年100本以上放送するからアニメの一話切りは仕方ない!
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年100本以上放送するからアニメの一話切りは仕方ない!

2014-02-27 15:00
    AIR です。

    昔からアニメを見ていますが、最近
    は体感としてもアニメの本数が多く
    なっています。録画を使っても追い
    かけられない数が放送されています。
    視聴の時間のほうが足りていません。
    この15年ほどの間に、10倍近く
    に放送しているアニメが増えました。
    100本以上ものアニメが作られて
    いて、後にDVDとかブルーレイで
    販売されています。これは販売店の
    負担にもなっています。視聴者だけ
    がしんどいわけでもないのです。

    最近のアニメは、1クールで終わる
    ものが多いです。2クールあるもの
    も時々あります。1クールのアニメ
    は急ぎ足にならざるを得ませんから、
    僕は個人的に2クールかけて濃密に
    描かれたアニメが好きです。ちなみ
    に1クールとは、3ヶ月の放送量に
    なります。4週間3ヶ月ですから、
    12話から13話目が最終回になり
    ます。2クールは半年の放送量です
    から、25話から26話で最終回を
    迎えます。1クールのアニメはディ
    スク1本に2話収録が7巻くらいで
    発売されます。2クールのアニメは
    1本で3話収録で9巻くらいで発売
    されます。それぞれ巨大な箱の特典
    がついた初回限定版とディスクのみ
    の通常版の2種類が発売されます。

    初回限定版の方には、フィギュアが
    封入されていることもありますから、
    1タイトルだけでも販売店の売り場
    を独占してしまうことがあります。
    年100本のアニメを、4クールで
    割り算すると1クールあたりにして
    25タイトルの映像ソフトが同時期
    の商品棚に並ぶことになっています。
    販売店も商品を把握して発注したり
    と大変な状況ですが、お客さん側の
    アニメを見てる人も大変な負担です。


    それでは、なぜアニメがこのような
    状況になったのか?を考えてみます。
    まず、アニメは当たりません。商品
    として売れません。ビジネスモデル
    がアニメ制作会社のスポンサーが発
    売するディスクの売り上げに頼るも
    のですから、アニメ制作会社はソフ
    トが売れても潤いません。自分が関
    わったアニメのソフトがたくさん売
    れると、その話をきいたスタッフは
    嬉しい気持ちになり励まされますが、
    ソフトが予想以上に売れても給料は
    変わりませんからスタッフはソフト
    の販売本数を気にしません。ただし
    スポンサーは別です。スポンサーは
    アニメの内容を見ていません。ディ
    スクが売れるアニメだけがほしいの
    です。それは商売だからです。

    でも、どのアニメが当たるかなんて
    誰にもわかりません。念入りに密に
    マーケティングしたって、ヒット作
    を狙って作ることなんてできません。
    それはお客さんであるアニメファン
    がまずおもしろいと思ってくれない
    といけないうえに、1巻から最終巻
    まで大金を出してディスクを集めた
    いと思うほどの作品を作れなければ
    ならないからです。1巻だけ売上が
    よくて下り坂のものはよくあります。
    ですからスポンサーは「下手な鉄砲
    も数打ちゃ当たるの発想」を使って、
    数多くの弾を撃つようになりました。
    10本のアニメを放送するよりも、
    10倍の100本ものアニメを放送
    するほうが、10倍は当たりやすく
    なります。当たったアニメは外れた
    ぶんの制作費の回収にもあてられま
    す。アニメ制作会社は基本が自転車
    操業ですからスポンサーがたくさん
    作ってたくさん外してたまに当てろ
    と言うのならば従うしかありません。
    スポンサーが制作費を出さなければ
    会社が倒産してしまうからです。


    僕はタイトルすら知らずに、放送が
    終わってしまうアニメが数十本ある
    状況であっても、アニメをたくさん
    作り続けたほうが良いと考えてます。
    その理由は売れないアニメでも毎日
    の仕事があれば、アニメ制作会社の
    スタッフが働き続けられるからです。
    作っているアニメが当たっても当た
    らなくても構いません。スタッフが
    働き続けられる職場があることが大
    事なのです。天職の職場があれば絵
    を描けば給料が出ますから、優秀な
    アニメーターが退職してよその業種
    に逃げてしまうことを防げます。そ
    れから職場と仕事があることで新人
    を育成することもできます。僕は絵
    が描けませんから、ビジネスモデル
    の都合で優秀なアニメーターが他業
    種に転職して絵を描く仕事をしなく
    なってしまうことを日本の伝統文化
    の損失だと考えています。

    新人の育成にしても時間とコストが
    かかりますが、絵は技術ですから、
    たくさん描くほど上手になります。
    売れないアニメだとわかって作って
    いても、優秀なアニメーターが働く
    職場で先輩の仕事を見られる環境で
    修行を続けられれば、新人アニメー
    ターも成長します。いつ放送してい
    るのか、どのようなアニメなのか、
    どこで販売しているアニメなのか。
    そのようなことを僕が知らなくても
    アニメ業界で働く人々の生活が守ら
    れるのであれば年100本を超える
    アニメを作っている今の状況は良い
    ことです。


    たくさんのアニメが作られていれば
    自然に淘汰の原理が働きます。自分
    で100本以上のアニメをチェック
    しなくても、評価を得られたものは
    話題になりますから、アニメファン
    の選別の目を通して生き残った作品
    を僕は誰かからおすすめされること
    になります。もちろん自分自身でも
    できるかぎりの努力はしています。
    新シーズンには新作アニメタイトル
    が発表されますから、ひとつずつ調
    べて公式サイトの宣伝のイラストを
    みて、ひとまず1話ずつ見てみます。
    それでも僕は社会人ですから割り算
    をして1シーズン25本近いアニメ
    を見続けることは、時間的に不可能
    です。本当に申し訳がないのですが、
    無慈悲ながら一話切りをしています。
    それでは僕が学生で、全タイトルを
    見る時間があったら見ますか?とき
    かれても見ないと思います。それは
    100本も放送していれば、100
    パターンもの視聴ターゲットを想定
    してアニメが作られますから、ジャ
    ンルが細分化されすぎて、万人受け
    するアニメに遭遇しづらいからです。

    年に10本しかアニメが作られない
    とすれば最大公約数的にヒットする
    アニメが作られますから、それなり
    に見られるアニメばかりが放送され
    ます。しかし、100本以上も放送
    するとなれば事情は変わります。誰
    とも嗜好が合わず、誰もディスクを
    買わないのではないのか?と事前に
    予想できるアニメの企画が平気で通
    ってしまったりします。現在はイン
    ターネットが普及していますから、
    マイナーなアニメでも同好のファン
    を見つけることができますが、その
    アニメが僕の嗜好と合うとは限りま
    せん。よほど悪い作りをしていなけ
    れば一話の視聴で内容を概ねつかめ
    ます。一話切りは、必然的に生じた
    視聴者の行動です。


    アニメの制作者のみなさんには実に
    申し訳ないですが、一話切りとは、
    スポンサーがとった「下手な鉄砲も
    数打ちゃ当たるビジネスモデル」と
    消費者の間に生じた現象です。スポ
    ンサーの都合に振り回されて大変だ
    と思いますが、生活の糧を稼ぐ仕事
    としてがんばっていただきたいです。


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