「時の娘」(時間SF小説)
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「時の娘」(時間SF小説)

2013-11-13 22:07
     今回は、SF小説の紹介です。それも、時間を扱ったSF小説。

     日本では、SFというと時間を扱った作品が人気なんだけど。SFの本場であるアメリカやイギリスでは、時間モノはあまり人気が高くなく、上位に来る作品は宇宙人との出会いモノばかりなのだとか。
     そんな中でも、時間SF小説の傑作というのは、いくつも生まれるもので。今回紹介する「時の娘」(チャールズ・L・ハーネス)も、そんな作品の1つです。

     私は、これまでに3人の男を愛しました。最初は、母の恋人。2度目は、私の夫。そして3度目は…

     こんな1文から始まるこの小説、途中まではちょっとよくわかりません。でも、読んでいる内に「もしかして?」と思い始めます。そうして、徐々にその予感は確信へと変わっていき、終盤で「やっぱり!」と思わされてしまうのです。

     確かに、この物語は時間を扱ったSF小説なんだけど、同時に恋愛モノでもあり、推理モノにも近い楽しみがあります。それほど、ギミックが上手くできている!!何度読み返してみても、ジグソーパズルがピッタリと最後の1ピースまではまるように完璧に計算されて作られているのです。
     読み終わってみれば、よくある時間モノのセオリー通り書かれた小説なのだけど。逆を言えば、元祖に近いわけです。発表されたのが、1953年なので、もう60年も前の作品ですしね。

     ちなみに収録されているのは、「時の娘 ~ロマンティック時間SF傑作選~」という短編集。
     他にも、時間SFの恋愛モノが多数収録されていて。短いけれども、実によくできている「時のいたみ」とか。アクション中心なんだけど、読み終わってみれば「なんと壮大な物語なんだろう!」と感心させられてしまう「時が新しかったころ」などが入っています。
     新品で購入すると、1000円近くするんだけど、充分その価値はあったと思います(ただ、海外のSFはかなり読みづらいので、その点は注意が必要!人によっては、全く読めないかも…)

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