CDが売れないって?本当に売っているのでしょうか!
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CDが売れないって?本当に売っているのでしょうか!

2014-03-19 15:00
  • 95
AIR です。

CDが売れていないそうです。本当なの?どの国で?と聞き返したい気持ちでいっぱいです。
それでもこの聞き飽きた記事タイトルは定期的にニュースになります。そして僕たちは
「CDプレーヤーを持ってないから」と返すのが、定番のやりとりになっております。
そのたびにレコード会社もCDプレーヤーを配布しないかな?と思ったりしますが、
CDプレーヤー配布を実施した会社を僕は今までに一社も見かけたことがありません。
ソフトバンクはパソコンのインターネット接続サービスの「Yahoo! BB」を普及させるために
通信機器のレンタルモデムを街頭で配布しました。
「ADSLの無料お試しキャンペーン」でお客さんの個人情報を集めてから
利用料を徴収する方法で、日本のインターネット接続マーケットを押さえ込んだのです。
それではレコード会社もCDプレーヤーを配れば良い!
と言えるほどに問題は単純ではありません。
売れているCDは売れています。予約できないくらいに売れているCDもあります。
オークションで高値で取引されている人気CDが実際にあります。
「若者の音楽離れ」の悪口は、インターネットの動画サイトの再生数が否定してくれました。
この問題の本質は「まったく売れていないCDが多すぎる」ことです。
レコード会社は、存在すら知られていない商品が多い実態を嘆いているのです。
それでもプレーヤーを持たないマーケットでも「CDが売れてしまっている」理由は
「所有していると幸せになれるアイテム」としての価値が今でも認められているからです。
購入者向けに配布される特典のポスターが欲しい人は、CDを買うしかありません。
CDに同梱される写真集が目当ての人も、CDを買うしかありません。
「あの人の音楽なら聞いてもいいかな?」と思わせる環境があれば
「CDでも売れる」のです。「CDは嫌われもの」なのです。ですから、
音楽を売るのではなく、「人気」を先に売ります。人間は雰囲気に呑まれる生き物です。
だからライブのチケットやライブのブルーレイが売れているのです。
特典にDVDを付けたシングルやアルバムならCDでも売れています。
手順を間違えなければ、販売媒体がCDでも売れたという実績を出せます。


だからといって初回限定版に採用される特殊パッケージには迷惑しています。
「デジパック」と呼ばれる紙ジャケット仕様のものは不定形サイズですから、
CDラックに収まりません。
購入すると後悔します。
CDに限らず、消費者が手元に置いておきたいと思えるものを作れないメーカーの商品は、
欲しいと思ったとしても購入をためらうものです。
CD規格の棚に入らない物が喜ばれるわけがないのです。
それでもデジパックのCDがオークションで高値を付ける理由は
「初回限定版」という言葉が商品に付加価値を与えているからです。
特典の写真集を収納するために多重包装にしたり、外箱をつけるのも迷惑行為のひとつです。
また、法人特典として販売店によってポスターの絵柄を変更するなどの特典を用意するのも、
固定ファンからあきれられる商法のひとつです。
実際にポスターなんていらないと思う人が多いため、
オークションで捨て値で売買されています。
販売店でも「無料でお持ち帰りください」と処分されています。
コストをかけても特典の扱いはそのようなものです。
現実に迷惑行為として受け取られているのです。
反対に喜ばれるのは収録曲と同じデジタル版をダウンロードできるシリアル番号の封入です。
自分でパソコンに取り込んで曲名を入れるといった二手間が省けますから、誠に喜ばれます。
的外れの特典を用意するコストがあるのなら、喜ばれる特典の付加に使うべきです。


CDが売れないと言われるなかで、
今でも安定して売れている音楽のジャンルがあります。
それは演歌です。
それも驚くべきことに「カセットテープ」で売れているのです。
さらに驚くべきことは、
多くの家電店でカセットテープの再生デッキが販売されていないことです。
それでも演歌ファンの高齢者は
カセットテープを買い求めます。
それは、
その人にとって「所有していると幸せになれるアイテム」だからです。
機械の操作が苦手でCDプレーヤーを扱えない高齢者にとって、
音楽が聴けるか聴けないかは二次的なことでしかありません。
「あの人のものだから欲しい」という強い想いがあるから
カセットテープをグッズとして購入するのです。
ファンだから買います。迷いはありません。
そこに音楽の技術や才能といったものを求めておりません。
もし演歌ファンの高齢者が、本当に聞きたくなったらCD版を追加で購入し、
家族の協力を得て再生できるように環境を整えてもらうのです。
しかし、まずはカセットテープを買い求めます。
僕が少し前に購入したCDは、ジャケット両面がアーティスト写真という残念な仕様でした。
アニメの主題歌だからアニメのイラストを期待していました。予約して買って失敗しました。
ですからファンの所有欲を満たせるアイテムとしてのCDを作るには、
「あの人の音楽なら聞いてもいいかな?」「あのアニメのものならグッズとして欲しい!」
と思える環境作りが第一になります。


マーケットの人々はCDプレーヤーもカセットデッキも持っておりません。
ソフトバンクがやってきたように
「ハードウェアを配布したら良い結果になる」とも僕は思っていません。
「あの人がCDを出しているなら、あのアニメのグッズなら」、
「買わざるを得ない雰囲気」を作ることが重要です。
CDを製造するのは後からでも間に合います。
CDの特典は購入者へのサービスと割り切り、固定ファンからあきれられる特典を作ったり、
CD規格の棚に収まらない商品を作らないことも大事です。
喜ばれる特典は映像かCDと同一内容のデジタル版をダウンロードできるシリアル番号です。
反対に迷惑な特典は付加価値が過剰な特典です。転売目的で買われて品切れになっています。
販売業は、広告に多額のコストを使っています。
効果が見込めないとわかっていても宣伝を欠かさずに行う理由は、
商品の存在を知ってもらうためです。
人気者がCDを出せば、結果としてCDでも売れてしまうのが現実です。
例えば国会の衆議院議員の総辞職後に行われる総選挙で、新内閣が発足したとします。
そのときの内閣総理大臣の支持率は非常に高い数字になっておりますから、
その人がCDを出せばランキング上位を取れるくらいに売れてしまいます。
マーケットは音楽の技術や才能といったものを求めておりません。
内容は歌でも演説でも構いません。売上は支持率に連動します。
「あの人がCDを出しているなら、買わざるを得ない雰囲気に入った人々は
熱狂に呑まれて購入する」からです。



追記:2014年5月31日
コメントありがとうございます。誤った内容を記載していたこと、申し訳ありませんでした。
親戚の高齢者から、ソニーのオールインワンコンポが故障したと相談を受けたときの話です。
ヤマダ電機など、数軒のお店をまわりましたが、ソニー製品は生産終了しているようでした。
カセットウォークマンも2011年にカタログ掲載終了したとのお話を店員から聞きました。
店頭にはありませんでしたが、今は通信販売にて、コンパクトCDラジカセが入に入ります。
レコードコンポ世代のじいさんには音質が不満のようでしたが、2014年でもカセットは
再生できます。

また、再生環境に困っているじいさんが、コンサート会場でカセットテープを買ってくるの
は「グッズとして買ってくる」と思っていました。カセットは実用品でした。勘違いでした。
「CDは難しいがカセットは『早送り』『巻き戻し』の操作が使いやすい」とのことでした。

なお、僕はCDの音質が好きですのでCDを集めております。販売方法で気に入らないのは、
DVDやブルーレイとの、抱き合わせ商法です。サントラ好きのため、誠に困っております。
アニメのサントラCDが売れないため、映像ソフトと抱き合わせるメーカーの事情がありま
すが、アニメのサントラを求めている人は少数ながらいますので、やめていただきたいです。

「同一内容のデジタル版をダウンロードできるシリアル番号」は、すぐに携帯プレーヤーに
入れたいCDのときなどの提案です。タグ入力をする手間を省けるためでしたが、CD空き
容量にMP3版もしくはAAC版が収録されていれば、ダウンロードの手間も省けそうです。

音楽のダウンロード販売には「手軽さ」がありますし、ハイレゾも将来があります。しかし
CDの音質で不満がないことと、気に入っているものは、グッズとして持っておきたいため、
個人的にCDの販売をがんばっていただきたいです。ただそのようになると少数派の需要を
満たすための商品になりますからCDの価格は高騰します。ですから、余計な特典にまわす
コストがあるのなら、商品価格を下げる努力のために使うようにしていただきたく思います。
また販売期間延長を望みます。続編アニメで旧作サントラが欲しくなるのはよくある話です。


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他85件のコメントを表示
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たしかに、レコード(CD)屋さん潰れた
82ヶ月前
×
ゲームのサントラ発売された!買わなきゃ(使命感)

知ってる店全部回っても取り扱ってる店が無い

こういうことかと思ったらマーケティング理論の話かあ・・・
82ヶ月前
×
歌手ならば歌を音楽家なら音楽が売れればCDにこだわる必要性ある?
結局売れなくて困ってるんじゃなく曲を作ってる人たちにダイレクトに金が行って不服なだけでしょ?
82ヶ月前
×
CDが売れないんじゃなくてCDを買ってまで聞きたい曲がない
少し前に誰かが「今の時代4分の曲は必要ない、45秒で充分」みたいな事言ってたのを思い出したけど、それならDL販売でいいんじゃね?ってのは確かに思う
82ヶ月前
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続編やってて前の蟲師のオリジナルサウンドトラックCDが欲しいと思ったら廃盤だった。
何年かぶりでCD買いたくなったのにアマゾンで見たら新品は9万5千円!
いい音で聴きたいのでSACDかe-onkyoさんでもいいから復刻お願いします。
82ヶ月前
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なんか記事書いた奴頭悪そうだな・・・
なんだよCDプレイヤー配れって・・・ PCでもなんでも再生できるだろ。
カーナビが売れないなら車配れって言ってるようなもんだぞ 乞食か
82ヶ月前
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コメントありがとうございます。勉強になりました。
誤字訂正と、指摘していただいた部分を追記しました。
82ヶ月前
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演歌のカセットテープはどの程度の売り上げで、どのような市場規模なのでしょうか?
数字によっては貴方が主張しているその数字は、一般的には売れていないとみなされる数字の可能性もありますが。
82ヶ月前
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演歌のカセットは売れている幻想があるようですが、現実はそんなことないです。ポップスより桁違いに市場が小さく、また演歌も今ではCDの方が売れている。しかも、極めて特定の歌手のみが売れていたりと、ポップス同様の問題を90年代からもっていて、まったく解決できていない。
(データ元:日本レコード協会統計)
http://www.riaj.or.jp/data/others/n_catalog/arec_n.html
82ヶ月前
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>>99
売れてるって書いてる割には数字示さないのでおかしいと思ってたんですがやはりそんなもんですか。安定が下止まりの安定で良いなら誰も困ったりしませんよね。結局こういう論陣を貼る時に数字出さないで印象だけの形でやると筆者の恣意的な部分ばっか強調された結論に達しちゃうので意味ないですね…。
82ヶ月前
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