「木炭バスの思い出」(夢見市に伝わる恐い話)
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「木炭バスの思い出」(夢見市に伝わる恐い話)

2013-07-19 18:10
  • 6
 むか~しむかしのお話さ。といったって、そんなに大昔の話じゃない。ほんの50年か60年くらい前の昔だよ。近所のおばあちゃんに聞いた話だから、ほんとだよ。

 夢見市が今の形になる前。まだ小さな村や町に別れていた時代。
 その頃は、今みたいに個人で自動車を持っている人なんてほとんどいなかったし、みんなで乗り合うバスだって木炭で動いてたんだってさ。だから、トンネルなんかに入ると煙で顔が真っ黒になったりしてたんだとか。


 それで、そのおばあちゃんがまだ少女の頃、学校に通うのにその木炭バスを利用してたらしいんだよ。

 いつものように友達の女の子と一緒にバスに乗って家に向って帰っていた時のコトさ。その友達の女の子が、急におしっこがしたくなったんだって。我慢して我慢して我慢し続けたんだけど、ついに限界がきちゃったんだ。

 それで、運転手さんにバスを止めてもらって、近くの草むらでおしっこをさせてもらったそうなんだ。で、戻ってきた女の子を見ると、何だか青い顔をしてるんだ。だから、少女だったおばあちゃんは聞いたんだ。
「どうしたの?顔色が悪いみたいだけど、体の具合悪いの?」って。
 でも、友達の女の子は首を横に振って、それを否定したんだって。
「ううん。何でもないの…」
 ところが、10分くらいして、突然、その女の子がバスの中で倒れたんだ。そうして、そのまま死んでしまったんだって。


 後から調べてみると、女の子は股の間をマムシに噛まれていたんだ。まだ未成年の女の子だから、それを人に話すのが恥ずかしかったんだろうね。でも、正直に話していれば助かっていたかも知れないのに…

 そうして、最後におばあちゃんは、こう言った。
「何でも正直が一番だよ。取り返しのつかないコトになる前に話してしまうのが大切なんだから」


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 ショッキングすぎる話ですね。 でもそいう不幸は今もどこかで我々の知らないところで起こっているんだろうなと思います。 そう思うと、見ず知らずの人が自分の弾除けになって不幸な目にあってたりする訳だから日々一生懸命生きないといけないなーと考えてしまいます。
75ヶ月前
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 驚いたでしょ?ヘイヨーさんも、これ、最初に聞いた時は驚いたよ。
 それにしても“弾よけ”か~。その発想はなかったな。確かに、誰かが失敗して、それを教訓にして失敗を繰り返さないというコトは、ある種の弾よけなのかも知れないね。
75ヶ月前
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これさ、マムシを性病に例えると、なんかまた変わった感じになるね。恥ずかしくても隠さずに受診しましょう、みたいな。怖いー!
75ヶ月前
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 なるほどね~
 それは、マムシの毒よりも、もっと遅効性が高いね。ジワリジワリと体を蝕んでいって、最後には死に至らしめるっていう。
75ヶ月前
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私が子供の頃は「ヤマカガシ」は毒蛇ではなかったので、自分の足などにヤマカガシを噛ませて遊んでいましたが、今では毒蛇に認定されているので、よくあんな遊びをしていたなと、ゾッとしています。
74ヶ月前
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 子供って、結構恐いもの知らずですよね。そうやって、細かい失敗を繰り返しながら大人になっていくんだろうけど、致命傷になるような事態だけは避けるように、周りの人達が教えてあげないといけないんでしょうね。
74ヶ月前
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