「永遠の森 博物館惑星」(本)
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「永遠の森 博物館惑星」(本)

2013-11-21 23:43
     今回紹介する本は「永遠の森 博物館惑星」です。
     未来の世界を描いたSF小説で、9つの短編が入っている短編集。途中、ちょっとずつ関連性のあるお話もあるんだけど、基本的にはそれぞれが独立したストーリーになっています。


     舞台となるのは、地球と月の間に浮かんでいる衛星で、星が丸ごと博物館になっています。そこは3つの部署に別れていて、それぞれが「音楽・舞台」「絵画・工芸」「動・植物」を扱っています。さらに、それら3つをまとめている部署があって、そこで働いているのが主人公の男性になります。

     博物館で働いている人達は“学芸員”と呼ばれていて、その中に特殊な手術を受けた人々が登場します。簡単に言うと、脳が直接コンピューターとつながっていて、感覚的に情報を検索できるようになっているのです。インターネットがさらに発展したような感じ。主人公も、その1人。

     基本的には芸術がテーマになっていて、音楽・絵画・ダンスなど、毎回なにかしらの芸術に関する事件が起きて、問題を解決していくというもの。その際、推理小説のような謎解きを楽しむコトもできます。つまり、芸術やSF小説ではあるのだけど、同時に推理モノにもなっているわけです。

     ここで、1つ大きな難点があります。それは、「独自の単語が数多く登場する」コトです。ムチャクチャおもしろい作品ではあるんだけど、ここで引っかかって先を読み進めるコトができない人も多いんじゃないかな~?
     たとえば、「ムネーモシュネー」という単語が頻繁に出てくるんだけど、これがコンピューターの名前。音楽・舞台などを担当する部署が「ミューズ」で、絵画工芸部は「アテナ」と呼ばれ、動植物園は「デメテル」です。そして、それらを統括する部署が「アポロン」となります。
     最低限、これだけは覚えていないとお話にならない。それ以外にも独自の単語が山ほど登場する上、人の名前なんかも覚えていかなければなりません。これに慣れるだけで、1~2話はかかるんじゃないかな~?

     逆を言えば、そこさえクリアーできれば、あとはスイスイ読んでいけるはず。昔ながらの堅苦しい単語もいくつか出てくるんだけど、そこはそんなに問題ではないと思います。
     そこまでしても読む価値がある本だと思うので、特に芸術に関心のある人は、ぜひ!

     最後まで読んだ人ならわかると思うけど、詳しい感想は無粋になってしまうので、このくらいで。

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