「コロロギ岳から木製トロヤへ」(小川一水)
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「コロロギ岳から木製トロヤへ」(小川一水)

2020-07-05 00:00

    それにしても読みやすい作品が増えたと思うのである。読むのに苦労するような一見とっつきにくいような作品がだいぶ減ってきたと思う。

    この作品も非常に読みやすい。文章が読みやすいというのもあるのだが、登場人物それぞれの特徴がわかりやすくはっきりとしているので、頭にストーリーが入ってきやすい。一つのアイデアで一冊書き上げられているので、そういう意味でも読みやすい。

    タイムトラベルSFだと、どうしてもタイムパラドックス系の考証をする必要があるのだが、今回の作品は読みやすさで乗り切っている。ハードSFのようにガチガチにしっかり検証し、推論された作品も楽しいのだが、こういうノリと勢いで細かいことを考えさせずに一気に読ませてしまう作品というのも、ジュブナイル小説みたいで面白いし、暇つぶしに短時間で気軽に読めるのがこの作品のいい所である。もっとしっかりとしたSFを読みたいのなら、同作者のシリーズものがお勧めだ。


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