「時輪の轍 千里伝」(仁木英之)
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「時輪の轍 千里伝」(仁木英之)

2020-09-18 00:00

    正統的なジュブナイル小説である。一般文芸として出版されているのが、現代の小説事情を表しているようで面白い。

    青少年文学は時代とともにジュブナイル小説、ジュニア小説、ライトノベル、なろう小説と変遷をたどっていっているが、それぞれのジャンルが読者層を新陳代謝することなく、同じ読者を抱え続けているといういい証左であろう。ジュブナイル小説であれば、その主要読者層は50代前後になるのであろうか。

    主人公の成長がジュブナイル小説の大きな特徴であるが、この作品は成長したかと思えば次の巻では逆戻りし、行きつ戻りつを繰り返している。写実的であるともいえるが、ループし続ける新しいジャンルの挑戦なのであろうか。キャラクターが個性的でわかりやすい分、成長させてキャラクターを破壊、新生しながら、整合性を持たせるという難事業を達成できるのであろうか。システム的にはライトノベルのようにキャラクターを固定できそうでもある。


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