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希蝶さん のコメント

 ちょっとだけ・・・。

 先に「こどものおもちゃ」のことを記しましたが、確か、映画の撮影中に掲載された、マスコミのでっちあげ記事を、友人たちが信じ込んだことで、紗南ちゃんが傷つく、といふエピソードもあるのです。
 それで、羽山が風花とつきあって、紗南は羽山のことを吹っ切るために仕事づけの生活をするんだけれども、結局忘れきれなくて(ここがアニメ版と異なる)、そして、(そのときは)羽山も紗南の本当の気持ちを知ってしまってゐるので、先生との対立もあって、めちゃくちゃにあれてしまひ、謹慎処分になって、たまたま夜の町をあてどもなく走ってゐるところで、紗南と出逢ひ、思はず紗南が羽山を抱きしめてしまふ・・・。
 この場面、「こどちゃ」の名場面だと思ってゐます(あと、自殺しようとしてゐる子を助けに一人樹海に向かふ羽山を、紗南が見送るシーンとか)。

 人間の噂が起こす罪悪は、奥深く、はかり知れないと思ひます。そのことに、私たちが無自覚である、といふことにも。

 いい加減、文春は先生や山尾議員、倉持弁護士に謝罪したら、いかがですか!
 「ブラック・ジャック」でも、癌治療器が缺陥品だと、医師は公式に謝罪してゐるのだから(BJと医師のおかあさんにさせられたんだけれども)。

 座間のあの事件については、何も言ひたくないです。嫌だ、不快だ、それしか。
 そして、民泊なんぞを認めたら、かういふ事件が頻発するのでは、とも。
(本名が分からずに泊まる、といふ点で共通してゐます)
 旅人が道に迷って、一夜の宿を借りる、といふ昔話とはちがふのだそ、と。

 「飛田新地」は、かつて南海の支線がとほってゐたところだった、と聞いてゐます。「釜が崎」とも呼ばれたのだとか。
  京浜急行の沿線の黄金町といふところも、かつてはさうだったんですが。
 「天王寺駅」からのあの路線もあったら、便利だったらうに、と。本線から切り離されたから、不便になったと。
 関西国際空港もできたし、うまく活用すれば、役だったのでは。

 あっ、さうすると、今度は民泊をする外国人が餘計に増えるわけか。
 (かへって、治安がよくなるなんてことは・・・あり得ないのか)

 ちなみに、この地域は、1903(明治36)年に天王寺で「内国勧業博覧会」が開催されたことがきっかけで、立ち退きを命じられた市内の失業者が、集団移住してきたことで形成されたのださうです(小学館「日本地名百科事典より)。

 事情もよく知らぬ、他人様の地域をいぢってしまひ、すみません円。ゆるしてちょんまげ。

 これで、本当に少し休みます。
No.43
78ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
(号外 2017.11.14) 【目次】 1. ゴーマニズム宣言・第252回「帰属なき個は獣以下である」 2. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第56回「“エアビー”で大阪、民泊してみた」 第252回「帰属なき個は獣以下である」  神奈川県座間市で、わずか2か月ほどの間に9人が殺害されるという事件が起きた。  被害者は、行方不明になった交際相手を探していて事件に巻き込まれた男性一人を除き、全員が10代・20代の女性で、容疑者の白石隆浩という27歳の男は、自殺願望を持つ女性とツイッターでコンタクトを取り、自宅に呼び寄せては殺していた。  ツイッターのアカウント名で呼び合っていたため相手の本名すら知らず、どうせ死にたい奴なんだからと、罪悪感もなく犯行に及んだのだろう。  白石は次々に餌食にする女性をツイッターで漁っては、本当は自分には死ぬ気などさらさらないのに「一緒に死のう」などとダイレクトメールを送って気を引き、呼び出して犯して殺し、金目のものは全て奪い、遺体を浴室でバラバラにして、骨から肉をそぎ落とし、生首をクーラーボックスに入れて保存していた。証拠隠滅のために遺体をバラバラにしたのなら、こんなことはしないものなので、死体愛好的な異常性欲の可能性もあるらしい。  それにしても今の日本には、ツイッターでやり取りしただけでどこの誰ともわからない、名前も知らない男の家に訪ねて行くような無防備な女子がものすごくいっぱいいるようだ。だからたった2か月で、8人もが餌食にされてしまったのだろう。   白石は家族とも絶縁状態、職は転々として定着せず、居住していたアパートの近隣でも交友関係はほとんどなく、全く社会から孤立しており、今年6月頃には「生きていても意味が無い」などと漏らしていたという。  わしは『戦争論』などでいつも、 「個人」とは社会のヨコ軸と歴史のタテ軸の交差するところに形成される と説いている。  社会のヨコ軸である共同体に一切帰属意識がなく、歴史のタテ軸など意識することもなく、何にも縛られていない一個人というものがあるとすれば、それこそが白石隆浩なのだ。  一切の帰属から解き放たれた個人は、性欲だけのケモノになる。  いや、そう言ってはケモノに失礼だ。  ケモノは本能のルールから外れた行動はしない。異常性欲のために仲間を無駄に殺すなんてことはやらないのだ。   ヒトは本能が壊れたサルだから、帰属による縛りがなくなったら、ケモノ以下の醜悪な生き物になってしまうのである。  幼女4人を連続誘拐・殺害して平成元年(1989)に逮捕され、平成20年(2008)死刑執行された 宮崎勤も、家族や職場などに一切の帰属意識を持っていなかった。  唯一、心を通わせていたのが祖父だったが、その祖父が死んで、3か月後には最初の犯行に及んでいる。   祖父が死んで社会のヨコ軸からも、歴史のタテ軸からも、全ての属性から切り離され、後には性欲しか残らなかったわけだ。  しかも、まともな社会から切り離されていたために大人の女性には相手にされず、性欲の対象が幼女だけになってしまった。それも、当然ながら幼女にも拒否されるから、拉致した途端に殺害するということを繰り返したのだ。  逮捕されると、取り調べの刑事が真面目に自分の言うことを聞いてくれるから、宮崎にとってこれが唯一の人間関係となった。 それで普通なら黙秘するところを、刑事との属性を感じたがために、あっさりと洗いざらい自白したのだった。  人は何にも縛られない一個人になったら、ケモノ以下にまで堕ちる。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!