• このエントリーをはてなブックマークに追加
『写真のスキマ -カメラマンの頭の中-』第226回 「“エモい”は“キモい” 号」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

『写真のスキマ -カメラマンの頭の中-』第226回 「“エモい”は“キモい” 号」

2017-10-23 21:00

    写真のスキマ vol.226
    『写真のスキマ -カメラマンの頭の中-』第226回 「“エモい”は“キモい” 号」

    ===
    ★先日行われた、「元カレ・元カノ写真展」(おそろしい展示……!)のトークイベント。
    「エモい」と「キモい」の近さ(褒め)についての、がっつりトークのテキスト起こしを今号はお届け。
    青山さんと、アシスタントの新藤早代さんとの師弟トークです! そうとうエモいです。


    青山さんの写真が好きな方も、写真や表現全般、編集に興味がある人も、カメラマンの思考が気になる人も、必見!

    では今週もはじまります!

    (「写真のスキマ」は画像が主体のマガジンです。メールで届いている方は、ぜひWEB http://ch.nicovideo.jp/yukiao にアクセスしてご覧ください *ログインが必要な場合があります)

    ◆もくじ◆
    ・お知らせ 柴崎まどか写真展トークイベント
    ・「先週の青山」2017.10.16-19
    ・【対談】新藤早代×青山裕企 トークイベント(前半)

    ===


    【お知らせ】
    10.28(土)16:00〜17:30
    東京・早稲田のユカイハンズ・ギャラリーにて開催!
    柴崎まどか写真展のトークイベントに登壇します。
    http://gallery.yukaihands.jp/post/165542339365/



    【先週の青山】

    2017.10.16(月)
    13日に続いて、雨の中の雑誌のグラビア撮影
    今月も雨が多いですね。
    雨の撮影は何かと実力が出るので、それはそれで、やり甲斐があります。

    2017.10.17(火)
    今年の春に独立したアシスタント(塩川雄也村社彩が、家に遊びに。

    2017.10.19(木)
    雨の中、デザイナーの方と打ち合わせ。
    本当は写真展巡りをしようと計画していたのだけど、雨でうまく回れず。
    夜は、今月末に独立するアシスタント・新藤早代プロデュースの展覧会のトークイベントに登壇。
    元カレ・元カノ写真展ということで、とにかくエモかった……。
    エモいとキモいは、字面的にもかなり近いという話をしました(褒めてます)。


    【対談】新藤早代×青山裕企 トークイベント(前半)
    ……そんな元カレ・元カノ写真展トークイベントの様子をお届けします。かなり濃い内容になり、面白いかと!


    【1.”元恋人”の写真展について】

    「7時になりましたので、師匠の青山さんとトークショーを始めたいと思います。青山裕企さんです。拍手でお迎えください」

    ーーお願いします。すごい、人がたくさん来て良かったですね。
    「良かったです。3人ぐらいかと思って」

    ーーそれは微妙に俺にも失礼だよね?
    「すみません……」

    ーーそういうとこだよ。独立したらそういうとこだよ。まあ師弟なので、若干毒を入れてますけども、別にそんな普段ね…… 大体ちょっとひねくれてますから。今回話はこちらから聞いていこうかなって思うんですけれども、新藤早代がアシスタントを2年やっていて、今月末で独立ということで、展覧会ですね。なんかやってみたら、というところがありながらこういったプロデュースという企画、こういう形は初めてかなと思うので、非常に面白そうな展示になるんじゃないかなって見てたんですけど。みなさんもう展示見て頂いてると思いますので、前半後半にわけて、前半はこの展示についていろいろ聞いて、後半は新藤についていろいろ聞いていこうと思います。
    今回この展示ですね。「あンときのわたしたち」展ということで、僕が見ていろいろ思うのは、でも一つだけ言ってたんですよね。なんて言ってたっけ。気持ち悪くしてくれって、なんかヤバい感じにしてくれって。
    「それは言ってましたね」

    ーー結局どうしてもその表現をするときに、当たり前ですけど写真って1点1点を大事に作れるものなので、もちろん展示のあり方としては綺麗に額装して一列に並べるっていうのも全然ありなんですけど。このテーマで考えたときにたぶんそれでは伝え切らないものもあるので、何人かで展示しているわけですから、怨念っていうかすごい感情が渦巻くような展示にしてほしいとだけは言ってあったんですけど、うまく行きましたかね? その辺は。
    「私はうまくいったと思ってて、私が恋人とか好きな人を撮ってる写真への思い入れがすごく強くて。私のそういう気持ちと、他の人がこの世に残して来た写真というののバランスが合っているのか質が合っていくのかっていうのがすごい不安だったんですけど。展示してみて写真はもちろんなんですけど、そういう空間としてこの企画の見えて来たことというか。いろんな人が来て、写真を見て写真のことだけじゃなくてその奥にあることというか。撮った人がどういう気持ちで撮ったのかとか、なんでここに残していたのかとか、なんで別れちゃったんだろうっていうことを、たくさん考えて見てくれた人の恋愛に置き換えて話してくれることが嬉しくて。この展示をやってこの空間を作れたこと自体が価値のあることだったなというふうに思っています」

    ーーざっと見た感じ、面白いと言っていいのかわからないですけど、別れた後の写真は基本ない。ある人もいるのかな? ほぼ無いよね。
    「ないですね!」

    ーー別れる前っていうのは、当然楽しかったしポジティブな時代なわけですよね。だんだんポジティブじゃなくなってきてってことだったり、ある日突然ぷつっと無くなったり、別れ方って様々だと思うんで、そこまでが写真に入ってるから幸福感が満たされるはずといえばはずなんですけど、これを何も知らずに見た人と、別れた恋人たちの写真ですよって一言でも分かった上で見ている違いはありますよね。あとはキャプションとかも含めてうまく伝えられたんじゃないかなと思っています。そうすると全部楽しいだけじゃなく見えてくる。僕が普段言っているのは、写真は言葉に頼りすぎちゃいけないよ、と。言葉で説明できるような写真である必要は無いと思うんですけど、この写真に関しては最低限の言葉があることで写真に
    最大限の奥行きが出ると思うんで、企画の勝利かなと思うんですけど。

    知ってはいるんですけど、なんでこの企画を立ち上げようと思ったのか

     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。