「新版 指輪物語」(J・R・R・トールキン)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「新版 指輪物語」(J・R・R・トールキン)

2020-08-02 00:00

    若いときには考えられなかったのだが、年を取るごとに物語に熱中する力が落ちてきているように感じる。どうしても現実のあれこれがちらついてしまい、純粋に物語を楽しめず、時間や予定が気になってしまうのだ。

    この作品も10代のころに出会っていれば、物語に耽溺し、その世界観に没入していただろう。年表や地図、それぞれの種族に織り込まれた細かいサーガまですべて堪能しようとしたはずだ。

    しかし、年を重ねてから読んでしまうと、物語を読んで満足してしまう。その背後には膨大な世界の設定と歴史が詰まっており、それらを丹念に読み解く面白さがあるのもわかっているのだが、そこに現代とは異なる世界があり、その密度が素晴らしく来いということだけで満足してしまう。表面をなぞるだけでおなか一杯になってしまうのだ。

    どの作品にも、それを読むにふさわしい年齢というものがあるということなのであろうが、勿論年を取ってからでも面白い作品である。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。