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夢日記シリーズ:最近の夢の終わりはいつも
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夢日記シリーズ:最近の夢の終わりはいつも

2020-06-07 21:46

    夢の中で母が亡くなった。
    いつもなら「母が亡くなった。夢で」みたいな書き方でインパクトを求めるんだろうけど
    今日の夢は内容が内容だけに洒落にならないから普通に書いた。あくまで夢なのだ。
    現実では施設で退屈以外の不満もなく暮らしている。ただ、このご時世のせいで
    今年に入ってから1度しか会えていない。

    唐突に舞台は体育館くらいだだっ広い病室から始まった。
    俺はその病室の真中に立っていてちょっと先にある壁に沿って母がベッドで寝ていた。
    横には窓があり、窓の風景を遮るように父が花瓶をいじっていた。
    父が「もうそろそろ・・」とか言って手招きするから近寄って母に話しかけた。
    眠そうな目線の先には俺がいた。なんとも言葉にならないのんびりした表情で
    俺の頭を優しくなでていた。遠い昔に見た母の姿だ。泣いちゃいけない。
    死にゆく母にそれを悟られてはいけないんだ。とにかく悲しい思いをさせちゃだめだ。
    なにか食べたいものはないか、具合はどうか、今度ペットの画像を見せてあげる、
    そんないつも投げかけてた言葉を掛けると残酷にもいつもの目覚まし時計が音もなく
    カウントダウンを始めたんだ。残り2分34秒。できることが何もなく過ぎていった。
    今のうちに、いまのうちに伝えたいことはないのか。

    残り1分を切った。
    病床の上の母は微睡んでいた。息子の頭をなでていた手もそのままに。
    とても穏やかな顔をしていた。もう何も望むものもなく満足げだった。

    最後の10秒、俺は我慢できず泣いていた。寂しい。寂しいんだ。
    目覚まし時計はとっくにカウントダウンが止まっていたに違いないが
    俺にはその瞬間がわかった。触れていた部分から体温が引いていくのが
    わかったからだ。もうこんなの夢だったらいいのに。で、目が覚めた。


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