philosophy #sing_aend
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philosophy #sing_aend

2017-06-16 23:45


    言葉というのは、いたってシンプルな凶器です。

    それは時に、「狂気」とも称されます。

    しかし人はそれを狂喜して叫ぶのです。

    うそはいらないだの、これが私のやり方だの。

    彼女は、なるべくしてそれになった。

    彼女は、できるだけ正当なやり口で、皆を驚喜させたかった。

    だから、共起させまいとその武器を手に取った。

    そんな彼女の侠気は、どこにあったのでしょう。



    元ネタは伊藤計劃の『虐殺器官』です。
    残虐行為を啓発する文法。

    アニメの渋谷凛というのは、残虐行為を奨励する装置のように思えました。
    かといって彼女を責めることはできないし、誰も責めることはできませんが。
    脚本上そう定められた装置、と言ってしまえばそれまでです。
    しかし、そうではいられないのがsing/aend。
    その歌に理由を、その歌に終わりを、求めてしまう。
    ぼくらは、あるはずのない深淵へ沈もうとします。



    当初はもっとエグく、だらしない映像でした。

    sing/aendのロゴというのは、胎児がモチーフになっています。
    目を見開き、脳は見え、胸と手を象るのは鼓動。それは臍帯かもしれない。
    私はこの企画で、新たな何かの受胎ならびに誕生を期待していました。
    それはアイドルに対する、シンプルな意味での受胎もそうだ。
    ひどく後ろめたい意味を持つものだ。
    しかし一方で、それは比喩的なものでもある。
    産まれ出づるものが、すべて忌み嫌われたものではないだろう。
    希望だって確かに産まれるのだ。

    アイドルが受胎すること――どこまでもそのままな意味――は、それはもう困ったことになるでしょう。
    最初はその側面を持たせようとしていました。

    これは、ラストに出てくるシーンです。
    凛のなかを、上から下へ血が伝います。
    当初、このシーンは、下から上へ『白い液体』が向かっていました。


    その直後、sing/aendのロゴが出ます。
    ロゴが出てくる位置は、凛の腹部です。
    それはすなわち、そういう事でした。
    本来の意味、比喩的な意味、多様な意味での『受胎』なのです。

    ……まあでも、さすがに生々しすぎて方針転換し、現行の動画となっています。
    血のほうがえぐかったかな?
    凛のR-18二次創作の多さの意味合いも含んでる。



    動画の構成として、前半はアニメを、後半は現実をテーマとしています。

    アニメ内での彼女の立ち振る舞い。
    それは太刀を振り回すが如くに残虐であったと私は感じています。
    彼女は自身の立場を持って、周囲を大いに振り回してくれました。
    自分だけ新たなユニット、新たなステージを手に入れた。
    それは悲しくも、仲間の本質を目立たせる結果となった。

    彼女の振る舞いは、現実世界にも波及していたと思います。
    新曲の存在は大きかったでしょう。
    非常に強力なスタッフ陣で、彼女たちはCDを発売しました。
    ずいぶんと鋭利なCDは、もうしぶんない営利を生んだことでしょう。

    凛の存在は、アニメの終末を語るうえでは外せません。
    彼女は彼女の哲学を以てして、舞台装置としての役目を全うしたのです。
    だからこそ、サビはできるだけ凛が美しく見えるライティングを心がけた。

    後半の現実は、アニメを受けた私たちへのメッセージ。
    あのアニメは、いたくストレスフルなアニメだったように思います。
    しんげきがストレスフリーなアニメだからこそ、余計にそう感じているのでしょう。
    デレアニは、いろんな事が言われていましたね。
    デレステの表現はアニメと現実を繋ぐツールとして使用しています。デレステはアニメからの層を取り込む事に成功したツールだと私は思っていますから。

    後半、画面は徐々に赤く染まる。
    それは残虐行為か。聖戦か。

    プロデューサーたちが向かうのは戦いです。
    シンデレラを決めるための戦い。

    かつてシンデレラだった少女を、もう一度シンデレラにするための。



    philosophyの頃はまだHitFilm Igniteを導入していません。


    立方体のシーン。
    地球のネットワークと、偏在する渋谷凛像のイメージ。
    転がってる大きな立方体は、デレステMVを正方形に切り抜き、3Dソースアルファで立方体に張り合わせています。それをグループ制御し3Dトラックモーションで操作。






    まあ、アイマスってさ、バトルゲームだよね。きっと。
    一つしかないトップアイドルを奪い合う、そんなゲーム。
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