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AIR です。
第33回目は総集編になります。これまでの内容を振り返ります。
今回の総集編はダイアトニックコードのファンクションとコードと
テンションとコード進行と補講を、前回の総集編に追記するものです。
総集編の2回分で、ポピュラー音楽理論の基礎を復習できます。
スケールを学ぶ理由は、作曲者でしたらメロディーに使える音を知る
ため、演奏者でしたらアドリブ(ad lib)と呼ばれる自由演奏を
任されたときに、鳴らしても良い音を把握して即興で弾くためです。
それでは、おさらいを始めます。
「ハーモニー」を重視したマイナースケールを「ハーモニックマイナー」と呼びます。
ナチュラルマイナースケールの7番目の音が♯します。
ハーモニックマイナーのダイアトニックコードの作り方です。
ⅠmM7:R+m3+P5+M7
Ⅱm7(♭5):R+m3+♭5+m7
♭ⅢM7(♯5):R+M3+♯5+M7
Ⅳm7:R+m3+P5+m7
Ⅴ7:R+M3+P5+m7
♭ⅥM7:R+M3+P5+M7
Ⅶdim7:R+m3+5♭+M7♭♭
メロディーを重視したマイナースケールを「メロディックマイナー」と呼びます。
ナチュラルマイナースケールの6番目と7番目の音が♯します。下降するときは
ナチュラルマイナーを使います。下降するときも同じ構成音を使うスケールを
「ジャズメロディックマイナースケール」と呼びます。
メロディックマイナースケールのコードの組み立て方です。
ⅠmM7:R+m3+P5+M7
Ⅱm7:R+m3+P5+m7
♭ⅢM7(♯5):R+M3+♯5+M7
Ⅳ7:R+M3+P5+m7
Ⅴ7:R+M3+P5+m7
Ⅵm7(♭5):R+m3+♭5+m7
Ⅶm7(♭5):R+m3+♭5+m7
コードとは複数の音を規則通りに同時に鳴らして成立する和音です。
3つの音を重ねたものを「三和音」またはトライアドと言います。
4つの音を重ねたものを「四和音」またはセブンスコードと言います。
「C、D、E、F、G、A、B」の音によるスケールがあるとします。
基準の音を「C」とします。ルートが「C」のとき、
1つ飛ばしで3つの音を重ねたものをトライアドと言います。
1つ飛ばしで4つの音を重ねたものをセブンスコードと言います。
コードの構成音が4つあるなかで重要なノートは「3rd」と「7th」です。
この2つをガイドトーンと呼びます。3度の音で「メジャー」「マイナー」が
決まり、7度の音で「メジャーセブン」「ドミナントセブン」が決まります。
短3度を堆積したコードをディミニッシュコードと言います。
5度を♯したコードをオーギュメントと言います。
コードには1つずつ機能があります。ファンクションと言います。
メジャーコードです。
ⅠM7:トニック
Ⅱm7:サブドミナント
Ⅲm7:トニック
ⅣM7:サブドミナント
Ⅴ7:ドミナント
Ⅵm7:トニック
Ⅶm7(♭5):どこにも属さない
マイナーコードです。
Im7:トニックマイナー
Ⅱm7(♭5):サブドミナントマイナー
♭ⅢM7:トニックマイナー
Ⅳm7:サブドミナントマイナー
Ⅴm7:ドミナント
♭ⅥM7:サブドミナントマイナー
♭Ⅶ7:サブドミナントマイナー
コード進行はファンクションを元にしてケーデンスを構築するコードの動きです。
トライトーンを解決する動きが最も終わった感が強いと言われています。
「ドミナント→トニック」の形を取った緊張の解決を「完全終止」と言います。
「完全5度下」あるいは「完全4度上」に移動する動きを
ドミナントモーションと言います。五度圏では左周り1つ分先の音への終止です。
テンションはダイアトニックスケールのコード構成音以外の緊張を与える音です。
ダイアトニックコードと隣同士になるテンションはアヴォイドノートになります。
コード構成音を「C+E+G+B+D+A」としたとき
「CM7(9、13)」と表記します。
コードクオリティーより小さい数字の構成音はすべて含まれる法則があります。
トライアドに13度の音のみを追加する場合はシックススコードを使います。
コード構成音を「C+E+G+A」にしたいときは
「C6」と表記します。
音を足すときは「アド」を使い、省くときは「オミット」を使います。
コード構成音を「C+G+A」としたとき
「C6(omit3)」と表記します。パワーコードは「C+G」のため
「C(omit3)」と表記します。
3度の音を右に1つ分吊り上げたコードをサスフォーと言います。
「Csus4」のコードの構成音は「C+F+G」です。
補講ではアッパーストラクチャートライアド(Upper Structure Triad)に触れます。
翻訳通りに「上部に構成される三和音」のことです。コードオンコードを実例では、
「DM/CM」や「CM/Dm」と表記して、使う音を明確に演奏者に指示します。
分母コードのアヴォイドノートにならないスケール音から分子コードを作ります。
「CM」に対応しているスケールは複数ありますが、USTで使える構成音を
「D、F♯、A」とした場合は、対応スケールは「Cリディアン」です。
「Dm」が分母の場合は「C、E、G」となり、「Dドリアン」を使います。
「リディアンスケール」や「ドリアンスケール」は、次回モードの回で説明します。
アッパー・ストラクチャー・トライアド(UST)の上部三和音のコードは
トライアドの形を守り、合計6発音は音数が多いため、適当にオミットします。
分母から導き出した上部三和音は、結果的にテンションノートの堆積に似てきます。
USTはメロディーライン構築の幅を拡張するために、併用して使う音楽理論です。
【DTM作曲教室の目次】⇒ http://ch.nicovideo.jp/article/ar526451
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最後まで見てくれて、ありがとうございます。
第33回目は総集編になります。これまでの内容を振り返ります。
今回の総集編はダイアトニックコードのファンクションとコードと
テンションとコード進行と補講を、前回の総集編に追記するものです。
総集編の2回分で、ポピュラー音楽理論の基礎を復習できます。
スケールを学ぶ理由は、作曲者でしたらメロディーに使える音を知る
ため、演奏者でしたらアドリブ(ad lib)と呼ばれる自由演奏を
任されたときに、鳴らしても良い音を把握して即興で弾くためです。
それでは、おさらいを始めます。
「ハーモニー」を重視したマイナースケールを「ハーモニックマイナー」と呼びます。
ナチュラルマイナースケールの7番目の音が♯します。
ハーモニックマイナーのダイアトニックコードの作り方です。
ⅠmM7:R+m3+P5+M7
Ⅱm7(♭5):R+m3+♭5+m7
♭ⅢM7(♯5):R+M3+♯5+M7
Ⅳm7:R+m3+P5+m7
Ⅴ7:R+M3+P5+m7
♭ⅥM7:R+M3+P5+M7
Ⅶdim7:R+m3+5♭+M7♭♭
メロディーを重視したマイナースケールを「メロディックマイナー」と呼びます。
ナチュラルマイナースケールの6番目と7番目の音が♯します。下降するときは
ナチュラルマイナーを使います。下降するときも同じ構成音を使うスケールを
「ジャズメロディックマイナースケール」と呼びます。
メロディックマイナースケールのコードの組み立て方です。
ⅠmM7:R+m3+P5+M7
Ⅱm7:R+m3+P5+m7
♭ⅢM7(♯5):R+M3+♯5+M7
Ⅳ7:R+M3+P5+m7
Ⅴ7:R+M3+P5+m7
Ⅵm7(♭5):R+m3+♭5+m7
Ⅶm7(♭5):R+m3+♭5+m7
コードとは複数の音を規則通りに同時に鳴らして成立する和音です。
3つの音を重ねたものを「三和音」またはトライアドと言います。
4つの音を重ねたものを「四和音」またはセブンスコードと言います。
「C、D、E、F、G、A、B」の音によるスケールがあるとします。
基準の音を「C」とします。ルートが「C」のとき、
1つ飛ばしで3つの音を重ねたものをトライアドと言います。
1つ飛ばしで4つの音を重ねたものをセブンスコードと言います。
コードの構成音が4つあるなかで重要なノートは「3rd」と「7th」です。
この2つをガイドトーンと呼びます。3度の音で「メジャー」「マイナー」が
決まり、7度の音で「メジャーセブン」「ドミナントセブン」が決まります。
短3度を堆積したコードをディミニッシュコードと言います。
5度を♯したコードをオーギュメントと言います。
コードには1つずつ機能があります。ファンクションと言います。
メジャーコードです。
ⅠM7:トニック
Ⅱm7:サブドミナント
Ⅲm7:トニック
ⅣM7:サブドミナント
Ⅴ7:ドミナント
Ⅵm7:トニック
Ⅶm7(♭5):どこにも属さない
マイナーコードです。
Im7:トニックマイナー
Ⅱm7(♭5):サブドミナントマイナー
♭ⅢM7:トニックマイナー
Ⅳm7:サブドミナントマイナー
Ⅴm7:ドミナント
♭ⅥM7:サブドミナントマイナー
♭Ⅶ7:サブドミナントマイナー
コード進行はファンクションを元にしてケーデンスを構築するコードの動きです。
トライトーンを解決する動きが最も終わった感が強いと言われています。
「ドミナント→トニック」の形を取った緊張の解決を「完全終止」と言います。
「完全5度下」あるいは「完全4度上」に移動する動きを
ドミナントモーションと言います。五度圏では左周り1つ分先の音への終止です。
テンションはダイアトニックスケールのコード構成音以外の緊張を与える音です。
ダイアトニックコードと隣同士になるテンションはアヴォイドノートになります。
コード構成音を「C+E+G+B+D+A」としたとき
「CM7(9、13)」と表記します。
コードクオリティーより小さい数字の構成音はすべて含まれる法則があります。
トライアドに13度の音のみを追加する場合はシックススコードを使います。
コード構成音を「C+E+G+A」にしたいときは
「C6」と表記します。
音を足すときは「アド」を使い、省くときは「オミット」を使います。
コード構成音を「C+G+A」としたとき
「C6(omit3)」と表記します。パワーコードは「C+G」のため
「C(omit3)」と表記します。
3度の音を右に1つ分吊り上げたコードをサスフォーと言います。
「Csus4」のコードの構成音は「C+F+G」です。
補講ではアッパーストラクチャートライアド(Upper Structure Triad)に触れます。
翻訳通りに「上部に構成される三和音」のことです。コードオンコードを実例では、
「DM/CM」や「CM/Dm」と表記して、使う音を明確に演奏者に指示します。
分母コードのアヴォイドノートにならないスケール音から分子コードを作ります。
「CM」に対応しているスケールは複数ありますが、USTで使える構成音を
「D、F♯、A」とした場合は、対応スケールは「Cリディアン」です。
「Dm」が分母の場合は「C、E、G」となり、「Dドリアン」を使います。
「リディアンスケール」や「ドリアンスケール」は、次回モードの回で説明します。
アッパー・ストラクチャー・トライアド(UST)の上部三和音のコードは
トライアドの形を守り、合計6発音は音数が多いため、適当にオミットします。
分母から導き出した上部三和音は、結果的にテンションノートの堆積に似てきます。
USTはメロディーライン構築の幅を拡張するために、併用して使う音楽理論です。
【DTM作曲教室の目次】⇒ http://ch.nicovideo.jp/article/ar526451
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最後まで見てくれて、ありがとうございます。
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