「永遠のゼロ」(百田尚樹)
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「永遠のゼロ」(百田尚樹)

2020-08-13 00:00

    太平洋戦争についての作品は定期的にベストセラーが出版されるが、いかに生命を大事にしたかを語る作品が多くて辟易する。現代の価値観からあの戦争を再評価し、戦争についての印象を上書きしていき、大体感動を売り物にする作品ばかりだ。戦国武将の誰それはフェミニズム意識が高かったみたいな取り上げ方をされたら、だから何なのだと思うだろうが、本質的にはそれと変わりないような気がする。

    当時は当時の価値観があり、現代は現代の価値観がある。その価値観の中での毀誉褒貶があるわけで、違う時代の価値観で評価される方もたまったもんじゃないよなあと思うのだ。

    結局、戦争経験者の体験談を読むことに立ち返ったりするのだが、それも結局現代の価値観のバイアスがかかってしまう。とはいえ、無駄に感動を押し付けてきたりしない分、一次資料のほうが断然ましに思える。結局、人間事実を先入観抜きにありのままに見るのは難しいということだ。


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