DTMのお話。SONAR X4 に望んでいる内容はこれです!
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DTMのお話。SONAR X4 に望んでいる内容はこれです!

2014-03-08 15:00
  • 2
AIR です。

DTMで僕が使っているDAWは「Cakewalk SONAR」です。
まず、上記一文に含まれる専門用語を簡単に説明します。
「DTMはパソコンで作曲する行為」、
「DAWはそのために用いるソフト」のことです。
「Cakewalk」という会社が作っているため社名が「Cakewalk」、
ソフトの名前が「SONAR」で、
合体して「Cakewalk SONAR」が商品名になっています。
日本国内ではこれまでローランドという電子楽器の会社が販売していたため、
ローランドの広告で「SONAR」の名前が知られていました。
今のバージョン「X3」からは、
「Cakewalk」社の株式移動で「Gibson」というギターの会社が持つ
「ティアック」という子会社の
「TASCAM」というブランドの製品になりました。
一言でまとめると「親会社が変更になって製品名が変わった」わけです。
最近「SONAR」に興味を持ったんだけど関連する会社名が多すぎる!と混乱された方は、
「Cakewalk・ローランド・Gibson・ティアック・TASCAM」の関係を
以上のように理解していただければ幸いです。

僕が「X2」から「X3」にアップグレードした理由は「VST3」に対応したからの一点です。
今まで使えなかった規格のプラグインが動かせるようになったのは誠に良かったです。
目立った長所はそのくらいでした。
反対に短所は販売元が変更になったため
「ローランドのサポートを受けられなくなった」ことです。
この記事を書くにあたって比較してみた感じでは、対応がマニュアル体質で無責任、
ローランドのサポートセンターの柔軟さと有能さを再評価する結果となりました。
さらに「F1」キーで表示できるヘルプが英語のままで翻訳されていません。
インターネット上には用意されていますが、サーバーが止まれば見ることもできません。
ローランド時代はきちんと日本語化されておりましたから、
「X2」から「X3」になって明確に劣化した部分です。
サポートの質とヘルプが英語の件で、
「SONAR」は初心者におすすめしづらいDAWになりました。
次回作があったとしても、アップグレード組が買うくらいでしょう。
新規ユーザーを見込めません。
ですので僕が「SONAR X4」に期待していることは、
グレードの分け方の見直しです。


現在の「Cakewalk SONAR」は3種類のパッケージが販売されています。
付属プラグインの数によって価格別にグレードが分けられており、
高い「SONAR Producer」、中間の「SONAR Studio」、
安い「SONAR Essential」になっています。
現在の販売元である「TASCAM」のページに比較表がありますので、
こちらの表でグレード別の内容を比較して検討できます。
http://tascam.jp/product/sonar_x3/specifications/
僕は「SONAR Producer」を使っていますが、
いらないと感じるものがたくさんあるというのが正直な感想です。
表の「バンドルされているソフトシンセ数」から下にあるものでプロチャンネル以外は、
ほぼ不要です。表の見方がわからない方でも、そこを理解していただければ十分です。
プロチャンネルとは「SONAR」に搭載されているチャンネルストリップです。
ユーザーがエフェクターを挿入しなくてもワンクリックで「オン」にできて、
「コンプレッサー」や「EQ」や「リバーブ」といった頻繁に使うエフェクターが
各トラックに搭載されていますから、
仮ミックスを作るときに大活躍しております。
「SONAR Producer」ユーザーである僕が比較表を見直してみると
「SONAR Essential」で足りてしまうという感想です。
英和辞書を引けば「Essential」の日本語訳は「本質的なもの」となっていますが、
残念なことに「SONAR」では言葉通りになっておりません。
安いものに「Essential」の名前を付けて売っているようです。
付属のシンセサイザーは「Cakewalk TTS-1」があれば十分に作曲できます。
ですから次回作の「SONAR X4」ではグレードを分け直した方が良いのです。


DTM業界では、「SONAR」は毎年アップグレードがあることで有名なDAWです。
ボーカロイドの初音ミクさんのヒットによって「DTM」という単語も有名になりました。
ゲームなどで知ったボーカロイドの音楽で
「作曲に目覚めた」とか
「DTMをしてみたい」と
思われた方にはDTM活動に取り組んでいただきたいところですし、
今まででしたら初心者に優しい操作性の「SONAR」をおすすめできたのですが、
前述のようにバージョン「X3」から「サポートの質とヘルプが英語のこと」で
おすすめしづらいDAWになりました。
また、紙の本のマニュアルが廃止されました。
しかしこれは大した問題ではありません。
本屋さんに行けば分厚い解説書が手に入りますから、
自分が読みやすいと思うものを購入してくれば間に合います。
DAWには数多くの種類があって、
今からDTMを始めようという人はどれを使っていいのかわからない状況にあります。
また、誰に相談すれば良いのかもわからず、
途方に暮れてしまうのが今のDTM事情です。
「SONAR Producer」は買ってきた状態でたくさんのプラグインが付属していますから、
しばらくは別途プラグインの追加もしなくて良いため、
これからDTMを開始する人にはコストパフォーマンスが最も良いものです。
「SONAR」を使いたい!と思われた方には
「最初からSONAR Producer」がベストな選択です。
ただし僕のようにアップグレードを繰り返してきた人には、
おもしろみがないグレード分けになっています。
実際にライセンスが被ったソフトが複数ありますから、
不要な出費をユーザーに強いていることも痛々しい事実です。


このように販売元が変更になっても「Cakewalk」社の販売体制に進歩はありませんでした。
ちなみに「SONAR」を「過去のプラグインや付属ライブラリも含めた
完全な状態で使う」には、
3つ前のバージョンから順番にインストールしていかなければなりません。
特にローランドの「V-VOCAL」や「R-MIX」は
販売元の変更によって非搭載になりましたから、
「X2」からインストールしなければ「SONAR」で利用できなくなりました。
今回からボーカル補正ソフトには「Melodyne Essential」が入りましたが、
「V-VOCAL」も捨てがたいものです。
他にも現在の制作環境では性能が古くて実用的に思えないプラグインも多数ありますから
「X4」では思い切って「古いプラグインの切り捨て」を実施していただきたいです。
そしてグレードの分け方を考え直したほうが良いです。
言葉通りの意味の「SONAR Essential」を作り最上位グレードとして
位置づけ直した方が良いでしょう。
何年もDTMをしているユーザーは
「既にサードパーティー製の、優秀なプラグインをたくさん購入している」ため、
付属のプラグインの多さや追加は、メリットというよりデメリットでしかありません。
あえて要望を出すならば、
今風の大容量サンプラーになった「Cakewalk TTS-2」の搭載くらいです。
「全部入り」の「SONAR Producer」はDTM入門者こそ使うパッケージでした。
「SONAR」の優れた操作性を愛して使い続けているユーザーのためにも、
次回は今まで外されていたプロチャンネルを搭載し、無駄が省れてシンプルに洗練された
「SONAR Essential」を最上位グレードに構えた販売に期待しております。



<関連する記事>
2017-01-04公開
【DTMガイド】 SONAR PLATINUM -DAW購入の手引き-
http://ch.nicovideo.jp/AIR01/blomaga/ar1167710
2016-01-22公開
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2015-03-08公開
怒りのアップグレード! DTM地獄! SONARユーザーは忍耐だよ!
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2014-03-08公開
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この記事の内容に、なに一つ反論がない。まっったくその通り。熟練者こそエッセンシャルですわ。Proはほんとに要らないものだからけ。タスカムの対応もクソがつくほど最悪。
それでもソナーはいいDAWなんだけどなぁ。。なんでローランド抜けてもうたんや。。ローランドのサポセンのみなさん、本当にお世話になりました。。
71ヶ月前
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コメントありがとうございます。「最下位グレードを最上位グレードに!」は、過激な提案ではありますが、「コペルニクス的転回」として書きました。

他のDAWでは、「グレードが下がると使えるトラックの数や音源の数やエフェクトの数の厳しい制限を受けて、作業ができなくなる壁に必ずぶつかります」。しかし「SONARはグレードによる制限の差がありません」。オーディオエンジンも同じです。比較表を見るかぎり、熟練者こそエッセンシャルがおすすめです。

X3のエッセンシャルに足りないものはプロチャンネルです。コンソール内蔵のエフェクトがワンクリックで使えるため、仮ミックスで役立ちます。最後には差し替えますが、ProChannelモジュールもQuadCurve EQも、仮ミックスでは活躍します。それより、もっとおおきな問題があります。

エッセンシャルに対して、プロデューサーのメリットが見えないのです。付属の多量のプラグインは本当にユーザーに歓迎されているのでしょうか? VST3に対応しましたから、WAVES社から出ているバンドルが正式に使えるようになりました。市販の音源を導入しているユーザーも少なくないでしょう。「XLN Audio Addictive Drums」くらい売れ筋の音源でしたら「ライセンスがだぶって困った人(私もです!)」も多いと思います。そろそろバンドル商法では釣れないことに気づいていただきたい。そして「DAW屋さんはDAW本体で勝負してくださいよ」と言いたいのです。

X3日本語ヘルプ非搭載の問題はアップデータで改善されましたから、発売直後のX4で同じ問題がでても、そのうち開発元が修正プログラムを配布すると思います。アップグレードのペースを緩めても良いですね。1年に1回では、問題点を放置したまま次のバージョンの開発が開始されます。それでは開発チームも真剣に仕事ができないでしょう。他社は他社です。マイペースで開発してください。X4ではグレードのスリム化を望みます。機能面で強化してほしいのは、アップルのLogicの水準の楽譜ビューです。「楽譜は重要」という音楽の制作姿勢からの個人的な要望です。


SONAR大好きです。職人の道具として優秀です。廃盤に備えて使ってみたのですが、Steinberg Cubaseには慣れられませんでした。SONARの使いやすさを再確認した次第です。タスカムの対応が悪くても、掲示板を使ってユーザー同士が助け合うといった形でもSONARユーザーが増えることを願っています。

お礼を言う場がありませんでしたが、ローランドのサポートのみなさん、今まで本当にありがとうございました。今の私があるのは、あなたたちのおかげです。あの体制がなくなったことは、業界にとっておおきな損失だったと私は思っています。
71ヶ月前
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