「超巨大シェアハウスの銭湯」(連載小説 ~第54話~)
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「超巨大シェアハウスの銭湯」(連載小説 ~第54話~)

2014-02-22 22:11
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 レユレユとソフィアが住んでいる超巨大シェアハウスには、これまた巨大な銭湯が併設されており、ここの住民は無料で自由に使えるようになっている。それ以外の人もお金を払えば、利用するコトができる。こんなものが各ビルに1つずつ設置されている。
 各銭湯は、コンピューターでデータ管理されており、どこが空いているか瞬時に検索できるようになっている。なので、行きつけの銭湯が混雑している時には、わざわざ別の建物まで歩いて行って、空いている湯船につかるコトもできるのだった。
 施設はスーパー銭湯並で、様々なタイプのお湯を楽しむコトができるようになっている。たとえば、ラベンダーの湯・ゆず湯・ゲルマニウム湯などが日替わりになっていたり、滝のように上からお湯が降ってきたり、ヒノキやマキなどの木材で作られた樽湯、泡風呂、足湯などがあった。

 ある日、レユレユは、銭湯でカントさんと顔を合わせた。レユレユは、お風呂に入る時間を特に決めていなかったが、カントさんの方は毎日キチッと決まった時間にやってくる。
 湯船につかりながら、カントさんはこんな風に語りかけてきた。

「レユレユ君。“人間は考える葦である”という言葉もある。人は常に思考を巡らせながら生きていかなければならぬ。その点、君は見所がある。物事に対する深い洞察力と、それについて考える能力を持っている」
「はい…」と、レユレユ。
「しかし、いつも一緒にいる娘。何と言ったかな…」

「ソフィアですね」
「アレはいかん。あまり深く物事を考えるタイプではない」
「はあ…」
「もしも、結婚を考えているならば、熟考するコトだな。相手は選ばなければならぬ。“結婚は、人生の墓場である”という言葉もあるからな」

「はい…」
 このセリフをソフィアに聞かせたら、激怒するだろうな。黙っておこう。と、レユレユは思った。


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 何故? ブレーズ・パスカル? カントさんは、名前と特徴は似てるけど、ヘイヨーさんオリジナルって感じなんですね。
なのかな?
 まあ、そういうのは結構面白いですよね。
 
65ヶ月前
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 カントさんは、行動自体は哲学者のカントに近いんだけど、いろんな哲学者のセリフを口にするという、そういうキャラクターなのです。
65ヶ月前
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