• 【第二部】最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を考察する【物語・登場人物・時系列の再考察などについて】

    2017-01-20 20:00141


    こちらは発売前の考察記事となっています。
    発売後の考察はこちらから→ar1178429(4月15日 20時公開予定)




    まえがき

    この記事は2016年のE3にて公開された1stトレーラーの考察を行った記事を下地とし、2ndおよび3rdトレーラーの考察を行った記事となっています。前回の記事を読んでいない方はそちらを先に読まれる事を推奨します。前回の記事はこちらから

    ここから先には最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のストーリーの核心部分および過去作品のネタバレが含まれています。また公式訳が無い部分は私訳となっており、原文は[]にて囲んだものとなっています。その辺りはご了承下さい。
    前回の記事では執筆している時点において今作のストーリーの情報があまりにも少ない為、物語自体の考察は行いませんでした。ですが2ndおよび3rdトレーラーにてストーリーの情報が集まった事もあり今回の記事にて今作の物語について迫っていきたいと思います。また物語の他に前回からの訂正点と登場人物およびガーディアンの考察を新たに行います。そして前回の記事でも考察した時系列についてですが今回新たな情報が増えた為、新たに再考察を行っていきたいと思います。


    前回の記事からの訂正点

    今回の日本版のプレイ映像にてシーカースレート[Sheikah Slate]は日本語訳でシーカーストーンである事が判明しました。ゴシップストーンを削った海賊のお守りとは違いヒントを教えてくれるシーカーストーンと同様なのは、歴代と同じく今作のヒントを教えてくれるという意味でシーカーストーンという名称になっているのだと思われます。

    同様に海外ではカラミティガノン[Calamity Ganon]の名称のままですが、日本語訳では"ガノンという名の厄災"と呼ばれており、厄災は今作におけるガノンの二つ名の様なものであると判明しました。また前回の記事にてハイラル王国は百年前にて衰退したという翻訳を行いましたが、日本語訳にてハイラル王国は滅んだ事が新たに分かりました。

    また審理の聖廟[Shrine of Trials]は日本語訳で復活の祠とされていました。こちらは2016年E3後にて正式に発表されていましたが、執筆後にて気が付いたため前回の記事において改稿は行っていませんでした。私事ですが、私はNintendo Switch体験会は1月には参加出来ませんが2月のWHFの体験会には参加します。その際に公式における他の日本語訳を確認はしてきますが、記事内の日本語訳は前回と今回の記事ともに変更しないのでその辺りはご了承下さい。


    サブキャラクターと登場種族

    物語の考察の前にまずは現状判明しているサブキャラクター達と登場するそれぞれの種族について整理していきましょう。リンクやゼルダといった主要人物に関しては後述する”回生のマスターソード”と共に考察していきたいと思います。

    ・テリー

    ゼルダの伝説公式Facebookにて公開されたカブトムシを模したリュックを背負ったテリーと思われる男性。歴代のテリーも服等にカブトムシを描き、オニダイオウカブトと呼ばれる伝説の虫を持つほどの虫好きでした。今作は馬宿の周りに商店が並んでおり、そこに今まで同様商人として参加する形。または歩いている際にテリーから購入するものかと思われます。

    ・カッシーワ

    世界を飛び回る吟遊詩人。各地にある勇者の試練と呼ばれる場所についてのヒントを教えてくれる存在だと思われます。リト族は本来ゾーラ族が進化して半鳥人となった様にこちらの種族は何かしらの鳥系列の種族が派生した種族だと考えられ、リト族に近い雰囲気を持っていますがリト族とはまた違った種族だと思われます

    ・正体不明

    大妖精、またはルテラやオーレンの様なゾーラ族の女王かと思われます。ゾーラ族が使う風呂釜の様なモノにも入っており服装が鱗にも見える為ゾーラ族の女王と考察しましたが、今作のゾーラ族は歴代とは差異があり今作のゾーラ族がつけているネールの紋章入りの腕輪なども付けておらず顔はハイリア人の様にも見える為、大妖精もしくは全く別の新キャラクターとも読み取れます。

    ・ゾーラ族

    歴代のゾーラ族とは差異はあるが今作において腕輪や髪飾りとしてネールの紋章を用いている事や、歴代ゾーラ族と同様に半魚人である事からゾーラ族だと思われる。
    追記:女性のゾーラ族はミファーと呼ばれるゾーラ族の少女だと判明しました。

    ・リト族

    今作にはゾーラ族の他にもリト族らしき種族が登場します。本来リト族はゾーラ族から進化した種族ですが今作ではゾーラ族もリト族も共に登場しています。原因は不明ですが今作のゾーラ族はそれぞれ二通りへ進化が分岐したからリト族とゾーラ族が両方存在し、その為ゾーラ族は歴代とは差異があるのかと思われます。
    追記:リーバルと呼ばれるリト族だと判明しました。

    ・ゴロン族

    もはやゴロン族は語る必要ないですね。何年の月日が流れようと大きく変わることはない安定した種族です。そういえばリンクとゼルダ、ゾーラ族やリト族、そして今回のゴロン族は青い布を身体に巻いている事に気が付きましたでしょうか?私は青い服装には厄災に対して種族同士が共に戦い協力する同盟の証の様なものであると推察していますが、何故彼らが青い布を巻いているのかは現状不明となっています。
    追記:ダルケルと呼ばれるゴロン族だと判明しました。

    ・ゲルド族

    ゲルド族といえば『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』『4つの剣+』にて登場した種族です。左側の画像の人物の特徴がゲルド族と一致しており、また3rdトレーラー内にて『時のオカリナ』の修正版ROMや『風のタクト』のナボールのステンドグラスなどに登場したゲルド族の紋章が映っている事からこの人物がゲルド族である事は確定だと思われます。
    またこの人物は身体に青色の布を巻いていない為、他種族とは対立している関係もしくは厄災の原因であるガノンドロフは本来ゲルド族出身である為、他種族から同盟が拒否されているとも考えられます。


    このゲルド族は鐘らしき道具を所持しており、この道具はダンジョンまたは新たな道へと続く何かを出現させる道具だと推測できます。また砂漠地帯は歴代作品同様にラネール地方だと思われますが、このラネール地方では画像の様にセイウチらしき動物が存在しており砂漠地帯では馬の変わりにセイウチらしき動物を使役する事が可能だと思われます。

    ・デクの樹

    コログ族については前回の記事において語った為ここでは省きます。重要なのはデクの樹の存在です。"時系列の再考察"において後述し、前回の記事においても語りましたが私的に今作の物語は時の勇者が敗北した世界が有力説だと考えている為ここでは敗北した世界におけるデクの樹の存在について語っていきます。

    そもそも「時の勇者が敗北した世界においてデクの樹が存在しているのか?」といったものを語る前に、まずゼルダの伝説の並行世界とはどのようなものなのかを理解しなければなりません。ゼルダの伝説シリーズにおける『時のオカリナ』から分岐した並行世界は某名作ADVにおいてブリンダーの木と呼ばれる世界構造理論に類似しており、逆に某名作ADVの世界線収束範囲理論とは全く別物である事を理解して下さい。スカイウォードソードの並行世界論の場合はまた別の理論を必要となりますが、ここではそれについては別の話となるため省きます。

    まず現在から過去へと遡る行為は世界そのものを作り出す行為だという事を理解して下さい。解りやすく言うならば「過去に遡るという行為は遡った時間から世界が分岐してるのではなく、世界から世界そのものが新しく生まれ分岐している」という事です。逆に皆さんがよく言っている世界線というものを解りやすく言うならば「世界は一つしかなく、時間を遡った時点で世界は新しく作り変えられる」というものです。よく『時のオカリナ』から分岐した並行世界を世界線だと表記しておられる方がいますがそれは間違いであると認識して下さい。

    さて脱線しましたが時の勇者は最終的にガノンドロフとの戦いは勝利へと向かいますが、それまでに生まれた分岐世界は時の勇者は不在になっているわけです。それらの並行世界は複数存在していますが一括りにされ「時の勇者の敗北した世界」と言われています。ならば時の勇者は何時から「敗北した並行世界」を作る事になったのかを考えてみましょう。

    そう、時間移動が可能になるのはシークが台座から去ってから。つまり森の神殿を終えた後でありデクの樹のこどもが生まれて以降となります。つまりは全ての時の勇者が敗北した世界においてデクの樹のこどもは存在する事となります。今作のデクの樹が『時のオカリナ』のデクの樹のこどもが成長した姿なのか、またはその子孫なのかは不明ですが、今作が時の勇者の敗北した世界の物語であるならばデクの樹が登場しても何ら不思議ではないという事が証明されます。


    ガーディアンとハイラル王国

    今作におけるリンクの障害となるガーディアン。2014年のE3の映像から登場しており3rdトレーラーにおいてはハイラル王国を破壊しているシーンが印象深いものとなっています。そもそもガーディアンという名前は一体守る為に付けられた名前なのか?それについて2ndトレーラーにてあるシーンが登場しています。それが上記のガーディアンがハイラル城を守護するかのような画像となっています。この画像から本来ガーディアンはハイラル王国を守る為に作られたのだと推測できます。

    前回の記事においても考察しましたが、ガーディアンはケアユニット[CARE UNIT]でありシーカーストーンであったりとシーカー族の技術が使用されている。ならば誰がシーカー族へと作らせたのかというならその答えは一つしかない。そう、ハイラル王国の王族である。
    ハイラルの王族といえばゼルダ姫とハイラル王であるが、ゼルダが3rdトレーラーにおいて興味深いセリフを残しています。
    「私が今までしてきたことは、何の役にも立たなかった……!!!」
    このセリフを先ほどの考察に当てはめるならば厄災に対してゼルダはシーカー族へ王国を守護するガーディアンを作らせたが、現実はガーディアンは悪意を持つ何者かに利用され王国を守護するどころか破壊してしまい、自身がしてきたことは何の役にも立たなかったという事となる。


    またそれを証明する画像ではないが2ndトレーラーにて鳥型のガーディアンが登場したが、左と右のそれぞれの画像を見て欲しい。左の画像は百年前の厄災前※であり右は百年後の現在である。
    ※左の画像が百年前のものであるという根拠は"回生のマスターソード"にて説明します。

    それぞれの画像を比べてもらうと分かるが百年前のガーディアンは青い光が流れているのに対して、現在のガーディアンは赤い光が流れている。そして百年後の現在はガーディアンは鳥型も含めこの赤い光を放っている。これは何者かによってガーディアンの状態が攻撃対象が厄災から王国そのものへと攻撃対象を変更された為だと考えられます。つまり本来のガーディアンは青い光を放っている状態は魔物などがいないか巡回している状態であり、魔物等を発見したら赤い警告色を放ちながら攻撃する装置であったと思われます。



    またガーディアンの種類も鳥型や蜘蛛型などの他にも多くのガーディアンが存在しており、大型ガーディアンの内部と思わしきダンジョンが存在している事も3rdトレーラーにて確認できます。


    他にも剣を使用する小型のガーディアンが試練の祠において登場するのですが、そのガーディアンが使用する剣がリンクが使う特殊な矢と同系統であると比較して見ると分かります。リンクが使用する特殊な矢自体は2014年E3にて公開されていますが現時点において詳細な情報は一切不明なままです。ですがシーカー族が厄災後に対ガーディアン専用の矢を作り、それがこの特殊な矢であるのだとは推測する事ができます。


    回生のマスターソード


    ――回生……蘇生、生き返ること、蘇ること。

    前回の記事にて今作のマスターソードは長い年月使われず腐食した。あるいは何かしらの要因で消耗したかと考察しましたが今回マスターソードがこの様な状態となった原因が判明しました。それについて話す前に今作の映像から考察する為に重要な事である各シーンは百年前なのか、それとも百年後なのかを判断していく事が必要となってきます。という事で考察を交えながら2ndトレーラーおよび3rdトレーラーなどの画像を過去から現在へと並び替えてみました。


    ■百年前における厄災以前

    こちらはそれぞれ2ndおよび3rdトレーラーの映像。両方共マントらしきものを羽織ったゼルダが映っておりタイルも同一に見える為、同じシーンかと思われます。回想においてハイラル王国が繁栄していた頃とゼルダとリンクの関係を説明したシーンだと思われる。ゼルダは王国における姫であり、リンクはその直属の騎士という主従関係であったと思われます。また、この登場人物がゼルダであるというのはamiiboにて判明しています。


    2ndトレーラーの時点にてマスターソードを持っておりシーカーストーンを所持していないリンクが公開されていました。この画像から百年前の時点でリンクはマスターソードを所持していたが、何らかの理由で手放さなければならなかった事と百年前はシーカーストーンを所持していなかった事が分かります。


    2ndおよび3rdトレーラーの映像ですが、こちらは両方ともキーアイテムであるシーカーストーンをゼルダが所持しているシーン。先程の衣装とは違いこちらは王族というより民族的な衣装を着ています。こちらも先程の画像から続いて百年前だと推測でき、シーカーストーンの本来の持ち主はゼルダである事が推察できます。また両方の画像は背景も同一の為、共通しているシーンだと思われます。


    ■百年前の厄災後

    左の画像は百年前における厄災、または百年後の現在のガノンの復活かと思われます。この場合どちらであろうと状況は変わらない為、どちらであるかの考察は置いておきましょう。またガノンが魔物を生み出しているシーンが作品内で明確に描写されているのは、今までのガノンは歴代までのガノンとは違い終焉の者に近しい存在へと成り果てているという推察が出来ます。


    ガーディアンが城下町を襲うシーンの画像ですがまるで内側から外側へと移動している様に見えている事からハイラル城から城下町へと移動したと考えられます。つまりガーディアンは最初はハイラル城から発生したものだと考えられます。また空に厄災の雲が見えている為、百年前におけるガノンの復活直後だと考えることも出来ます。


    何かから逃げるように走り抜けるゼルダ 。そしてそこへ現れるリンク。右側の画像は米国版パッケージの裏からとなっています。災厄の中のハイラル王国から逃げてきたゼルダはリンクと再会している様にも見える事から厄災が起きた際はリンクはゼルダと共に行動していなかった事が推測出来ます。


    左の画像は夕日を背に佇むゼルダ。こちらのゼルダは表情に悲壮が混じっている様子から何かを心配している。または隠している事が伺えます。右の画像は剣を抜いたリンクと、ゼルダが顔を伏せているシーン。ゼルダへと剣を向けているとは考え難い為リンクがゼルダを護衛していると考えるべきかと思われます。


    ゼルダが女神像らしきものの前で身を清めているシーン。こちらは『スカイウォードソード』における神殿を巡り記憶と力を得るシーンと同様の意味を持つかと思われます。これ以降は白を基準とした巫女らしい衣装を着ています。


    巫女らしい服装へと着替えたゼルダとそれを見つめるリンク。右の画像のゼルダは何かに気が付いて恐れている様にも見えます。


    雨に濡れ泥だらけになりながらも走り抜けるシーン。右の画像はゼルダの手を離してしまい、驚き振り返っているシーンにも見えます。ここで初めて百年前の時点におけるマスターソードの欠けていない刀身がはっきりと登場します。また両画像ともマスターソードを抜いている事から敵と戦いながら逃げているのだと推察できます。つまり前の画像にてゼルダが何かに気付き、この画像はそこから逃げている途中なのだという事が推測できます。


    ゼルダとリンクのシーン。このシーンからゼルダとリンクはただの主従関係ではないのだと感じられます。騎士と姫というよりも、どちらかというなら『ふしぎのぼうし』『スカイウォードソード』の様な関係に近いものだと感じられます。


    ボロボロになりながらも戦おうとするリンクをゼルダが止めようとするシーン。そしてゼルダが力を使おうとしているシーン。この時点でマスターソードが摩耗しておりリンクは負傷し、ゼルダは先程の身を清めたことによると思われる神の力を使用します。またこの画像でゼルダ達を追っていた正体と前回の記事でも扱ったリンクを負傷させて百年間ケアユニット[CARE UNIT]で眠らさせた正体、そしてマスターソードの消耗の原因がガーディアンである事が判明します。
    その後、まだ戦う意志があるリンクをゼルダは止めて、自身の力でガーディアンを撤退させた後、負傷したリンクをケアユニット[CARE UNIT]へ眠らせたのでしょう。それと同時に目覚めたリンクを導く為にシーカーストーンを残したのだと考える事が出来ます。


    デクの樹の前で祈るゼルダと剣を捧げるシーン。右側の絵は先述と同じくパッケージ裏からとなっており元解像度は低いです。ご了承下さい。
    このゼルダはリンクをケアユニット[CARE UNIT]へと眠りにつかせた後、ゼルダは消耗したマスターソードを蘇らせる為にデクの樹へと訪れ、自らマスターソードを台座へと戻した事が推察出来ます。
    また今作のゼルダの腕輪が大地の巫女としてゼルダが身に付けていた物に類似している箇所が多いと思われます。この部分に関しても今作のゼルダは姫よりも巫女としての役割が強いものだと思われます。


    今作の消耗したマスターソードは"回生のマスターソード"と言われています。回生とは先述した通り蘇るという意味を持ち、まるで何かしらの外的要因から必ず蘇るようにも聞こえます。またこの画像はスカイウォードを浴びた状態やファイが宿っている状態に似た青い光を纏っている事からゼルダまたはデクの樹がその外的要因を行い、マスターソードを修復しているのだと考えられます。


    ■百年後の現在

    ここの目覚めるリンクのシーンですが、序盤部分において使用されていない新規のものとなっています。つまりリンクが目覚めるシーンを回想したものだという事になります。仮説となりますが回想にてマスターソードを修復する為に肉体を失ったゼルダは、霊体としてリンクに宿り呼びかけているものだと推測できます。霊体となるというのは大地の汽笛にも前例があるため、あり得なくはない仮説だとは思われます。


    また現在において修復されたマスターソードを守護していると思われるデクの樹らしき人物の発言にて「だが主の方は、やはり覚えてないようじゃな……」という発言や、老人からは塔の上で声が聞こえなかったか?といった問い等もあるため、デクの樹と老人はゼルダがどの様な状態なのかは把握しているものだと思われます。ちなみにこの画像ですがリンクはシーカーストーンや各装備を所持しており、マスターソードは修復されているため百年後の現在という事になります。

    また老人については「そして娘を救ってやってくれ」という発言が老人が発言したものだとするならば、娘はゼルダを指し示していると考えられ老人はハイラル王だった人物という事になります。ですがゼルダを救う方法があるのでしょうか?もしも考察どおりだとするならばゼルダを救う方法は過去へ遡るかトライフォースにて蘇らせるかくらいだと思われます。


    過去へ遡る場合の手段といえば時の扉ですが、時の扉は『スカイウォードソード』の時点で全て破壊されています。ほかにはダウルが封印した時の力は既に『時のオカリナ』のリンクによって使用されています。時のオカリナもしくは時空石を用いるにしてもハイラル王国が滅んでいる現在においてその様な希少なものが存在するか可能性は限りなく低いでしょう。
    他に過去へ遡る手段があるならばトライフォースとなりますが、今作においてトライフォースが登場する可能性は低いでしょう。というのもその理由としてガーディアンが存在している事と今作の時系列に関わってくる為、今作の時系列について考察後にこの続きを語りたいと思います。


    時系列の再考察

    さてここからは時系列についての考察を行っていきます。前回の記事においても時系列に関して考察は行いましたが、今回のトレーラーにて重要な情報が判明した為、前回の訂正と追記を行っていきます。

    ・ガノンが歴史上で幾度も登場した歴史でなければならない。
    今回のトレーラーにてガノンが歴史上に何度も描かれている事が判明しています。つまり『時のオカリナ』以前、『神々のトライフォース』以前、『風のタクト』以前と以降、『トワイライトプリンセス』以前の歴史は今作には該当しない事となります。

    ・作品間で百年以上の年月が流れていなければならない。
    今作では百年前に起きた厄災から現在までガノンは何もしていない事が判明しています。つまり作品間において百年以上の間隔がない作品は今作には該当しない事となります。

    ・ハイラル王国が作品間において滅んでいない。
    今作においてハイラル王国は滅んでいます。その為作品間においてハイラル王国が栄えている時代は今作は該当しない事となります。

    前提条件の時点で既に前回の記事にて考察した事柄は全て否定され、これにより今作は『リンクの冒険』後に災厄が起き今作へと続く歴史と『4つの剣+』以降の歴史のどちらかと確定となりました。『4つの剣+』以降の歴史の場合は未知と可能性に溢れています。もしも自然に考えた場合フォーソードへ封印していたガノンが聖域からハイラル城へと復活した事によって厄災が起きハイラル王国は滅んだと考えられます。

    また『トライフォース3銃士』から『初代』においてもハイラル王国が滅んで後に小王国として残ったといった考察が可能だと思われますが、その場合小王国へと衰退した原因である初代ゼルダ姫の伝説と矛盾が生じる為、今作において当てはまらないかと思われます。

    次は時系列に当てはめるならば最も可能性が高く、最も私が推している衰退の時代である『リンクの冒険』以降の歴史の考察です。
    『リンクの冒険』のエンディングにおいて初代ゼルダ姫が目覚め、トライフォースは再び一つとなりました。これにて衰退と分裂をしていたハイラルは小王国から再び繁栄し王国として取り戻したと考えられます。ですがその後のトライフォースは行方不明となった事が推察出来ます。もしもトライフォースがあったならばガノンの復活と厄災を止める事も、ハイラル王国が滅びる事もなく、ガーディアンを作る必要も無かったはずです。
    もしくはトライフォースを誰かが悪用した事でガノンが復活したという仮説も立てられます。この場合ハイラル城にあるトライフォースを守るという意味を含めてのガーディアンでもあるかもしれません。ですがガーディアンをすり抜けハイラル城に侵入しトライフォースを悪用できる人物は限られてきます。そう、シーカー族です。


    ガノンは誰かが何かしらの目的を持って手引きし復活させたのだと考えると、シーカー族に準じていた誰かが裏切ったかと思われます。私としてはシーカー族の誰かが裏切り、その後ガーディアンを暴走させて厄災を起こしハイラル王国を滅ぼしたという内容が一番しっくりする様に感じられます。また3rdトレーラーにてまことのお面とは違ったシーカー族のシンボルを逆さにしたお面を被った敵が登場します。これはシーカー族が王国を裏切った事が考えられます。ですがあのシーカー族が裏切ったとも考えづらい面もあります。

    シーカー族といえば王国建国以前から神の力を受け継ぐ大地の巫女を守ってきた一族です。そんな永きに渡って守ってきた一族が裏切りかと思いますが、永く続いてきたからこそ共通していた王国への意思が薄らいでいったのかもしれません。『リンクの冒険』以降の歴史であるならば衰退して国が分裂さえしているわけですし、裏切りもあり得なくも無いかと思われます。


    その他の疑問点

    今作において今まで公開された映像内において私が疑問を持ったシーンをまとめていきたいと思います。


    今作はウルフリンクのamiiboをパーティに追加して一緒に戦うことが可能となっています。そこからNPCをパーティとして追加して一緒に戦う事が可能なのではないかと思われます。


    リンクが何かを得ていると思わしきシーン。The Game Awards 2014の出展映像において魔力ゲージが確認できる為、魔力を使えるようになるシーンだと推測できます。ただしあくまでベータ版のため今作で魔力は登場しない可能性もあります。


    こちらは先程のThe Game Awards 2014の出展映像のとなっています。ここで注目するのはフードを被っているリンクの姿です。このフードを被ったリンクはamiiboとしても発売されますが、このフードも2014年E3にて特殊な矢と同じく詳細な情報は現時点においても不明のままとなっています。


    ハイラル城の四方に存在する柱。役割は不明ですが赤い光を放っている事から本来の役割であるハイラル王国の守護から外れているものだと推測できます。


    試練の祠と同様にシーカーストーンの認証用の機器がありますが、試練の祠とはまた違った大型のダンジョンへの入り口かと思われます。


    リンクがヘビーブーツと思わしき装備をしていますが、ヘビーブーツは今作ではアイテムとして存在せずズボンと同様の扱いだと思われます。


    砂漠の邪神像かと思いましたが、よく見ると騎士が剣を突き立てている様に見えます。時の勇者が敗北した世界において有名な騎士といえばナイトの一族ですので、これはナイトの一族を象った像だと思われます。


    今作の鍵と思われる青い花。今作の海外版のタイトルロゴにも使用されデクの樹の近くにも生えている花です。この花がどの様に物語と絡んでくるのかも重要だと思われます。

    追記:海外の方が限定版に付属する特製マップの解読を行った所、今作の百年前のストーリーが大まかに判明しました。翻訳ミスがあるかもしれませんが、その辺りはご了承ください。

    太古の昔からハイリア人と多くの種族は平和に暮らしており、シーカー族は大地に青い力《フォース》を吹き込み、王国の文明は育まれていきました。後にシーカー族の象徴である青い衣、これを同盟の証としました。だが突如ハイラル王国に伝わるガノンと言う厄災が目を覚ました。
    勇者と聖なる姫はこれを封印しようとしていたが、シーカー族は四方に神獣と機械の兵《ガーディアン》を配置し、此等の力を使いガノンを封印しました。ですがその強大な力を恐れた王族はシーカー族を追放したのだった。

    四体の神獣は鳥型のガーディアンの様な大型ガーディアンだと思われます。またハイラル城の四方に存在する柱と結界、そして神獣には何かしら関係があるものだと推測できます。
    今作の重要だと思われる青い花もシーカー族の青と同一色である事から、この花はシーカー族と何か関係性があるのかもしれません。


    あとがき

    これにて『ブレス オブ ザ ワイルド』の二度目の考察は終わりとなります。前回の記事は歴代作品と今作を絡ませた考察を中心としていましたが今回の記事では今作の物語を軸として考察を行ってきました。
    3rdトレーラーが公開されるまで今作の物語について少しだけ不安がありましたが、3rdトレーラーを視聴後は今作の物語の不安は払拭されました。今作の物語は『スカイウォードソード』を超えるものだと期待出来ます。そういえば今回の記事において考察した物語ですが百年後の現在におけるマスターソードを入手するまでとなっています。これは歴代の作品の事を考えると3rdトレーラーは中盤までの情報しか開示されていないと考えられます。中盤以降については特殊な矢の使い道といい様々な疑問が存在していますが発売直前までに明かされる可能性は低いでしょう。ゼルダの伝説は発売日直前のCMで重大なネタバレを出す事があるため、それまでは中盤以降については不明だと思われます。

    ついに今作の発売日はNintendo Switchとの同時発売である3月3日と決定しました。2013年E3に発表されてから実に三年半と本当に長い時間待っていました。延期したゼルダは傑作であるというジンクスがありますが、今作はそれを裏切らない究極のゼルダゲームとなっているでしょう。私は発売日に最速でプレイしたいのでWiiUはDL版を購入する予定です。またNS版はマイニンテンドーストア限定のDELUXE COLLECTOR'S EDITIONを勿論購入します。ゼルダの伝説の限定版は本当にファンにとってはありがたいです。ただ海外版のシーカーストーン風キャリングケースは日本においても付けてほしかった所です。日本の限定版は海外と比べると特典が少ないのが欠点ですよね。

    さて、あれほど切望した『ブレス オブ ザ ワイルド』の発売まで残り一ヶ月半となりました。発売情報も物語についても都度公開され始めてきています。皆さんは残り一ヶ月半をどの様に過ごすのでしょうか。今作の発売日までにやり残した事はありませんか?ゼルダの伝説シリーズのamiiboは全て揃っていますか?ウルフリンクのamiiboのデータは完成していますか?DL版の方はWiiUの容量は13GBの余裕はありますか?購入資金に余裕はありますか?
    私は発売日に後悔無く過ごすためにこの一ヶ月半で私のやり残した事をやっていきたいと思います。皆さんも一ヶ月半後の3月3日の発売を後悔無く過ごして下さいね。


    筆者:ウナム

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  • 『ゼルダの伝説30周年記念コンサート 名古屋公演』の感想

    2016-12-19 16:00

    落選から開演まで


    まずこちらの死体の数々をご覧下さい。



    これら抽選四回に加え、先行一回分合わせて今回のコンサートに五回落ちました。

    落選五回。。。

    ツイッターを見ても「当選した!」やら「M席やったあああああ!!!」とか「楽しみ^o^」だったりとか……。落選の声があまりにも小さく、当選の声の方が大きかったのです。
    そして、私は何度も、何度も、何度も、何度も落ちまくりました。

    30周年記念最後の公演である名古屋のS席の先行にてやっとチケットを入手しましたが、受かった喜びよりもM席で取れなかった事に加え、二階であった事で辛さがありました。
    それでも大好きなゼルダのオーケストラコンサートの二度目の参加(これまでに三度開催されて、25thコンサートは落選。ムジュラ3D発売記念コンサートは当選しました。当時の記事はこちら)だったので、前回の反省(※)を活かし、物販は開演四時間前に会場に無事到着。一列目に無事に並ぶ事が出来ました。

    ※『ムジュラの仮面3D発売記念コンサート』では物販についての事前情報は一切ありませんでした。そのうえ開場後から開演前の間にしかグッズは販売されず、休憩中または終演後の販売は無し。しかも待機列は階段を使用しており一目では何階が最後尾か分からない状態。更にアナウンスで開場数分で「現在グッズ購入へ並ぶと開演に遅れる可能性があります」とかぬかす始末で最悪の運営でした。私としては優先順位が音楽>グッズだった為泣く泣く断念する事に……。




    今回のコンサートは前回の失敗を活かしているのか開場前に先行販売がされ、私的には問題なくグッズは購入できました。開演まではツイッターしたりパンフレットを読んだりしていましたが、その中で少し気になった文章があったため抜粋します。
     2004年のE3で『トワイライトプリンセス』を発表する際に、会場を盛り上げるため、プロモーション映像にオーケストラを使うことになりました。しかも、任天堂オリジナルのオーケストラミュージックにしたいということで、もともとオーケストラ音楽好きだった私に話があったというわけなんです。
     ――横田真人
    これ読んだ私の頭の中はクエスチョンマークが浮かんでいました。というのも2004年のE3のゼルダといえば皆さん知ってのとおり有名な動画があります。



    このトレーラーで使用されている曲ですが『時のオカリナ』の映画限定CMでも使用されており有名だと思いますが、この曲ちゃんとれっきとした版権曲なんです。映画『コナン・ザ・グレート』の『Riders Of Doom』という曲であって決して任天堂オリジナルのオーケストラミュージックではないんですよね。というわけで、この"任天堂オリジナルのオーケストラミュージック"とは一体何なのかちょっと何のことなのか不思議に思いながら開演まで過ごしてました。


    開場後

    運営「マスターシートの方はこちらの列へ移動してください!マスターシートではないかたはそちらへ移動してください!」

    やめてくれ……。こちとら計五回落ちてM席取れなかったんだよぉあああああ!!!!!!!!好きでS席になったわけじゃねえんだよ!!!!とか思いながら一発でM席とったであろう彼奴等をジト目で妬みながら渋々と通常列へ移動して到着から四時間、ついに会場入りしました。



    さてコンサート恒例でもあるチラシの多さ。開演までの間チラシでも読もうと思い確認する。
    えーと……ニンテンドーカタログと曲のプログラムと『記念書籍第二弾 ゼルダの伝説 ハイラル百科』の発売予告……!? そして『30周年記念コンサートのCD化』!???? まさかの既出情報しか無いだろうとか思っていたら不意打ちをくらいました。



    『ハイラル百科』は『ハイラル・ヒストリア』よりも詳細に物語が描かれそうですね。
    『30周年記念コンサートCD』は既にAmazonで予約開始されています。私は言わずもがな購入済です。














    会場限定の公開楽譜や写真撮影ブースがありました。連れが居ないぼっちの私は写真撮影出来なかったので残念でした。というか絵自体の写真を撮るスペースと一緒に写真をとるブースがちゃんと別れているんだから絵単体の人はそっちへ行って欲しかったですね。正確には運営側が別れている事を分かる様にして欲しかったところです。
    しかし客席内は撮影禁止なのにカシャッカシャッとカメラで撮影している人はモラルが無いんですかね?


    開演後


    第一部
    ハイラル城
    ゼルダ姫のテーマ
    風のタクトメドレー
    組曲オカリナメロディー
    ボス戦闘曲メドレー
    神々のトライフォース2&3銃士メドレー
    「スカイウォードソード」スタッフロール
    さて開演したわけなんですけれど、二階でハイラル城が流れた瞬間にカメラ撮影した脳みそが可愛そうな人。本当に殺意が沸いたので今後コンサート来ないでくださいね。もしもコンサートとかいった特殊な場所でなければ殴っていたところでした。イライラしていても仕方が無いからすぐに気持ちをリセットして聴く事が出来ましたが本当にモラルがない人間はこないで欲しいです。本当に……。

    今回のセトリをみれば分かるかと思いますが、実は今回のコンサートは25thのセトリと似ている部分が多いんですよね。今までスペシャルCDで聴いていた曲が生で聴けたという意味では良かったですが、正直に言えば新鮮さが無かったですね。

    近藤さんが前回同様ゲストとして来られましたが、青沼さんは最新作「ブレス オブ ザ ワイルド」の開発が佳境なためビデオレターでの登場となりました。
    正直にいうとMCである青木さんの「鳥肌ならぬコッコ肌」とか「あのチキチキをお楽しみに」とかは正直白けてしまったので私としてはやめて欲しかったです。
    そういえば「トライフォース3銃士」の楽曲のオーケストラ化は初でしたね。映像の最後が3銃士のオープニングだったせいでBADENDで終わったように見えて少しだけ微笑ましかったです。

    第一部最後の曲である「スカイウォードソード」スタッフロールを聴いた瞬間、放心して涙を流していました。そもそも私がゼルダの伝説の楽曲で一番好きな曲こそが「スカイウォードソード」のスタッフロールなのです。ムービー、曲ともに全てが素晴らしい完成された楽曲だと思っています。というのも「ブレス オブ ザ ワイルド」の考察記事においても語りましたが、全作品やってきた私が一番好きなゼルダ作品こそが「スカイウォードソード」な事もあります。私にとってスタッフロールの映像といえばあのエンディングでしかないため、目を瞑って曲を聴いていました。(というより涙のせいで前が霞んだため目を瞑ったってのが正確ですが)
    曲が終わった瞬間最大級の拍手を行いました。最後尾であったならスタンディングオベーションを行ったほどです。(後ろの人が見えなくなる為、中央席なら普段遠慮しています)

    第二部
    ゼルダの伝説30周年シンフォニー
    ゼルダの伝説小品組曲
    ゲルドの谷
    「時のオカリナ」ハイラル平原
    大妖精のテーマ
    トワイライトプリンセスメドレー
    ゼルダの伝説メインテーマ
    前回のコンサートでは「大地の汽笛」と「夢をみる島」の楽曲がなく私の不満点であったのですが、今回のゼルダの伝説30周年シンフォニーにはそれら二つの楽曲が含まれているのです。しかしかぜのさかなは本当にズルい。ズルいとしか良い様がない。
    また手塚さんとSRDの中郷さんによる初代ゼルダの伝説に関わる話が聞けて満足でした。ただ二階だと全然スクリーンが見えなかったのであの画像をコンサートCDの特典に欲しいですね。アレをみるだけで色々な想像が出来て小一日つぶせると思います。

    「時のオカリナ」ハイラル平原は客と近藤さんと竹本さんとセントラル愛知交響楽団様による一夜限りのハイラル平原の曲が生まれました。といっても客席の気持ちは大体一致していたと思いますが(笑)
    そして〆はやはりメインテーマ! ゼルダといえばコレですね。

    アンコール
    カカリコ村&ゼルダの伝説メインテーマ(近藤浩治氏によるピアノソロ)
    「ブレスオブザワイルド」メインテーマ

    最後に近藤さんによるピアノソロで「カカリコ村とゼルダの伝説メインテーマ」が弾かれ、サプライズとして「ブレス オブ ザ ワイルド」メインテーマが演奏されました。
    今回の「ブレス オブ ザ ワイルド」のメインテーマを聴いて、私には悲壮感を漂わせながらも、何かしらの決意の強さを感じさせる曲調だと、そう感じさせられる楽曲だと認識させられました。この楽曲には百年前の災厄に立ち向かうリンクの意志そのものが宿っている様に感じられ、「ブレス オブ ザ ワイルド」がもっと楽しみとなりました。
    演奏が終了後には客席ではスタンディングオベーションが起き、この演奏を聴いた皆、忘れられない経験を得たのではないでしょうか。

    竹本泰蔵様、セントラル愛知交響楽団の皆様、本当に素晴らしい"時"を提供していただいてありがとうございました。

    総評

    実は今回のセトリは『25周年シンフォニーオーケストラコンサート』の再現に近い所が私的には感じられました。という事もあり前々回のオーケストラコンサートの参加者と『25周年オーケストラコンサート スペシャルCD』を日常的に聴いていた人には物足りなさを感じたのではないでしょうか?というのも今回の実質的な新譜は下記の五つしか無かったんですよね。

    神々のトライフォース2&3銃士メドレー
    『スカイウォードソード』スタッフロール
    ゼルダの伝説30周年シンフォニー
    カカリコ村&ゼルダの伝説メインテーマ(ピアノソロ)
    『ブレスオブザワイルド』メインテーマ

    また前回が一階であった事もあって、二階の音響関連が残念でもありました。悲しきかな……、オーケストラ特有の観客を飲み込むかの様な響きが軽減されていました。そして『ブレス オブ ザ ワイルド』が開発が佳境な事もあり青沼さんが来れなかった事も残念でなりませんでした。来れなかった分、2ndトレーラーが公開されてすぐだった事もあり、しかも最終公演でしたから『ブレス オブ ザ ワイルド』の新規映像でも流すものかと思って期待していましたが何も無く……まぁ仕方が無い事ですけれどね。

    それでも前回の総評で不満をあげていた部分である物販と曲の偏りが無くなっていたことは素晴らしかったです。特に物販関連、悪かったのが少し良い程度になりました。後は列関連ですね。なんですか「列が列を呼んでいる状態」って……運営の人が言っていたセリフなんですけれど。それを整列させるのが君達でしょうに……。声出してこの長蛇の列が何の列なのか最後尾の場所を言いなさいよホント……。私が並んでいたら「ここってゴスペルの列?」とか問われてる時点でもうアレでした。

    さて、個人的な不満点は多かったのですが、それでも前回のオーケストラにおける悪いところは改善されており、セントラル愛知交響楽団の皆様が奏でるゼルダシンフォニーは素晴らしいものでした。近藤さんも言われていましたが、一年に一度ゼルダのコンサートがあるとファンとしてはありがたいですね。もしもあるのならばNSw版にて『スカイウォードソード』のリマスターが開発され、その記念にスカイウォードソードHD発売記念コンサートが来年か再来年に公演される事を妄想してしまいます。
    あとは『ブレス オブ ザ ワイルド』を今回のコンサートを想起しながら、残り三ヶ月となった発売を待っていようと思います。



    筆者:ウナム
    Twitter:@1unamu

  • 【第一部】最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を考察する【時系列・ロゴ・タイトルなどについて】

    2016-06-29 22:0065


    こちらは発売前の考察記事となっています。
    発売後の考察はこちらから→ar1178429(4月15日 20時公開予定)



    まえがき
    追記:この記事は2016年のE3時点の情報を下に考察した記事となっています。
    2017年1月13日『ブレス オブ ザ ワイルド』の3rdトレーラーが公開され、それに伴いこの記事の続きとして第二部を執筆しました。内容は2ndおよび3rdトレーラーの考察記事となっています。
    http://ch.nicovideo.jp/unamukazu/blomaga/ar1172683


    ここから先には最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の導入部分、及び過去作品における物語のネタバレが含まれています。また公式訳が無い部分は私訳となっており、原文は[]にて囲んだものとなっています。その辺りご了承下さい。

    この記事では開発テーマの意味はどういう事なのか。今作のタイトルロゴそして副題の意味とは。過去作品にて未だ明かされていない謎と共通点。そして今作における時系列の位置を考察していきたいと思います。


    発表から今日までに



    今年2016年のE3にて遂にタイトルが発表されたWiiU/NX対応の最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。

    2013年1月23日のWii U ダイレクトにて「ゼルダのアタリマエを見直す」という開発テーマをもとに発表されたWiiU最新作でしたが、発表から今日までに
    『風のタクトHD』『神々のトライフォース2』『ゼルダ無双』『ムジュラの仮面3D』『トライフォース三銃士』『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』『トワイライトプリンセスHD』の七作品ものゼルダ作品が発表・発売されました。

    三年半の月日で七作品も発売されている事に驚くべきなのか、三年半も殆ど音沙汰なしだった事に驚くべきなのか、どちらか分からないですがようやく発売まで残り九ヶ月を切った事を考えると感慨深いものがありますね。


    「ゼルダのアタリマエを見直す」という事



    開発テーマである「ゼルダのアタリマエを見直す」とは一体どういう事なのか。それは今までゼルダにて積み上げられてきたものを一旦原点である第一作目のゼルダの伝説』へ戻す。つまりは積み上げてきたものを壊す事を意味しています。
    ※以降『ゼルダの伝説』作品との混乱を防ぐために第一作目の初代『ゼルダの伝説』は『初代』と表記します。

    「順番にダンジョンを攻略する」というアタリマエは『神々のトライフォース2』にて中間の段階ではあるが見直され、「一人で黙々と遊ぶ」というアタリマエは『ゼルダ無双』『トライフォース3銃士』にて見直されました。

    そして「シナリオに沿って進める」というアタリマエは今作『ブレス オブ ザ ワイルド』にて見直され、初期状態からそのままラスボスまで行く事が可能との事でした。ただし最近のゼルダではなく、今作のテーマが「ゼルダのアタリマエを見直す」である事を考えるならば「シナリオ」「ダンジョン」の見直しはされましたが、「シングルプレイ」に対する見直しは『ブレス オブ ザ ワイルド』ではされるのかは疑問があります。

    某所にて『ブレス オブ ザ ワイルド』は一人プレイ専用ソフトと表記されていたので、マルチプレイ自体は低確率だと思われます。『風のタクトHD』の様にMiiverseを使ったコミュニケーションが出来るのかもしれませんが、この「シングルプレイ」の見直しが今作においてどう行われたのかについては続報を待つしか無いのかもしれないですね。また「シングルプレイ」について青沼プロデューサーからマルチプレイに特化した新作を示唆する発言もあります。今作が発売された後は、ゼルダのアタリマエが見直された事により、ロックマンにとってのエグゼの様に、ガンダムにとってのGガンダムの様に、今作によって新たなゼルダが生まれるかもしれませんね。


    初代の息吹



    日本版の『ブレス オブ ザ ワイルド』のタイトルロゴを見て、初代』を思い出し、そして感動した方が多いかと思います。私もその感動した一人です。
    引き伸ばされたかの様な特徴的な初代』の"ダ"の文字は初代にしか無く、先述の「ゼルダのアタリマエを見直す」事も合わせて『ブレス オブ ザ ワイルド』が初代』をインスパイアしている事は一目瞭然かと思われます。

    また初代』の影響を感じる部分は幾つかあり、その点についてはE3にて青沼プロデューサーが複数発言しているため、動画にて確認したほうがより多く分かるかと思います。

    そういえば「インスパイア(inspire)」という意味は日本語で「息吹」という意味を持ち、『ブレス オブ ザ ワイルド』を直訳にすると「野生の息吹」という意味になります。『ブレス オブ ザ ワイルド』というタイトルには、まるで初代』をインスパイア(感化)している事の隠喩があるように感じますね。


    マスターソードの腐食



    ここまで日本版の事しか語っていなかったので、ここからは海外版の事についても語っていこうかと思います。日本版とは違い、今まで通りのゼルダのロゴの様に見えますが、このロゴも他とは違い、ある作品と共通している部分があるロゴとなっています。
    ただし海外版の初代』『リンクの冒険』の独特なロゴによる都合も含まれているかと思いますが、海外版の『ブレス オブ ザ ワイルド』のロゴは、初代』のロゴではないものがインスパイアされています。



    それが海外版『神々のトライフォース』のタイトルロゴとなっています。
    ※海外版『神々のトライフォース』『夢をみる島』のパッケージにも剣が描かれていますが、あれはマスターソードではありますが名称的には剣Lv3[Tempered Sword]であり、『夢をみる島』のタイトルロゴには、そもそも剣は登場しない為このロゴは海外版『神々のトライフォース』のみとここでは表記します。また日本では『神々のトライフォース&4つの剣』のみに、このロゴが使用されています。

    海外版『神々のトライフォース』のタイトルロゴと『ブレス オブ ザ ワイルド』を比べると共通している部分が分かると思いますがマスターソードが腐食している点などの違いが見受けられます。マスターソードが腐食している事から今作では今までの作品よりも永い年月(数千年以上)使用されていない事。または、マスターソード自体が何かしらの原因で消耗した事が分かります。



    そういえば『神々のトライフォース』の時代以降の作品である『ゼルダの伝説』『リンクの冒険』ではマスターソードは登場しません。我々から見たらマスターソードの初登場が『神々のトライフォース』だから当たり前かと思いますが、ハイラルの歴史から見ると不自然に感じるかと思います。そしてマスターソードの代わりに、海外版『リンクの冒険』のパッケージに描かれ、初代』にも登場するマジカルソードと呼ばれる武器が歴史上に登場しています。

    ハイラルの歴史から見ればマスターソードは初代』以降の時代では語られた事は一度も無く、ハイラルの衰退と共にマスターソードが失われた可能性があります。3Dゼルダ作品の前作『スカイウォードソード』がマスターソード誕生の物語だからこそ、今作である『ブレス オブ ザ ワイルド』は初代』以降の時代にてマスターソードが登場しない辻褄合わせに、マスターソードが滅びる物語が描かれるのかも知れません。


    ロゴの風化の意味とは



    話は元に戻りますが、『ブレス オブ ザ ワイルド』はゼルダのアタリマエを見直す。つまりはゼルダの基礎を壊す事が開発テーマとなっている作品です。それに対して『神々のトライフォース』は『リンクの冒険』を経て、現在のゼルダのアタリマエの基礎となった作品であり、ゼルダのアタリマエの始まりと言ってもいい作品です。その事を考えると、『ブレス オブ ザ ワイルド』は『神々のトライフォース』で作り出した基礎を壊した事で生まれ変わったゼルダの伝説である事になります。その事をおさえて、もう一度海外版『ブレス オブ ザ ワイルド』のロゴを見てもらいたい。

    マスターソードが腐食しているのは何故か。そして『神々のトライフォース』から続いているロゴが壊れている(風化している)のは何故か。これら二つは先に述べた通りではありますが、ロゴから新たに生命が芽生えているのは、今までの事から推測するにゼルダのアタリマエを見直した事により、新たなゼルダの基礎が生まれた事を意味している事が分かります。

    今年のE3にて『ブレス オブ ザ ワイルド』というタイトルは世界そのものを指しているという話がありましたが、もしかしたら今作のロゴも含めて考えてみた場合、ゲーム内の世界だけではなく作品そのものを、そして開発テーマである「ゼルダのアタリマエを見直す」事自体の意味が含まれているのかもしれません。


    過去作品との共通点



    2014年のThe Game Awardsの出展映像にて公開されたマップですがこのマップには過去作品と複数の共通点があります。ですが私的に正直に言ってしまうと、この辺りはこじつけられているものが多い為、あまり深く考えない方が良いものかと思われます。



    この他にもこれこれなどもあり、海外フォーラムでは数多くの過去作品との共通点による考察がなされており語り尽くす事が出来ない為、一応こういうものがあるという事だけ覚えておいて良いかもしれません。



    過去作品との共通点といえば『風のタクト』にて登場し、『時のオカリナ』のコキリ族の末裔でもあるコログ族が今作にも登場します。

    彼らは変化した環境(『風のタクト』の場合はハイラルの水没だと推測される)に対処する為にコキリ族からコログ族へと適応する事が出来ます。その事からコキリ族は環境適応に柔軟な種族であり、状況次第では生存の為にどの時代でもコログ族になり得る可能性があります。その為、コログ族が登場しているからといって今作の時代設定が時の勇者が勝利した時代とは限らないかと思われます。

    また、今作の彼らは通常の人間には見えない(または見つけ辛い)種族であることが判明しており、現状は主人公であるリンクにしか見つけることが出来ない事が分かっています。



    『風のタクト』のコログ族の様に、今作には過去作品を象徴するものが至る所に存在しています。その多くの中で一部だけ抜擢しますが、上記の画像の場合は『時のオカリナ』の時の神殿。そして神殿の内部に存在する『スカイウォードソード』の女神像となっています。そして音楽も過去作品を思い出すBGMが使用されており、今作の時の神殿では低速度で過去作品でお馴染みの時の神殿のBGMが使用され、こちらの場合は『神々のトライフォース』の迷いの森が使用されています。

    ファンサービスではあるかと思われますが、もしかしたら過去作品の要素が今作の物語にサブ、メイン問わず絡むかもしれません。


    今作で明かされるであろう歴代の謎


    ゼルダの伝説シリーズには物語上にて明かされず残されたままとされている謎が多く存在しています。過去の記事にて神の一族やトライフォースについて追究しましたが、それらも含めて今作で明かされるであろう謎について考察していきたいと思います。

    ・シーカー族


    シーカー族とは主に『時のオカリナ』『スカイウォードソード』にて登場した部族。
    ※『トワイライトプリンセス』には"らしき"人物は登場しているが確定では無いため除く。

    三つの三角形を眉に描き、瞳から涙があふれたシンボルを持っています。このシーカー族のシンボル自体はお馴染みのゴシップストーンやまことのお面。そして時空石など殆どの作品にて見受けられます。

    彼らシーカー族は女神ハイリアが生存していた頃から存在が確認されており、女神から王族へと形を変えてもシーカー族は守護をし続け、そして王族の為ならば彼らは敵を殺し(『時のオカリナ』の闇の神殿にて語られる王国の暗部)、王国の統一戦争にも加担してきました。

    女神の守護者であり、暗殺者であり、そして乳母としても語ることが出来るシーカー族ですが、彼らはそもそも何者なのでしょうか。『スカイウォードソード』にて女神に選ばれ仕えた事が始まりとされていますが、詳細な事は未だに謎が包まれたままとなっています。



    今作に登場するアイテムであるシーカースレート[Sheikah Slate]にはシーカー族のシンボルが描かれており、同様に復活の神殿[Shrine of Resurrection]の治療ユニット[CARE UNIT]も彼らの技術によるものかと思われます。シーカー族の技術と同様の紋様がガーディアンにも刻まれている事からシーカー族とガーディアンの技術は同一な事が分かります。過去作品においても時空石、ゴシップストーンなどの超文明の技術を感じさせていた彼らですが、今作において彼らの謎が解けるかもしれません。



    今作では審理の聖廟[Shrine of Trials]と呼ばれる場所にて僧侶[Monks]と呼ばれるシーカー族らしき人物が複数名登場します。
    彼らからシーカー族に関して語られることはないかとは思いますが、彼らの存在とガーディアンがシーカー族の謎を解く手がかりとなるかもしれません。

    また青沼プロデューサーの発言から、シーカー族が女神の時代からどうして続いてきたのか等が今作で分かるかもしれません。

    ・初代ゼルダ姫の伝説


    初代ゼルダ姫の伝説(または初代ゼルダ姫の悲劇)と呼ばれる出来事がある。『リンクの冒険』にて語られる永遠の眠りという呪いを掛けられた悲劇のゼルダ姫の伝説の事である。彼女は時が止まったかのように長い年月を眠ったまま過ごしており、この悲劇以降ハイラル王国は縮小と分裂をくり返し、衰退していく。ここで不思議なのが王国の衰退ではなく、初代ゼルダ姫の状況である。



    状況から見るならば、初代ゼルダ姫の伝説と大地の巫女ゼルダの数千年における眠りの状況は類似しており、違いがあるとすれば自分で掛けた呪いか、他者によって掛けられた呪いであるかの違いでしか無い様に見える。だが大地の巫女に関していうならば、彼女は純粋な神の力を持っていたからこそあの様に自身と雲海に封印(結界)を施すことが出来たのだ。ならば初代ゼルダ姫はどうなのか。



    初代ゼルダ姫に関していうならば呪いを掛けられてそのまま眠りについた事になる。大地の巫女とは違い、自身を守るために力を使う隙も、その様な力も無かったと思われる。であるならば彼女は一体どうやって長い年月生き存えていたのか。それこそが先程も述べた今作に登場する治療ユニット[CARE UNIT]だと思われる。

    この治療ユニットの存在によって、初代ゼルダ姫の伝説の後処理に実はシーカー族が関係していた可能性が現れる。だがこれはあくまでも仮説であり、『リンクの冒険』と今作を無理やり辻褄を合わせているだけであるかもしれないが、可能性としては十分にあるため記述しておきます。

    ・マスターソードの腐食と台座の矛盾


    マスターソードの腐食について述べた際にも語りましたが、『初代』以降の時代ではマスターソードは登場していません。『初代』においてガノンを打ち破ったのもトライフォースの力であり、退魔の力では無いことが分かっています。

    今作のマスターソードが鎮座されている場所は時の神殿の存在によって、本来あった場所から移動している事が推測できます。

    マスターソードは封印の神殿(ハイリアの神殿)から始まり、時の力と聖地を封印し守る為に封印の神殿の地に時の神殿が建設されました。それから『トワイライトプリンセス』では『時のオカリナ』から百数年の時が流れ、時の神殿は朽ちて森の聖域へと変わりました。このようにマスターソードが置かれている場所の名称は変わりながらも、その位置は変わらずにいました。ただし一作品だけ例外が存在し『風のタクト』ではハイラル城(『時のオカリナ』のガノン城)の地下にマスターソードの場所が移動していました。これについてマスターソードの台座は一つでは無いのかという疑問が生まれますが、この謎は『スカイウォードソード』にて一つの仮説が生まれています。



    『スカイウォードソード』ではマスターソードの台座が女神像、封印の神殿の二箇所に存在しており、この事からマスターソードの台座には場所の縛りは無いことが考えられます。
    『風のタクト』でのマスターソードの台座の謎が、時の神殿が登場するのにマスターソードが別の場所にある今作の謎によって解決するかもしれません。

    ・神の一族とトライフォース


    この神の一族とトライフォースの謎についてですが、これは私が過去に記事にした二つの仮説についてです。過去の記事を読んでいない方の為に要点だけ言いますと、一つ目の仮説はトライフォースを創りだした古代神と光の世界を創りだし聖地へと聖三角を残した三大神は別の神であるという仮説。もう一つはトライフォースは世界を維持する為に残された世界の理であり、トライフォースに触れるという事は世界の理に直接干渉する事になり願いが叶うという事は、そうなるべくしてなるように叶う事になる。つまり願いが叶うのは、世の理としての副産物でしかないという仮説についてです。

    最初の仮説についてですが女神ハイリアや三大神などの彼ら神の一族の上には命じる存在が居て、その存在を指摘するとするならば現状確認できるのは聖三角を創りだした古代神しか居ないというものです。三大神[Golden Goddesses]と古代神[old gods]は同一視されているが、そもそも過去の作品において同一であると明言されていない上に、欧米版においても名称は区別されているため可能性としては十分あるといったものです。

    もう一つは何故聖三角がこの地に残されたのかという事についてです。先程述べた仮説は『時のオカリナ』にて知ることが出来る情報だけで考察する事が出来る内容ですが、これが『神々のトライフォース2』のロウラルの状況にて事実であると確定したわけですが、未だに作中にて明言自体はされておらず、公式からは聖三角が残された理由・願いが叶うプロセスは不明とされています。

    今作において聖三角を巡る争いが起きるならば、聖三角の謎や神の一族について追求されこれらの謎が解けると思うのですが、現状は神の一族やトライフォースの要素は『ブレス オブ ザ ワイルド』において情報が少ない事もありますが確認されていない為、神の一族とトライフォースの展開にはあまり期待しない方が良いかも知れません。


    今作の時系列における前提



    『ゼルダの伝説』シリーズにおいて、最も語られる考察がハイラル史であるかと思われます。『ハイラル・ヒストリア』や近年の公式による提示にて『ゼルダの伝説』シリーズは共通した世界、または並行世界を描いた作品である事は周知の事実となってきました。そして最新作である『ブレス オブ ザ ワイルド』が一体何時にあたる物語なのかというのも、現在進行形で考察されています。

    ですが、あまりにも考察するにおいての前提を無視した考察が広がっているので、ここで一度、私が考えた今作における時系列の前提を提示していこうかと思います。
    ・今作は『時のオカリナ』以降の時代の物語である。
    まず今作ではガノンが登場します。この時点で時のオカリナ以前の物語である可能性は無くなります。

    ・今作は『風のタクト』以降の物語ではない。
    映像にてマスターソードが存在している事が確認されています。これによって風のタクト以降の物語では無くなりました。また海が干上がった等の考察もされていますが、この場合、台座に刺さっている理由やガノンの存在。ハイラル城などの多くの矛盾や辻褄合わせが生まれる為、殆どあり得ないと思われます。

    ・作品間で百年以上の月日が流れていない作品は今作には当てはまらない。
    今作では百年前に起きたとされる災厄と現在までの百年間の間でガノンは何もしていない事が既に語られているため、『神々のトライフォース』から『夢をみる島』などの作品ごとの間隔が百年以上広がっていない場所に今作が位置づけされている可能性は消えることになります。

    ・ハイラル王国は物語開始時点で衰退している。
    原因は不明ですがハイラル王国は今作では衰退しています。この事から衰退した雰囲気がなく栄えている『神々のトライフォース』から『神々のトライフォース2』、『ムジュラの仮面』から『トワイライトプリンセス』の間などの可能性も低くなるかと思われます。
    これら四つの前提条件を下に、今作の時系列を考察していきたいかと思います。


    【時系列】『トライフォース3銃士』以降


    ・ハイラル王国の衰退
    ハイラル王国が衰退している事。そして物語開始地点が時の神殿近くであり、ハイラル王国誕生の地である(ハイラル王国はトライフォースがある聖地を封印している時の神殿を中心地として建国した)事が伝説として残っている事から、今作はハイラル王国が衰退し分裂、縮小した時代である事が判明している。現状王国の衰退が確認出来る時代は『トライフォース3銃士』以降である初代』『リンクの冒険』のみである。
    ただしハイラル王国の衰退という出来事自体は他の時代でも起こりえる可能性があるため確定的ではないが可能性は高い。

    ・マスターソードの腐食
    初代』以降の時代では先ほどでも述べたとおり、マスターソードは歴史上姿を消しています。そして腐食しているマスターソードという特徴的なロゴから、今作ではマスターソードが失われる可能性があります。
    そしてマスターソードが歴史の表舞台に出てこなくなった時代は、現状では王国の衰退と同様に初代』『リンクの冒険』のみとなっています。その為、今作の位置づけとしては初代』より前の時代である可能性があります。
    もしくは腐食によりマスターソードは退魔としての役割を失い、歴史の表舞台から姿を消しただけであり、その代わりとして表舞台にマジカルソードが出ていただけの可能性があります。その場合は今作の位置づけは『リンクの冒険』以降の時代の物語である可能性が生まれます。

    初代』と『神々のトライフォース』の影響
    今作では前述したとおり初代』による感化。および『神々のトライフォース』にて築き上げた基礎の破壊(ゼルダのアタリマエの見直し)がされています。その為、初代』の関連性をところどころに感じさせ、その影響は物語にも及ぼしている可能性があります。


    【時系列】『時のオカリナ』から『風のタクト』の間


    ・コログ族の存在
    こちらはコログ族が今作に登場する事から今作はこの時代であるという仮説ですが、これについては先に述べている通り、コキり族からコログ族になる可能性はどの時代でもある為、コログ族が居るからといって風のタクト以降は確定ではないかと思われます。

    ・伝承の緑衣の勇者
    伝承において勇者とは緑衣を着ていた事が分かっており、今作においての主人公は過去作品における伝統に近い緑衣を着ていません。この事から時の勇者が去った後の時代にも勇者は確かに居たのだが、緑衣を着ていなかった為、勇者として認識されていなかったという事が推測できます。

    ・ハイラルの水没
    今作の時系列がこの位置である場合は、ハイラルの水没によってBADENDが確定しています。ただしBADENDを回避する方法が一つだけあります。

    ・四つ目の分岐点
    『時のオカリナ』から分岐した三つの並行世界が存在していますが、時の勇者が去った後に新たな勇者が現れ、ハイラル王国の水没が回避された四つ目の並行世界が今作によって生まれる可能性があります。ただしこの場合、分岐そのものが機械仕掛けの神である為、物語に対して批判が生まれる可能性があります。


    【時系列】『トワイライトプリンセス』以降


    ・amiiboによる引き継ぎ要素
    ウルフリンクのamiiboによって『トワイライトプリンセスHD』と今作の引き継ぎ要素がある事が分かっています。これにより今作は『トワイライトプリンセスHD』との関連性を感じますが、この時系列の場合ある矛盾が発生します。

    ・時の神殿の劣化の矛盾
    『トワイライトプリンセス』において『時のオカリナ』の時の神殿が森の聖域になっている事が分かっています。そして今作は時の神殿が殆ど残っている事から今作が『トワイライトプリンセス』以降なら森の聖域から今作の時の神殿へと変わっている事になり建造物の劣化に対して矛盾が発生します。この事から『トワイライトプリンセス』以降の時系列である可能性は低くなるかと思われます。


    【時系列】『時のオカリナ』から『神々のトライフォース』の間


    ・ハイラル王国の衰退
    衰退という描写はされていないが、封印戦争や神の血の血族の損失などで衰退している事が推測できる。また『時のオカリナ』から『神々のトライフォース』の間だけでも数百年の月日が経っており可能性が高い。

    ・『神々のトライフォース』の影響
    先に述べたとおり今作は『神々のトライフォース』で作り上げた基礎の破壊がテーマであり、それは物語においても影響している可能性があります。


    【時系列】歴史の収束および並行世界



    海外フォーラム
    において考察された歴史の収束仮説です。ただしこの場合、全ての並行世界は収束するという事ですが、この場合三つの分岐以外の大まかな歴史が作中にて描かれていない並行世界も収束する事になります。
    ※『時のオカリナ』の3つの大分岐、『ムジュラの仮面』のタルミナ、『神々のトライフォース2』のロウラル、『スカイウォードソード』における並行世界など



    また収束する事で作品における矛盾も生まれてしまいます。わかりやすい矛盾は『大地の汽笛』における新生ハイラル王国の事だと思われます。またこの仮説のキモとしてあるのが岩塩[Rock Salt]と呼ばれるコレクトアイテムが存在していることです。ここで古代の海[ancient sea]について語られていますが『スカイウォードソード』にて古代文明が反映していた時代は海が栄えていた事が分かっており、その海の事であるかと思われます。



    またトライフォースの願いによって並行世界および過去・現在・未来が重なりあった事例が『ゼルダ無双』においてありますが、この場合も外伝としての色が強い為、今後のゼルダにおいても歴史の収束と並行世界の交差は本編として描かれる事は無いかと思われます。


    【時系列】『トライフォース3銃士』以降についての追究



    複数の時系列の仮説をあげてきましたが、最初にあげた『トライフォース3銃士』以降が私的には可能性が高く、また展開としても推しているのでこの時系列である場合の考察を追究していこうかと思います。

    この時系列の鍵を握るのはカラミティガノン[Calamity Ganon]の復活。そして百年間の空白であるかと思われます。今作は百年前にガノンが突如としてハイラル城に復活した事が災厄の始まりだとされており、復活と同時期に主人公のリンクは何かしらの原因にて治療ユニットにて眠りにつき、それから百年後にて治療ユニットから目覚めるのが物語の始まりとなっています。

    今作のガノンはCalamityのとおり災害そのものであり、百年前に災厄を振りまいた後はもう一度災害を起こすための力を貯めている事が判明しています。今作までガノンがハイラル城を乗っ取ったなどの出来事は複数回あったにもかかわらず、その際は衰退していないことから災厄自体が衰退の原因ではないことは推測できるかと思います。では何が原因で衰退したのかと考えるなら、それこそが初代ゼルダ姫の伝説であることが推測できます。つまりは災厄が後か前かは不明ですが今作は初代ゼルダ姫の伝説が起きた後の時代である事が分かるかと思います。そして伝説と災厄、どちらが後か先かによって時系列の立ち位置が変わるため、複数の仮説を用意してみました。

    ・初代ゼルダ姫の伝説が先である場合【同一人物説】
    初代ゼルダ姫の伝説
    ここから伝説が記憶から薄れるほどの長い年月が経つ。
    初代』
    ガノンを打ち破り六年後。
    『リンクの冒険』
    数年後
    リンクの重症によりガノンがカラミティとして復活する。
    ガノンの復活にはリンクの血が必要な為、それによって重症を負い、カラミティガノンとして復活したと思われる。その後、リンクは治療ユニットを使用して百年の月日が流れる。
    『ブレス オブ ザ ワイルド』
    これは初代』『リンクの冒険』の主人公が『ブレス オブ ザ ワイルド』と同一人物である場合の仮説です。この場合『リンクの冒険』からガノンの復活までに月日はあまり経っておらず、リンクはガノンの手下によって(生死をさまようほどの)重症を負い治療ユニットにて眠りについていたという仮説が生まれます。

    この場合マスターソードはどうして初代』及び『リンクの冒険』にて使用されなかったのかといった疑問が生まれます。この疑問に関しては先に述べた歴史の表舞台から姿を消しただけであり、その代わりとして表舞台にマジカルソードが出ていたという説によって正当性がとれるかと思います。

    ただしこの考察に関して致命的な矛盾があります。それは初代』及び『リンクの冒険』は左利きである事です。今作のリンクは『スカイウォードソード』同様に右利きである事が分かっており、この場合、ゲームのシステムにおいて利き手の変更などが出来ないかぎりは同一人物である事はあり得ないかと思われます。

    ・初代ゼルダ姫の伝説が先である場合【別人説】
    初代ゼルダ姫の伝説
    ここから伝説が記憶から薄れるほどの長い年月が経つ。
    『初代』
    ガノンを打ち破り六年後。
    『リンクの冒険』
    数年後
    『リンクの冒険』の主人公死亡によりガノンがカラミティとして復活する。
    寿命か、魔物によってかは不明ではあるがリンクの死亡によってガノンが復活する。この場合『リンクの冒険』と『ブレス オブ ザ ワイルド』のリンクは別人である仮説が示唆できる。
    災厄によって『ブレス オブ ザ ワイルド』のリンクが重症を負う。
    治療ユニットを使用し、百年の月日が流れる。
    『ブレス オブ ザ ワイルド』
    この仮説の場合は『リンクの冒険』と『ブレス オブ ザ ワイルド』のリンクは先ほどの仮説とは違い別人ではあるが、歴史は殆ど変わっていないという流れになっています。歴史の流れは特に変わっていない為、内容は同一人物説と同じとなっています。矛盾に関しても別人である事から辻褄は合っていることになっています。

    ・ガノンの復活が先である場合
    ガノンの復活と災厄によってリンクが重症を負う。
    災厄によってリンクが重症を負い、治療ユニットを使用する。
    初代ゼルダ姫の伝説
    それから百年の月日が流れる。
    『ブレス オブ ザ ワイルド』
    ここから伝説が記憶から薄れるほどの長い年月が経つ。
    『初代』
    ガノンを打ち破り六年後。
    『リンクの冒険』
    この場合、今作において初代ゼルダ姫の伝説について語る必要が生まれ、そしてマスターソードを失う可能性も生まれます。もしこの仮説が真実であった場合、初代』を語る上で『ブレス オブ ザ ワイルド』は必要不可欠となるかと思います。

    また今作の物語の後に初代ゼルダ姫の伝説が起きた仮説についてですが、先に述べたとおり王国の衰退の原因が初代ゼルダ姫の伝説である事から、今作の後に初代ゼルダ姫の伝説が起きた可能性は限りなく低いと思われます。

    私としてはこの仮説を推していますが、この場合『風のタクト』以降と同じくBADENDが確定している為、今作の最終決戦にて時空石、または治療ユニットによって初代』におけるマスターソードの矛盾の辻褄合わせの為に)マスターソードを手にしたまま『リンクの冒険』以降の時代へと行き、マスターソードで輪廻を巡る物語と王国の衰退に終止符を打つという王道展開とか想像してしまいます。


    あとがき


    これにて『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の考察は終わりとなります。複数の時系列の可能性や、今作で解決するかもしれない謎などをあげてきましたが、これら以外にも疑問があるものや感想などがあればコメントしてくださると嬉しいです。出来る限り私なりの感想や考察などで応えたいと思います。

    さて、2016年の今年はゼルダの伝説は30周年の節目を迎えます。私にとってゼルダの伝説は生まれた時からの付き合いで、初めてのゼルダは『夢をみる島』でした。それからというもの私はこの作品に魅了され、何時の間にか本編全18作品。リメイク6作品。外伝6作品。計30作品ものゼルダを終えていました。そんな私にとっての最高傑作のゼルダの伝説とは『スカイウォードソード』であり、主人公とプレイヤーが武器や感情を共有(リンク)し、生きていると感じられる人と人との関係、歴代の作品を全て書き換えた物語。これら全て含めて『スカイウォードソード』という作品は最高傑作だと感じています。

    今作『ブレス オブ ザ ワイルド』の開発テーマには「ゼルダのアタリマエを見直す」の他に、もう一つのテーマ「最も完成度の高い究極のゼルダゲーム」というものがあります。私にとっての究極のゼルダが『スカイウォードソード』であるように、他の方々には色々なゼルダがあるでしょう。色々な人々の中にある究極のゼルダというハードルを『ブレス オブ ザ ワイルド』が大きく飛び越える事を期待して、ゼルダとNXの続報と、2017年3月予定の発売を楽しみに待っていましょう。


    第二部はこちらから


    筆者:ウナム