対外交渉は上手いのに社内がボロボロになっている社長の話
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対外交渉は上手いのに社内がボロボロになっている社長の話

2019-01-01 23:19
    今回の一連の記事を書くにあたり、アニメ業界やゲーム業界のいろいろな企業に関する評判を集めて回ったのですが…
    労働環境的に結構酷いことになってる会社が多いようです。

    いくつかピックアップしてみると、こんな感じになります。
    ・残業代が出ることになっているのだけど、一定の時刻になると強制的にタイムカードを押すように指示される(実質、残りの時間はサービス残業)
    ・かといって、早めに帰ろうにも、作業量が多すぎてとてもじゃないけど定時までには作業が終わらない(最初に渡された仕事の量が明らかに多すぎる)
    ・休日出勤した分は、あとから代休を取ることができる制度になっているのだけど、忙しすぎて現実的には代休が取れない。
    ・制度上は有休を取ってもよいことになっているのだけど、1日でも休むと仕事が終わらなくなり別の日に残業するはめになる(実質、有休が取れない)
    ・男女ともに育児休暇が取れるのだけど、休暇を取った人の仕事を他の人たちが肩代わりしている(独身の人が不利)
    ・退職を決めた途端、給料やボーナスを劇的に減らされた。

    まだまだいくらでもありますが、きりがないので今回紹介するのはこのくらいにしておきます。
    該当する企業の経営者のみなさんは耳が痛いことかと思いますが、労働基準法に触れるものもあるので改善した方が良いと思います。

             *

    で、今あげたのは序の口な方で…
    特に酷いなと感じたのは、会社がまともに回ってないところなんですよね。

    さすがに名前はひかえさせてもらいますけど、結構有名な企業で超有名なマンガ原作をゲーム化しているところとしておきましょう。

    そこの社長さんはかなりのやり手で、仕事を取ってくるのが超上手い!
    キャラクター的にも個性があって、社外でも人気が高い人です。
    能力的にも優秀で、性格も良いといっていいでしょう。

    ところが、取ってきた仕事をどうするかというとですね…
    スタッフに丸投げなんです。
    「オレが仕事を用意してやったんだから、あとはおまえらがどうにかしろ!」というわけです。
    決してこれ自体は悪いことではありません。これは1つの企業のあり方です。
    役割分担の問題であり、社長は営業マンとして大きな仕事を取ってくる。働いている人たちは、納期までに商品を完成させて納品する。そういうやり方です。

    ただし、実際にはこの会社は上手く回っていません。
    なぜかというと「どの作業を誰が担当するか?」が明確になっていないからです。
    そもそも、このゲームが完成するまでに「どんな作業が必要か?」すら整理されていません。
    仕方がないので、現場のスタッフがその作業をやることになります。本来ならアニメーターとしてモーションをつけたり、モデラーとしてモデルを作るといった実作業を担当するはずのスタッフです。

    当然、自分たちだけで全ての作業を終わらせることはできないので、外注することになります。
    たとえば「このキャラクターのモデリングは、海外に発注する」といった形で。
    で、海外の企業とのやり取りでも問題が発生するので、またその対応に追われることになります。
    気づけば、自分たちが担当するはずの実務は手つかずで、データの整理や発注のやり取りばかりに時間を取られてしまっていることに。
    それでも作業が終わらないので、仕方がなく毎日残業の嵐。休日も出社して仕事に追われる毎日。
    「こんな作業をやるために、この会社に入ったわけじゃないんだけどなぁ」
    「一体、何のために働いているのかわからなくなってきた」
    などと疑問を感じながら働く日々が続きます。

    明らかにラインディレクターや制作進行の役割の人がいません(あるいは、いたとしてもまともに機能していないか)

    で、ここで本来なら社長が指示を出すべきなんです。
    自分でできないなら、そういう担当者を用意するべきでしょう。
    営業や企業のイメージアップなどの外交は社長が担当し、内政は別の人に任せるといった形です。
    ところが社長は、この事態に気づいていない。あるいは、気づいてはいるのかもしれませんが「そこは現場で何とかしろ」の一点張り。

    これではいくら対外交渉が上手く会社の外ではイメージが良いとしても、社長としては失格ということになります。

    このお話は少し極端な例かもしれませんが、目を会社の外ばかりに向けて足元がお留守になっている社長さんは多いのではないでしょうか?

    ちょっと長くなってしまったので、今回はここまで。
    次回は、この問題も含めて「お金をかけずに簡単に会社の問題を解決する方法」について話していきます。

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