2015年間ベスト - メタル編 -
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2015年間ベスト - メタル編 -

2016-02-13 01:37
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アレも入れたいコレも入れたいという優柔不断さやコメント欄書くのしんどいなぁ~ってグダってたら二週間過ぎてました。その癖艦これのイベントは即攻略し終えてしまうのだからどうしようもないですね。形式はここ二年分と変わりません。ではどうぞ。















1. Leprous/The Congregation


ブラックメタル界の皇帝Emperorの核であるIhsahnのバックバンドとして知名度をメキメキと挙げながらも、同郷プログレメタル先人からの知恵やオルタナ/アート性を独自に解析し、インテリジェンスなモダニズム溢れるダークプログレのし上げた名盤4th「Coal」の延長上である本作「The Congregation」は、あらゆる面において洗練を極めたLeprousの完成系とも言える屈指の内容。引き続きミックスJens Bogren、マスタリングTony Lindgren、レコーディングDavid Castilloと現代最高峰のエンジニア勢を招集していることも流石だが、key/VoのEinar Solbergの歌唱法も伸びまくるハイトーンだけでなくねっとりと情感豊かに歌い上げる演歌さながらの歌心を見せつけており、とにかくEinarと一緒に「アーアーアーアー」シンクロし続けてたい感がヤバいですな。

Best Track: Slave

2. Deafheaven/New Bermuda


前作「Sunbather」にて甘美なる桃色系シューゲイザーメタルへと転身したことで多くのメディアから絶賛を受けて大躍進を遂げたポストブラック界きっての出世頭。本作はアトモスフェリックな浮遊感やメロウな叙情トレモロを随所で挟みながらも、1stでのリアルハードコアな激情性や緊張感のあるダークな鋭さに磨きを掛けてきており、2ndを批判したガチメタラー勢すら今作はイケると納得させられるかもしれないくらい過去最高にメタル寄りとなっている。プログレッシブな展開力も備わってきたおかげでアルバム一枚としての聴き応えも相当なものになっていて、来日時の熱演やフレンドリーな対応も含めて今後も末永く推していきたい。そんな前作からの高い期待値すら軽々と乗り越えてきた傑作アルバムであるにも関わらず国内盤すら出ないってはホントどうかしてるよなって。

Best Track: Baby Blue

3.Galar/De Gjenlevende


プログレメタル化した近年BorknagarのようなスタイルをベースにICS Vortex級の哀愁クリーンやWindirあたりに通ずるヴァイキングブラックの豪胆さを兼ね備えた本作、2013年度のメタル部門一位に輝いたIn Vain「Ænigma」を初めて聴いたときと同じくらいの衝撃を受けました。それこそ記事でも書いた通りEnslavedやBarren Earthの新作を吹っ飛ばすほどに。大胆なストリングスの導入やサックスの音色、メロウ過ぎる疾走パートといい狙い過ぎじゃないかってくらいのベタさ加減もいいじゃないか。

Best Track: Gjeternes tunge steg

4. Amorphis/Under the Red Cloud


長年プロデュースを務めてきたNightwishのMarco Hietala→Hypocrisy/Painの中心人物Peter Tägtgrenへと交代させた11th「Circle」はその年のベストに選出するか迷うくらいには良かった気がするけど、その音のプロダクションへの違和感からか当時下した評価ほどのヘビロテにならなかった。しかし、「Jens Bogren×David Castillo×Jonas Olsson」といった現代メタルシーン最高峰のエンジニア3人をバックに付けた本作は、本来のAmorphisサウンドに回帰/総括しながらも中東風味のエスニック感を加えるなどの新機軸への挑戦も評価したい作品です。Metastazisが手掛けた曼荼羅のような凝ったアートワークも秀逸で、個人的には名作「Skyforger」に並ぶレベルだったかなと。

Best Track: Sacrifice

5. Draconian/Sovran


荒涼とした破滅世界に救いの手を差し伸べるかのようなエンジェリックヴォーカルに定評のあったLisa Johansson嬢が脱退したとのニュースを聞いたときはゴシック/メロドゥーマー界に軽い衝撃が走ったが、南アフリカ出身のSSWであるHeike Langhansを新メンバーに迎えた6th「Sovran」では、上のAmorphisの新作同様に「Jens Bogren×David Castillo」コンビを迎えて制作、美と醜といった由緒正しきゴシックメタラーの様式美を華麗に貫きながらもオペラティック歌唱からなるアトモスフェリックなスケール感を身につけた新体制Draconianの門出を飾る見事な傑作だ。

Best Track: Dishearten

6. Swallow
The Sun/Songs From the North I, II & III



フィンランド屈指のメロドゥーマーことSTSの約3年半ぶりとなる新作はなんと3枚組編成の超大作。北欧叙情センスを生かしたいつも通りのゴシックドゥーム路線なDisc-1「Gloom」、アコギ主体でお送りするメランコリックな癒しポスト/アンビエント路線なDisc-2「Beauty」、悲しみのデス/埋葬ドゥーム一辺倒なDisc-3「Despair」と様々に情景を変化させながらまるで極寒のフィンランドの大地を体現したかのようなサウンドを映画さながらの圧倒的スケール描き出す前作の比じゃないほどの傑作アルバム。

Best Track: From Happiness to Dust

7. Shape of Despair/Monotony Fields



徹底した孤高のゴシック/埋葬ドゥームバンドShape of Despair約11年ぶりとなる待望の新作。フランスのRemembranceの如く終始鬱鬱しく生気を奪っていく滅びのバーストデスドゥームをベースに、冷ややかなシンセや壮麗なストリングスを用いた神聖さ極まるシンフォニックなスケール感を身に付けた美しくも儚い世界観にいつの間にか虜になっていました。

Best Track: Descending Inner Night

8. Avatarium/The Girl With the Raven Mask


セルフタイトルのデビュー作がその年のベストにも選出するほど気に入ったエピックドゥームの開祖Candlemassのメンバーを中心に結成されたバンド。ここでも登場する「Jens Bogren×David Castillo」という黄金タッグが集結、Jennie-Ann Smith嬢の怪しくも艶やかなヴォーカルを擁したメロウな魔女系ドゥームは普遍で、劇的な展開美や枯れた哀愁性にも一層磨きが掛かっています。同系統だとLuciferのデビュー盤も話題でしたが、やはりAvatariumは別格で1stに並ぶ名盤っぷりであります。

Best Track: Ghostlight

9. Soilwork/The Ride Majestic


大作となった前作「The Living Infinite」にてシーンの最前線へと返り咲いたモダンメロデスのパイオニアSoilwork。Jens Bogrenが3度目のミキシング/マスタリング担当、そして付き人David CastilloというLeprous/Amorphisに次ぐ黄金タッグ採用が功を制したのか、前作すら凌駕する近年ソイル最高傑作を届けてくれました。高速ブラストによるデスラッシュ級の体感速度やBjörnの伸びやかなクリーンヴォーカルが華麗に響き渡ります。

Best Track: The Ride Majestic

10. Totem Skin/Weltschmerz


Chris Panatierという方が手掛けたジャケがとってもバロネスライクなスウェーデンのクラストハードコア。イエテボリメロデスから継承する叙情センスを交えたWolfbrigade直系のクラストコア作で、勇壮かつキレのあるリフや迫力あるブラッケンドな爆走に次ぐ爆走が聴く者の心を震え立たせます。衝撃度の具合で言えば、去年のベストに選出したベルギーの女グラインダーSvfferを初めて聴いたとき同様のレベルで、勿論今年聴いたハードコアではNo.1です。


Best Track: Pretend

11. Amiensus/Ascension


EnslavedやIhsahnといったノルウェイジャン・プログレッシブブラックの精神とアトモスブラック筆頭Agallochに通ずる枯れた哀愁性/叙情性がエッセンスとして機能したハイブリッドなブラックメタル作品。Opeth級の緩急の付け方や幽玄な美しさを一層際立たせるアコギの弾き語りなんかもそうだけど好き者のツボを心得て過ぎてて笑えてくるくらいで、なんというか良さしか感じないですな。

Best Track: On These Deserted Plains

12. Archivist/Archivist


ポストメタル/ネオクラスト界隈を代表するバンドLight Bearerが突如解散、代わりにAlex(Vo)とGerfried(Gt)を中心に新たに結成された多国籍バンドArchivist。前身バンドの 「Neurosis × Sigur Rós」感を引き継ぎながらも、Blackgaze然とした爆走パートやピンク色の多幸感などDeafheaven「Sunbather」からの影響を上手く生かして見事に差別化を成功させている。しかし、バンドのキーとなるAlexはAnopheliなるバンドにも加入してたりするから、またいつ解散するか分からないのでどうにも不安感が残るのが何とも。

Best Track: 4,500

13. Earthside/A Dream in Static


USコネチカット州ニューヘイブンから現れた2015年度プログレッシブメタルにおける真の(意味深)大型新人枠で選出することになった規格外過ぎるインスト系バンド。「Jens Bogren×David Castillo」黄金タッグだけじゃ飽き足らずSoilworkのBjorn StridやTesseractのDaniel Tompkinsなど多数の豪華ゲストを招集、アトモスフェリックで美しいサウンドスケープやDjentlmen顔負けのモダンへヴィネス溢れるリフ等現代プログレ周辺の全てを集結させたような云わばNe Obliviscarisと出会った時同様の衝撃がココにあります。しかし、一切の隙も与えないデビュー作らしからぬ完成され過ぎた本作が次作の障害にならなきゃいいけどって変な不安があったりもするのだが。

Best Track: Skyline

14. BATUSHKA/Litourgiya


本年度の年末の魔物はコレ。突如ポーランドから出現した国籍以外正体不明とされるバンドで、ブラック/デスメタルの激重音にSepticfleshや Nileに通ずる荘厳な凄みや不気味な呪詛といった終始胡散臭いエッセンスが何重にも沁み込んだブラッケンドデスドゥームの怪名盤。

Best Track: Yekteniya 3

15. Baroness/Purple


赤→青→黄&緑と来て紫である。大ボリュームだった前作では、クラシック/ハードロックやプログレなど70'sに通ずるアプローチをBaroness流にキャッチーかつ漢クサく解釈した新境地と言える内容であった。その一方で初期二作のようなへヴィネスは大きく減退していたわけですが、先輩格のMastodonが最新作にて初期と現在を繋ぐ内容に仕上げてきていたのに呼応するかの如く、この紫盤も轟音渦巻くサイケへヴィ~キャッチーなハードロックまで幅広く取り入れた充実の一枚に仕上げてきております。

Best Track: Kerosene

16. Teramaze/Her Halo


ギタリストDean Wallsを中心に1993年結成されたオーストラリア出身の何気にキャリアの長いプログレメタルバンド。クオリティが高いけどピンとこない系の地味プログレ/スラッシュから華のあるイケメンヴォーカリストNathan Peacheyを加入させた起死回生の一枚。彼のマイルドかつエモ―ショナルな歌唱もラブリエライクで素晴らしいが、何よりメロディアスな方向へと大きく舵を切ったことが功を制したと見ます。名手Jacob Hansenの仕事ぶりにも感心するばかりですね。

Best Track: Out of Subconscious

17. My Dying Bride/Feel The Misery


同郷のAnathemaやParadise Lostと共に御三家と呼ばれることも多いゴシックメタル界最重要バンドの一つで、その契りを交わした兄弟達だけでなく数多くのバンドが切磋琢磨しながら音楽性を変化させていったのに対して、一貫して鬱鬱しいデスドゥーム×退廃的な美意識といった古典的なスタイルは本作でも健在。腐海に沈み堕ちていくような絶望ソングだらけですが、悲哀的なメロディがほんのりと沁み深い余韻を残します。

Best Track: To Shiver In Empty Halls

18. Ghost/Meliora


法王/教祖のような衣を纏った奇妙な風貌やオカルト性で人気爆発なスウェーデンのハードロックバンド。前作では権利問題のいざこざでB.C.名義となっていましたが、本作では再びGhostへと回帰。作風も名盤1st時のへヴィ×ポップといった絶妙なバランスを取り戻し、オルガンの怪しげな音色/シンセサウ ンドが怪奇な世界観へと導きます。中でもA.C.T級のキャッチーさとシンフォプログレへのアプローチが見られる新機軸の楽曲「He Is」がお気に入り。

Best Track: He Is

19. Der Weg Einer Freiheit/Stellar


フランスの大手Season Of Mistと契約してリリースされた3作目は、まるでInsomniumがメロブラ化したかのような涙腺を刺激する叙情性やヤリ過ぎなくらいのドラマティックな楽曲展開で思いの他ツボだった。かと言って氾濫を起こしそうなくらいのトレモロの洪水×怒涛のブラストビートなどブラックメタルらしい苛烈な攻撃性やダークな世界観が損なわれていない点も好印象でしたね。

Best Track: Eiswanderer

20. Panopticon/Autumn Eternal


カスカディアンブラックメタルの長たる威厳を見せつけた前作「Roads to the North」が名盤級に素晴らしかったことが記憶に新しいPanopticon。それから約1年と短めのスパンでリリースされた本作は前作ほどのメタリックな爆走ブラストパートやスケール感が抑えめなせいかインパクトの面では大きく劣るけど、大地の息吹を描き出すフォーキーな音色には心打たれ聞き入ってしまったので去年に引き続きランクインです。

Best Track: Pale Ghosts

21. Paul Wardingham/The Human Affliction


UK出身のギタリストPaul Wardinghamによる2nd。Stéphan Forté(Adagio)やPer Nilsson(Scar Symmetry)をゲストに迎えた近未来的なサイバーインスト作品で、流麗なギタープレイからDjentlmen顔負けの刻みリフまで難なく披露しながらスリリングかつドライヴィングに駆け抜けていく様は爽快過ぎますねぇ。

Best Track: Destroy The Artilect

22. Tribulation/The Children Of The Night


元EnforcerのギタリストAdam ZaarsとドラマーJakob Ljungbergが在籍、9月頃にWatainの前座として初来日も果たしたTribulation。前作ではサイケプログレの怪しさを包容したスウェディッシュデス(Opeth風)で中々好感色でありましたが、そのオカルティックなホラーセンスに磨きを掛けたKvelertakを彷彿とさせるブラッケンロールとして進化を遂げました。Ghostとリンクするような妖艶な暗黒性×キャッチーな世界観は過去作が好きだった層からは賛否ありそうですが、個人的には本作が一番気に入っています。

Best Track: Melancholia

23. High On Fire/Luminiferous


ドゥーム/ストーナーメタルの伝説的バンドSleepのギタリストMatt Pikeを中心されたバンド。結成15周年の節目を迎える本作では、Kurt Ballou(Converge)がプロデュース/ミックスを担当、重戦車ばりの豪胆かつクラスティな爆走とスラッシュメタル然としたキレに磨きが掛かった肉厚モリモリな一枚に仕上がっております。

Best Track: Slave the Hive

24. Mgla/Exercises In Futility


ポーランド出身、プリミティヴでアンダーグラウンドな質感を残しつつもクールでメロディアスな高品質ブラックメタルバンド。メロウなトレモロの洪水を垂れ流すクサ系ブラックにも通ずる聴き易さ、ミドル~疾走への緩急つけたドラマティックな展開力に恐れ入りました。

Best Track: Exercises in Futility II

25. Gloryhammer/Space 1992: Rise of the Chaos Wizards


去年来日を果たしたパイレーツメタラーAlestormの中心人物Christopher Bowes(Vo/Key)が始動させたファンタジックな世界観がダサくて最高なクサメタルバンド。1st時の緑の甲冑姿から近未来風のスペイシーな格好へと様変わりし、よりスケール感マシマシになりました。PVのインパクトが絶大な「Rise Of The Chaos Wizards」やBattle Beastのような「Universe On Fire」もキラーだけど、ジャパメタライクな「Heroes (of Dundee)」を挙げます。

Best Track: Heroes (of Dundee)

26. Stratovarius/Eternal


若き天才ギタリストMatias Kupiainen加入後の13th「Elysium」にて復活を遂げたフィンランドを代表するパワーメタルバンド。今作では初期の作品群に通ずるネオクラシカルな様式美プレイからスピード感溢れる煌びやかな疾走までメロスピ方面のアプローチを強くした往年のファン歓喜な原点回帰を謳う強力な一枚に仕上げてきている。前作のエレクトロニカ要素や作品後半でのプログレッシブな構築センスもしかと見せつけており、新生Stratovariusの集大成的アルバムとも取れますね。

Best Track: Rise Above It

27. Elder/Lore


Earth+サバスといった音像からPallbearerのようなオーガニックな感触や近年Mastodonに見られる大衆向けのクラシック/ハードロック路線まで広いアプローチが魅力的な本作、幽玄なサイケデリアにゆらり癒されながらもグランジ系統の荒々しく漢クサさムンムンな轟音ロックサウンドのカッコよさに心底痺れる一枚です。

Best Track: Legend

28. Napalm Death/Apex Predator - Easy Meat


グラインドコアの代名詞と言っても差し支えないほどの大御所バンドでありますが、音が軽めの初期~中期あたりは全く受け付けませんでした。しかし、ここ数作のメタリックでカッチリとしたグラインドやってるNapalm Deathは大好物なんだよなぁ。ああやかましい~最高。

Best Track: Metaphorically Screw You

29. Cattle Decapitation/The Anthropocene Extinction


超人離れした演奏力を持つ草食系デスグラインダー。血が滾るようなブルータリティを爆発させながらも反動物虐待/反環境破壊をコンセプトとした知的デスグラインドの極地であった前作「Monolith of Inhumanity」と比べると流石に劣るものの、ブルデス級の突進力やカオティックコアばりの謎のバカテク等破壊力/インパクトは十分過ぎます。

Best Track: Circo Inhumanitas

30. Paradise Lost/The Plague Within


上でも挙げたゴシック御三家の一角My Dying Brideの新作に続きコチラもランクイン。ヴォーカリストNick HolmesがBloodbathに加入してその旨みをパラロスにも持ち込んだのが今作で、初期のデスドゥーム然とした重圧的なデスいパラロスを堪能出来ます。しかし、復活作10th~12thあたりの荘厳な凄みを利かせた正統派ゴシック路線のが好みなのでここら辺に収まるかんじですな。

Best Track: Victim Of The Past


次点

Black Fast/Terms Of Surrender


デス/ブラックのダークで粗暴なサウンドをベースにVektorにも通ずるテクニカルかつソリッドなリフ回しや緩急を付けたプログレッシブな曲展開が非常にクールだった活きのいい若手バンドで、去年発掘したReekやSeprevationと共に推したいスラッシュメタルであります。

・Intronaut/The Direction of Last Things


ポストロックやプログレといった方面にまで足を踏み出していた前作に比べて、本来のスラッジメタルらしい激しいリフやダイナミックな展開力も発揮された見事な力作。メロウになり過ぎない渋みを帯びたメロディや絶妙な浮遊感も相変わらず素敵。

・Lamb Of God/VII: Sturm Und Drang


アメリカンメタルを象徴する存在としてシーンに君臨するLamb Of Godの最新作。チェコでの一件でヴォーカリストRandyが殺人容疑で二カ月間拘束されるというバンド消滅の危機を乗り越え、その時の心境や体験を元に制作された本作は、クリーンを導入したりDeftonesのChinoをゲストに迎えるなど新規一転を思わせるアイデア性に富む一方で、過去最高に攻撃性の高い激情のグル―ヴメタルに仕上がった。

・Sunless Rise/Unrevealed


一部のメロデスマニアたちの間で話題となっていたロシア産メロデス待望の1st。初期COBを彷彿とさせるキラデススタイルをベースに、ロシアンライクなデジタル要素や劇的なメロディセンスをブチ込んだハイセンスなデビューアルバム。

・Symphony X/Underworld


詩人ダンテの叙事詩『神曲』にインスパイアされた本作ではネオクラシカルなギタープレイやパワーメタルらしいキャッチーさに重点を置いたコンパクトかつソリッドな仕上がりで、大作過ぎた前作「Iconoclast」がイマイチ刺さらなかった私も満足のいくものでありました。







邦楽ベスト公開からだいぶ期間が空いてしまいましたがやっと完成に至りました(滝汗)。そんだけ期間掛けた(ダラダラ書いてただけとも言う)だけあって、枚数数えたら60ちょいあるから驚くよね。それから徐々に絞る作業と軽い添削を終えて本編30枚+次点10枚にまで絞りましたが、入れるか迷うラインの良作品は腐るほどあって、例年にも増してメタル豊作の年だったんだとしみじみ感じますね。並びとしては定期的な記事や過去のベストも見てる読者層であればまぁ無難にこうだよねってぼちぼち納得して頂けるんじゃないでしょうか。軽く順番に触れていくと、Deafheaven等のポスト/アトモスブラック勢、カスカディアン系Panopticon、Leprousのようなモダン派~Djent/正統派まで幅広いかんじでプログレメタル系の方々、Draconian/Swallow The Sun/Shape Of Despair/Paradise Lost/My Dying Brideといったデス/ゴシックドゥーム常連が次々と名を連ね、オカルト系でGhost/Tribulation、ストーナー/スラッジ系でAvatarium/Elder/Baroness/High On Fire、メロデス系でSoilwork/Amorphis、デス/グラインドでNapalm Death/Cattle Decapitation、意外なところだとメロパワが結構健闘していてStratovarius/Powerwolf/Glory Hammer/Cain's Offeringと下半期ラッシュがキテましたね。ちなみにギリギリ漏れた良作品/次点の次点は→(Desolate Shrine/Enforcer/Full Nothing/Horrendous/Intervals/Lamb Of God/Moonspell/Teramaze/Widek/Wilderun)

2014年活躍が控えめだった気がするJens Bogren関連作品のラッシュも印象的で、数多くの名盤を生み出してくれました。それこそLeprous→Soilwork→Avatariumと正に2013年の再来を感じさせるようなラインナップで笑うしかありません。しかし、中にはEnslavedやBTBAMなど彼らにしてはと思ってしまうものも少なからずあった。事実、リリースされたばかりのFleshgod Apocalypseの新作に至っても悪くないけど無難なかんじで、バンド側とエンジニアの相性が合って初めて真価が発揮されるんだよなぁと改めて感じさせられたり。つまり、彼が関わった=勝ち確って安易にキメ付けちゃうのは良くないなって思った。それ以外で期待に届かなかったもの(上半期で挙げたものは除く)だと、エクスペリメンタル/テクニカル方向に偏り過ぎだったKrallice、懐古ハードロック/サイケ化が進むThe Sword、Kristoffer Ryggの無駄使い感しかなかったMyrkur、本編がイマイチ過ぎる上にソナタ1st再録の悪夢再びだったDark Moorあたりは期待値を大幅に下回ってましたね。年末の魔物枠として期待していたSunn0)))6年ぶりの新作も真っ当過ぎるドローン作で「Monoliths & Dimensions」みたいなのにして欲しかった。ついでに、買った当初結構褒めていた気がするMarduk/Infernal War/Arcturas/Sadistあたりもヘビロテとは程遠い感じだったので次点すらランク外です。しかしツベ/サウンドクラウド/バンドキャンプに続く音楽界の革命児ことApple Musicの虜になってからはがっつり視聴してから買う或いはとりあえず聴けるし買うのは後回しでいいや~的な癖が付きまして、ジブリメタルのバンドとかチルドレンなんとかさんとかあんまり地雷を引かなかったのは幸いであります。とか言いつつも年明け早々ドリムシの二枚組やAbbathあたりのフリスビー引いたのであんまり変わってない気もする。

ライブ参戦に関して言えば、気になるアーティストが毎月のように来てはいたものの、都合や飛ばし(実際コレがほとんど)で数回足を運んだ程度です。Marduk/ShiningとPallbearerは軽いレポも書いたりしましたが、In Dread ResponseやDark Lunacy/Mercenaryは着いた時点で既にトリが半分以上演奏を終えていたとかいう失態を犯したのであげていません。というかあげれませんね(苦笑)。あとはAnathema/Sólstafirが初来日というポスト/プログレ周辺のリスナーにとって大イベントでありましたが、コレも都合上参戦出来ず。また来たいと言ってたらしいので次回は東名阪に期待したいところだけど呼び屋が呼び屋なだけに東京2日再びとかなんだろうな。

この辺で一旦お開きにして残りのメタル以外のベストに取り掛かります。ソチラではApple Musicのことやツイッターで流行りの私を構成する9枚の企画も少しだけやろうかなと思っています。






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最近メタルから離れてたのでこういったまとめは本当に助かります
19ヶ月前
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>>1
コメントありがとうございます!
注目してる近辺のバンドは大体チェック出来たかなと思っています。その分偏りのある選出となってはいますがソコは私の好みが反映された結果ってことでw
ちなみに10月以降のリリースの作品は未レビューばかりですが、いくつかは単発で取り上げながら徐々にペースアップしていく予定なので今後ともよろしくお願いします!
19ヶ月前
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