■ カオス*ラウンジの芸術動画 ■
芸術動画チャンネル会員のみなさま、こんにちは。黒瀬です。
本日20:00からは、「ニコ生内覧会」の初回放送です!
都度課金販売無しの有料会員限定放送、かつ番組内で作品販売もしてしまおうという企画。
第1回目のゲストは、カオス*ラウンジコアメンバーの1人、梅ラボこと梅沢和木くんです。
作家としてのこれまでの歩みを振り返りつつ、自作について解説してもらう予定です。
番組内で販売する作品ですが、梅ラボは今やすっかり売れっ子の若手になってしまい、手元の作品は全部売れてしまって在庫作品が全然ない!と思われましたが、数点、見つけることができました。
放っておくとこれもすぐに売れてしまうので、みなさまチャンスです。
今回のために、小品の新作も作ってくれたので、そちらもお楽しみに。
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そしてもう1点、番組内で予告していた、ジャーナリズム部(仮)のレポート第1弾を、ついに配信します!
香港在住キュレーターの長谷川仁美さんによる、香港デモレポートを写真付きでお送ります。現地からの貴重なレポート、ぜひご一読を。
黒瀬陽平
━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 本日のお知らせ
2. 今週の番組
3. 香港デモレポート/リーダー無き抵抗と先の見えない負の連鎖
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1. 本日のお知らせ
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・本日開催の配信!ゲストは梅沢和木さんになります。
第1回目のゲストは、カオス*ラウンジコアメンバーのひとりであり、国内アートシーンで最も注目されている若手作家のひとりである梅沢和木。
インターネット以降のデジタルコラージュを更新してきた梅沢の近作、最新作を生放送でご紹介します。
▼タイムシフト予約はこちら▼
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320586030
◇2019/07/12(金) 開演:20:00
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・【タイムシフト本日まで】「パープルーム」主宰の梅津庸一さんとの展覧会レビュー
最新の展覧会評と時事放談で、アートシーンの現在をとらえ、批評する。多様化する社会のなかで衰退しつつある美術の「現場批評(ジャーナリズム+批評)」を再起動させるプログラム。第1回目のゲストは、美術家でありアーティストグループ「パープルーム」主宰の梅津庸一さん。美術家であると同時にかなりの「アートウォッチャー」として知られる梅津さんとともに、具体的な展覧会レビュートークをしながら、ここ最近のアートシーンを批評していきます。
▼タイムシフト視聴はこちら▼
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320586030
◇タイムシフト視聴本日まで (※後日アーカイブに追加されます)
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2. 今月の番組
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・芸術動画7月の特別番組は、蔵屋美香さんをゲストにおむかえします!
東京国立近代美術館企画課長として、美術館内外でキュレーションを手がける蔵屋さんと、「美術館とキュレーターの使命」について語り合います。
東京国立近代美術館といえば、国内有数の近代美術コレクションを公開し、常設展として美術史の編纂をおこなう拠点のひとつです。変化し続ける現代社会のなかで、日本の近代美術という、複雑な屈折を抱えた歴史をどのように語ってゆくのか。キュレーションのコンセプトから裏話まで、いろいろとお聞きできるはずです。アーティストだけでなく、キュレーションに興味ある方からアートファンまで、必見の放送!
▼タイムシフト予約はこちら▼
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320934471
◇2019/07/26(金) 開演:20:00
・【応募多数!エントリー受付中!】チャンネル登録者限定の「ニコ生芸術相談」
ニコ生芸術相談へのエントリーはこちらから→https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd0ayQcCOJnWapMdeZniUHtfeakyzYif-_55-m9b0YJxu5imA/viewform?usp=sf_link
▼タイムシフト予約はこちら▼
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320921651
◇2019/07/18(木) 開演:20:00
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3. ジャーナリズム部(仮)レポート配信#1
香港デモレポート/リーダー無き抵抗と先の見えない負の連鎖
文・長谷川仁美
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【写真1】6月16日の200万人デモ。銅鑼湾のそごう前、陸橋の上から(撮影は筆者)
●6月9日(日)の100万人デモ
今回香港で起きた大規模デモの背景にある「逃亡犯条例」の改正については、ジャーナリスト・ふるまいよしこさんによる以下の記事が詳しい。
https://blogos.com/article/384590/?p=1
一連の騒動のきっかけは、昨年、台湾で起きた香港人男性による香港人女性の殺人事件だ。事件後、香港に逃げ帰った犯人を殺人罪で裁くためには、逃亡犯の身柄を台湾、マカオ、中国本土へ引き渡しできない現行法がネックになる。そこで、引き渡しを可能とする改正案が持ち上がった。
ふるまいさんの記事では、2015年に起きたコーズウェイベイ(銅鑼湾)の出版・書店の事件(「銅鑼湾書店」の関係者5名の失踪事件)が「香港人に衝撃を与えた」とある。しかし、この恐ろしく不気味な事件が示唆するのは、中国共産党のスキャンダルを出版したり公言したりすれば、大変なことになるという中国の見せしめだ。容疑者が合法的に中国に移送されてもされなくても、関係ないということ。中国を批判すれば、どこにいようと、国籍が何であれひどい目にあうということ(書店関係者の一人はタイで姿を消した。彼はスウェーデン人だ。ちなみに、私はこの事件について日本語で連続ツイートしたところ、その直後に深センにあるという中絶専門の病院からフォローされた。しかし、この病院は存在しない。もちろん即ブロックしたけれど……)
とにかく、今回のデモの支援を表明し、改正を懸念する国際社会も香港の市民側も、前提にあるのは、中国の司法システムはまったく信用できない、ということだ。ガーディアン誌によれば、中国の裁判所においては、容疑者の99%が有罪となり、恣意的拘禁や拷問、希望した法的代理人の拒否も普通に行われているという。
https://www.theguardian.com/world/2019/jun/10/what-are-the-hong-kong-protests-about-explainer
そして、教育から始まり(現在広東語でなく北京語で教える小学校が普通になりつつあるらしい)、文化、司法、不動産の所有、民主主義と人権の剥奪と、中国の香港支配は着々と進んでいる(と香港市民は感じている)。これでは、「一国二制度」の維持はできない。
改正が行われれば、外国人も含めて、さまざまな理由で中国本土に送られ、正当な裁判を受けられずに処罰される可能性がある。現在も損なわれている言論の自由は、完全に失われるだろう。
こうした事態を危惧した市民により、6月9日、103万人(主催者発表)のデモが行われた。翌10日未明には、警察と市民の衝突があった。これを受けて、キャリー・ラム(林鄭月娥)香港行政長官は改正案の審議を継続する考えを表明した。