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寸劇「とあるアイドル達の自炊ロケ」
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寸劇「とあるアイドル達の自炊ロケ」

2017-05-15 23:30

    未央「『未央のミツボシ勝負メシ!』ということで今日は、我らが346プロダクションの女子寮にお邪魔してまーす」


    穂乃香・葵・珠美「よろしくお願いします!」


    未央「女子寮にはちゃんと食堂があるけど、24時間営業ってわけじゃないよね?」


    穂乃香「はい。ですので、レッスンが長引いた時には外へ食べに行くしかありませんでした」


    珠美「しかし、ハードなレッスンで精根尽き果ててしまった時などは、そのまま眠りに落ちてしまうことも一度や二度では無く…」


    葵「珠美っち、ちゃんと栄養取らないと大きくなれんよ? あたしも人のことは言えんけど」


    未央「そこで編み出されたのが、今日みんなに紹介してもらう勝負メシ!」


    穂乃香「はい。というわけで早速、このおにぎりを未央さんに召し上がっていただきましょう」


    未央「もぐもぐ… 美味しいーっ!! これ、炊き立てじゃなくて作り置きなんだよね?」


    穂乃香「はい。これは宮城県産の『ゆきむすび』というお米で、冷めても固くなりにくいんです」


    未央「なるほどなるほど。それに、中に入ってる具のおかかもいい味してる!」


    葵「それは大分の港で獲れたカツオっちゃ!」


    未央「おお、獲れたて産地直送!?」


    葵「さすがにそれは無理! 実家の料亭では刺身やタタキに使うけど、どうしても端っこの部分は残るから…」


    穂乃香「本当に美味しいお魚は、捨てる所なんてありませんからね」


    未央「ふむふむ。ということは、このおにぎりを包んでる海苔も…?」


    珠美「はい! 珠美の地元、佐賀の有明海で獲れたものですっ!」


    穂乃香「あんまり美味しいので、海苔だけでおやつ代わりに食べてしまう方もいるんですよね」


    珠美「というか珠美も食べてます! もちろん牛乳は毎日欠かさずたくさん飲んでますが、海苔もカルシウムが豊富なので、いつも山ほど送ってもらってます!」


    葵「それで欠品したことが無いんやね、結構なペースで消費してるけど…」


    未央「話を戻すけど、このおにぎりのおかげで健康管理はバッチリ、かな?」


    穂乃香「はい。実際、このおにぎりを置くようになってからは、レッスンを目一杯するだけでなく、食べてから自主レッスンしたり…」


    葵「面白そうって、オリジナルのおにぎりを作ったりする人もいるっちゃ」


    珠美「珠美もよく作り方を教えてほしいと言われます! もっとも、珠美は器用なほうではないのですが…」


    未央「じゃあ、今度はその新作おにぎりを紹介してもらおうかな! …というわけで『未央のミツボシ勝負メシ!』本日はここまでっ!」


      *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  


    未央「しのむー、ビデオ係ありがとう!」


    忍「どういたしまして」


    穂乃香「忍ちゃん、本当に入らなくて良かったの?」


    忍「うん。『青森からアイドルになるため単身上京』ってプロフィールなのに、今さら地元アピールするのも変な感じだし…」


    葵「でも、忍さんの実家、すごいっちゃ。ライブがある時はいつも、お祝いだって大間のマグロ送ってくるし…」


    忍「ストーップ! 葵ちゃん、その話は…」


    未央「大間のマグロって、あの、毎年ニュースになるやつ!? セリで1億とか2億とか…」


    忍「それは初セリの特別価格だから! いくらなんでもそんな超高級品を手に入れられるセレブじゃないから! …まあ、大間のマグロってだけで値は張るし、送ってくる時点で奮発してるのは否定しないけど」


    珠美「珠美も何度か食べさせていただきましたが、お世辞抜きに、ほっぺたが落ちるとは正にこの事と、感服いたしましたぞ!」


    葵「いい魚だと、あたしも捌き甲斐があるっちゃ。どんなに良い素材でも、捌き方を間違えると台無しになるし」


    未央「346プロ女子寮のウラ勝負メシ、工藤家の大間産マグロ… っと」


    忍「未央ちゃん、メモらなくていいから! っていうか内緒でオンエアとかしないよね!?」


    葵「ちなみに、寮のウラ勝負メシなら、他にもあるっちゃ」


    未央「おお!? 葵っち、それは聞き捨てなりませんなー」


    珠美「未央さん、口調が年配の殿方というか、悪代官みたいになってますぞ!」


    忍「穂乃香ちゃん、今のうちに止めたほうが良くない!?」


    穂乃香「大丈夫ですよ、ノリが良いだけで分別の無い方じゃありませんから」


    葵「大きな声では言えないけど、自宅があるのに寮に泊まり込んで、しかもお酒を飲んじゃう人がいるっちゃ」


    未央「ほうほうほう」


    葵「で、たまに飲み過ぎて気持ち悪くなった時に、何かお腹に入れられるものはないかって聞かれて…」


    穂乃香「最初に言ったように食堂は24時間営業ではありませんし、さっきのおにぎりは冷めても美味しい代わりにコシが強いので、もたれた胃には優しくないんです」


    忍「その時点で、既に自業自得なんだけどね…」


    珠美「珠美もそう思わないでもないですが、そこを何とかしてしまう葵殿は、まさしく料理人の鑑かと!」


    葵「料理人の肩書を出すほど大したことはしてないけど… 大分に『きらすまめし』っていう、魚の身におからを和えてカボスを絞った料理があって、それをちゃちゃ、っと」


    穂乃香「葵さんは簡単そうに説明してくれてますが、試しに頂いたら美味しかったですし、酔い覚ましだけで済ませるには勿体無い気もしますね」


      *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  


    未央「いやー、たくさん話したから、さすがに喉が渇いちゃった」


    穂乃香「飲み物、出しましょうか?」


    未央「いやいや、ほのっちの手を煩わせる程の事じゃないって。冷蔵庫はあそこに、っと…」


    (ガチャ)


    未央「うわあっ!? 冷蔵庫の一角を、大量の乳酸菌飲料が占拠してる!?」


    珠美「ああっ、それは珠美のです!」


    未央「わっきー、こんなに沢山どうする気なの!?」


    珠美「体に良いと聞いたものですから! たくさん飲めばいずれ血となり肉となり、やがては珠美が大きく育つ助けになるかとっ」


    葵「みんなで止めようとした時には、既に手の施しようが無かったっちゃ…」


    珠美「珠美を死人みたいに言わないください! それに売り込みにきた方も悪い人ではありませんでした! 大量購入のお礼にと、ミルミルペンギンズの野球観戦ペアチケットを進呈していただいたのです!」


    忍「それ、野球チームの親会社がやるセールスの常套手段じゃない?」


    穂乃香「ええ。友紀さんが応援してるキャッツも、親会社の新聞を契約したらチケットをくれるという話ですよね」


    珠美「はっ、その名前を聞いて思い出しました! あやめ殿が悪の手に落ちないよう、皆さんの手を貸していただきたいのです!」


    未央・忍・穂乃香・葵「え?」


    珠美「珠美がペンギンズの試合にあやめ殿を誘おうとしたところ、ちょうど友紀さんもキャッツの応援にあやめ殿を誘惑していたのです! 今ならレギュラーに地元の選手もいるからと! ですが、あのチームには色々と悪い噂があるそうではないですか!」


    葵「…珠美っちが何を言ってるか、さっぱり分からんっちゃ」


    穂乃香「キャッツという球団は、選手を他のチームから引き抜いては使い捨て、生え抜きを育てない… 野球に興味を持ち始めた頃に陥りやすい思い込みです。100パーセント間違いとは言えないのも確かですが」


    忍「少なくとも、友紀さんの目の前で言ったら大変なことになるね」


    未央「まあ、わっきーは何事にも一途で思い込みが激しそうだから… まだ実際に野球を見たことは一度も無いんでしょ? 見ると聞くとじゃ大違いだから」


    珠美「は、はい…」


    葵「未央さんの言葉が、ものすごく大人の意見に聞こえるっちゃ…」


    穂乃香「話が落ち着いたところで、あらためて、ジュースで乾杯しましょう」


    忍「忘れないうちに、これ。ビデオとテープね」


    未央「ありがとうっ。最後の仕上げはプロデューサーにお願いするとしても、簡単なチェックとか編集くらいはしておかなくちゃね。…それでは皆様、お手を拝借っ」


    忍・穂乃香・葵・珠美「お疲れ様でした!」



      *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  



    『とあるアイドル達の自炊ロケ』 了




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