「戦争で読む『ローマ帝国史』」(柘植久慶)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「戦争で読む『ローマ帝国史』」(柘植久慶)

2020-10-01 00:00
  • 1

民主主義とは結局西洋で生まれた政治形態の一つでしかないということを再度認識させられる。ローマ帝国とは号しているが、皇帝の権限は絶対ではなく、世襲でもない。アジアで一天万乗の皇帝が君臨していたのとは対象的である。

それにしても内乱、謀反が多い国である。特に一般兵卒の忠誠心が低すぎないか。最後の方など、少しでも不満が出れば、あるいは苦境に陥れば皇帝はすぐに弑逆されている。というよりも、親征がやたら多い。中国の皇帝と異なるところであるが、劉邦が最初の長期統一政権を樹立したことが大きく影響していると思う。部下をうまく使いこなし、自分は動かぬことこそ至尊の座に相応しいという理想を創ったのは劉邦であろう。

草創期から終焉までの戦争を一気に抜き出しただけあって、一つ一つの戦争の記述は薄いのだが、併せて時代状況も記載されており、ざっとローマ史を俯瞰することができ、入門書としては良質な部類ではあるだろう。


広告
×
これは間違いなくあなたの興味を引くでしょう- https://www.kisa.link/NYg3
1ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。