ユーザーブロマガは2021年10月7日(予定)をもちましてサービスを終了します

「仲間の意味」(「伝説の悪魔」 ~第40話~)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「仲間の意味」(「伝説の悪魔」 ~第40話~)

2014-06-08 23:08

     “仲間”か…
     こういうのも、悪くないかも知れないな。そう、マディリスは考える。これまで、世界で信頼できるのは自分だけ、頼れるのは己の力だけ、そう考えて生きてきた。確かに、子供達に剣や魔法の指導はしてきたが、あくまでそれは契約。あの子達に頼ろうだとか、力を借りようなどとは思わなかった。だが、その辺も含めて考え直す時が来ているのかも知れない。

     世界を相手に戦うのに、たった1人でいいものだろうか?もちろん、今でも、それは変わらない。最悪、1人ででもやり通す。やり通してみせる。だが、そうでないやり方というのもあるのかも知れない。共通の目的を持ち、お互いを高め合えるならば、それは敵でなくともいいのかも。味方という関係でも構わないのかも。
     このように意識が変わり始めていた。

     それは変化。1つの変化。これまで、絶対孤独の存在として生き続ける覚悟を決めていたマディリスに訪れた変化。ある意味で、これも成長と言っていいだろう。あらたな能力の獲得と表現しても構わないだろう。これまで、個人の能力を極めるコトにしか目がいかなかったマディリスに、全然全く違う力が目覚め始めたのである。

     その後、マディリスは世界を旅して回り、文字通り世界を飛び回って、自分の考えに賛同してくれる者を集めた。あるいは、まだ開化していない未知の能力を秘めた者を拾い集めて帰ってくる。
     だが、そこにあるのは単なる馴れ合いなどではない。目的は、あくまで個々の能力の向上。その上で、協力できる部分は協力する。そういったスタンス。戦うべき敵が現われたならば、必要に応じて結束する。それ以外は、基本的に自由。何をやっていてもいい。好きに生きていけばいい。決して強制はしない。そういう約束。そういう契約。

     こうして、マディリスの元に集まった者達は、その時々に応じて協力して戦うようになる。それは、やがて、国家を相手取り戦闘するまでに発展していくのだった。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。