「箱男」(本)
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「箱男」(本)

2013-10-26 23:54
     今回も、前回の本の紹介に続いて安部公房の小説です。

     この「箱男」という本は、どういう本かというと…頭の上から段ボール箱をスッポリとかぶって生活する男の妄想日記といった感じになります。妄想というか、どこまでが妄想で、どこからが現実なのかよくわからない日記といった方が正確かな?

     前回紹介した「砂の女」に比べると、かなり難解な小説と言えるでしょう。
     ただし、全てを理解する必要はなくて、なんとなく眺めるだけでも結構楽しかったりします。ヘイヨーさんの場合、どこかに遠出する為に電車に乗る時などに、この本を持ち歩きます。なぜだか説明はできないのだけど、電車の中で読むと、楽しくて楽しくてたまらなくて、時間が瞬く間に過ぎていってしまいます。

     ただ、合う人と合わない人がいる本だと思うので、駄目な人は全然駄目というタイプの本かも。全く意味不明でチンプンカンプンなんじゃこりゃ、というコトにもなりかねません。

     でも、本っていうのは理解できればそれでいいかというと、そうでもなくて。全く理解不能なのに楽しい本というのもあれば、簡単に理解できるけどつまらない本というのもあって。理解できるかどうかという、その一点だけで価値を決めてしまうのは、もったいないと思います。

     1度で楽しさがわからなかったとしても、時を置いてから再び開いてみて、数ヶ月に1度でもいいので、たまに何ページか読み直してみるなんて読み方をするコトで、ある日、突然、この本のおもしろさがわかってくるかも知れません。

     あと、個人的には、最後の数ページが凄くおもしろい小説だと思うんだけど。「どうして、もっと早くこの展開に持ってこなかったんだろう?」というくらい。安部公房の小説って、たまにそういうのがあって。途中までは超絶つまらないんだけど、ある地点から凄くおもしろくなってくるっていう。
     ま、ある意味、この「箱男」に関しては最初から最後まで通しておもしろい小説ではあるのだけれども。



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