「巨大魔力発生装置」(「伝説の悪魔」 ~第54話~)
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「巨大魔力発生装置」(「伝説の悪魔」 ~第54話~)

2014-06-22 20:08

     ある時、大きな魔力を得る為に、マディリスは魔力を生み出す巨大な装置を開発した。
     それは、戦場で巨大魔法を発動するのに使われたり、魔物を量産する際に使用されたりした。そういう意味では、非常に便利であった。圧倒的破壊力に酔いしれ、大量の物質や魔物を短期間に生み出すコトができた。

     基本的な仕組みとしては、隔離空間に巨大な炎の鳥を閉じ込めておいて、そのエネルギーを利用するというもの。もしも、その空間にほころびが生じて、炎の鳥が外に飛び出してしまったら、誰にも止められやしない。そうなると、手の施しようがなくなる。その炎が燃え尽きるまで、暴れ回らせておくしかない。下手をすれば、先に世界の方が滅んでしまうだろう。

     確かに、それは大きな魔力を生み出したが、同時に危険な装置でもあった。出力が不安定な上に、制御するのに飛び抜けたバランス感覚が要求される。マディリス自身、その装置の仕組みをイマイチ理解してもいなかった。なぜだかよくわからないが、とりあえず機能する。その程度のものだった。
     だから、あまりムチャな使い方はしなかった。ここぞ!という時に、集中して使用し、それ以外の時には、できる限り停止させておく。とはいえ、使用する機会は、かなり頻繁に訪れた。便利な道具というのは、ついつい使いたくなってしまうもの。大きな力というのは、振るいたくなりがち。

     後に、マディリスは、より安全で安定した魔力の獲得方法を思いつく。そうして、実際にそのシステムを作り上げるコトに成功する。それで、危険な魔力発生装置を使う必要はなくなる。だが、それにはまだ長い長い時間を必要とする。
     また、この時の装置が、危うく世界を滅ぼしかける事態になるのだが。その時には、マディリスは、この世界にはいない。
     そして、それらは、どちらもまた別のお話。今回の物語には登場しない。


    広告
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。