minato[ t ]さん のコメント

 お疲れ様です!
No.1
77ヶ月前
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 レユレユは元いた世界へと…つまり、ここに舞い戻ってきた。  その瞬間、レユレユは全てを思い出した。自分が生まれた理由、その役割、作られた記憶。  そうだ。僕は、ここで生まれたんだ。そして、あの世界へと送られた。空想と現実の狭間に存在するあの世界へと。レユレユは、それを思い出した。  レユレユは何年も何年も別の世界で旅をしていたが、この世界ではわずか数ヶ月しか経っていなかった。 「おかえり、レユレユ」  そう、青年は声をかけた。  レユレユは、何と言えばいいのか言葉が思いつかなかった。 「旅は、どうだった?」  青年のその質問には答えられた。 「何も。何もできなかったし、何も残せなかった。何もかもが中途半端で終わってしまった…」 「果たして、本当にそうだろうか?」 「どういう意味?」と、レユレユは質問し返す。 「この世界に住むほとんどの者達が、何もできずに死んでいく。何も生み出せず、何も残せずに。そんな中で、お前は立派に生き、残したじゃないか」 「残した?何を?何1つ成せなかった僕に、一体、何が残せたの言うの?」 「少なくとも、何かを始めるコトはできた。それにより、大勢の人々が影響を受け、その人生を変えた。それに…」  青年は言葉を切る。レユレユは、尋ねる。 「それに?」 「残ったじゃないか」 「残った?何が?」 「“物語”だよ。お前が生きて旅したその道あとは、そのまま物語となった。1つの長い物語に。それだけでも立派なものさ。何もできず、何も残せずに死んでいくよりかは、遥かにな…」  ああ…そうか。物語か。それだけでも充分かも知れないな。最後にレユレユは、そう思ったのだった。  ~おしまい~
ヘイヨーさんの人生
夢見市で暮らすヘイヨーさんの人生、頭の中を綴っていきます。