• YURiKA 5thシングル「Le zoo」感想とレビュー

    2019-12-20 01:41
    こんにちは。オタクです。
    先日の「プリパラ&キラッとプリ☆チャン Winter Live 2019」、、最高でしたね。

    さて、先月20日、応援しているアニソンシンガーのYURiKAさんの5thシングルがリリースされました。今回も、感想及びレビュー記事を執筆していこうと思います。
    1年ぶりのブログ更新ということで、中々ブログの書き方を思い出すのに時間がかかり、発売から結構日が経ってしまいましたが、ギリギリ旬は逃していない(?)ということでよろしくお願いします。

    例のごとく、公式にて表題曲のMVフルサイズ全曲視聴動画が公開されているので、まずご覧になってください!





    タイアップ作品の「BEASTARS」が演劇部をテーマとしていることもあり、MVは舞台セットや衣装を作るシーンを中心に構成されています。
    主人公のレゴシ君が照明を担当していることもあってか、セットや衣装作りなどの裏方シーンがメインで撮影されているのは細かな作品愛を感じますね。
    一方、それまでの陽射し眩しい風景から一転して、2番サビ終了と同時に場面は夜に切り替わります。落ちサビからは、化粧を施し、前半に作っていた真紅の衣装を纏ったYURiKAさんが登場します。
    背景で煌めく星のオブジェは「BEASTARS」のED映像でも同じようなものが登場します。MVでは満月が三日月に変化していることには何か意味があるのか、気になりました。
    このように、前作ふたりの羽根のMVに勝るとも劣らないほど、ストーリー性のある面白いMVに仕上がっています。特に、曲の流れに合わせて朝と夜を場面転換することで、全く違う印象を与えてメリハリを持たせているのが上手いと思います。
    余談ですが、3:49~で歌詞に合わせて右手を波打たせる動きが好きなのですが、ライブではやったりやらなかったりなので、是非毎回やって頂きたいです。

    カバーミニアルバムの「ただいま。~YURiKA Anison COVER~」はありましたが、純粋なオリジナルでは実に5クールぶりのタイアップとなる本作。
    その間、上述のカバーミニアルバムをリリースやカバーライブなど、ファン目線の色々な工夫はありましたが、やはり新しい人に触れてもらうきっかけはタイアップだと考えているので、正直、1年以上タイアップが無い状態は心配でした。
    その感覚はYURiKAさんにもあったようで、10月25日のバースデーライブ「UPDATE」のMC等で「この1年、足踏みしているような感覚があった。」と仰っていたのが印象的です。
    ここからは、そんな待望の楽曲について、早口オタク感想を書き殴っていこうと思います。

    「Le zoo」について
    作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:神前 暁(MONACA)
    表題曲にして、「BEASTARS」の2話、5話、8話、9話のEDです。
    「BEASTARS」では、後述の眠れる本能、マーブルを含めたアニメ盤収録曲の3曲が、交代でEDとして使用されています。ローテーションではなく、毛色の異なる3曲をエピソードによって使い分けているところが良いですね。
    MV公開時からLe zooが大好きだったので、毎回EDが変わると楽曲への思い入れが弱くなってしまうのではと危惧していたのですが、5話のLe zooが展開的にもバッチリ決まっていて、むしろより思い入れを強くすることができたので、ED交代パターンを決めた方には感謝感謝です。
    余談ですが、リリイベのトークにてYURiKAさんも同じようなことを仰っており、流石分かってるな~、推しててよかった~(?)と思いました(?)。

    作詞は、あの唐沢美帆さん!!!!!アニソン界隈でも屈指の最強作詞家だと思っているので、最初にクレジット見た時はめちゃくちゃ嬉しかったですね。
    サビ冒頭の「おはよう おやすみ」、「ごめんね ありがと」にある対比構造は、DREAM SOLISTERの「響け!」、「届け!」にも通ずるところがあると思います。最も耳に残りやすい箇所への作詞アプローチ、最強ですね。

    全体を包み込むような優しい雰囲気の歌詞と、神前さんのノスタルジックで何処か郷愁の念を抱かせる楽曲が絶妙に噛み合っています。
    檻や爪など獣らしく荒々しいフレーズで「BEASTARS」という作品の負の側面も感じさせつつ、本作の根幹である「相互理解」がこれ以上無いほど伝わってきます。
    個人的には、「BEASTARS」のEDといえばLe zooと言えるぐらい、本作を象徴していると考えています。さすが表題。

    「眠れる本能」について
    作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:広川恵一(MONACA)
    
    アニメ盤の2番目の収録曲で、3話、7話、10話のEDです。
    YURiKAさんの楽曲としてはかなり異色。本人も、アーティストとして新しい側面を見せられたと、かなり挑戦的な楽曲。

    この曲も、作詞が唐沢美帆さん。アニメ盤の3曲全てを唐沢さんが作詞担当しているの、本当にノーベル天才賞ですね。
    作詞家唐沢美帆、本能に突き動かされて焦がれるような恋の歌詞を書かせたら右に出る者はないと思っているのですが、眠れる本能は本領が存分に発揮されてます。

    少し話題が逸れますが、私はアイドルマスターミリオンライブの高坂海美さんのキャラソン「恋愛ロードランナー」が大好きです。この曲も唐沢さんが作詞をされており、まさに上述のような突き動かされるぐらいの熱い恋心が歌われています。
    アイドルマスターミリオンライブの楽曲では、他にも「深層マーメイド」も作詞家唐沢美帆が存分に感じられる楽曲でオススメです。
    別コンテンツだと、アイアンフリル(ゾンビランドサガ)の「FANTASTIC LOVERS」も中々いい感じです。3月のゾンビランドサガのライブが楽しみですね。

    早口で唾を飛ばしすぎてしまいました。
    眠れる本能は、まさに本能に突き動かされるレゴシの熱い内面を歌ったような楽曲。
    特に好きな歌詞が2番Aメロの「鼻の奥をつく 血の匂い 愛」の部分。血の匂いと愛という、一見相反する概念がリズミカルに並列されています。
    理性と本能の葛藤、矛盾しているような、していないような、そんな複雑な感情が一挙に押し寄せてきます。
    キラリスト・ジュエリスターなので、MONACAで特に好きなクリエイターの一人である広川さんが作曲しているところも一押しポイントですね。

    「マーブル」について
    作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:高橋邦幸(MONACA)
    アニメ盤最後の収録曲で、4話、6話、11話のEDです。

    全体的に、ハルちゃんがルイ先輩を好きだと悟ったレゴシの、それでも彼女のために寄り添うという決意を感じる歌詞です。メロディー自体は切ない感じですが、結構歌詞は前向きなので聞いてると結構元気が出ます。

    特に、1番Aメロが気に入っています。個人的に、成長するにつれて周囲との体格差が顕著となり、憐憫の目ばかり向けられるようになったハルちゃんの葛藤を感じます。
    「夢の背丈も 声のトーンも」ってフレーズはマジで天才ですね。”声のトーン”がまるで違うものになったというだけで、男女のことを歌っていると認識させるところマジで天才。
    Le zooの感想でも触れた通り、本作の根幹は「相互理解」だと思っているのですが、”今は混ざり合えなくてもいつか混ざり合えばいい、それまで待とう”という考えも相互理解の側面だなぁと改めて思います。
    YURiKAさん曰く、この曲はアニメ放送が終わった後の深夜にじっくり聞いてほしいそうです。

    眠れる本能が動の楽曲としたら、マーブルは静の楽曲。
    表題のLe zooが作品全体を象徴している楽曲で、カップリングの2曲が反対のベクトルで作品を表現している。本当に完成されたアニメ盤3曲です。

    「baby baby flow」について
    作詞:田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN) 作曲・編曲:黒須克彦
    続いて、アーティスト盤2曲目の収録曲です。
    凄くないですか?YURiKAさんの楽曲でQ-MHz見られるとは!!!って感じです。

    ご想像の通り、非常にライブ映えするアッパーな楽曲。ドストレートなロックですね。今後ライブで披露される機会も多いんだろうな~と思います。
    上述しましたが、1年以上ニューシングルが出せなかったのはYURiKAさんも思うところがあったようで、そこから一歩、一歩と前に進む強い意志を感じる歌詞です。
    Cメロの”アップデート”というフレーズ、10月のバースデーライブのタイトル「UPDATE」にかかってるのが良いですね。

    また、この曲は特にライブの生歌がより栄える曲だと思います。
    特に、2番の「そんな夢なんて偽物だ!」の小節が効いた歌い方がとても良い。カバーミニアルバムに収録されている甲賀忍法帖も近い歌い方なのですが、何だかんだ自分はYURiKAさんのパワフルな歌が好きなんだな~と感じますね。

    「メイキット!」について
    作詞:YURiKA 作曲・編曲:竹下智博
    最後に、アーティスト盤3曲目の収録曲です。
    作曲は、「夜奏花」「サマーテイル」を作詞した竹下智博さん。

    「UPDATE」で初披露の時からビビっと来ました。めちゃくちゃお気に入りの曲です。
    オタク大好き跳びポも5発もあります。「僕の自慢は君だよ」で指差しキモオタクになるのも楽しいので、ライブに参加しましょう。

    またこの曲は、久々の作詞YURiKAの楽曲です。
    薄明パラレルめちゃくちゃ好きなんですが、YURiKAさん良い歌詞を書きますよね。この曲は、聴いている人へのエールを歌った応援ソングになっています。アニマエール。
    「やりたいこととか夢を探している人に寄り添った応援ソング」ということで、仕事で疲れた帰りの電車とかで聴いてるとめちゃくちゃ染みます。

    2番Aメロの歌詞はYURiKAさん本人のことも歌われていると思われ、ファンとしてもグッと来るものがありました。
    アニサマ出演など激動だった昨年に比べ、今年は活動が控え目だったこともあり、この曲を聴いていると全て含めて応援していて良かったな~と、とても感慨深い感情になります。

    おわりに

    久々のブログ更新ということもあり、相変わらず便所の落書きみたいな文章を羅列してしまいました。
    個性のある3曲で「BEASTARS」という作品に多角的にアプローチしているアニメ盤。YURiKAというアニソンシンガーのキャラソンとでもいうべきアーティスト盤。
    待ちに待ったニューシングルがとても素晴らしいもので、改めてYURiKAさんのオタク辞められないなと思った次第です。

    例のごとく、参考にしたインタビュー記事のURLを下に貼っておきます。
    このブログを読んだ方が一人でもYURiKAさん、「BEASTARS」、「Le zoo」に興味を抱いてくれたら大変嬉しい限りです。
    それでは、多分次は年内に2019年の楽曲10選ブログを執筆すると思うので、よろしくお願いします。

    参考ウェブサイト
    1)彩り豊かなナンバーで誕生日をお祝い! YURiKAバースデーワンマンライブ「UPDATE」(http://repotama.com/2019/11/118796/
    2)この1年は無駄ではなかった、YURiKA 成長の証「Le zoo」様々な仕掛けも(https://www.musicvoice.jp/news/201911230134120/3/
    3)アニソンシンガー・YURiKA、この1年の経験を進化に変えた新譜を語る(https://news.mynavi.jp/article/20191210-YURiKA/

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  • 【2018年総括】アニメ君による今年の楽曲10選

    2018-12-26 22:20
    今年も終わりということで、毎年恒例の楽曲10選をやっていこうと思います。
    あくまでアニメ君なので、選定基準は【2018年に放送、放映されたアニメのOP、ED、挿入歌から1作品1曲まで】としています(つまりノンタイは候補外)。
    なお、本文中で10選楽曲のタイアップ先についてめちゃくちゃネタバレしているので、気を付けてください!

    1.SHINY DAYS - 亜咲花(『ゆるキャン△』OP)

    まずは冬アニメのOPより『SHINY DAYS』。
    自然に身体を揺らしてしまうメロディーに、真冬の空気のように澄み渡った歌詞が載る。キャンプアニメの主題歌としてこれ以上ない出来映えではないでしょうか。
    日本語と英語が交互に現れる効果か、楽曲全体が歯切れよく、リズム感あって心地よい。Cメロの”Sing a song!! 一緒に歌おう”では高揚感と共に思わず一緒に歌い出したくなります。
    作品にしっかり寄り添った歌詞も素晴らしい。野クルメンバーがキャンプの中で見つけたかけがえのない思い出、その一つ一つが”当たり前の小さなキセキ”なんですよね。
    楽曲、作品人気を併せて、『徒花ネクロマンシー』と並んで今年を代表するOPと言ってよいのではないかと個人的に思います。



    2.starry - 綾野ましろ(『グランクレスト戦記』OP1)

    続いてグランクレスト戦記より『starry』を選出。
    冒頭の”物語は動き出す”という印象的なフレーズから始まるメロディーは情緒に溢れ、サビ前のタメやセンチメンタルに表情を変えるCメロまで、正に楽曲全体が一つの物語。
    何と言っても最大の選出理由が、Cメロの”星屑と零れ落ち やがて燃え尽きようと 永遠さえも越えて 君の想いを紡いでいく starry tale”というフレーズ。ストーリー中盤、志半ばで凶刃に倒れたヴィラールの意思を継ぎ、自らが先導して理想の道を切り開くことを決意した、主人公テオの力強さが伝わってくるようです。
    他にも、この楽曲は、グランクレスト戦記という作品を的確に表現した好フレーズがこれでもかと鏤められています。私は、「不器用なまでに”正義”を貫くテオの姿に心を打たれ、利害を超えた絆を紡いでいくシルーカ」という構図、そこから始まる物語が大好きなので、starryの歌詞は何度聞いてもグサグサと刺さってしまいます。
    タイアップと共に楽しむことで、楽曲の理解が飛躍的に高まる、これぞ理想のアニメソングだと思います。



    3.Get Over Dress-code - DressingPafé(『アイドルタイムプリパラ』49話挿入歌)

    「待ってろらぁら!」「我々が必ず」「起こしてあげる♡」

    アイドルタイムプリパラ視聴時、最終盤のあの展開、タイミングでこんなにエモい歌詞とメロディーの新曲が用意されて、喜びと感動に包まれたのをよく覚えています。
    本当に歌詞がおかしい。失敗すれば二度とプリパラに入れなくなるゴッドアイドル認定ライブ、リスクを承知で果敢に挑んだDressingPafé。そんな彼女たちの総決算をするようなフレーズが、今までの楽曲の歌詞と共に、暴力的にぶつかってくる。
    ”神がライバルだって?越えちゃえばいいっ””強敵がいなかったら 強くなれっこないねっ”は最高のライバルユニットが歌うからこそ引き立つ余りにも素晴らしいフレーズ。
    他にも”定石ってDress-codeはとっくに破っちゃった”からはNo D&D codeからの成長を感じたりと、その気になったら無限に歌詞の話が始まっちゃいますね、、、
    アイドルタイムプリパラ楽曲では他にもBelieve My DREAM!が大好き過ぎるのですが(初出が昨年なので惜しくも選外)、本楽曲も負けず劣らずだと思います。というか、もうこの域になると、あまりに良すぎて全く比較できないですね。



    4.ダンシング - 佐伯ユウスケ(『弱虫ペダル GLORY LINE』OP2)

    ここから春アニメ。まずもって、自転車アニメの主題歌でタイトルが『ダンシング』なのがニクいですよね。
    一発で何かが違うと思わせる特徴的なイントロ、一瞬で耳に残る独特なメロディー。リズミカルな歌詞。全てクセになる要素満載の楽曲。
    Bメロの”Yes or Noか?”から問いかけてくるフレーズ。1番、2番、ラストで繋がりポイントになっているのが良いですね。特徴的なクラップと共に、押し寄せるようにサビに繋がる感じも好きです。
    余談ですが、弱虫ペダル4期は過去最高に面白くなかったですか?



    5.プリティー☆チャンネル - わーすた(『キラッと☆プリチャン』ED1)

    今年一番物理的にダンシングした『プリティー☆チャンネル』も選びました。アイドルタイムプリパラとは別作品なのでセーフ。
    女児なので毎週テレビの前で欠かさず踊っていたのですが、一度オタクの家に泊まった翌朝テレビの前で笑顔で踊っていたら「キモすぎる」「本当に気持ち悪い」と散々な罵声を浴びせられてしまったのがトラウマです。
    ”ぴこんタップタップ ちょっとスワイプ”のところで、ちゃんとタップタップしてスワイプする振付が特にお気に入りです。
    この曲の「その気になれば誰だってプリチャンアイドルになれる」というメッセージ性、テレビの前の女の子達のほんの少しの勇気を後押しする感じが個人的にすごく好きです。テレビの前の女の子なので。



    公式音源を視聴できる動画がイマイチ見つからなかったので、皆さんこれ見てダンシングしてください(わーすたの三品さん顔がいい)。

    6.帰る場所があるということ - 悠木碧(『ピアノの森』ED)

    春アニメから3曲目は『帰る場所があるということ』を選曲。
    卑怯すぎるピアノイントロから涙腺を刺激し、切なくも壮大に盛り上げるメロディーに悠木碧さんの歌声が合わさって完璧な泣き曲が完成しています。
    ”強がりだらけの小さな体は 日常にころげそうだよ だからこんな時 帰る場所がある”メロディーのみならず歌詞まで泣かせに来てる。
    阿字野先生に師事し、”森”を飛び出して音楽の道を歩むカイ。彼の行く手は決して順風満帆とは言えませんが、それでも前を向いて進み続けられるのは「ただいま」と言える場所があるから。そんなメッセージが伝わる楽曲です。



    7.Rainbow Planet - 渕上舞(『プラネット・ウィズ』ED)

    プラネット・ウィズの主題歌はどっちを選ぶか本当に悩みました。僅差でEDの『Rainbow Planet』にしましたが甲乙つけがたい。
    物事の価値判断は人それぞれで、善悪は白と黒ではっきりさせられない。そんな作品の強いメッセージを虹色で比喩したのは見事としか言いようがありません。
    中でも、”闇がなくちゃ 光れないから”というフレーズからは「白と黒は表裏一体であり一方が一方を引き立て合う共生関係にある」と断言しているような、そんな強い哲学を感じます。
    そんな激しく訴えかけてくる強い歌詞に負けない力強いメロディーを載せてくるのが、Atre Refactとかいう最強集団。これは『Get Over Dress-code』にも言えますね。
    プラネット・ウィズは一本の筋が通った強く太い良質アニメーションなので、ぜひ多くの人に本楽曲と共に楽しんで頂きたいです。



    8.remember - Uru(『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』主題歌)

    『remember』が唯一アニメ映画より10選入り。我ながら、ピアノから始まり、切なく壮大に歌い上げるバラードに弱すぎる。
    "さよならじゃない"から始まる一連のフレーズは、切なく涙腺を刺激するようでいて、明るいのが不思議。この楽曲を聴きながら味わう感動は、前向きな情緒で、それが凄く好きです。
    楽曲ラストの”離れたとしても 記憶の中の 温もりを ずっとずっと忘れないよ”というフレーズを聞くたび、映画終盤、容莉枝の記憶が本来のものに置き換わるシーンを思い出して、涙が出そうになる。
    ”愛されたいと本当はもがいていた”ホノカゲは、きっと本当の愛を得ることができたのでしょう。



    9.スターティングブルー - halca(『逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜 Season2』ED)

    最後は秋アニメゾーン、まずは『スターティングブルー』です。
    いかにもhalcaさんっぽい(ニワカなので全然いかにもじゃなかったら申し訳ございません)、可愛らしくて甘酸っぱい乙女の恋心を歌った一曲でありつつ、1番の歌詞に”勝てる確率=1パーセント””このストーリー くつがえせる””真実の向こう側”と明らかに『逆転裁判』のタイアップであることを意識した歌詞が鏤められているのが、素晴らしい。
    作品に完璧に寄り添ったアニメソングも大好きですが、しっかり歌詞を味わうと気づくギミックを仕込んだ、遊び心のあるアニメソングも良いものですね。
    電子音から始まるイントロに、四つ打ちと共に特徴的な"Try Try Try""Cry Cry Cry"というフレーズでしっかり耳に残るサビまで、印象的なメロディーも高評価。



    10.youthful beautiful - 内田真礼(『SSSS.GRIDMAN』ED)

    今年の10選ラストの一曲は、SSSS.GRIDMANより『youthful beautiful』。
    何となく中毒性のあるイントロのギターからしっかり盛り上がっていくサビ、RIRIKOさん楽曲提供でも素晴らしい仕事しましたね。
    歌詞のみならず、本編の映像も含めることで作品の展開を暗喩する、EDでありながら物語の根幹の一端を担うところが見事。本編最終回の意味深なオチも、この曲と映像を噛みしめることで理解が深まり、最高に爽快でした。
    ちなみに、カップリングの『君のヒロインでいるために』も、本編の展開と共にどんどん理解が進み、噛めば噛むほど味が出る楽曲になっているオススメ楽曲です。



    以上です。アニメ君なので半分以上歌詞と作品の感想になってしまうのが申し訳ないですが、こういう視点の10選もあるよ!ということで一つご容赦を。
  • YURiKA 4thシングル「ふたりの羽根」感想とレビュー

    2018-08-20 00:17
    こんにちは。よろしくお願いします。
    応援しているアニソンシンガーのYURiKAさんが4thシングルを発売されたので、前回(鏡面の波)に引き続いて感想及びレビュー記事を執筆させていただこうと思います。
    公式にて表題曲のMVフルサイズと全曲視聴動画が公開されているので、興味のある方はまずご覧になってください!





    MVの話
    「ふたりの羽根」のMVはストーリー仕立てになっており、白いドレスの衣装を纏ったYURiKAさん(以下白ゆりか)が落とした羽根を、オレンジタンクトップのYURiKAさん(以下旅ゆりか)が拾うところから物語は始まります。
    1番は、旅支度を整える旅ゆりかがメインで描かれています。羽根に関する本を読んで調べている辺り芸が細かい。旅支度なのに皿洗いをしているのは謎ですが、本人曰くお気に入りのシーンらしいです。
    2番より、いよいよ旅ゆりかが旅に出ます。バスをヒッチハイクするも一旦通り過ぎてしまうところは、私的にMV全体で一番のお気に入りポイントです。ちなみに、この辺りを撮影していた時間帯が一番暑かったそうです。
    そうしていよいよストーリーは後半へ。バスを降りて浜辺を歩く旅ゆりかと白ゆりかが出会います。旅ゆりかが白ゆりかに羽根を手渡しすると、二人が一体となったのか旅ゆりかが消えてしまいます。白ゆりかがシャトルを遠くに飛ばしたところでMVは終了します。

    ポニーテールがめちゃくちゃ好きなので終盤に旅ゆりかが消えてしまうところに少し寂しさを感じるのですが、二つの存在が出会い、合わさることで更に前へと進むという「ふたりの羽根」の世界観にマッチした、爽やかで夏っぽいMVだと思います。
    大原ゆい子さんが歌う「はねバド!」EDの「ハイステッパー」MVは、最後に白ゆりかが飛ばしたシャトルを拾うところから始まります。OP→EDで一連の流れになっている丁寧な構成だと思います。
    ちなみに、合間合間に挟まれるバンドセットでの歌唱シーンは、日が暮れかけてからの撮影だったということもあり結構涼しかったそうです。サビの振り付けを覚えるときっと今年のアニサマで楽しめるので、是非MVを繰り返し視聴して覚えましょう!!

    「ふたりの羽根」の話
    作詞・編曲:ヤマモトショウ 作曲:水野良樹 編曲補:manzo
    TVアニメ「はねバド!」のOP主題歌となっている表題曲。
    作曲の水野良樹さんはいきものがかりのギターを担当している超有名人。ヤマモトショウさんはアイドル等への楽曲提供で有名な方です。

    ラジオにて初めて聞いた時は「生歌でここまで高い音って出せるのだろうか」と、期待と若干の心配を感じたのを覚えているほど、高音がめちゃくちゃ高音高音しています。
    実際は、逆に驚いてしまうほどYURiKAさんの高音に安定感があり、「ふたりの羽根」を聴くためだけでもライブイベントに参加してほしいと感じるほど見事です。さすがプロのアニソンシンガー!!

    全体を通して、キャッチーで爽やかな耳馴染みの良い部分もありつつ、サビ等は独特なメロディーで何度も聴くほど味の出てくるスルメな曲。
    特に、OP映像付きで見るのと単体で聴くのとでは全然印象が違うんですよね。緩急のあるストップアンドゴーな映像に「ふたりの羽根」が乗ると、爽やかから一変してスポーツアニメに相応しいかっこいい印象に化けます。本当に「はねバド!」のOP映像が大好き。
    作品世界観に寄り添った歌詞も素晴らしい。特に2番Aメロの「今日はこの高さでいい、ハードル自分では決めちゃうけど 君がまだ続けるのなら、もういいやなんて言わない」の部分、一人では出来ない切磋琢磨な感じがめちゃくちゃ青春~~~!!!で最高すぎます。
    互いに笑い合う「友達」な1番の歌詞と比較して、「ライバル」な2番の歌詞からは緊張感が漂ってくると思います。部活・青春がテーマの作品の主題歌として、これ以上ない美しい対比構造です。同じ理由で「また君を追いかけて追い越して」の部分も大好きです。

    爽やかで、ちょっと泣けて、かっこいい。音源、映像付き、YURiKAさんの生歌、あらゆる媒体で聞くたびに印象の変わる曲です。是非色んな手段で聞いてほしいな~って思います。

    「きっと、世界のまんなか」の話
    作詞:こだまさおり 作曲:山元祐介
    アニメ盤に収録されているカップリング曲。
    こだまさおりさんは個人的に特に好きな作詞家さんの一人で、YURiKAさんの楽曲に参加して下さったのはとても嬉しかったです。
    山元祐介さんも色んな場面で名前を見かけるクリエイターさんですが、ミリオンオタクとしては望月杏奈ちゃんの「Happy Darling」の印象が強いです。ここまで曲調に振れ幅を持たせられる、流石プロの作曲家さんですね、、、
    ちょっと力を抜いて聴けるけど『はねバド!』感もあるようなもの」というテーマでコンペの上YURiKAさんが選んだという経緯があり、カップリングではありますが「はねバド!」の世界観に寄り添った楽曲です。

    私的に、YURiKA全楽曲の中でも特に好きな1曲で、私の中で現在「薄明パラレル」とナンバーワンの座を争っています(?)
    アニメオタクなので、タイアップじゃなくても明らかに作品に寄せたコンセプトで作られてるカップリング曲が大好きです。とにかく歌詞が素晴らしすぎる。こだまさおりさんはやっぱり現人神ですね、、、
    正直、一つ一つの歌詞が全部お気に入りと言っても過言ではないのですが、中でもサビの「誰かが聞いたならくだらないありふれた毎日」の部分が激ヤバすぎる。1フレーズでここまで「青春」をダイレクトに伝えられると、もはや日本語の美しさに感謝感激します。
    このフレーズから「世界のまんなか」というタイトルにも入る部分に繋がっていくところも素晴らしいですね。楽曲のメインテーマがよく伝わってきます。
    「いつか離れて過去形になるなんて 大人がおおげさに言ってるだけならいいのに」ここもヤバい。成人していてこのフレーズ刺さらない人は存在しないんじゃないか?(?)
    まさにその瞬間は自覚を持ちにくいところがニクい、そんな「青春」をリアルタイムで味わっている学生目線のフレーズが切ないですね。

    この辺の「切ない青春」は、恋愛と友情という違いこそあれ「薄明パラレル」にも通じる部分があるので、多分私はこういう今日がツボなんだと思います。
    「はねバド!」の世界観を意識した上で表題とはガラっと表情を変えた名曲なので、是非「はねバド!」のファンの方にも聞いて頂きたいです。ついでにYURiKAさんのファンになりましょう。

    「#ザキャッチ」の話
    作詞:ゆりっぺとザキャッチリスナー 作曲・編曲:みまるちゃん(吉田 穣)
    アーティスト盤に収録されているカップリング曲。
    作詞を見ればお分かりかと思いますが、制作経緯が特殊すぎる本作。YURiKAさんがパーソナリティを務める「A&G ARTIST ZONE YURiKAのTHE CATCH」内でリスナーから歌詞を募集し、曲中の大部分を公募の歌詞から構成したという稀にみる制作経緯があります。
    ちなみに、「みまるちゃん」とはお馴染みギタリストの吉田穣さんを「干物妹!うまるちゃん」をもじったニックネームです。ちなみに、誰も興味ないと思いますが私は切絵ちゃんが好きです。

    「きっと、世界のまんなか」とは打って変わってロックな1曲。ちなみに曲調もラジオで意見を聞いた上で参考としていた記憶があります。どういう曲になるのかワクワクしていましたが、流石吉田さん!!って感じのかっこよさです。
    この曲が凄いのは、曲中のコールポイント(?)までリスナーさんの生声を収録しているところですね。「ファンと一緒に作る」と決めたら徹底して共同で作るという、YURiKAさんのこだわりを感じます。ちなみに、10月29日のYURiKAさんの誕生日には「#ザキャッチ」のMV撮影イベントも行います。ここまで徹底していると狂気すら感じますね(笑)
    ネタ曲かな~、と思いきや「いつからかまっすぐ好きでいたもの 今を作る それが未来の鍵になる」とかエモ~ってなるフレーズも随所にあって面白い曲です。

    おわりに
    以上です!相変わらず便所の落書き感覚で殴り書きしている読みにくい文章ですみません。
    言うまでもなく素晴らしい表題に加えて、「アニメ」と「ファン」をコンセプトに意識して作られた2つのカップリングからはアニソンシンガーYURiKAの多彩さを感じることができます。
    このブログを読んだ方が一人でもYURiKAさん、「ふたりの羽根」、「はねバド!」に興味を抱いたら大変嬉しいことです。
    最後に、多分私の文章より各種インタビュー見た方が分かりやすいのでURL貼っておきます(元も子もなくなっちゃうんですが)。それでは~

    参考ウェブサイト
    1)『はねバド!』YURiKAさん×大原ゆい子さん アーティスト対談――OP・ED互いの楽曲から感じ取ったもの(https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1533864163&utm_source=twitter&utm_medium=social
    2)YURiKAが『はねバド!』OPシングル「ふたりの羽根」に込めたアツすぎる想い(https://news.mynavi.jp/article/20180812-YURiKA/
    3)『はねバド!』OPテーマ アニソンシンガー・YURiKAインタビュー「自分が好きなものをとことん好きでいたい」(https://spice.eplus.jp/articles/203533
    4)YURiKA×水野良樹×ヤマモトショウ”対談「魅力的なアニソン文化の自由度とつながりやすさ」(https://www.oricon.co.jp/confidence/special/51626/2/