「プロローグ」(「夢見市物語」 ~第1話~)
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「プロローグ」(「夢見市物語」 ~第1話~)

2014-06-29 21:54
  • 6

 大石悠真(おおいしゆうま)は、夢見市の市長である。
 その大石悠真は考えた。これは、本当に現実なのだろうか?と。

 過去の記憶をたどってみると、それは確実な記憶として刻み込まれている。だが、同時にうっすらとした不安定感も漂わせている。まるで、小学校時代の記憶が確実なものであるのと同時に、どこか別の人の人生のような気がするみたいに。“アレは、前世か何かだったのではないだろうか?”と思わされるのに似ている。
 その記憶によると、大石悠真は、別の世界で“伝説の悪魔”と呼ばれ、世界を滅ぼす為に戦っていた。というよりも、能力を極める為に生きていた。それは、とてもとても楽しい人生だった。それこそ、もう自由奔放!好き勝手しまくり放題!!
 ただし、その為に大勢の人々に迷惑をかけた。もちろん、その自由な生き方により、救われた者もいたし、幸せになった者も大勢いた。だが、その何倍もの人々を不幸に陥れ、数え切れない人を死に追いやった。

「アレは、やはり、夢だったのだろうか?単なる妄想に過ぎないのだろうか?」
 そう、悠真は呟く。

 悠真は、あまりにも長い間、こちらの世界に住み続け過ぎた為に、何が現実で何が夢なのか、わからなくなってしまっていた。
 もしかしたら、それは実際に起きた出来事ではないのかも知れない。あるいは、本当に前世での人生だったのかも。それでも、悠真は反省しているのだ。自由気ままに生きたコトはよかった。けれども、その為に大勢の人に迷惑をかけた点に関しては反省していた。そうして、今度はそれを繰り返さないようにしよう、人々が幸せに暮らせる世界を作ろう。そう思っていた。

 その為に、夢見市の市長にもなったのだ。そうする為に、それを目的に、これまで学んできた。これまで生きてきたのだから。
「まあ、いい。この世界で、自分にやれるコトを精一杯やるだけさ」
 大石悠真は、自らの決心を込めて、そう言葉にした。


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ヘイヨーさんの今までの小説の文体より、こっちの方が好きだわ。
以前よりリズム感がある。
74ヶ月前
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 あ、しーざーさん、コメントありがとう!

 え?前と違う?
 アレ~?そんなに変えたつもりないんだけど。というか、前作をそのまま引き継いで書いてるつもりなんだけど。ただ、内容とかキャラクター的に前作はギスギスした感じだったけど、今回は全体的に人にやさしい小説だからね。その内容が自然と文体に表れてるのかも知れないね。
74ヶ月前
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いつもお疲れ様です。
様々な視点から物事に対してアプローチを考え、毎日発信を続けるヘイヨーさんのスタイルを見て、
私も、もっと色々な事を考えていかなければいけないなぁと常々思います。
今後も楽しみにしてます。
74ヶ月前
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 クラムさん、どうもありがとう♪
 そこだけは常に変えていくように気を使ってるからね。同じコトばっかりやってても、飽きちゃうから。最近は小説を主体としながら、1つの作品に片寄らずにいろんなタイプの物語を生み出すようにと考えてるね。他の記事を書くにしても、そこから派生させていくコトが多いし。
74ヶ月前
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いや、ビビリました。
絵に。
超レベルアップしてませんか?

実はマディリス数話飛ばしちゃってて、こっちを先に読みに来たんですが……。
いやはや、なんか雰囲気出てるし、カッコいい挿絵だと思います。
74ヶ月前
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 ヨウチさん、コメント、どうもありがとう!
 あ、絵の方か~!この手の絵も、それなりに練習はしてるからね。でも、レベルで言ったら抽象的な絵の方が遥かにレベルが高いと思うんだけど。あの手の絵は、理解されづらいのかな~?

 前の作品は、ガチガチに独自の理論とか雰囲気で固めちゃったからね。回によっては、ほぼ全力で世界や読者に向けて攻撃を放ってるし。読むのは、かなり大変かも。それだけ歯ごたえがあるとは言えるんだけど。読者に、真剣さとエネルギーを強いるモノだから…
 今回は、もっと読みやすくなる…はず(途中で方針が変わらない限り)
74ヶ月前
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