「日本史鑑定 天皇と日本文化」(明石散人 篠田正浩)
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「日本史鑑定 天皇と日本文化」(明石散人 篠田正浩)

2020-10-15 00:00

    歴史に関する造詣が深いとまた、現代に無自覚ではいられなくなるのであろう。

    明石散人もそうなのだが、両方とも戦争を経験している。ということは戦後生まれと比較してやはり天皇に対する感覚、考え方は全く異なるのだ。高度経済成長を経て繁栄した現代の日本を見ると、日本が敗戦したことなど微塵も感じないが、この書で指摘されているとおり、確かに敗戦し、その影響は今も残っているのだ。

    天皇がいかなる存在であり、今後どのような存在でありたいかというのは歴史の語るところになるのであろうが、確かに戦争を契機に断絶している。明治維新以前と以後でも大きく天皇感が変わってもいる。そう考えると、近代は天皇観が大きく揺れ動いた時代とも言える。世代によって天皇に対する感情は大きく異なっているというのが、現代なのであり、こんな事は近代以前にはなかったことであろう。天皇を考えることがすなわち日本を考えることでもあるのだ。


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