「12の魔物」(「伝説の悪魔」 ~第55話~)
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「12の魔物」(「伝説の悪魔」 ~第55話~)

2014-06-23 22:45

     巨大魔力発生装置を得て、マディリスはそれまで扱えなかったような、とてつもない破壊力を誇る魔法をいくつも放てるようになっていた。ただ、それは戦場でも、イザという時にしか使用しない。戦況を左右するような大事な局面や、あまりにも敵の数が多過ぎて一体ずつ対応しているとキリがない場合のみに使う。通常は、そのような威力の大きな魔法など使わずとも、どうとでもなった。
     その辺りに関しては、マディリス自身も大いに悩んだりしている。常に不安との戦い。巨大魔力発生装置は、絶好調の時でも絶対安全なものではない。精神状態の不安定な時に使用して暴走させかけたコトが何度もあった。だが、その度に、ギリギリの所でどうにかこうにか押さえ込むことに成功した。
     まして、この装置を他の人間が安全に運用するなどというコトは不可能に近かった。

     それとは別に、数多くの魔物を従えるようになる。その中でも特に信頼も厚い12体の魔物を“12の魔物”と呼び、重宝した。“紫色の蝶”や“風のフェンリル”を始めとして、“水龍ミューズ”や“炎の鳥エントランスウイング”などである。
     それぞれの場面や状況に応じて、属性や特殊能力を考慮に入れて呼び出す。全てが攻撃力の高い魔物ばかりではなかった。たとえば、探索・移動・水の補給など。暖を取ったり、体を冷やすのにも使われた。
     使い方によっては、周辺の環境そのものを変化させるコトもできる。森を燃やしたり、川や湖を凍らせたり、湿地帯から水分を奪ったりといった感じで。
     12の魔物に関しては、それぞれの逸話も存在し、数々の冒険で活躍するコトにもなるのだが、それはまた別の機会に語るとしよう。


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