2018年12月6日
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

2018年12月6日

2018-12-06 23:45

    先月下旬に日課としてブロマガを書くようになってから初めて,しかも2日連続で投稿を空けてしまった。出張のためである。出張先でも記事が書けるように一応プライベート端末も持って行ったのだが,結局書く気力と体力が湧かずにそのまま持って帰ってきてしまった。旅先の荷物の重さが増えるだけなので意味が無いどころかマイナスである。仕事で出るときにはやはり仕事に集中したほうが良いということだろう。

    出張先で久々に会社の後輩と出会う。彼はもう別の会社に転職することを心に決めていて,あとは収入などの条件にどう折り合いを付けるか,という段階だと言う。因みに新しい年収を聞けば私よりも高給取りになるらしい。転職を重ねて成功していくタイプの人種だったのか。あんまり見た目ではそうは見えない,というか結構話していてもそういうタイプではない気がするので話を聞けば,やはり今の会社で置かれている環境に納得ができないのが一番大きな理由だという。

    私は入社してもう一桁後半ぐらいの年が経とうとしているが,確かに私より下の世代の定着率は頗る悪い。どのぐらい悪いかというと,もう彼の代は全滅してしまい,その上も全滅,その更に上も随分歯脱けになってしまった。勿論,各代に1人ずつしかいないとかいうとんちの話ではなく,若干名ずつ毎年入社しているにもかかわらず,である。

    新卒の定着率が悪いときの原因はざっくり分けると2つ有ると思っている。1つは採用でもう1つは育成だ。で,私の部署,あるいはひょっとすると会社の問題点は新人を育成してやろうという環境が全く整っていないことである。一応所謂OJTの指導員にあたる人員は新人ごとに割り振られるものの,その指導員が何をどの程度頑張るかについて全く規定が無いため,それは各人の努力に完全に委ねられている。そしてもっと悪いことに,それを頑張ったとしてもそれが人事評価のときには一切と言って良いほど反映されないため,頑張ったら頑張っただけ損なのである。それなら自分の本来の本業だけ本気で頑張って,気が向いたら新人の世話でもしてやろう,という順序になるのは半ば当然の帰結である。

    そういう問題について新人の側から問題提起が成されていないのかと不思議に思って聞くと,勿論そんなことはとっくに伝えているのだという。それでも問題が解決しないのは,新人というのは先輩の背中を見て自分で学ぶもんだと言わんばかりの時代錯誤な職人気質のロートルが跋扈しているからのようだ。誰かに教えられないとできない者は不要だと切り捨てていけば,経験者が去った後に確実に立ち行かなくなる。既に経験や知識を持った者が居るならば,それを他人に共有してこそ会社という時に無駄を増やしてまで組織を形成する意味が有る。それができないのなら,会社が会社である必要は殆ど無いと言って良い。

    新人に優しくない環境で困るのは実は新人だけではない。経験者にとっても誰かに教える機会が無いと自分の知識を客観的な立場から見つめ直す機会が無くなってしまう。また知識が経験が共有されない環境では,たとえ中堅社員であったとしても一から何か新しいことを始めようとすれば,その全容を把握するまでに人づてに情報を得なければならないという無駄なコストが発生してしまうことになる。新人に優しくない環境は,実は誰にとっても優しくない,局所最適に陥って蛸壺化してしまった環境なのだ。

    一介の平社員である私にできることは残念ながら然程多くない。それでも,客観的な第三者の立場から問題提起を行うことで,上層部も少しは耳を傾けようという気になるかもしれない。あるいは,自分が自ら新人または指導者の監査役を務めることで,形骸化してしまった新人育成の息を吹き返させることもできるかもしれない。自分には何ができるのか,そんなことを考えながら今日も一日が過ぎていく。

    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。