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「王様は裸だ!」〜門脇実優菜が謹製イベントに投下した覚醒のテーゼ〜
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「王様は裸だ!」〜門脇実優菜が謹製イベントに投下した覚醒のテーゼ〜

2019-11-06 17:09
    11月5日放送の『こうずクオリティー覚醒☆ニコ生版』では、『歌唱力No. 1決定戦』についてのぼくの唯一の論点として、「選ぶ権利を完全に奪われたオタク」という視点を提示させていただきました。

    ぼくは秋元康氏の「エンターテイメントはオーディエンスが完成させる」という考えに賛成ですし、AKB48はまさにそれを徹底させることで、比類なきコンテンツに成長していったと認識しています。しかし、それを象徴する選抜総選挙が中止となり、それとオーバーラップするように『歌唱力No. 1決定戦』が短期間に連発されました。それは評価対照が「推しメン」から「歌唱力」に限定されただけでなく、ランキング決定のプロセスにおいてファンが介入する回路が完全に絶たれた、大きな変化でもありました。

    ぼくは、テレビ制作者を中心にウェルメイドに演出された今回の番組を《謹製イベント》と名付け、それ対してオタクが〈受容的な観客〉となった状況を踏まえ、現在とこれからのAKB48グループを考えたいということを、第一回開催のときから思っていました。
    すなわち『歌唱力No. 1決定戦』とは何なのか?と。その答えのひとつは、本番当日、あるメンバーが明確に示してくれました。STU48の門脇実優菜です。

    門脇は、兼ねてよりこのイベントで歌いたかったという『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 018 安部菜々」収録の『メルヘンデビュー』を披露。賞取り合戦が陥りがちな選曲の偏りと、その偏りを自然発生させてしまうイベント演出そのものへの批評性をもったパフォーマンスは、現場の観客はおろか、テレビや動画での視聴者にも、鮮烈なインパクトを与えました。

    彼女があの曲を選んだ思惑や計算への想像は、正直どうでもいいんです。現実に結果として「王様は裸だ!」という喝破の爆弾投下になったことは、ネット上での反応を見ても疑う余地がありません。
    参加者が個性をある程度封殺し、高評価を得られるようチョイスした選曲群は、少なくともショーとして単調になりがちであったことに加え、各メンバーの個性も均質化していた側面はあったかと思います。そこに来ての門脇実優菜のパフォーマンスは、「そもそもこれはAKB48グループというアイドルのイベントなんだもん」ということを再認識させるてくれたとともに、多様性ゆえの楽しさを存分に堪能させてくれたという点で、今回の白眉と言っていいでしょう。
    その場限りのトップを狙うより、強烈に印象づける長期戦略としてチャンスを利用したことは、彼女への関心やリスペクトを喚起し、今後の活動に大きく影響してくるものと思われます。ぼくの個人的な評価も爆上げです。

    一方、今回の決定戦では、審査員の評価や判断に意を唱えるツイートも多数あったようですが、そんなに突っかかるものなのか?と思っています。制作サイドとしても、ある程度の批判は想定していたでしょう。そもそもがウェルメイドな謹製イベントなわけですから、そこで展開するコメントは、基本的にショーをつつがなく進行するための形式的なものであり、詳細にチェックする必要もないと感じたぼくは、録画視聴の際、途中から早送りで全て飛ばしました。

    番組内でも言いましたが、テレビ番組としての『決定戦』の最優先使命は《視聴率を獲得すること》です。表立っては「48メンバーの可能性を発掘する番組」ということになってると思いますが、文化事業でない以上、視聴率が取れなければ負けです。仮に、現時点でAKB48のセンターであり、メディア露出もそれなりにある矢作萌夏がラストシーンを涙で飾ることに、ある程度のレールが敷かれていたとしても、何ら不思議ではないでしょう。そんなことは、今に始まったことではありません。問題は「それが面白いかどうか」です。

    とは言え、そこには明確に2つの「残念」な要素があります。
    ひとつは、オーディエンス参加型コンテンツのユーザーである48ファンが、謹製イベントの観客として受容に甘んじてしまっていたこと
    もうひとつは、メディアがお膳立てした謹製イベントが、案の定、予定調和の結果となってしまった残念さです。受容に甘んじてしまった以上、いまさら茶番の可能性を叫んでも、謹製イベントというのは完全ドキュメンタリーではあり得ないので、後の祭りです。

    それでも、参加したメンバーたちの陰ながらの努力は讃えてあげたいですし、少なくとも見ていて何かが伝わって来たメンバーとして、坂本愛玲菜三村妃乃の名前を、個人的には挙げておきたいと思います。特に三村に関しては、NGT48の再起を背負っての大舞台をやりきったことに、最大の賛辞を送りたいと思います。これを機に、躍動感あるパフォーマンスに生まれ変わったNGT48の劇場公演に、少しでも関心が高まることを願いたいと思います。次に三村妃乃を見るなら、ファイナリスト・ライブよりは、NGT48劇場公演を、個人的には選ぶと思います。同日に中野サンプラザで開催された柏木由紀ソロコンサートを観て、「メンバーの成長は、やはり劇場で観て、追いたい」と思ったことが、その理由のひとつです。

    ■11/5(火)放送
    こうずクオリティー覚醒(c)☆ニコ生版Vol.5【オタク国勢調査2019】~在宅編~
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