「現代語裏辞典」(筒井康隆)
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「現代語裏辞典」(筒井康隆)

2020-10-02 00:00

    悪魔の辞典という作品が海外にはあるが、それの日本版であると思えばよい。筒井康隆がすべて執筆したのかと思ったが、何名かの執筆を取りまとめたものであるということだ。

    道理で作風がてんでバラバラである。皮肉かと思えばダジャレ有り、下ネタのオンパレードかと思えば、時事ネタがあったりと各種取り揃えている。

    とはいえ、一番面白いのは皮肉の効いた警句である。時事ネタも一部古さを感じるものやネタ元がわからないものがあるが、奥付を見ると2016年が初版の発売日である。時事ネタが古びるのが早すぎるのか、全員が常識として諳んじられる時事ネタがなくなり、個々の分野に拡散しているのであろうか。

    こうして読んでみると、ビアスの悪魔の辞典は名著であるということがよく分かる。筒井康隆一人で書けばまた印象が違ったのかもしれないが、一人でこれだけの語句の意味を考えるのも一苦労だ。座右においておき、折りに触れ読み返したくなる一冊だ。


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