【初心者のためのDTM作曲教室】018 調律
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【初心者のためのDTM作曲教室】018 調律

2014-04-13 15:00
    AIR です。

    第18回目は調律についてお話します。
    DTMを行うなかで必要と思われる用語を補足する内容になります。


    まずはインターヴァルの補足です。音楽を数学的に説明します。
    半音は「100セント」と表せます。
    単位は「セント(cent)」です。
    全音1つ上の音は「200セント」上の音です。
    100セント×12音から、合計で1200セントになります。
    ポピュラー音楽では1オクターブを12音に分割しています。
    これは現在普及している「平均律」に基づいた考え方ですから、
    1オクターブを12以外で分割することも原理的に可能です。
    なお、半音よりも狭い音程のことを「微分音程」と言います。
    具体的には「50セント」離れた音を「四分音」と言います。
    実際にイスラム文化圏の音楽で使われています。
    しかしDAWでの入力に微分音程は想定されていないため、
    再現したい場合は、エフェクターの「ピッチ補正機能」を使います。


    次に「音痴とは?ピッチを合わせるとは?」の説明を行います。
    DTMのソフトウェア音源は、通常はチューニングがいりません。
    それはソフトウェア音源のメーカーが出荷前に調整しているからです。
    しかし、楽器のレコーディングを行う場合はチューニングが必要です。
    例えばエレキギターを録音するときです。エレキギターに
    「チューナー(Tuner)」という音程を表示するメーターを用いて、
    「チューニング(Tuning)」という音合わせの作業を行います。
    音を1つずつ鳴らし、チューナーの基準の音と一致するように
    弦の張りを調整します。6弦のエレキギターでしたら6回行います。
    日本語では調律と言います。
    チューナーが発明される前は、音叉という道具が使われていました。
    「音叉」とは「U」の形をした本体に柄がついた金属製の道具で、
    振動させることによって、設定された音を発します。
    ピアノでは「調律師」という国家資格を持った人が行います。


    歌が音痴とは「歌われた音が楽譜上の音程からのズレが大きく、
    人間の聴覚でもわかる状態」のことです。
    DTMではボーカル補正機能を使ってズレを緩和することができます。
    音程の高低を調整するエフェクトがDAWに搭載されている場合、
    録音後でもボーカルを1セント単位で補正ができます。
    ドとレの半音2つ分くらいのズレでも、エフェクターを使うことで
    200分の1の精度で調整ができるのです。
    市販のCDのボーカルがライブのときより上手に聞こえる理由です。
    しかし、素材の状態が極端に悪い場合は、うまくピッチが合いません。
    「ピッチ(Pitch)」とは音の高さのことです。少しのズレであれば
    DAWで誤魔化せますが、人工的な音になることを避けられないため、
    レコーディングではできるだけ良いテイクを作るように気をつけます。
    また意図してロボットボイスを作る目的があるときは、
    DAWのピッチ補正機能は欠かせないエフェクターです。


    もし現在の日本で使われている平均律に限界を感じているならば、
    1オクターブ1200セントを独自の規則で分割しなおす試みも斬新で
    良いと思います。歴史に残る新しい音楽の世界が開ける可能性があるかも
    知れません。前述のエフェクターを全パートに使うことで実現できます。
    例えば、ボーカロイドの初音ミクさんの歌声の人気の秘密は、
    たどたどしい日本語ながらもがんばって歌う姿に感動する以外に、
    ピッチがぴったりとあっていないことを数学的理由としてあげられます。
    歌声用の声のデータが微妙に音痴に作られていることで、
    人間が歌っているかのような印象を聞く人に与えられるのです。
    これまでの音声合成ソフトは完璧すぎる音程で発音されるものだったため、
    「かわいらしさ」がありませんでした。もちろんエフェクターを使えば
    初音ミクさんの声のピッチを正確にあわせることはできます。
    しかし、その歌声は人工的で魅力がありません。「かわいげがない」のです。
    音の間違いによる音痴はMIDI入力の問題ですが、
    DTMではセント単位で調律を追い込むことで、より魅力的な音を目指せます。

    【DTM作曲教室の目次】⇒ http://ch.nicovideo.jp/article/ar526451


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