「トッカン」(高殿円)
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「トッカン」(高殿円)

2020-06-29 00:00

    大塚英二が提唱したキャラクター小説というジャンルがある。いわゆる「サザエさん」や「ドラえもん」みたいな作品である。どこから読んでも、終わりも始まりも知らなくても、全く問題のない作品。登場人物の成長も関係性の変化もなく、どこで始まってもどこで終わっても、変わりのない作品の事だ。

    ライトノベルと親和性が高いと思われるジャンルであるが、ミステリーのほうがキャラクター小説は多いだろう。事件を幾度解決しても、探偵と周辺人物の関係性は変化しないのだから。

    前置きが長くなったが、この作品もミステリーである。ライトノベル出身らしく、キャラクターの造形がはっきりしており、文章が軽妙で読みやすい。とはいえ、キャラクター小説であるかどうかといわれると、微妙なところである。主人公の成長が描かれており、恋愛要素もあるので、今後の作品展開次第というところであろうか。こういう作り方をするところが少女小説っぽく感じる。


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