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【ネタバレ無し】『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の感想(2021.03.08)
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【ネタバレ無し】『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の感想(2021.03.08)

2021-03-09 22:56
    1. はじめに
     前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は高校一年の秋、学校終わりの放課後に友達と観に行きました。そのことを考えると本当に長い年月が流れたなあと実感します。いくつもの可能性と不可能性の分岐の先、年齢だけを重ねた僕は今でも何をやって生きているのか自分でもわかりません(何の話だ)。そんな中、ついに公開されたシリーズ最終作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を初日の3月8日朝に観に行きました。僕にとって本当に特別なこの日のことを後年思い返すことができるように、まったくネタバレの無い僕個人のふわふわした感想のみを書き残しておきます。


    2. 当日朝の流れ
     前日7日の昼間にガッツリ寝過ぎ、そのまま夜に寝られず最悪のコンディションで当日を迎えるように思われながらも、飲酒とメンタルコントロールによって7日23時30分頃(推定)にはすやすや眠れ、8日6時15分頃にはすっきり起きられました。

     目が覚めた瞬間に外では強めの雨が降っていることに気づき、知ってる天井(言いたいだけ)を見つめながら「今日に限って雨か...」と独り虚空に向けて呟きました。ちょっとした困難があるくらいが燃え上がって良い。窓から差し込む鈍色の光に荒天を予感しながら、静かに闘志を燃やしました。起床後はシャワーを浴びて髭を剃り、歯を磨いて爪を切り、数日前にたまたま買っていた新しい靴下を履いてさながら『スラッグ渓谷を出立する時のパズー』並の準備を整えて家を出ました。

     このごろ家に引きこもりがちだった僕がしばらく体感していなかったような割とバチバチめの雨に容赦なく足元を濡らされながら、徒歩15分ほどの距離にあるTOHOシネマズへと向かいました。これから『エヴァ』のすべてが終わるのだ。それを目撃にし行く道中なら雨風さえも心地良い。ここ数日の暖かさと比べてかなりの寒さを感じましたが、僕は気の昂りによって背中に軽く汗をかいていました。

     
    3. 映画館到着後の話と映画以外の感想
     今回はチケットをあらかじめネット予約していたのですが、なんとなくその時のノリでMX4D形式を選択しました。僕はあまりよく知らないままの初体験だったのですが、MX4Dとは「MX4Dは、アメリカ合衆国のMediaMation社によって開発された4D映画システムであり、座席の動き、臭い、水などで映画の演出を行う。座席が映画の内容に合わせて様々な方向に傾斜したり、エアーブラストが用いられたり、触覚を感じさせる演出が行われたりと様々な技術が使用されている。」(Wikipedia『MX4D』より)というすごい演出込みで映画を観られるというものです。このMX4Dが果たしてどんなもんかわからないままに映画は始まりましたが、アクションシーンにおいて想像の3倍くらいの激しさで揺れる椅子や噴きつけてくる圧縮空気、前の方で微妙に立ち昇る中途半端な煙に面食らってしまいました。いやーすごかった。それで僕の買ったポップコーンだけプラスチックのトレーじゃなくてポリ袋が付いてきたんだなって。あんだけ激しく揺さぶられたらぶちまけちゃうもんね。映画本編とはあまり関係無いところでも既にかなり楽しんでました。


    4. 映画の内容について
     正直な話、本当に色々な思いが今も頭の中を渦巻いています。「最高だった」とか「めっちゃ面白かった」とか、「あー、こうなっちゃうんだ」とか「なんで終わっちゃうんだろう」とか。率直な感情だけでもさまざま湧き上がって来ましたが、画面内で起こる事象について頑張って食らいついて考えてみても、もう何年もあの独特の世界観に触れていなかったために言うなれば『エヴァ流』というか『エヴァ構文』というかそういう演出の機微の意味を理解することはほとんどできませんでした。『ネタバレ無し』と書いているのでどんな演出があったとかどんな内容があったとかは書けませんが、僕がかつて見てきて『エヴァ』に詳しい偉い人達がその意味合いを解説していた重要な表現を見ても「あっ、これ!このシーンって昔どんな解説がされていたんだっけ...」とまったく思い出せずもやもやしていました。回りくどすぎてこれはネタバレにはならないと思います。「ふーん、そんな"かつて見てきて『エヴァ』に詳しい偉い人たちがその意味合いを解説していた重要な表現"があったんだ」と言われたら何も反論できませんが...。

     とにかく『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』についてはネタバレ防止の観点からも、そして僕の知識不足からも「本当に色々あった」としか書けません。あとこの映画を大事にした過ぎて「こんな場面があって良かった」とか「あのキャラがこのように動いて良かった」とか薄っぺらいことはなーんか口にしづらいなとも思いました。本当に色々あった、あまりにショッキングな場面が多過ぎて打ちのめされてしまいました。でも一つだけ、僕以外の多くの人も思っているであろうという自信を持てる感想があるとすれば「最終作ってだけあって、とにかく口での説明がめちゃくちゃ多いな(笑)」ということです。これまであの世界について全然説明してくれなかったのに(笑)。

     映画を観た後は本当によろよろとした足取りで頑張って帰りました。映画に関するめちゃくちゃ色々な思いが腹の中でぐるぐる回っていて、誰かに向けて吐き出さなきゃおかしくなってしまう。でもこんなことを話せる相手は誰もいない。気持ち悪さでリアルに震えながら逃げるように映画館を出ました。


    5. 終わりに
     完全に個人的な話なのですが、映画鑑賞翌日は再就職先の勤務初日で映画を観た8日はたまたま「第〇次無職期間最終日」でした。でも映画から良い意味でも悪い意味(というか僕が勝手にやられてるだけ)でもショックを受け、一時は「明日からの仕事なんかやめてこのまま消えちゃおうかナ...」などと落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。

     でも「本当に『エヴァ』が終わっちゃったんだ...」とか「どうして僕の好きなものは終わっていくのに自分自身は終わらずに残り続けているんだろう...」とか思いました。僕がエヴァを知ったのは中学一年生の時で歴史的にも比較的最近寄りだとは思いますが、それでも11年以上は経っていますしTVシリーズを何度も観たり90年代に出た考察本も読んだりしたので、感覚的にはかなり長いような感じがします。『思春期に衝撃を受けたコンテンツには後年に渡って影響を受け続ける』という説もありますし、いわゆる『世代』じゃないにしても相当のショックを受けました。今でもめちゃくちゃテンション下がってます。

     そんなこんなで残念ながら『エヴァ』は終わっても僕の人生は続いていくので、このまま引きずってちゃダメだよなあ...なんて思いながらボーッとしていると、ふと『BSアニメ夜話』の「新世紀エヴァンゲリオン」回のことを思い出しました。そして番組中で滝本竜彦が『(アニメ終了から10年間)未だに引きずっている』と言っていたことも同時に思い出して、「じゃあ僕も10年引きずっていいんだ」と思えました。とりあえず色々もやもやしているので劇場公開中はもう1回観に行こうと思いますし、すべてが終わった後は『エヴァ』の呪いというか幻影というか、そんなものに憑き纏われているのか縋りついているのかわからないまま次の10年をやっていけたらいいなと思います。


    EX. おまけ
     
    蛇足。

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