お菓子の罠と妖精 改訂版
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お菓子の罠と妖精 改訂版

2018-10-11 23:05
    あらすじ:夕暮れの教室で過ごしていた仲良し3人組。突然現れた謎の黒い塊に、不思議な世界へ引きずり込まれてしまい…。

    配役
    紅羽♂:俊也の兄で、しっかり者。高校3年生
    俊也♂:紅羽の弟で、甘い物大好きな、やんちゃ。高校2年生
    虫歯お化け♂:黒い身体に左手に長い爪を持つ、赤い目のお化け。
    ラーミ♂:お菓子の国に住んでる妖精。ソラの友達で、威張りん坊
    遊歩♀:紅羽と俊也の幼馴染。優しい、高校2年生
    ソラ♀:お菓子の国に住む妖精。幼いながらにリーダー候補だが、ちょっぴり泣き虫
    悪戯お化け♀:オレンジ色の身体に黄色い目の子供お化け。悪戯好き


    ストーリースタート

    紅羽:おい、もう暗くなるから帰るぞ

    俊也:待って、あと少しで完成するからよ

    遊歩:でも、そろそろ帰らないと先生に叱られるわよね

    俊也:解ったよ。あとここを色塗ったら終わりにするから

    紅羽M:俺は紅羽、この高校に通っている。放課後、一緒に帰ろうと弟の俊也と幼馴染の遊歩のクラスへ行ったら、学校祭での学年演劇に使う絵が間に合わないらしくて、二人で美術室で絵を描いているところだった。

    遊歩:ちょっと、俊也。風景を描くのはいいけど、お菓子ばかり描いているじゃないの

    俊也:いいじゃん?空想の話なんだし、花や鳥ばかり描いてもつまらないしさ。

    紅羽:(ちょっと何か企む表情をして)俊也、お前の後ろにお化けいる!

    俊也:?!(振り向く)

    遊歩:(笑い出して)何、びっくりしてるのよ

    俊也:兄ちゃんひでぇ!

    紅羽:そう怒るなって。でも、そろそろ帰らないと置いて行くからな

    俊也:解ったよ。今片付けるから、待ってくれ

    紅羽M:小さい頃から、時々父さん達にこうやって驚かされた。やっと二人が帰る支度を始めたから、絵具とか片付けるのを手伝っていた時、急に全身が冷たいような感覚になって、妙な気持になった

    虫歯お化け:くくっ…

    俊也:兄ちゃん、まだ俺を驚かす気かよ

    紅羽:はぁ?お前なにいってんだよ?

    遊歩:私にも何か聞こえたわ

    紅羽:全く、何寝ぼけた事を言っているんだ…って、うわぁ?!俊也、後ろ!

    俊也:だから、ふざけるのもいい加減に…?!

    虫歯お化け:けけっ、みーつけた!

    俊也:うわぁぁ?!な、なんだこれ!

    遊歩:真っ黒い向こうから、声が聞こえてる?!

    紅羽:俊也、そこから早く離れろ!

    虫歯お化け:逃がさないよ?

    俊也:兄ちゃん、遊歩助けてくれ!黒いのが巻き付いて、ひきずりこまれる…!

    紅羽:くそう…、なんなんだこれは?!弟を離せ!

    遊歩:二人とも、危ないわ!

    紅羽M:幼馴染と飛び掛かって引き離そうとしたけど、不気味な正体不明の奴に俺達は引きずり込まれてしまった。暗闇の向こうで紅い瞳みたいなのが見えて、笑っている。手を離さない様にしていたんだけど、その向こうに見えた光に黒い奴は逃げるように、自分たちをいきなりその中に放り投げたんだ

    3人:うわぁぁぁ?!

    虫歯お化け:あいつにばれたか?!まぁ、獲物は後でもらうか。くくっ!

    遊歩:いった…くない?

    紅羽:おい…、遊歩どいてくれ

    遊歩:え?あわわっ、ごめんね!

    紅羽:…ここは?

    遊歩:何かしら…なんだか不思議な所ね…

    紅羽:ん?おい、これ。お菓子で出来てるぞ?

    遊歩:本当だわ、この地面カステラで出来てる。ここだけでなくて、空も景色もだわ

    紅羽M:俺達がいたのは教室でなくて、どこもかしこもお菓子で出来ている不思議な場所だった。

    紅羽:それに、あの黒い塊って…。あれ、そういえば俊也は?

    遊歩:忘れていたわ、俊也はどこ?!

    俊也:おーい、兄ちゃん、遊歩。俺はここだぜ

    紅羽:ああ、いた。…っていうか、お前何のんきに食べているんだよ…

    俊也:俺、大福の上に落ちたみたいでさ。食べてみたら、凄い美味いんだよ。お前らも食べてみろよ

    遊歩:普通、びっくりすると思うんだけど。俊也にとっては、夢のような事になるのかしらね

    紅羽M:弟の様子に呆れてしまったけど、ちょっと近くにあった花を1本つまんで食べてみたら、本当に甘くて美味しいんだ。もう少し食べてみようとしたら、頭上からこんな可愛い声が聞こえて来た

    ソラ:お兄ちゃん達、それ以上、食べちゃだめ!

    遊歩:今の声、何?

    俊也:なんか、変なのが兄ちゃん達の上にいるぜ?

    紅羽:うわっ、青いタカみたいなやついるけど、こいつが喋ったのか?!

    ソラ:変なのとは、失礼だな!

    紅羽M:俺の手のひら位の鳥は、ゆっくり視線に合わせる様に降りてきたと思えば、背中に羽が生やした桃色のワンピースをきた女の子が乗っていて。じっと見つめてきた

    俊也:なんだこれ?

    遊歩:よう…せい?

    ソラ:お兄ちゃん達、それ以上食べたら怖い事になるから、食べちゃだめなの。

    紅羽:随分偉そうにいうな。

    ソラ:あう…

    遊歩:ちょっと、紅羽。この子をにらまないで、怖がっているじゃない。

    俊也:だってよぉ、ちびのくせに。

    ソラ:(泣き出しそうになる)

    遊歩:もう、俊也まで…。大丈夫よ、お姉ちゃん達にここが何処なのか、あと貴女のお名前教えてくれる?

    ソラ:ここはお菓子の国、妖精が住んでる夢の国の一つだよ。そして僕はソラっていうの。お姉ちゃん達はだぁれ?

    遊歩:私は遊歩よ。そう、だから甘いお菓子ばかりの国なのね。

    紅羽:俺は紅羽だ、そっちにいるお菓子食べてるのが俊也

    俊也:おいおい、そんなちびに構ってないでさ、何か食べよう…。あ、こいつ!

    紅羽:どうした?

    俊也:あのオレンジ色の変なちびが、俺のクッキーとって持っていきやがった!まちやがれ!

    紅羽:おい、まてよ!

    ソラ:大変、あのお化けに付いて行ったら、虫歯お化けに捕まってしまうの!

    紅羽:ソラ、どういうことだ。その捕まるって…

    俊也:うわぁぁ!

    紅羽M:弟の悲鳴が聞こえて走っていったら、あのオレンジ色のお化けと一緒にその場から消えていたんだ。

    遊歩:どういうことなの…。

    ソラ:あのお化けは時々、この奥にある森へ人間を連れて行ってしまう時があるの。きっと、虫歯お化けが、俊也お兄ちゃんを呼んでくるように頼んだとおもう。

    紅羽:おい、ソラ。俺の弟は…捕まったというのか!


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