「魔王の牛」(創作)(小説)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「魔王の牛」(創作)(小説)

2013-08-01 19:10

     ある所に1頭の牛が住んでいました。その牛は真っ白な体をしていて、人々からは神の使いとあがめられていました。

     ところが、ある日、隣の国の軍隊が攻めてきて、その国の人々は皆殺しにされてしまいました。そうして、真っ白な牛は人々の血を浴びて真っ赤になってしまいました。
     全身血だらけになった真っ赤な牛の前に魔王が現われて言いました。

    「そんなに悔しいか?復讐したいか?ならば、お前に力をやろう。人々を薙ぎ倒せる絶大な力を。力は思い。思いは力。お前の、その人間達を恨む思いの強さが、お前に力を与えてくれるだろう」
     そうして、真っ赤な牛は魔王の牛となりました。全身は真っ赤から、今度は真っ黒になりました。まるで、闇から抜け出てきたように真っ黒に。


     漆黒の体を得た魔王の牛は、まるで象のように巨大になり、その巨体を振るわせて暴れ回りました。その力に、人間達はひとたまりもなく、国を滅ぼした兵士達は、魔王の牛に惨殺されていきました。

     復讐を果たした牛は、その後、魔王の為にその力を尽くし、その命尽きるまで魔王の為に暴れ回ったと伝えられています。




    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。