただけで白い目で見やがる!

    フレイド:おいおい、落ち着け。みんながそうだからって決めつけるな。見た感じ、困っていそうだったから、声をかけただけだろ?見たところ、お前はエルフじゃないな?だからって、誰かを襲う気配も感じられない

    オルス:…おれは、その…

    フレイド:まぁいい。ここで話すのもあれだ、良い店を知ってるからついてこいよ。

    ナレーション:優しい声に促されるように、オルスは声をかけてきた冒険者の青年についていきます。その様子を、黒いマントを被った父親がじっと物陰からみていました

    フューレア:…家を飛び出して泣いているかとおもえば

    ナレーション:フードの下から、瞳をのぞかせると父親はそっとついていきました。さて、オルスと冒険者は、繁華街にある一件の酒場へ着くと扉を開けて店の中へ入って行きます。そこは色んな冒険者や旅人たちで賑わっていました

    シンリア:あら、フレイドいらっしゃい。今日は随分と稼げたようね?それと、その人は?

    フレイド:ああ、今日はたんまりと稼げたから、仲間も先にこっちきただろ?こいつは、途中の路地裏で拾ったんだ。

    オルス:ど…ども。

    シンリア:そう、ゆっくりしていってね。お酒はエールでいいかしら?

    フレイド:それを二つ、あとは何か適当に頼む。

    シンリア:解ったわ、リリアン。お客にご注文のお酒をお出しして

    リリアン:はーい、女将さん

    レイル:よぉ、リーダー。随分と遅かったな

    リコス:もう宴会始めちゃったわよ

    フレイド:すまん、報酬を換金していたら時間がかかってしまったよ。あとで皆で分けような

    レイル:それで、そいつは?

    フレイド:そこの路地裏にいたんだ。腹減ってるみたいだし、ここへ連れて来た。

    オルス:えっと…

    リコス:リーダーって、本当にお人好しよね。まぁいいけど、あたしはリコスよ

    レイル:俺はレイルだ、よろしくな

    フレイド:おれはフレイド、このグループのリーダーだ

    オルス:俺は、オルス。

    ナレーション:椅子を勧められ青年は5人の冒険者グループの輪に入る様に座りました。酒場の雰囲気や見ず知らずの人達の様子に不思議な気持ちになりながらも、楽しそうに話す様子にじっと黙っていたのですが、お酒を持ってきた店員がオルスに向かって、乱暴にグラスをおいたのです

    オルス:?!

    リコス:ちょっと、なにするのよ!

    リリアン:そのフードかぶってる人、ダークエルフだわ。店に堂々と入って来るなんて、汚らわしい!

    レイル:うわ、まじかよ…。確かに、こいつの手が黒いし瞳も紅いよな。おい、フレイド。どういうつもりなんだ?

    フレイド:お前らは、見た目で判断するのか?

    リコス、レイル:(黙ってしまう)

    リリアン:ダークエルフなんて、罪のない人まで襲うのよ!こんな犯罪を起こす種族の事なんて信じられないわ!

    オルス:俺は…

    フレイド:(さえぎる様に)同じ種族だからって、必ずしもそうとは限らない。俺達だって同じだ、人間や獣人…ありとあらゆる種族が悪い奴ばかりではない。レイルもリコスも、依頼をしているなら、それぐらい解るとおもうが?

    リコス:まぁ…確かに…

    レイル:そうだよな…。

    リリアン:でも、その人は…!

    シンリア:(さえぎる様に)リリアン落ち着きなさい。貴女がその種族を憎む気持ちは解るわ。でも、今はお客様でしょ?それに対して、その態度はどうなのかしら?

    リリアン:はい…女将さん。

    シンリア:解ったなら、きちんと謝って仕事を続けなさい

    リリアン:…ごめんなさい

    オルス:いや、俺こそ。正体を隠していたから…。街に来たのはいいけど、睨まれたり追い払われたりだったから、故郷の皆が酷い事していたんだな…って。

    フレイド:だけど、オルスは街の人々や俺達を襲わなかった

    オルス:俺…嫌なんだ。悪人でも魔物でもないのに襲撃するってのが

    シンリア:優しい心は、とても大切よ?恥ずかしがる事はないわ

    レイル:そうそう、俺だってすげえ乱暴者だって故郷で鼻つまみだったけどよ、フレイドが仲間をきっと守る事出来るって、言ってくれたんだぜ。

    リコス:あたしも、お転婆で魔法がちゃんと覚えられないって街の魔法ギルドで仲間外れにされていたの。だけど、冒険していくうちに少しずつだけど、仲間の助けもあって初級の魔法を使えるようになってきたの

    オルス:仲間…

    フレイド:なぁ、オルス。お前は、本当は仲間が欲しいんのではないか?自分を理解してくれて、共に気持ちを分かち合う者が。

    オルス:故郷じゃ…俺は変り者だって、恥さらしだって言われていたんだ。だから、その…

    フレイド:(視線を合わせる様にそっと覗き込み)俺達と一緒に冒険しないか?

    オルス:…いいのか?その…ダークエルフだから…迷惑かける…

    レイル:おいおい、さっきリーダーが言っただろ?全ての種族が悪い奴じゃないって

    リコス:そうよ、ここで逢ったのも何かの縁。あたしたちと一緒にいきましょう!

    オルス:ありがとう…

    フレイド:よし!新たな仲間も加わったことだし、今日は飲むぞ、食べるぞ!

    ナレーション:冒険者達の声に、店にいた他の冒険者たちもオルスを受け入れるように、乾杯をして酒盛りをはじめていきました。その様子を、窓の外からじっと父親は黙ってみていると、不意に後ろから声が聞こえてきました

    フューレア:…何だ

    リリアン:貴方…、あの人の父親でしょ?

    フューレア:何故解る

    リリアン:さっきから店の中を見ていたの、気が付かないと思ったの?貴方の視線が、ずっと同じ方向をみていたから、解ったのよ

    フューレア:ふんっ、勘のいい娘だ

    リリアン:いっとくけど、私は忘れていないわよ。まだ幼い時、両親が目の前で貴方に殺された事を…。

    フューレア:知らんな、そんな事。

    リリアン:…親がいなくても、子は育つ。だけど、あの人は貴方と大違いだわ

    フューレア:…

    リリアン:待ちなさいよ

    フューレア:貴様に話す事などない

    リリアン:一言、自分の子に何か言えないわけ?

    フューレア:今逢ったって、あいつはこの私を憎み、冒険者たちにやられるだけだ。

    ナレーション:父親はそれだけいうと、一度窓の方を向いて何かを呟き夜の街へと消えていき、店員は黙ってその方向を見ると、小さくため息をついて裏口から店内へと戻って行きました。こうして、ダークエルフの青年は初めての仲間と共に過ごす事になったのでした

    おしまい