50年後の忍者ブームを見据えて
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50年後の忍者ブームを見据えて

2015-12-31 16:17
    【鹿児島では権威のある先生が薩摩忍者について語ってくれています】
     去る2015年12月23日。宮崎県えびの市で島津義弘公大河ドラマ誘致委員会4地区合同大会が開催されました。
    関連記事:えびの市で大河ドラマ誘致委員会4地区合同大会(Walkerplus)
     


     この大会にはえびの市文化センターのホールいっぱいのお客様を始め宮崎県えびの市・鹿児島県湧水町・日置市・姶良市の市長も参加も参加。大会プログラムのひとつとして「わが町の義弘公を語る」と題しシンポジュームを行いました。
     今回の基調講演は、私がいつもお世話になっている鹿児島県民俗学学会理事の出村卓三先生による「義弘公を大河ドラマに~義弘公の生き様を語る~」。
     私の『地元に眠る忍者文化の探し方』に共感して下さっており、この中でも島津義弘公が忍びを使っていたと説明をなさっていらっしゃいました。




     別の先生の話になりますが、2016年3月には出村先生のお知り合いでやはり民俗学の立命館大学福田晃名誉教授が、京都で「真田幸村と甲賀流忍者」と題し講義を行うそうです。
    関連ページ:「真田幸村と甲賀流忍者」立命館大学福田晃名誉教授講義のご案内(甲賀流忍術屋敷)
     この先生は以前より甲賀忍者の研究をされているという話を聞いております。忍者ではありませんが、甲賀三郎の伝承を追って鹿児島県湧水町吉松へいらっしゃった事もある様です。

     私の仕事柄、様々な研究者の方々とお話をする機会があるのですが、どちらかというと民俗学に関わる方の方が忍者文化に対して正面から聞いて下さる様な気がします。

     以前、某子供向け職業体験アトラクションの会社へ「スパイ体験があるなら忍者体験もしてみませんか?」と話を持っていった事があります。
     この会社は本社がメキシコにあり、何か新しいプログラムを作る時は本社の意向を聞かなければならないという事で、この企画が海外を渡りました。
     メキシコからの返事は「忍者は実在する職業ではない為実施できない」との事。
     考え方を変えれば『忍者アトラクションのスタッフ』という位置付けでも良かったと思うのですが、なぜ不可という話になったのでしょうか?
     
     国際交流事業のお手伝いをしながら感じるのは、『忍者』というキャラクターは世界的に認知されているのですが、それを取り巻く文化に関しては懐疑的な状態ではないか?という事。
     世界に『忍者』が広がったのはアニメやドラマの影響に寄るものなので、文化や歴史まで認知してもらうところまではできていない状況です。
     しっかりとしたバイブル的なものがあって説明をするなら良いですが、国内であってもそのバイブル的なものが存在していない状態。万川集海は?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、その内容を無視したり覆したりして解説される方が多い為、これはバイブルとしての役目を果たしておりません。国内においてしっかりした文化構築ができていないのに、海外の方がそれを理解するというのは難しい事でしょう。

     『忍者を地域振興に~』と考えられる方もいらっしゃいますが、単に楽しい事でお客を引っ張ってきたいのならディズニーランドの様なものを作れば良いわけで、それで地元の歴史や文化が説明できなければその地域の物産の価値も下げる結果になるのではないでしょうか?

     前回の忍者ブームがだいたい50年前。次回忍者ブームがあるとしたら50年後くらいでしょうか?
     今回の忍者ブームは前回の礎があってのブームだと思います。キャラクター先行の文化は世界に根付きました。今回のブーム中にしっかりした文化構築ができなければ、浅い文化(ポップカルチャー)としてのみの文化が残るだけではないでしょうか?
     




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