• 【発売後】最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』考察・感想【時系列・今作と歴代の疑問などについて】

    2017-04-15 20:00194




    まえがき
    ここから先は最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を含んだゼルダの伝説シリーズの重大なネタバレが記載されており、未プレイの方はブラウザバックを推奨しています。

    この記事では『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』における疑問および今作の時系列に関する考察。私が今作をクリアした際における感想。そして、これからのゼルダの伝説シリーズはどの様に展開していくのかについて執筆しています。

    また、今まで投稿してきたゼルダの伝説シリーズに関する考察記事での議題を『ハイラル百科』と照らし合わした考察も行っています。これまでのゼルダの伝説シリーズに関する考察記事は30周年記念考察、発売前考察(第一部第二部)を投稿してきました。考察内容は一部分のみ今回の記事においても述べますが、もしも興味があるのでしたら閲覧してみてはどうでしょう。

    発売前考察について


    今作が発売する以前に、今作の物語と登場人物および時系列に関する考察を行った記事を投稿しました。1stトレーラー公開時までを第一部、3rdトレーラー公開時までを第二部としています。その際に執筆を行った考察が当たっていたのか確認していきましょう。発売前考察記事(第一部第二部)を閲覧していない方は飛ばしてもらっても構わないです。

    発売前考察において、伝承として伝わっている時代、本編より百年前、そして本編である現在。今作はこの三つの時代を描いた物語であると考察しました。結果としては正解でしたが、伝承の時代が一万年ほど前の時代であるとはプレイしていて驚きを感じました。
    次は百年前に傷つき、眠りへつき記憶喪失となったリンクが、百年前の記憶を取り戻していく事が今作の本筋の一つであると考察し、2nd・3rdトレーラーにおける情報を整理して、過去から現在までを並べ直しました。結果としては七割方は当たっていたのではないかと思われます。

    また、ガーディアンに関してですが、四体の神獣自体が大型のダンジョンである事。ガーディアンは本来正常であったのに、ガノンに利用された事で現在は敵対されている事は当たっていましたが、ガーディアンが造られた時期に関しては一万年ほど前の時代であると考察出来なかった事から、近代技術であると考えていました。
    また、情報不足もありゼルダが無才の姫として扱われている点。英傑の役割などは振り返ってみると多く間違えていました。ですが、一部ではありますがシーカー族の裏切り、神の一族やトライフォースは今作では描かれないであろうと考察した点は当たっていました。

    今作をプレイする前に多くの事が判っていた為、物語に関しての驚きや感動は薄れるのでは無いかと危惧していましたが、ハイラル王による百年前の出来事が語られた事でそんな不安は不要になってしまいました。全てを語ると言って一部しか語らないと思っていたら、考察内容のほぼ全て語るもんですから、はじまりの台地を降りてからも驚きや感動は薄れるどころか深まるばかりでした。


    時系列の考察


    ゼルダの伝説シリーズにおいて最も考察されている内容こそがハイラル史についてだと思われます。私自身も考察はハイラル史をメインに行っており、今作の時系列に関する考察だけでも過去に幾度も繰り返してきました。
    結論としては、発売前に行った考察結果の時系列と同一であった訳ですが、きっと色々な疑問や根拠も必要だと思いますから、それに関する説明をしていきます。

    はじめに、今作は歴代作品で登場した人物等が、今作における各地の地名となっていますが、これに関してはゼルダファンへ向けたファンサービスであると考えて良いです。ファンサービスではなく考察余地ではないのかという点ですが、幻の世界であるタルミナの人物がハイラルの地名となっている点、外伝作品である『ゼルダ無双』の登場人物が地名となっている時点でファンサービス以上でも以下でもないと考えます。
    また、発売前にゼルダフォーラムにおいて提唱された歴史収束説というのは、全ての疑問を解消させるものだと感じるかと思われますが、整合性は一切なく矛盾しか生まれません。『時のオカリナ』から大きく分岐した三つの時代は、それぞれで似た歴史を辿る事はあるかもしれませんが、それは『時のオカリナ』から分岐した複数の歴史でしかなく、一つの通史として繋がる事はありえません。また、並行世界における収束というのも『ゼルダ無双』の様に本編ではなく外伝らしさがあり、そもそも並行世界はそれぞれが相対しており、収束する事自体があり得ないものです。

    今作ではルトとナボールといった『時のオカリナ』の賢者が一万年以上前に覚醒している事から『トワイライトプリンセス』へと繋がる時の勇者が勝利して戻ってきた時代ではない事が考えられます。
    次に時の勇者が勝利した時代についてですが、今作が時の勇者が勝利した時代の物語ならばトライフォースによってハイラル王国は消滅しており、今作の舞台と矛盾が生じてしまいます。また、ガノンドロフの消滅後にガノンが復活する事は、トライフォースによって叶えられた願いが曲げられる等、今作に当てはめてしまうと多くの矛盾が生じてしまう為、今作は時の勇者が勝利した時代ではあり得ないものだと考えられます。
    ならば、今作が時の勇者が敗北した時代だとすると整合性はあるのかと問われれば、実はある一点を除けば矛盾は存在しないのです。


    ■仮初めの儀式

    『スカイウォードソード』の名場面の一つである女神ハイリアが勇者へマスターソードに退魔の剣を与える儀式を彷彿とさせ、セリフの内容は今作までのハイラル王国の歴史を織り交ぜています。実はこの儀式のセリフ自体は、今作の時系列に影響はないのですが多くの事実が判明しています。それに関して説明する前に、まずは仮初めの儀式の全文を記載していきます。

    退魔の剣に選ばれし ハイラルの勇者よ
    その たゆまぬ努力と 結実せし剣技を認め
    女神ハイリアの名において 祝福を授けん
    空を舞い 時を廻り 黄昏に染まろうとも
    結ばれし剣は 勇者の魂と共に
    さらなる力が そなたと そして退魔の剣に宿らんことを

    はるか遠き過去に生まれし 退魔の剣よ
    勇者と共に ハイラルの守護を担う者よ
    女神ハイリアの名において 祝福を授けん
    海を越え 神の創りし 黄金を求めんとき
    そなたの姿 常に勇者と共にあり
    退魔の剣と ハイラルの勇者に さらなる力が宿らんことを

    このセリフにおいて注目すべきなのが「空を舞い 時を巡り 黄昏に染まろうとも」と「海を越え 神の創りし 黄金を求めんとき」の二つの文です。まずは前者から考察していきましょう。

    「黄昏」という一文が存在していることから、先程の今作は時の勇者が勝利して戻ってきた時代ではないという考察内容と矛盾しているのではないかと思われます。ですが、実は影の一族に関わる出来事はどの時代においても当てはまる可能性が存在しているのです。
    30周年記念考察において影の一族について「建国以前に聖地を巡り争いが起きた事が確認されており、それこそが影の一族の追放に関わる出来事」と考察しました。そして『ハイラル百科』にて影の一族の追放時期について確認した所、考察内容と事実が一致しました。この事から影の一族に関わる『トワイライトプリンセス』に似ている黄昏の出来事は時の勇者が敗北した時代においても起こり得る事が考えられます。

    次は後者の発言について考察していきましょう。「海を超え」というのは、日本語では解りづらい表現となっており、英語で聴いてみると少しだけ解りやすい表現にはなっています。英語では「Over the seas of time and distance, when we need the golden power of the Goddess」という文となり、この場合、海とは『風のタクト』の海というよりも、トライフォースは海も、時間も、空間さえ越えて、何処にあるのか解らないという意味合いで使用されています。
    この事から今作においてトライフォースは誰にも判らない場所に存在している事が伺えます。百年前および一万年前においてガノンに対してトライフォースを用いた完全消滅を行わなかった事からも、王国さえも既にトライフォースを伝承上の存在として扱っているのかもしれません。
    これらの事から、仮初めの儀式の内容そのものは今作の時系列とは無関係ですが、今作の物語開始以前において、トライフォースは行方不明となり、影の一族に関わる出来事が起きたことが推察できます。


    ■ハイラル王の手記
    ハイラル城の王の書斎にて、ハイラル王の手記があります。その手記には「王家の習わしに従い ゼルダと名付ける」という記述が存在しています。ゼルダの伝説シリーズにおいてゼルダという名前を名付ける習わしは、時の勇者が敗北した時代における初代ゼルダ姫の伝説に関する事のみとなっています。それ以外におけるゼルダという名は、女神ハイリアの生まれ変わりである大地の巫女、七賢者の一人といった歴史上における偉人の名をあやかって名付けられてきました。この習わしが存在している事だけで、今作は初代ゼルダ姫の伝説以降の物語であると考えられます。


    ■リト族とコログ族
    今作が初代ゼルダ姫の伝説以降だとするならば、リト族と神獣ヴァ・メドーの名前の由来だと思われるメドリの存在は一体どういう事なのか。これに関しては今作のリト族は『風のタクト』の様にゾーラ族から変化した同一種族ではない事が考えられます。
    根拠としては、まず今作のリト族は生まれた時点で既に翼を得ており『風のタクト』のリト族の様にヴァルー様の鱗が必要でない事。そしてリト族がゾーラ族からの変化であるならば、ゾーラの伝承において記述するべき出来事なのに、それが残っていない事。もう一つの根拠は地方の位置です。今作までの歴史においてリト族およびヘブラ地方が描かれていないのはある種の矛盾が生じてしまうのではないかと思われますが、ヘブラ地方と歴代作品にて描かれてきた地方の間には渓谷が存在しています。
    この渓谷によって、これまでの歴史においてリト族が描かれていない事については辻褄はあいます。また神獣の名前の由来も、ルッタとナボリスしか明言されていない事も意図しているものだと思われます。神獣ヴァ・メドーの名前の由来はヘブラ地方における偉人にメドーに似た名前の人物が存在していたものだと考えられます。
    コログ族に関しては時代の流れと環境の変化によってコキリ族から自然に変化した種族であり、どの時代においても時が経つとコキリ族からコログ族へと変化する種族であると考えられます。


    ■始まりの台地と封印戦争

    次は今作が時の勇者が敗北した時代であるもう一つの根拠として始まりの台地について語っていきましょう。
    まずは時の神殿が何故王国発祥の地と呼ばれているのかについてから解説しましょう。ハイラル王国の建国以前に光の賢者ラウルが聖地の唯一の入口として封印の神殿を時の神殿として再建し、聖地を時を超える力と共にマスターソードによって封印しました。後に女神ハイリアの血を引く人物が聖地を守る為に時の神殿を中心地に近くに城を造り建国しました。これが時の神殿が王国発祥の地と言われる様になった所以である。
    ならば今作において陸の孤島として存在しており『時のオカリナ』においてハイラル城の近くに存在していた時の神殿がハイラル城から南方に位置しているのはどうしてでしょうか。実は時の勇者が敗北した時代において時の神殿付近を陸の孤島となり、南方へと移動するに至った原因と思われる出来事が存在しています。それこそが封印戦争です。


    封印戦争とは一体何のことかを知らない人の為に解説しましょう。
    時の勇者が敗北後、ガノンは七賢者によって封印されました。しかしガノンによってトライフォースの存在と聖地の入り口が知られてしまいました。聖地への侵入を防ぐために七賢者によって聖地を封印しようとしたが闇の世界と化した聖地から魔物が溢れ出してしまいました。ナイトの一族と魔物は激しい戦いを繰り返し双方の殆どが滅んでしまいました。ですがナイトの一族の活躍によって七賢者による聖地の再封印は成功したのだった。これが封印戦争である。
    先述も語りましたが聖地の入り口は時の神殿にあります。つまりは民が聖地へと立ち入れぬ様に時の神殿周囲は陸の孤島となったと考えられます。ですがこの場合だとハイラル城と時の神殿位置に矛盾が生じていしまいます。ならば時の神殿周囲の大地を切り離して南方へと移動させたと考えられます。そう『スカイウォードソード』において大地と繋がっていたスカイロフトを再び大地から切り離したのです。
    トライフォースがある聖地は闇の世界と化している為、万能の力を使って大地を切り離し南方へと移動されたとは考えられません。この場合七賢者の再封印は物理的な封印も含められていたのだと考えられます。それでは南方へ移動させた後を考えてみましょう。スカイロフトを切り離した大地は勿論陥没しています。自然にその陥没が埋まるとは考えにくい。ならば何かを埋めたと考えられます。


    それこそが今作の厄災ガノン戦の舞台であるハイラル城の地下に存在していた巨大な封印施設だと推察出来ます。この施設は封印戦争後にガノンが聖地から王国へ復活した場合に対抗してシーカー族が造り上げたのだと思われますが、実際はガノンは王国へ復活する事なく闇の世界にて討伐されました。その後、今作から一万年前において封印施設の改修を行ったのだと思われます。
    さて、話は戻りますが封印戦争において南方へと移動した台地は後の時代においてトライフォースの行方は王族さえも不明となった事で土地としての封印の役割は失ったと考えられます。こうして時の神殿が存在している始まりの台地は百年前の大厄災まで王国発祥の地である事から祭事として使われるようになったと考えられます。

    ここまでにおいて今作が時の勇者の敗北した時代である辻褄は合っていますが実は一箇所だけ『ハイラル・ヒストリア』の一文と矛盾が生じています。それは過去の考察においても述べたことが有りますが『ハイラル・ヒストリア』には『神々のトライフォース』に登場する迷いの森は時の神殿が朽ちて森となったという記述が存在している事。だがハイラル史は新たな古文書を見つけるたびに書き換わっていく歴史である。また『ハイラル・ヒストリア』に書かれていた記述が『ハイラル百科』においては神殿が朽ちて森となったという記述は見当たらない為、神殿が朽ちて森となったという歴史は書き換わったものだと思われます。
    ということで結論としては発売前考察と同様に今作の時系列は『リンクの冒険』以降の物語である。また今作は『リンクの冒険』から一万年以上後の時代であると推察できます。


    ■疑問点
    ここからは今作をプレイしていて私が感じた疑問や他の方々には疑問であろうと思われる部分について考察していきます。

    ・ゼルダの手の甲に現れたトライフォース

    手の甲にトライフォースの紋章が現れる現象は歴代作品において三つの条件が確認されています。一つ目は素質を持たない人物が触れた事によってトライフォースが分かれ神に選ばれし者の手の甲に宿った時(時のオカリナ、トワイライトプリンセス、風のタクト等)。二つ目は力・知恵・勇気の三つの均衡を保ち、トライフォースを使うに値している時(スカイウォードソード)。三つ目は『トライフォース3銃士』以降のハイラル王国においてハイラル王が「神の力を使いこなす素質を持った人間が道を誤らずに育ち、経験を積み、ある年齢に達したとき、紋章が現れる」といった魔法通りの道を歩み16歳の年齢に達した時(リンクの冒険)。これら三つがトライフォースの紋章が現れる現象となっています。
    『リンクの冒険』以降はトライフォースは完全体である事、紋章が現れた年齢は17歳であった
    事から、今作のゼルダにトライフォースの紋章が現れたのは女神の力に覚醒と同時には力・知恵・勇気の三つの均衡を保ちトライフォースを使うに値する素質を得た事で紋章が現れたと推察できます。

    ・ゼルダに封印の力が宿らなかった理由
    ゼルダに封印の力が宿らなかった原因は二つ存在しています。一つ目は一万年以上の年月によって女神ハイリアの血が薄くなってきた事で力そのものが弱くなった事。二つ目は師である母を6歳の時に亡くした事で力の使い方を何も教われなかった事。そして力の使い方というのが誰かを想いながら力を使おうとする事である。だからこそゼルダはリンクを護ろうとして力を使おうとしたことで覚醒したのだ。

    ・一万年前の伝承の欠損部分について

    実は今作において語られた一万年前の伝承は一部でしかありません。特製マップやインパが居る後ろに描かれている伝承にはシーカー族の文字が記述されています。それをローマ字に変換すると伝承の全容が見えてきます。

    太古の昔 ハイリアの地に繁栄した王国
    TAIKONOMUKASHIHYLIANOCHINIHANEISITAOUKOKU
    多くの民らが暮らし 文明が育まれた
    OOKUNOTAMIRAGAKURASHIBUNMEIGAHAGUKUMARETA
    シーカー族のもたらした技術は高度なり
    SHEIKAZOKUNOMOTARASHITAGIZYUTUHAKOUDONARI
    これをして 厄災封印の助けを設けたる
    KOREWOSITEYAKUSAIHUUINNOTASUKEWOMOUKETARU

    ハイラルに伝わる厄災の名はガノン
    HYRULENITUTAWARUYAKUSAINONAHAGANON
    四方に神獣を置きて からくりの兵を配す
    SIHOUNISINZYUUWOOKITEKARAKURINOHEIWOHAISU
    これらの力を得て ガノンを封ずるに至る
    KORERANOCHIKARAWOETEGANONWOHUUZURUNIITARU
    勇者と聖なる姫が これを封印す
    YUUSYATOSEINARUHIMEGAKOREWOHUUINSU
    王家はシーカー族の力を恐れ 追放す
    OUKEHASHEIKAHZOKUNOTIKARAWOOSORETSULHOUSU
    その末にて シーカー散る
    SONOSUENITESHEIKAHCHIRU

    これが伝承において描かれている全容です。この事から伝承の出来事の後にシーカー族は追放された事が伺えます。ですがトライフォースもシーカー族もなしに王国を繁栄させていくのは難しい為、後に王国はシーカー族と和解したものだと思われます。
    そしてシーカー族の高度な技術というのが作中にてアイテムの情報や回生の祠、歴代作品において時空石や時のオカリナなどにおいて幾度も登場してきた青い力そのものだと思われます。

    ・占い師について
    今作から百年前においてガノン復活を予言した占い師は女神ハイリアの血が濃く『時のオカリナ』のゼルダ姫と同様に神の声が聞こえる人物であろうと思われます。
    予言、予知夢については本来ハイリア人とは女神ハイリアをルーツとした種族であり、神の声を聞くために耳が長くなったと言われるほどの種族でした。つまりは占い師の正体はハイリアの血が濃い王族に近い存在であり、魔を封印するほどの力を持ってはいないが神の声を聞く力は持っていた人物だと思われます。

    ・厄災ガノンとは一体何だったのか

    まず厄災ガノンの事を語る前に『スカイウォードソード』における終焉の者が最期にかけた呪いについて語っていきましょう。
    終焉の者は最期に憎悪と怨念によって女神の血と勇者の魂に対して呪いをかけました。この呪いは『時のオカリナ』にてガノンドロフの登場により女神と勇者と魔王は終焉の者の呪縛にて結ばれてしまいます。ここで重要となってくるのは今作のガノンは憎悪と怨念の権化として登場している事である。つまり厄災ガノンの正体とは終焉の呪いそのものなのだ。ある意味ではガノンも終焉の者の被害者でもあると言えるであろう。


    ■時系列考察集成

    今作に関わる部分のみを今迄のハイラル史に沿って今回の考察と照らし合わせてみました。長文となっていますがご了承ください。

    古の時代において女神ハイリアの血と勇者の魂は終焉の者の憎悪と怨念によって輪廻の呪縛にとらわれてしまいました。その後、女神ハイリアと勇者が守った世界は長きにわたり平穏を保っていたが魔力を持った一族が万能の力を求めて争いを起こしました。そして神は光の精霊を遣わし彼らを影の世界へと追放しました。
    のちに光の賢者ラウルが聖地の唯一の入口として封印の神殿から時の神殿として再建し、聖地は時を超える力と共にマスターソードによって封印されハイリアの血を引く人物が聖地を守る為に時の神殿を中心地に城と国を作りました。これが王国の始まりであり時の神殿が王国発祥の地と言われる様になった所以である。

    王国建国後にハイラル統一戦争と呼ばれる種族間の紛争が発生し、ハイラル王が戦乱を沈め王国がハイラル全土を統一する。そして数年後ゲルド族の首領であるガノンドロフは聖地にあるとされるトライフォースを狙い反乱を起こす。幼き勇者はガノンドロフの野望を防ぐために力と知恵と勇気を証明し退魔の剣を引き抜くも、マスターソードを引き抜く資格を持ちながら幼すぎた肉体ではマスターソードを扱えないとしてマスターソードは勇者の肉体を聖地へと封印しました。それから7年後、眠りから目覚め成長した勇者はマスターソードによって封印されていた時を超える力を用いて七年間を行き来し六人の賢者を覚醒させていきました。だが勇者はガノンドロフとの戦いに敗北してしまう。

    ガノンドロフは勇者に勝利したことで完全体のトライフォースを手にし魔王ガノンに変貌する。覚醒した七賢者によってガノンは封印されたがガノンによってトライフォースの存在と聖地の入り口が時の神殿にある事が民に知られてしまった。聖地への侵入を防ぐために七賢者は聖地を封印しようとしたが闇の世界と化した聖地から魔物が溢れ出した。再び厳重に防ぐために封印と、誰も立ち寄れぬ様に古の時代にて切り離され繋がっていた大地を再び浮かび上がらせ南方へと落下させた。七賢者によって聖地を封印した事によってマスターソードの役割の一つが失われ、後の勇者を導く為にマスターソードは迷いの森へと安置された。のちにこの出来事は封印戦争と呼ばれた。古の時代においてスカイロフトと呼ばれていた地は、いつしか王国建国の所縁の地という意味で「始まりの台地」と呼ばれるようになりました。

    封印戦争によってハイラル城は半壊し、切り離した大地によって陥没していた土地にシーカー族は聖地から復活するであろうガノンに対抗するための施設を造り、その施設を隠すかのようにハイラル城は再建されました。それから時は流れガノンは闇の世界から聖地の封印を解くために司祭アグニムを使いました。ですが勇者の活躍によってガノンは王国へ復活する事なく討伐されたのでした。

    そして幾度もガノンが復活を遂げる中、初代ゼルダ姫の悲劇が起きてしまいます。この出来事以降トライフォースを扱える知恵・力・勇気の均衡を保つ者は現れる事なく、統一されていたハイラル王国は分裂と縮小を迎えてしまいます。こうして各種族はハイラル王国ではなくそれぞれが統治を行うようになりました。そして時は流れ、勇者の活躍によって初代ゼルダ姫は目覚めハイラル王国は完全なるトライフォースを取り戻し、勇者の死後も万能の力によってガノンを再度封印し繁栄を取り戻しました。

    繁栄を取り戻した王国はシーカー族の技術によって高度な文明を保っていました。シーカー族はその高度な技術力を勇者と姫の助けとする為に四神獣とガーディアン、勇者の為に塔と祠を造り上げました。四神獣には神獣を扱う人物と種族が一致しており、過去に村の名前としても使われていた偉人である七賢者のルト、ナボール、ダルニアの三名が名付けられた。だがリト族はハイラル王国との間を遮る渓谷の先にて生活をしていた種族であり歴史上では最近になって見つかった種族である。その為王国はリト族の偉人を知らなかったが、リト族の伝承においてメドリという人物が存在していた事から神獣はその名前から名付けられる事となった。その後ガノンは復活を遂げるがシーカー族の技術と姫と勇者によってハイラル城の地下施設へと封印されました。だがシーカー族の高度な技術を恐れた王族はシーカー族を追放しました。だがトライフォースの行方は何時しか誰も知る者はいない中、シーカー族の技術もなしに王国を繁栄させていくのは難しく後にシーカー族と王族は和解した。トライフォースの行方が判らなくなった事で七賢者が行った時の神殿周囲の封印の役割は失われ、始まりの台地は王国発祥の地である事から祭事として使われるようになりました。それから一万年の年月をハイラル王国は平穏を経ち続けました。

    一万年の年月によって肉体が滅びようと終焉の者が残した呪縛によって憎悪と怨念の権化としても残り続けた厄災ガノン。その復活が近づいている事が神の声が聞こえる占い師によって王族へと予言された。シーカー族と王族は一万年前の伝承と予言を元に古代シーカー族の遺物を掘り出し、王国は姫を長としてハイラル全土から優れた能力を持つ四人と退魔の剣を扱う騎士を英傑と名付けた。その中で初代ゼルダ姫の伝説の習わし通りにゼルダと名付けられた女神の力を引き継ぐ姫は未だに封印の力に覚醒できずにいた。女神ハイリアの血が薄まった事が原因の一つであるが、母であり師を失った事で女神の力の使い方を知らないまま太古の伝説に残っている退魔の力を宿す儀式や、女神の生まれ変わりである大地の巫女が女神の記憶を得る為に泉にて清めていた伝承を真似てみると言った無作為な修行を行ってきたのだった。そんな中で遂に厄災ガノンは遂に目を覚ます。

    厄災ガノンによって古代シーカー族の遺物は乗っ取られ英傑も王も民も死んでしまい王国は滅んだ。残ったのはゼルダ姫と近衛騎士リンクだけとなり、厄災ガノンの手に墜ちたガーディアンに追われ、ゼルダを護る為にリンクは命を賭して複数のガーディアン闘い敗北しようとしていたその時……ゼルダがリンクを守りたいという誰かを想いながら力を使おうとした事でゼルダは遂に女神の力に覚醒し、同時に力・知恵・勇気の均衡を保つ証が手の甲に現れた。
    だがリンクとマスターソードは闘いの中で既に傷だらけとなり瀕死となっていた。そんな中、力に覚醒した事で精霊の声が聞こえる様になったゼルダは退魔の剣に宿る精霊ファイの声が聞こえるようになる。こうして精霊ファイに導かれて勇者と退魔の剣は眠りへとつき、ゼルダは単身ハイラル城へと訪れ自身と共に厄災ガノンを一時的にだが封印したのでした。そして百年の年月が流れリンクは遂に目覚める。

    これにて私が今作に対して考察した内容のまとめは終わりです。ここから先は皆さんのご存知の通り『ブレス オブ ザ ワイルド』の物語が続いていきます。どの様に物語を紡いだのかは、それはプレイヤーによって変わってくるでしょう。ですが、その先の未来はきっと希望へと続いているのだと……私はそう信じています。


    『ハイラル百科』と歴代作品の疑問考察


    今作自体の考察は終わりましたが、歴代作品に関する考察は多くが残っています。作品単体としての考察は今回は置いておくとして先日発売された『ハイラル百科』と30周年記念考察を照らし合わしていきながらハイラル史に関わる出来事のみを考察をしていきたいと思います。


    ■新たなハイラル史
    これまで『神々のトライフォース』と『ふしぎの木の実』と『夢をみる島』の主人公は同一であるという事が当たり前でした。ですが『ハイラル百科』において『神々のトライフォース』と『夢をみる島』は同一であるが『ふしぎの木の実』は別人であるとされました。これによって私の長年の疑問であったトライフォースを扱う資格を所持しているのに『ふしぎの木の実』においてトライフォースの試練を受けている事、ゼルダとの接点に関しての矛盾点が消化されました。


    ■影の一族の追放
    今作の時系列考察においても述べましたが、30周年記念考察において行った影の一族の追放が一体どの時期に起きたのかという考察を行いました。結論としては建国以前に聖地を巡り争いが起きた事が確認されており、それこそが影の一族の追放に関わる出来事」だという結論に達して、『ハイラル百科』における公式からの見解は考察と一致しました。この考察が当たっていた事で、ゼルダチームは全ての疑問に対して回答を持ち合わせていると実感しました。一体どこまでを公式は見通していたのかと末恐ろしさを感じますね。


    ■神の一族と古代神
    大地、法、生命を創り出し万能の力を残した三大神。そして三大神から世界と万能の力を委ねられた女神ハイリア。新天地の光の神。現在判明している神の一族はこの五柱となっています。また海や大地そのものを創り出したのは三大神である事から、光の神はハイラル王国における女神ハイリアの立ち位置と同一だと考えられます。
    そして私が過去に考察した古代神についての記述は『ハイラル百科』には書かれていませんでした。三大神は「トライフォースを残した」という記述は残っていますが「トライフォースを創り出した」という記述は存在していないのです。そして「トライフォースを創り出した」と言われている存在こそ『スカイウォードソード』において女神ハイリアが語った古代神と呼ばれる神です。
    古代神は三大神と同一ではないのかと思われますが、英語版においても三大神[Golden Goddesses]と古代神[old gods]と区別されている為意図的だと考えられます。この事から神の一族が住む天界には古代神を上位とし、三大神、女神ハイリアと光の神の順に地位が存在しているものだと思われます。この事から三大神が世界を創り万能の力を残し、女神ハイリアが世界を守護するようにした存在はこの古代神が役目として命令したものだと推察出来ます。


    ■並行世界
    ゼルダの伝説シリーズにおいて『時のオカリナ』から三つに並行世界が存在しているのは周知の事実だと思われます。では時の勇者が敗北した時代とはどの様な事を言うのでしょうか。
    まず『時のオカリナ』において時を超える行為は"世界A現在"から"世界A過去"へ行くのではなく"世界A現在"から"世界B過去"へ、"世界B現在"から"世界C過去"へと枝のように分岐し移動する行為なのだ。つまり時を超える力とは、並行世界を超える力である。そして時の勇者が敗北した世界というのは、つまり勇者が過去へと遡った事によって不在となった時代だと推察できます。よく並行世界を世界線と表記している方が居ますが、某名作ADVにおける世界線収束理論は「世界は一つしかなく、時間を遡った時点で世界は新しく作り変えられる」といった並行世界とは似て非なる理論です。
    また並行世界といえばタルミナが実は幻の世界であった事やホロドラムとラブレンヌはハイラルとは地続きに続いていない異世界であるなど『ハイラル百科』において世界そのものにおいて新たな事実が判明しました。


    ■神がトライフォースを残した理由
    私は30周年記念記事においてトライフォースとは世界の理であり、この世界の物事は全てトライフォースを基礎としている。トライフォースに触れるとは世界の理に直接干渉する事と同義であり、トライフォースに願った内容はなるべくしてなる事になって世界へと反映される。トライフォースを失うという事は世界の理を失うことであり、どんな物事も起きず世界そのものが衰退していくと考察しました。つまりは世界を成り立たせるために三大神はトライフォースを残したのだと考察しました。
    ですが『ハイラル百科』において世界の理とは別の理由で残した様な隠喩が記述されていました。もしかしたら女神ハイリアが語った様にトライフォースは神ならぬ者に与えた希望であり、だからこそ古代神は神の一族には使えぬようにトライフォースを残したのかもしれません。



    今作の感想



    2011年にWiiで発売した『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』が発売する以前に任天堂から任天堂初のHD対応ハードであるWiiUが発表されました。それからというもの「HD画質の完全新作のゼルダを遊ぶ事」を夢または生きがいとしてこれまで生活してきてきました。
    そもそも初めて触れたゲームがゲームボーイから発売された『夢をみる島』と『カエルの為に鐘は鳴る』であり、その後ニンテンドー64にて『時のオカリナ』に感動し物心ついた頃からゼルダファンだった私はゼルダの伝説そのものが生きがいとなっていました。ですがある時期まで私は自称(なんちゃって)ゼルダファンでしかなく、考察自体も人からの受け売りで「時のオカリナを始まりとし、そこから二つに分岐した歴史※1」とそれ以上の考察はせず、ゼルダ作品自体も延べ10作品ほどしかやっていませんでした。
    ※1:『ハイラル・ヒストリア』が発売するまでゼルダファンの常識であった時系列

    それが『スカイウォードソード』に出会ってから私のゼルダに対する姿勢が変わりました。物語、音楽、登場人物、世界、空気、操作感。この作品にある全てが私を刺激し、この作品こそが至高であり、これを超える作品は存在しないとさえ感じました。ハイラルという世界をもっと深く知る為にと全作品に触れ、自身でハイラルに対しての新たな考察を述べる様になったのは『スカイウォードソード』がキッカケでもありました。
    先日までよく私が口にしていたのが「アクションゲームは(正確にはアクションアドベンチャーだが)『スカイウォードソード』、RPGは『ロックマンエグゼ3※2』、ADVは『サクラノ詩※3』が今後変わる事のない私の人生を変えた作品」といった発言です。この三作品が私の人生を変えた事自体は未だに変わりません。ですが『ブレスオブザワイルド』をプレイして、私にとっての究極のゼルダである『スカイウォードソード』を『ブレスオブザワイルド』は大きく飛び越えてしまいました。
    ※2:インターネットにドハマリした原因であり、私の青春時代そのものな作品
    ※3:人生、価値観、世界の見方そのものが変わった作品


    正直に言ってしまえば発売当日まで今作に対して不安がありました。それは『スカイウォードソード』という私にとっての「究極のゼルダゲーム」という大きなハードルであり、今作の事を考える度に「この作品は『スカイウォードソード』を超える事が出来るのか?」といった不安を感じていました。
    ですがプレイ開始から30分程でそんな不安など吹っ飛んでしまい、今までやってきたどのゲームにも感じたことのない新鮮な気持ちを感じられ、ゼルダとは全く別のゲームの様でありながらそれは確かにゼルダであり、そこには今までのゼルダとは違った新しいゼルダを感じられました。

    さて、私は今作の発売前に考察記事を投稿しました。今作はどの様な作品なのか、どういった人物が登場し、どのように物語が描かれるのかといった内容だ。それらのほぼ全てが私が今作を始めて1時間程で語られた……。語られてしまったのだ。それから私が今作をやっていて口癖の様に言っていたセリフがある。
    「ズルい」
    まさしく良い意味でどうすればゼルダファンの心を揺さぶる事が出来るのかと分かってやっているかの様に作られているのだ。過去作品の要素を盛り込んだゼルダ作品というのは今までにおいて『ムジュラの仮面』や『風のタクト』などといった続編として作られた作品が主でした。発売前の考察記事において今作のゼルダ姫は大地の巫女ゼルダの巫女服に類似した服を着ており、各地には女神像が存在しており、マスターソードはファイが宿っている様な青い光を纏っているから今作は『スカイウォードソード』の要素が含まれていると発売前において考察しましたが、まさかそれが本当にそうだとは考察しておきながら思いもしませんでした。
    また各英傑のシーンや最後のウツシエ、エンディング後におけるムービーなど私を泣かせにきているシーンが数多く存在しておりエンディングを迎えた後は涙が枯れるほどになってしまいました。ゼルダの伝説シリーズの最終決戦といえばBGMを含めて『大地の汽笛』が一番好きだったのですが、まさか最終決戦においてメインテーマを流してくるなんてまさしくズルいとしか表現出来ませんでした。
    物語やキャラクターに関しては『スカイウォードソード』が未だにゼルダの伝説シリーズにおいて一番好きなのですが、それ以外の部分の全てが今作が最高だったと塗り替えられてしまいました。まったくもってズルいです。ただ今作において少しだけ残念な部分があったとするならばオープニングやスタッフロールにおいてシンプルすぎた点でしょう。ゼルダの伝説といえばスタッフロール中における平和になった世界のエンディングムービーが好きだったのですが、まぁその点はウツシエ関連やゲームの特性上仕方ない面もあったのでしょう。

    物語や音楽もゼルダには欠かせないものですが、最も今作を面白くさせているものは自由度と新鮮さでしょう。リンク(プレイヤー)の行動によっては世界そのものに影響を与え、発見する事そのものに楽しさを感じさせるといった今までのゲームには無い新鮮さ。既存のゲームには無い楽しさなので現状この楽しさを一言に言語化させるのは難しいほどであり、これからのオープンワールド型のゲームは『ブレス オブ ザ ワイルド』を基礎として作られていくのだろうと感じさせるほどの一作でした。本当にありがとうございました。


    あとがき ―これからのゼルダの伝説―



    これにて『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』および歴代作品の考察は終了となります。長くなりましたが読んでいただいてありがとうございました。もしも疑問や感想などがあればコメントしてくださると嬉しいです。出来る限り応えたいと思います。

    最後にこれからのゼルダの伝説は何処へ行くのかについて語ろうかと思います。
    これまでの『トワイライトプリンセス』や『スカイウォードソード』といった3Dゼルダは『時のオカリナ』にて作られたゼルダらしさを正統進化させた作品だ。だが私は今作を今までの3Dゼルダ作品の様な『時のオカリナ』の正統進化だとは感じず、また今作はこれまでの『時のオカリナ』に代わる新たなゼルダだと感じられた。それこそが「ゼルダのアタリマエを見直す」ことの一つではあるのだが、これからのゼルダの伝説がオープンエアーとなったとしても『ブレスオブザワイルド』を超える事は難しく思う。何故ならば今作がこれだけ自由度に満ちているのは地形だけでなく物語そのものが自由であるからだ。

    リンクは記憶喪失であり色々な場所へ向かう事で記憶を思い出しながら現在において問題の解決や情報を得る手法を使う事でプレイヤーの中で物語を完成させていく。そもそもムービーゲーという言葉が存在している様にムービーを見るという行為はプレイヤーに操作権を与えなくしてしまいテンポを損なわしてしまう。そしてゲームならではの面白さや感動が失われてしまう。それを今作は記憶を取り戻すという形でムービーを見つけるという行為そのものを面白さに変えたのだ。

    今作は喩えるならばジグソーパズルである。ピースが欠けてても多くのピーズが存在すれば絵の全体図は見え、どのピースから始めようが最後に完成する絵は同じである。今作はそういう作品だ。だが、この手法が使えるのはリンクが記憶喪失だからだ。『ブレス オブ ザ ワイルド』に次ぐ新たなオープンエアーのゼルダが産まれたとして、果たしてそれが物語性にも自由度が存在しうるのか。これこそが次回作に対しての私の不安である。だがきっとゼルダチームは私の想像を超えてその新たなハードルを飛び越えてくれるであろう。


    筆者:ウナム

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  • 【第二部】最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を考察する【物語・登場人物・時系列の再考察などについて】

    2017-01-20 20:00141


    こちらは3rdトレーラー公開時の考察記事となっています。
    発売後の考察はこちらから→ar1178429




    まえがき

    この記事は2016年のE3にて公開された1stトレーラーの考察を行った記事を下地とし、2ndおよび3rdトレーラーの考察を行った記事となっています。前回の記事を読んでいない方はそちらを先に読まれる事を推奨します。前回の記事はこちらから

    ここから先には最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のストーリーの核心部分および過去作品のネタバレが含まれています。また公式訳が無い部分は私訳となっており、原文は[]にて囲んだものとなっています。その辺りはご了承下さい。
    前回の記事では執筆している時点において今作のストーリーの情報があまりにも少ない為、物語自体の考察は行いませんでした。ですが2ndおよび3rdトレーラーにてストーリーの情報が集まった事もあり今回の記事にて今作の物語について迫っていきたいと思います。また物語の他に前回からの訂正点と登場人物およびガーディアンの考察を新たに行います。そして前回の記事でも考察した時系列についてですが今回新たな情報が増えた為、新たに再考察を行っていきたいと思います。


    前回の記事からの訂正点

    今回の日本版のプレイ映像にてシーカースレート[Sheikah Slate]は日本語訳でシーカーストーンである事が判明しました。ゴシップストーンを削った海賊のお守りとは違いヒントを教えてくれるシーカーストーンと同様なのは、歴代と同じく今作のヒントを教えてくれるという意味でシーカーストーンという名称になっているのだと思われます。

    同様に海外ではカラミティガノン[Calamity Ganon]の名称のままですが、日本語訳では"ガノンという名の厄災"と呼ばれており、厄災は今作におけるガノンの二つ名の様なものであると判明しました。また前回の記事にてハイラル王国は百年前にて衰退したという翻訳を行いましたが、日本語訳にてハイラル王国は滅んだ事が新たに分かりました。

    また審理の聖廟[Shrine of Trials]は日本語訳で復活の祠とされていました。こちらは2016年E3後にて正式に発表されていましたが、執筆後にて気が付いたため前回の記事において改稿は行っていませんでした。私事ですが、私はNintendo Switch体験会は1月には参加出来ませんが2月のWHFの体験会には参加します。その際に公式における他の日本語訳を確認はしてきますが、記事内の日本語訳は前回と今回の記事ともに変更しないのでその辺りはご了承下さい。


    サブキャラクターと登場種族

    物語の考察の前にまずは現状判明しているサブキャラクター達と登場するそれぞれの種族について整理していきましょう。リンクやゼルダといった主要人物に関しては後述する”回生のマスターソード”と共に考察していきたいと思います。

    ・テリー

    ゼルダの伝説公式Facebookにて公開されたカブトムシを模したリュックを背負ったテリーと思われる男性。歴代のテリーも服等にカブトムシを描き、オニダイオウカブトと呼ばれる伝説の虫を持つほどの虫好きでした。今作は馬宿の周りに商店が並んでおり、そこに今まで同様商人として参加する形。または歩いている際にテリーから購入するものかと思われます。

    ・カッシーワ

    世界を飛び回る吟遊詩人。各地にある勇者の試練と呼ばれる場所についてのヒントを教えてくれる存在だと思われます。リト族は本来ゾーラ族が進化して半鳥人となった様にこちらの種族は何かしらの鳥系列の種族が派生した種族だと考えられ、リト族に近い雰囲気を持っていますがリト族とはまた違った種族だと思われます

    ・正体不明

    大妖精、またはルテラやオーレンの様なゾーラ族の女王かと思われます。ゾーラ族が使う風呂釜の様なモノにも入っており服装が鱗にも見える為ゾーラ族の女王と考察しましたが、今作のゾーラ族は歴代とは差異があり今作のゾーラ族がつけているネールの紋章入りの腕輪なども付けておらず顔はハイリア人の様にも見える為、大妖精もしくは全く別の新キャラクターとも読み取れます。

    ・ゾーラ族

    歴代のゾーラ族とは差異はあるが今作において腕輪や髪飾りとしてネールの紋章を用いている事や、歴代ゾーラ族と同様に半魚人である事からゾーラ族だと思われる。
    追記:女性のゾーラ族はミファーと呼ばれるゾーラ族の少女だと判明しました。

    ・リト族

    今作にはゾーラ族の他にもリト族らしき種族が登場します。本来リト族はゾーラ族から進化した種族ですが今作ではゾーラ族もリト族も共に登場しています。原因は不明ですが今作のゾーラ族はそれぞれ二通りへ進化が分岐したからリト族とゾーラ族が両方存在し、その為ゾーラ族は歴代とは差異があるのかと思われます。
    追記:リーバルと呼ばれるリト族だと判明しました。

    ・ゴロン族

    もはやゴロン族は語る必要ないですね。何年の月日が流れようと大きく変わることはない安定した種族です。そういえばリンクとゼルダ、ゾーラ族やリト族、そして今回のゴロン族は青い布を身体に巻いている事に気が付きましたでしょうか?私は青い服装には厄災に対して種族同士が共に戦い協力する同盟の証の様なものであると推察していますが、何故彼らが青い布を巻いているのかは現状不明となっています。
    追記:ダルケルと呼ばれるゴロン族だと判明しました。

    ・ゲルド族

    ゲルド族といえば『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』『4つの剣+』にて登場した種族です。左側の画像の人物の特徴がゲルド族と一致しており、また3rdトレーラー内にて『時のオカリナ』の修正版ROMや『風のタクト』のナボールのステンドグラスなどに登場したゲルド族の紋章が映っている事からこの人物がゲルド族である事は確定だと思われます。
    またこの人物は身体に青色の布を巻いていない為、他種族とは対立している関係もしくは厄災の原因であるガノンドロフは本来ゲルド族出身である為、他種族から同盟が拒否されているとも考えられます。


    このゲルド族は鐘らしき道具を所持しており、この道具はダンジョンまたは新たな道へと続く何かを出現させる道具だと推測できます。また砂漠地帯は歴代作品同様にラネール地方だと思われますが、このラネール地方では画像の様にセイウチらしき動物が存在しており砂漠地帯では馬の変わりにセイウチらしき動物を使役する事が可能だと思われます。

    ・デクの樹

    コログ族については前回の記事において語った為ここでは省きます。重要なのはデクの樹の存在です。"時系列の再考察"において後述し、前回の記事においても語りましたが私的に今作の物語は時の勇者が敗北した世界が有力説だと考えている為ここでは敗北した世界におけるデクの樹の存在について語っていきます。

    そもそも「時の勇者が敗北した世界においてデクの樹が存在しているのか?」といったものを語る前に、まずゼルダの伝説の並行世界とはどのようなものなのかを理解しなければなりません。ゼルダの伝説シリーズにおける『時のオカリナ』から分岐した並行世界は某名作ADVにおいてブリンダーの木と呼ばれる世界構造理論に類似しており、逆に某名作ADVの世界線収束範囲理論とは全く別物である事を理解して下さい。スカイウォードソードの並行世界論の場合はまた別の理論を必要となりますが、ここではそれについては別の話となるため省きます。

    まず現在から過去へと遡る行為は世界そのものを作り出す行為だという事を理解して下さい。解りやすく言うならば「過去に遡るという行為は遡った時間から世界が分岐してるのではなく、世界から世界そのものが新しく生まれ分岐している」という事です。逆に皆さんがよく言っている世界線というものを解りやすく言うならば「世界は一つしかなく、時間を遡った時点で世界は新しく作り変えられる」というものです。よく『時のオカリナ』から分岐した並行世界を世界線だと表記しておられる方がいますがそれは間違いであると認識して下さい。

    さて脱線しましたが時の勇者は最終的にガノンドロフとの戦いは勝利へと向かいますが、それまでに生まれた分岐世界は時の勇者は不在になっているわけです。それらの並行世界は複数存在していますが一括りにされ「時の勇者の敗北した世界」と言われています。ならば時の勇者は何時から「敗北した並行世界」を作る事になったのかを考えてみましょう。

    そう、時間移動が可能になるのはシークが台座から去ってから。つまり森の神殿を終えた後でありデクの樹のこどもが生まれて以降となります。つまりは全ての時の勇者が敗北した世界においてデクの樹のこどもは存在する事となります。今作のデクの樹が『時のオカリナ』のデクの樹のこどもが成長した姿なのか、またはその子孫なのかは不明ですが、今作が時の勇者の敗北した世界の物語であるならばデクの樹が登場しても何ら不思議ではないという事が証明されます。


    ガーディアンとハイラル王国

    今作におけるリンクの障害となるガーディアン。2014年のE3の映像から登場しており3rdトレーラーにおいてはハイラル王国を破壊しているシーンが印象深いものとなっています。そもそもガーディアンという名前は一体守る為に付けられた名前なのか?それについて2ndトレーラーにてあるシーンが登場しています。それが上記のガーディアンがハイラル城を守護するかのような画像となっています。この画像から本来ガーディアンはハイラル王国を守る為に作られたのだと推測できます。

    前回の記事においても考察しましたが、ガーディアンはケアユニット[CARE UNIT]でありシーカーストーンであったりとシーカー族の技術が使用されている。ならば誰がシーカー族へと作らせたのかというならその答えは一つしかない。そう、ハイラル王国の王族である。
    ハイラルの王族といえばゼルダ姫とハイラル王であるが、ゼルダが3rdトレーラーにおいて興味深いセリフを残しています。
    「私が今までしてきたことは、何の役にも立たなかった……!!!」
    このセリフを先ほどの考察に当てはめるならば厄災に対してゼルダはシーカー族へ王国を守護するガーディアンを作らせたが、現実はガーディアンは悪意を持つ何者かに利用され王国を守護するどころか破壊してしまい、自身がしてきたことは何の役にも立たなかったという事となる。


    またそれを証明する画像ではないが2ndトレーラーにて鳥型のガーディアンが登場したが、左と右のそれぞれの画像を見て欲しい。左の画像は百年前の厄災前※であり右は百年後の現在である。
    ※左の画像が百年前のものであるという根拠は"回生のマスターソード"にて説明します。

    それぞれの画像を比べてもらうと分かるが百年前のガーディアンは青い光が流れているのに対して、現在のガーディアンは赤い光が流れている。そして百年後の現在はガーディアンは鳥型も含めこの赤い光を放っている。これは何者かによってガーディアンの状態が攻撃対象が厄災から王国そのものへと攻撃対象を変更された為だと考えられます。つまり本来のガーディアンは青い光を放っている状態は魔物などがいないか巡回している状態であり、魔物等を発見したら赤い警告色を放ちながら攻撃する装置であったと思われます。



    またガーディアンの種類も鳥型や蜘蛛型などの他にも多くのガーディアンが存在しており、大型ガーディアンの内部と思わしきダンジョンが存在している事も3rdトレーラーにて確認できます。


    他にも剣を使用する小型のガーディアンが試練の祠において登場するのですが、そのガーディアンが使用する剣がリンクが使う特殊な矢と同系統であると比較して見ると分かります。リンクが使用する特殊な矢自体は2014年E3にて公開されていますが現時点において詳細な情報は一切不明なままです。ですがシーカー族が厄災後に対ガーディアン専用の矢を作り、それがこの特殊な矢であるのだとは推測する事ができます。


    回生のマスターソード


    ――回生……蘇生、生き返ること、蘇ること。

    前回の記事にて今作のマスターソードは長い年月使われず腐食した。あるいは何かしらの要因で消耗したかと考察しましたが今回マスターソードがこの様な状態となった原因が判明しました。それについて話す前に今作の映像から考察する為に重要な事である各シーンは百年前なのか、それとも百年後なのかを判断していく事が必要となってきます。という事で考察を交えながら2ndトレーラーおよび3rdトレーラーなどの画像を過去から現在へと並び替えてみました。


    ■百年前における厄災以前

    こちらはそれぞれ2ndおよび3rdトレーラーの映像。両方共マントらしきものを羽織ったゼルダが映っておりタイルも同一に見える為、同じシーンかと思われます。回想においてハイラル王国が繁栄していた頃とゼルダとリンクの関係を説明したシーンだと思われる。ゼルダは王国における姫であり、リンクはその直属の騎士という主従関係であったと思われます。また、この登場人物がゼルダであるというのはamiiboにて判明しています。


    2ndトレーラーの時点にてマスターソードを持っておりシーカーストーンを所持していないリンクが公開されていました。この画像から百年前の時点でリンクはマスターソードを所持していたが、何らかの理由で手放さなければならなかった事と百年前はシーカーストーンを所持していなかった事が分かります。


    2ndおよび3rdトレーラーの映像ですが、こちらは両方ともキーアイテムであるシーカーストーンをゼルダが所持しているシーン。先程の衣装とは違いこちらは王族というより民族的な衣装を着ています。こちらも先程の画像から続いて百年前だと推測でき、シーカーストーンの本来の持ち主はゼルダである事が推察できます。また両方の画像は背景も同一の為、共通しているシーンだと思われます。


    ■百年前の厄災後

    左の画像は百年前における厄災、または百年後の現在のガノンの復活かと思われます。この場合どちらであろうと状況は変わらない為、どちらであるかの考察は置いておきましょう。またガノンが魔物を生み出しているシーンが作品内で明確に描写されているのは、今までのガノンは歴代までのガノンとは違い終焉の者に近しい存在へと成り果てているという推察が出来ます。


    ガーディアンが城下町を襲うシーンの画像ですがまるで内側から外側へと移動している様に見えている事からハイラル城から城下町へと移動したと考えられます。つまりガーディアンは最初はハイラル城から発生したものだと考えられます。また空に厄災の雲が見えている為、百年前におけるガノンの復活直後だと考えることも出来ます。


    何かから逃げるように走り抜けるゼルダ 。そしてそこへ現れるリンク。右側の画像は米国版パッケージの裏からとなっています。災厄の中のハイラル王国から逃げてきたゼルダはリンクと再会している様にも見える事から厄災が起きた際はリンクはゼルダと共に行動していなかった事が推測出来ます。


    左の画像は夕日を背に佇むゼルダ。こちらのゼルダは表情に悲壮が混じっている様子から何かを心配している。または隠している事が伺えます。右の画像は剣を抜いたリンクと、ゼルダが顔を伏せているシーン。ゼルダへと剣を向けているとは考え難い為リンクがゼルダを護衛していると考えるべきかと思われます。


    ゼルダが女神像らしきものの前で身を清めているシーン。こちらは『スカイウォードソード』における神殿を巡り記憶と力を得るシーンと同様の意味を持つかと思われます。これ以降は白を基準とした巫女らしい衣装を着ています。


    巫女らしい服装へと着替えたゼルダとそれを見つめるリンク。右の画像のゼルダは何かに気が付いて恐れている様にも見えます。


    雨に濡れ泥だらけになりながらも走り抜けるシーン。右の画像はゼルダの手を離してしまい、驚き振り返っているシーンにも見えます。ここで初めて百年前の時点におけるマスターソードの欠けていない刀身がはっきりと登場します。また両画像ともマスターソードを抜いている事から敵と戦いながら逃げているのだと推察できます。つまり前の画像にてゼルダが何かに気付き、この画像はそこから逃げている途中なのだという事が推測できます。


    ゼルダとリンクのシーン。このシーンからゼルダとリンクはただの主従関係ではないのだと感じられます。騎士と姫というよりも、どちらかというなら『ふしぎのぼうし』『スカイウォードソード』の様な関係に近いものだと感じられます。


    ボロボロになりながらも戦おうとするリンクをゼルダが止めようとするシーン。そしてゼルダが力を使おうとしているシーン。この時点でマスターソードが摩耗しておりリンクは負傷し、ゼルダは先程の身を清めたことによると思われる神の力を使用します。またこの画像でゼルダ達を追っていた正体と前回の記事でも扱ったリンクを負傷させて百年間ケアユニット[CARE UNIT]で眠らさせた正体、そしてマスターソードの消耗の原因がガーディアンである事が判明します。
    その後、まだ戦う意志があるリンクをゼルダは止めて、自身の力でガーディアンを撤退させた後、負傷したリンクをケアユニット[CARE UNIT]へ眠らせたのでしょう。それと同時に目覚めたリンクを導く為にシーカーストーンを残したのだと考える事が出来ます。


    デクの樹の前で祈るゼルダと剣を捧げるシーン。右側の絵は先述と同じくパッケージ裏からとなっており元解像度は低いです。ご了承下さい。
    このゼルダはリンクをケアユニット[CARE UNIT]へと眠りにつかせた後、ゼルダは消耗したマスターソードを蘇らせる為にデクの樹へと訪れ、自らマスターソードを台座へと戻した事が推察出来ます。
    また今作のゼルダの腕輪が大地の巫女としてゼルダが身に付けていた物に類似している箇所が多いと思われます。この部分に関しても今作のゼルダは姫よりも巫女としての役割が強いものだと思われます。


    今作の消耗したマスターソードは"回生のマスターソード"と言われています。回生とは先述した通り蘇るという意味を持ち、まるで何かしらの外的要因から必ず蘇るようにも聞こえます。またこの画像はスカイウォードを浴びた状態やファイが宿っている状態に似た青い光を纏っている事からゼルダまたはデクの樹がその外的要因を行い、マスターソードを修復しているのだと考えられます。


    ■百年後の現在

    ここの目覚めるリンクのシーンですが、序盤部分において使用されていない新規のものとなっています。つまりリンクが目覚めるシーンを回想したものだという事になります。仮説となりますが回想にてマスターソードを修復する為に肉体を失ったゼルダは、霊体としてリンクに宿り呼びかけているものだと推測できます。霊体となるというのは大地の汽笛にも前例があるため、あり得なくはない仮説だとは思われます。


    また現在において修復されたマスターソードを守護していると思われるデクの樹らしき人物の発言にて「だが主の方は、やはり覚えてないようじゃな……」という発言や、老人からは塔の上で声が聞こえなかったか?といった問い等もあるため、デクの樹と老人はゼルダがどの様な状態なのかは把握しているものだと思われます。ちなみにこの画像ですがリンクはシーカーストーンや各装備を所持しており、マスターソードは修復されているため百年後の現在という事になります。

    また老人については「そして娘を救ってやってくれ」という発言が老人が発言したものだとするならば、娘はゼルダを指し示していると考えられ老人はハイラル王だった人物という事になります。ですがゼルダを救う方法があるのでしょうか?もしも考察どおりだとするならばゼルダを救う方法は過去へ遡るかトライフォースにて蘇らせるかくらいだと思われます。


    過去へ遡る場合の手段といえば時の扉ですが、時の扉は『スカイウォードソード』の時点で全て破壊されています。ほかにはダウルが封印した時の力は既に『時のオカリナ』のリンクによって使用されています。時のオカリナもしくは時空石を用いるにしてもハイラル王国が滅んでいる現在においてその様な希少なものが存在するか可能性は限りなく低いでしょう。
    他に過去へ遡る手段があるならばトライフォースとなりますが、今作においてトライフォースが登場する可能性は低いでしょう。というのもその理由としてガーディアンが存在している事と今作の時系列に関わってくる為、今作の時系列について考察後にこの続きを語りたいと思います。


    時系列の再考察

    さてここからは時系列についての考察を行っていきます。前回の記事においても時系列に関して考察は行いましたが、今回のトレーラーにて重要な情報が判明した為、前回の訂正と追記を行っていきます。

    ・ガノンが歴史上で幾度も登場した歴史でなければならない。
    今回のトレーラーにてガノンが歴史上に何度も描かれている事が判明しています。つまり『時のオカリナ』以前、『神々のトライフォース』以前、『風のタクト』以前と以降、『トワイライトプリンセス』以前の歴史は今作には該当しない事となります。

    ・作品間で百年以上の年月が流れていなければならない。
    今作では百年前に起きた厄災から現在までガノンは何もしていない事が判明しています。つまり作品間において百年以上の間隔がない作品は今作には該当しない事となります。

    ・ハイラル王国が作品間において滅んでいない。
    今作においてハイラル王国は滅んでいます。その為作品間においてハイラル王国が栄えている時代は今作は該当しない事となります。

    前提条件の時点で既に前回の記事にて考察した事柄は全て否定され、これにより今作は『リンクの冒険』後に災厄が起き今作へと続く歴史と『4つの剣+』以降の歴史のどちらかと確定となりました。『4つの剣+』以降の歴史の場合は未知と可能性に溢れています。もしも自然に考えた場合フォーソードへ封印していたガノンが聖域からハイラル城へと復活した事によって厄災が起きハイラル王国は滅んだと考えられます。

    また『トライフォース3銃士』から『初代』においてもハイラル王国が滅んで後に小王国として残ったといった考察が可能だと思われますが、その場合小王国へと衰退した原因である初代ゼルダ姫の伝説と矛盾が生じる為、今作において当てはまらないかと思われます。

    次は時系列に当てはめるならば最も可能性が高く、最も私が推している衰退の時代である『リンクの冒険』以降の歴史の考察です。
    『リンクの冒険』のエンディングにおいて初代ゼルダ姫が目覚め、トライフォースは再び一つとなりました。これにて衰退と分裂をしていたハイラルは小王国から再び繁栄し王国として取り戻したと考えられます。ですがその後のトライフォースは行方不明となった事が推察出来ます。もしもトライフォースがあったならばガノンの復活と厄災を止める事も、ハイラル王国が滅びる事もなく、ガーディアンを作る必要も無かったはずです。
    もしくはトライフォースを誰かが悪用した事でガノンが復活したという仮説も立てられます。この場合ハイラル城にあるトライフォースを守るという意味を含めてのガーディアンでもあるかもしれません。ですがガーディアンをすり抜けハイラル城に侵入しトライフォースを悪用できる人物は限られてきます。そう、シーカー族です。


    ガノンは誰かが何かしらの目的を持って手引きし復活させたのだと考えると、シーカー族に準じていた誰かが裏切ったかと思われます。私としてはシーカー族の誰かが裏切り、その後ガーディアンを暴走させて厄災を起こしハイラル王国を滅ぼしたという内容が一番しっくりする様に感じられます。また3rdトレーラーにてまことのお面とは違ったシーカー族のシンボルを逆さにしたお面を被った敵が登場します。これはシーカー族が王国を裏切った事が考えられます。ですがあのシーカー族が裏切ったとも考えづらい面もあります。

    シーカー族といえば王国建国以前から神の力を受け継ぐ大地の巫女を守ってきた一族です。そんな永きに渡って守ってきた一族が裏切りかと思いますが、永く続いてきたからこそ共通していた王国への意思が薄らいでいったのかもしれません。『リンクの冒険』以降の歴史であるならば衰退して国が分裂さえしているわけですし、裏切りもあり得なくも無いかと思われます。


    その他の疑問点

    今作において今まで公開された映像内において私が疑問を持ったシーンをまとめていきたいと思います。


    今作はウルフリンクのamiiboをパーティに追加して一緒に戦うことが可能となっています。そこからNPCをパーティとして追加して一緒に戦う事が可能なのではないかと思われます。


    リンクが何かを得ていると思わしきシーン。The Game Awards 2014の出展映像において魔力ゲージが確認できる為、魔力を使えるようになるシーンだと推測できます。ただしあくまでベータ版のため今作で魔力は登場しない可能性もあります。


    こちらは先程のThe Game Awards 2014の出展映像のとなっています。ここで注目するのはフードを被っているリンクの姿です。このフードを被ったリンクはamiiboとしても発売されますが、このフードも2014年E3にて特殊な矢と同じく詳細な情報は現時点においても不明のままとなっています。


    ハイラル城の四方に存在する柱。役割は不明ですが赤い光を放っている事から本来の役割であるハイラル王国の守護から外れているものだと推測できます。


    試練の祠と同様にシーカーストーンの認証用の機器がありますが、試練の祠とはまた違った大型のダンジョンへの入り口かと思われます。


    リンクがヘビーブーツと思わしき装備をしていますが、ヘビーブーツは今作ではアイテムとして存在せずズボンと同様の扱いだと思われます。


    砂漠の邪神像かと思いましたが、よく見ると騎士が剣を突き立てている様に見えます。時の勇者が敗北した世界において有名な騎士といえばナイトの一族ですので、これはナイトの一族を象った像だと思われます。


    今作の鍵と思われる青い花。今作の海外版のタイトルロゴにも使用されデクの樹の近くにも生えている花です。この花がどの様に物語と絡んでくるのかも重要だと思われます。

    追記:海外の方が限定版に付属する特製マップの解読を行った所、今作の百年前のストーリーが大まかに判明しました。翻訳ミスがあるかもしれませんが、その辺りはご了承ください。

    太古の昔からハイリア人と多くの種族は平和に暮らしており、シーカー族は大地に青い力《フォース》を吹き込み、王国の文明は育まれていきました。後にシーカー族の象徴である青い衣、これを同盟の証としました。だが突如ハイラル王国に伝わるガノンと言う厄災が目を覚ました。
    勇者と聖なる姫はこれを封印しようとしていたが、シーカー族は四方に神獣と機械の兵《ガーディアン》を配置し、此等の力を使いガノンを封印しました。ですがその強大な力を恐れた王族はシーカー族を追放したのだった。

    四体の神獣は鳥型のガーディアンの様な大型ガーディアンだと思われます。またハイラル城の四方に存在する柱と結界、そして神獣には何かしら関係があるものだと推測できます。
    今作の重要だと思われる青い花もシーカー族の青と同一色である事から、この花はシーカー族と何か関係性があるのかもしれません。


    あとがき

    これにて『ブレス オブ ザ ワイルド』の二度目の考察は終わりとなります。前回の記事は歴代作品と今作を絡ませた考察を中心としていましたが今回の記事では今作の物語を軸として考察を行ってきました。
    3rdトレーラーが公開されるまで今作の物語について少しだけ不安がありましたが、3rdトレーラーを視聴後は今作の物語の不安は払拭されました。今作の物語は『スカイウォードソード』を超えるものだと期待出来ます。そういえば今回の記事において考察した物語ですが百年後の現在におけるマスターソードを入手するまでとなっています。これは歴代の作品の事を考えると3rdトレーラーは中盤までの情報しか開示されていないと考えられます。中盤以降については特殊な矢の使い道といい様々な疑問が存在していますが発売直前までに明かされる可能性は低いでしょう。ゼルダの伝説は発売日直前のCMで重大なネタバレを出す事があるため、それまでは中盤以降については不明だと思われます。

    ついに今作の発売日はNintendo Switchとの同時発売である3月3日と決定しました。2013年E3に発表されてから実に三年半と本当に長い時間待っていました。延期したゼルダは傑作であるというジンクスがありますが、今作はそれを裏切らない究極のゼルダゲームとなっているでしょう。私は発売日に最速でプレイしたいのでWiiUはDL版を購入する予定です。またNS版はマイニンテンドーストア限定のDELUXE COLLECTOR'S EDITIONを勿論購入します。ゼルダの伝説の限定版は本当にファンにとってはありがたいです。ただ海外版のシーカーストーン風キャリングケースは日本においても付けてほしかった所です。日本の限定版は海外と比べると特典が少ないのが欠点ですよね。

    さて、あれほど切望した『ブレス オブ ザ ワイルド』の発売まで残り一ヶ月半となりました。発売情報も物語についても都度公開され始めてきています。皆さんは残り一ヶ月半をどの様に過ごすのでしょうか。今作の発売日までにやり残した事はありませんか?ゼルダの伝説シリーズのamiiboは全て揃っていますか?ウルフリンクのamiiboのデータは完成していますか?DL版の方はWiiUの容量は13GBの余裕はありますか?購入資金に余裕はありますか?
    私は発売日に後悔無く過ごすためにこの一ヶ月半で私のやり残した事をやっていきたいと思います。皆さんも一ヶ月半後の3月3日の発売を後悔無く過ごして下さいね。


    筆者:ウナム

  • 『ゼルダの伝説30周年記念コンサート 名古屋公演』の感想

    2016-12-19 16:00

    落選から開演まで


    まずこちらの死体の数々をご覧下さい。



    これら抽選四回に加え、先行一回分合わせて今回のコンサートに五回落ちました。

    落選五回。。。

    ツイッターを見ても「当選した!」やら「M席やったあああああ!!!」とか「楽しみ^o^」だったりとか……。落選の声があまりにも小さく、当選の声の方が大きかったのです。
    そして、私は何度も、何度も、何度も、何度も落ちまくりました。

    30周年記念最後の公演である名古屋のS席の先行にてやっとチケットを入手しましたが、受かった喜びよりもM席で取れなかった事に加え、二階であった事で辛さがありました。
    それでも大好きなゼルダのオーケストラコンサートの二度目の参加(これまでに三度開催されて、25thコンサートは落選。ムジュラ3D発売記念コンサートは当選しました。当時の記事はこちら)だったので、前回の反省(※)を活かし、物販は開演四時間前に会場に無事到着。一列目に無事に並ぶ事が出来ました。

    ※『ムジュラの仮面3D発売記念コンサート』では物販についての事前情報は一切ありませんでした。そのうえ開場後から開演前の間にしかグッズは販売されず、休憩中または終演後の販売は無し。しかも待機列は階段を使用しており一目では何階が最後尾か分からない状態。更にアナウンスで開場数分で「現在グッズ購入へ並ぶと開演に遅れる可能性があります」とかぬかす始末で最悪の運営でした。私としては優先順位が音楽>グッズだった為泣く泣く断念する事に……。




    今回のコンサートは前回の失敗を活かしているのか開場前に先行販売がされ、私的には問題なくグッズは購入できました。開演まではツイッターしたりパンフレットを読んだりしていましたが、その中で少し気になった文章があったため抜粋します。
     2004年のE3で『トワイライトプリンセス』を発表する際に、会場を盛り上げるため、プロモーション映像にオーケストラを使うことになりました。しかも、任天堂オリジナルのオーケストラミュージックにしたいということで、もともとオーケストラ音楽好きだった私に話があったというわけなんです。
     ――横田真人
    これ読んだ私の頭の中はクエスチョンマークが浮かんでいました。というのも2004年のE3のゼルダといえば皆さん知ってのとおり有名な動画があります。



    このトレーラーで使用されている曲ですが『時のオカリナ』の映画限定CMでも使用されており有名だと思いますが、この曲ちゃんとれっきとした版権曲なんです。映画『コナン・ザ・グレート』の『Riders Of Doom』という曲であって決して任天堂オリジナルのオーケストラミュージックではないんですよね。というわけで、この"任天堂オリジナルのオーケストラミュージック"とは一体何なのかちょっと何のことなのか不思議に思いながら開演まで過ごしてました。


    開場後

    運営「マスターシートの方はこちらの列へ移動してください!マスターシートではないかたはそちらへ移動してください!」

    やめてくれ……。こちとら計五回落ちてM席取れなかったんだよぉあああああ!!!!!!!!好きでS席になったわけじゃねえんだよ!!!!とか思いながら一発でM席とったであろう彼奴等をジト目で妬みながら渋々と通常列へ移動して到着から四時間、ついに会場入りしました。



    さてコンサート恒例でもあるチラシの多さ。開演までの間チラシでも読もうと思い確認する。
    えーと……ニンテンドーカタログと曲のプログラムと『記念書籍第二弾 ゼルダの伝説 ハイラル百科』の発売予告……!? そして『30周年記念コンサートのCD化』!???? まさかの既出情報しか無いだろうとか思っていたら不意打ちをくらいました。



    『ハイラル百科』は『ハイラル・ヒストリア』よりも詳細に物語が描かれそうですね。
    『30周年記念コンサートCD』は既にAmazonで予約開始されています。私は言わずもがな購入済です。














    会場限定の公開楽譜や写真撮影ブースがありました。連れが居ないぼっちの私は写真撮影出来なかったので残念でした。というか絵自体の写真を撮るスペースと一緒に写真をとるブースがちゃんと別れているんだから絵単体の人はそっちへ行って欲しかったですね。正確には運営側が別れている事を分かる様にして欲しかったところです。
    しかし客席内は撮影禁止なのにカシャッカシャッとカメラで撮影している人はモラルが無いんですかね?


    開演後


    第一部
    ハイラル城
    ゼルダ姫のテーマ
    風のタクトメドレー
    組曲オカリナメロディー
    ボス戦闘曲メドレー
    神々のトライフォース2&3銃士メドレー
    「スカイウォードソード」スタッフロール
    さて開演したわけなんですけれど、二階でハイラル城が流れた瞬間にカメラ撮影した脳みそが可愛そうな人。本当に殺意が沸いたので今後コンサート来ないでくださいね。もしもコンサートとかいった特殊な場所でなければ殴っていたところでした。イライラしていても仕方が無いからすぐに気持ちをリセットして聴く事が出来ましたが本当にモラルがない人間はこないで欲しいです。本当に……。

    今回のセトリをみれば分かるかと思いますが、実は今回のコンサートは25thのセトリと似ている部分が多いんですよね。今までスペシャルCDで聴いていた曲が生で聴けたという意味では良かったですが、正直に言えば新鮮さが無かったですね。

    近藤さんが前回同様ゲストとして来られましたが、青沼さんは最新作「ブレス オブ ザ ワイルド」の開発が佳境なためビデオレターでの登場となりました。
    正直にいうとMCである青木さんの「鳥肌ならぬコッコ肌」とか「あのチキチキをお楽しみに」とかは正直白けてしまったので私としてはやめて欲しかったです。
    そういえば「トライフォース3銃士」の楽曲のオーケストラ化は初でしたね。映像の最後が3銃士のオープニングだったせいでBADENDで終わったように見えて少しだけ微笑ましかったです。

    第一部最後の曲である「スカイウォードソード」スタッフロールを聴いた瞬間、放心して涙を流していました。そもそも私がゼルダの伝説の楽曲で一番好きな曲こそが「スカイウォードソード」のスタッフロールなのです。ムービー、曲ともに全てが素晴らしい完成された楽曲だと思っています。というのも「ブレス オブ ザ ワイルド」の考察記事においても語りましたが、全作品やってきた私が一番好きなゼルダ作品こそが「スカイウォードソード」な事もあります。私にとってスタッフロールの映像といえばあのエンディングでしかないため、目を瞑って曲を聴いていました。(というより涙のせいで前が霞んだため目を瞑ったってのが正確ですが)
    曲が終わった瞬間最大級の拍手を行いました。最後尾であったならスタンディングオベーションを行ったほどです。(後ろの人が見えなくなる為、中央席なら普段遠慮しています)

    第二部
    ゼルダの伝説30周年シンフォニー
    ゼルダの伝説小品組曲
    ゲルドの谷
    「時のオカリナ」ハイラル平原
    大妖精のテーマ
    トワイライトプリンセスメドレー
    ゼルダの伝説メインテーマ
    前回のコンサートでは「大地の汽笛」と「夢をみる島」の楽曲がなく私の不満点であったのですが、今回のゼルダの伝説30周年シンフォニーにはそれら二つの楽曲が含まれているのです。しかしかぜのさかなは本当にズルい。ズルいとしか良い様がない。
    また手塚さんとSRDの中郷さんによる初代ゼルダの伝説に関わる話が聞けて満足でした。ただ二階だと全然スクリーンが見えなかったのであの画像をコンサートCDの特典に欲しいですね。アレをみるだけで色々な想像が出来て小一日つぶせると思います。

    「時のオカリナ」ハイラル平原は客と近藤さんと竹本さんとセントラル愛知交響楽団様による一夜限りのハイラル平原の曲が生まれました。といっても客席の気持ちは大体一致していたと思いますが(笑)
    そして〆はやはりメインテーマ! ゼルダといえばコレですね。

    アンコール
    カカリコ村&ゼルダの伝説メインテーマ(近藤浩治氏によるピアノソロ)
    「ブレスオブザワイルド」メインテーマ

    最後に近藤さんによるピアノソロで「カカリコ村とゼルダの伝説メインテーマ」が弾かれ、サプライズとして「ブレス オブ ザ ワイルド」メインテーマが演奏されました。
    今回の「ブレス オブ ザ ワイルド」のメインテーマを聴いて、私には悲壮感を漂わせながらも、何かしらの決意の強さを感じさせる曲調だと、そう感じさせられる楽曲だと認識させられました。この楽曲には百年前の災厄に立ち向かうリンクの意志そのものが宿っている様に感じられ、「ブレス オブ ザ ワイルド」がもっと楽しみとなりました。
    演奏が終了後には客席ではスタンディングオベーションが起き、この演奏を聴いた皆、忘れられない経験を得たのではないでしょうか。

    竹本泰蔵様、セントラル愛知交響楽団の皆様、本当に素晴らしい"時"を提供していただいてありがとうございました。

    総評

    実は今回のセトリは『25周年シンフォニーオーケストラコンサート』の再現に近い所が私的には感じられました。という事もあり前々回のオーケストラコンサートの参加者と『25周年オーケストラコンサート スペシャルCD』を日常的に聴いていた人には物足りなさを感じたのではないでしょうか?というのも今回の実質的な新譜は下記の五つしか無かったんですよね。

    神々のトライフォース2&3銃士メドレー
    『スカイウォードソード』スタッフロール
    ゼルダの伝説30周年シンフォニー
    カカリコ村&ゼルダの伝説メインテーマ(ピアノソロ)
    『ブレスオブザワイルド』メインテーマ

    また前回が一階であった事もあって、二階の音響関連が残念でもありました。悲しきかな……、オーケストラ特有の観客を飲み込むかの様な響きが軽減されていました。そして『ブレス オブ ザ ワイルド』が開発が佳境な事もあり青沼さんが来れなかった事も残念でなりませんでした。来れなかった分、2ndトレーラーが公開されてすぐだった事もあり、しかも最終公演でしたから『ブレス オブ ザ ワイルド』の新規映像でも流すものかと思って期待していましたが何も無く……まぁ仕方が無い事ですけれどね。

    それでも前回の総評で不満をあげていた部分である物販と曲の偏りが無くなっていたことは素晴らしかったです。特に物販関連、悪かったのが少し良い程度になりました。後は列関連ですね。なんですか「列が列を呼んでいる状態」って……運営の人が言っていたセリフなんですけれど。それを整列させるのが君達でしょうに……。声出してこの長蛇の列が何の列なのか最後尾の場所を言いなさいよホント……。私が並んでいたら「ここってゴスペルの列?」とか問われてる時点でもうアレでした。

    さて、個人的な不満点は多かったのですが、それでも前回のオーケストラにおける悪いところは改善されており、セントラル愛知交響楽団の皆様が奏でるゼルダシンフォニーは素晴らしいものでした。近藤さんも言われていましたが、一年に一度ゼルダのコンサートがあるとファンとしてはありがたいですね。もしもあるのならばNSw版にて『スカイウォードソード』のリマスターが開発され、その記念にスカイウォードソードHD発売記念コンサートが来年か再来年に公演される事を妄想してしまいます。
    あとは『ブレス オブ ザ ワイルド』を今回のコンサートを想起しながら、残り三ヶ月となった発売を待っていようと思います。



    筆者:ウナム
    Twitter:@1unamu