「猫の畑」(夢見市に伝わる恐い話)
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「猫の畑」(夢見市に伝わる恐い話)

2013-07-20 16:31
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 今回も、むか~しむかしのお話です。近所のおじいちゃんに聞いたお話。
 これまた50年も60年も昔のコト。その頃、戦争が終わったばかりで、日本全国食べる物が不足していたのだとか。なので、田んぼや畑を持っていて、自分で食べる物を作るコトができる人は、大変有利だったそうで。

 今でこそ、夢見市でも、この辺りは住宅地や商店街だらけになってしまって、空き地だとか田んぼだとかは数える程の存在になってしまっているけれど、その頃は見渡す限りズ~ッと田んぼが広がっていたんだって。あるいは、畑とか。お家の方が少なくて、ポツリポツリと点在する感じ。

 そうして、そのおじいちゃんがまだ若かった頃、家族総出で畑作業だとか、家の家事をやらないといけなかったという話。大人も子供も、みんな働き通し。少年だったおじいちゃんも、学校から帰ると、すぐに薪を割ったりだとかお風呂を沸かしたりだとか、お父さんやお母さんのお手伝いをしていたそうです。

 そんなある日、畑に1匹の猫がやって来るようになりました。そうして、いたずらで畑を荒すようになったそうです。ネギだとかキャベツだとか、まだ若い内から、その猫がやって来て駄目にしてしまう。何度も何度も追っ払ったんだけど、効果がない。それで、少年だったおじいちゃんのおじいちゃん(ちょっとややこしいね)が、ついに、その猫をとっつかまえて殺してしまったんだって。
 それで、ようやく被害は収まった。

 ところが、その何日か後になって…
 おじいちゃんのおじいちゃんが、日が暮れるまで畑仕事にいそしんでいると、どこからか猫の鳴き声がし始めたんだって。それで、その声のする方へと向ってみた。また、悪さをされたら堪らないからね。

 すると、どうやらその鳴き声は1匹じゃないらしい。畑の真ん中から何匹もの猫の声が聞こえてくる。そうして、鳴き声の元へと近づいて、よ~く目を凝らしてみてみると、畑の中にキャベツみたいに、猫の生首がズラ~ッと並んでいて、ミャ~ミャ~と鳴いていたんだと。
 驚いたおじいちゃんのおじいちゃんは、一目散に家に駆けて帰った。そうして、ガッチリと扉を閉めて、その日は一晩中ガタガタと震えながら過ごしたんだって。

 翌朝、明るくなってから、恐る恐る畑に向ってみると、何のことはない、いつも通りの畑だったそうだよ。

「なんにしても、むやみやたらに生き物の命を奪っちゃいかんな~」
 そう、おじいちゃんは言ってたよ。


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ぎゃああああああ。キャベツが猫の頭に取って変わって、畑に並ぶとか、想像してしまった・・・。
怖い話って、盛り上がりますよねー、夏のお泊り会とかすると、誰かが怖い話しだすので、みんな好きなんだろうなー。
75ヶ月前
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 恐い話、盛り上がるね~
 やっぱり、文字よりも声の方が臨場感があっていいね。ニコ生でも、恐い話やってみれば?
75ヶ月前
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