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daiさん のコメント

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dai
【総選挙集計を終えて】
これでやっと、コメントの掲載が終了しました。

この企画があれだけの盛況に終わったのは、よしりん先生及びよしりん企画の方々のご理解はもとより、カレーさんのアドバイス、何よりも皆様のご協力があってこそです。
そして、九州設営隊のサポート、中でもHP担当のYさん、彼の力が無くては、投票フォームやその集計作業はできませんでした。

改めて、この企画に関わった全ての皆様に感謝申し上げます。

さて、集計作業をすると、大東亜論の登場人物の多さはもとより、その誰もが魅力的なことに驚かされます。実在の人物だけでなく、オリジナルキャラも他を喰ってしまうくらいのインパクトの強さがあります。

なぜ、彼らは魅力的か?それは、おそらく歴史における自分の役割を知っていて、そこに向けて、全身全霊を賭けて行動したからじゃないかと思います。(ただ、昔の人は「役割」ではなく、「天命」と言ったはずですが)

例えば、岡りな。
けろ坊さんは、「日本のウーマンリブの先駆けになり得た女性が、一人の男を支えて消えていったというエピソードはとても印象的で、岡りなの心情や作者の意図など、いろんな角度から考えさせられます。」とコメントしている通り、、確かに頭山と植木を手玉にとる強かな彼女と奈良原に寄り添う彼女と全く別人の行動のように見えます。「作者の意図」、それはまだ分からないのですが、それでも彼女らしいと思ってしまいます。

それと、伴野十蔵。
彼の死は、「勝利の自死」だと思います。密偵として、数多くの人の弱さ、醜さを見た彼は、自由民権は成就しないことを確信。しかし、それは自分が不要となったことも意味します。自らの始末を賭けて、選んだ相手が頭山だったということでしょう。

勿論、来島も箱田も「天命」による死であり、頭山が生き続け、政治に影響を及ぼしてきたのもそれでしょう。
自らの思想、行動、時には命すらも矢に乗せて、「天命」に向けてギリギリと弓を引き絞るその真摯さ、佇まい、それらは確かに僕らを惹き付けるものがありました。

しかし、物語を読む僕らにとっては、馴染みの人の別れを数多く経験することになります。それは、本当に残念で、来島、箱田には誰かの夢に出てきて叱咤激励などしてほしいし、岡りなには奈良原の回想に出て、思う存分暴れてほしい、そして、伴野には怨霊になって頭山たちの前に立ちはだかってほしいなどと思ってしまいます…。

しかし、一方で今後、玄洋社がアジアに活動を広げるにつれ、魅力的な人物がどんどん出てくるでしょうし、岡りなを越えるキャラも出てくるかも知らない、勿論、頭山や金玉均などの益々の活躍も期待される第四部が楽しみです。


…と、よしりん先生にプレッシャーをかけたところで(笑)、第二回大東亜論総選挙を終了します。
No.207
80ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第240号 2017.9.19発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…山尾志桜里衆院議員と倉持麟太郎弁護士の「不倫疑惑スキャンダル」に対し両氏を擁護すると、過去の発言を探してきて「路チュー」の中川郁子や「育休不倫」の宮崎謙介の時には「議員辞職しろ」と書いていたじゃないかと言ってきた奴がいる。毎度のことだが、何かを発言すれば、それと食い違う過去の発言を必死になって探してきて、「以前と言ってることが違う!」と非難してくる者がいる。しかし、そんなことは全く無意味である!真理とは何か?思想とは何か?こんなこともわからない者は、哀れな馬鹿である! ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…9月7日発売の『週刊文春』で報じられた山尾志桜里議員と倉持麟太郎氏のスキャンダル報道。問題が発覚してからの72時間に何が起きたのか?木蘭さんから見た出来事を、包み隠さずあかうんたびります! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!好きな芸能人がカルト新興宗教の信者であっても応援できる?政治家がツイッターをやることをどう思う?実家の周辺に外国人が多く住み治安が悪化した地域がありますが、「これ以上増えて欲しくない」「出来ることならいなくなって欲しい」と思うことは差別?小池都知事が出した「受動喫煙防止条例」を制定する方針はアリ?休場者続出の大相撲9月場所をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第245回「過去の発言を探して来る馬鹿」 2. しゃべらせてクリ!・第198回「クマった一大事!お父ちゃま助けてクリ~!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第49回「2017年9月5日から72時間の間に起きたこと」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第245回「過去の発言を探して来る馬鹿」  山尾志桜里衆院議員と倉持麟太郎弁護士の「不倫疑惑スキャンダル」に対する世間の異様なバッシングの火を消すべく、9月10日に生放送した緊急特番 『山尾志桜里議員叩きは民主主義の破壊だ!』 は8000人の来場者を数え、翌日に配信したYouTubeの動画版も、再生数が1万5000を超えた。  これには相当の効果があったようだし、そもそも不倫の証拠となる決定的写真もなく、文春の「続報」が完全にショボかったこともあり、他の不倫スキャンダルに比べれば、急速に鎮火に向かっているようだ。  わしは、男女の関係はなかったという山尾氏と倉持氏の言葉を信じるが、たとえ不倫関係があったとしても許すべきだという旨の発言をした。  ところがそうすると、わしの過去の発言を探してきて、「路チュー」の中川郁子や「育休不倫」の宮崎謙介の時には「議員辞職しろ」と書いていたじゃないかと言ってきた奴がいる。  毎度のことだが、わしが何かを発言すれば、それと食い違う過去の発言を必死になって探してきて、 「以前と言ってることが違う!」 と非難してくる者がいるものだ。  だがこういう馬鹿は、わしを非難しているつもりでいながら、実はわしのことを「全知全能の神」であらねばならぬと思っているのである。  小林よしのりは、森羅万象のあらゆることについて「全知」し、先々までを見通せる「全能」の存在であり、全てを悟り尽くし、百年先の事象まで見抜いて、徹頭徹尾何一つ間違いのない、完璧なことしか言わないものだとでも認識していなければ、こんな文句は出てこない。  わしは神として降臨した存在で、わしの言葉は「聖書」だと思い込んでいるから、少しでも以前と異なる発言があると、目の色を変えてその発言を探し出してきて、「違うじゃないか!」と息巻くのである。  こういう馬鹿は結構いるもので、皇統男系固執派で「Y染色体」を信奉する皇學館大学教授・新田均もその一人だ。  新田は事あるごとに、「高森明勅は過去にこう書いていた」、「小林よしのりは過去にこう言っていた」と言い続けている。  新田はわしや高森氏の過去の著作や発言をほとんど全て収集して、読み込んで検証しているのだ。  こんな作業を実際にやったら、大変な労力と時間を必要とする。何しろ好きでもない人物の、膨大にある過去の発言をことごとく読破しなければならないのだ。よくわざわざそんな苦労をするなあとか、ものすごい勉強熱心だなあとは思うが、学者の能力をどこに無駄遣いしてるんだ?大学教授って、そんなにヒマなのか?というのが結論である。  そもそも、いくら人の過去の発言を一生懸命になって探して来て、現在と言ってることが違うと指摘したところで、そんなことは全く無意味だ。   なぜなら、真理とは、常に更新していかなければ到達できないものだからである。  状況が変われば、そのたびにアップデートしなければ、不確実性の強い時代には適応できなくなる。 「原理主義」に嵌らず、「思想」をし続ければ、意見というものは変わることだってあるし、修正することだってあるし、さらに複雑なバージョンに変化していくこともあるのだ。  思考はどんどん深化し、複雑になっていく。一次方程式から二次方程式、三次方程式と、どんどん複雑になっていくのと同じようなものだ。   ところが世の中には、足し算と引き算しかわからない単純な人間がいて、「足し算・引き算では、国会議員の不倫はすべてダメという答えしか出ないぞ!」と叫びまわっているのである。  なんという哀れな馬鹿か。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!