迅七のスピード研究室(7)~文字以外の情報
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迅七のスピード研究室(7)~文字以外の情報

2013-06-25 22:06
  • 3
自分で自分の作品を語ってしまうというこっぱずかしいブログ。その7。
最終回です。お付き合い頂いた方ありがとうございました。


目から入ってくる情報って、文字だけじゃないですよね?

文字以外の視覚情報を増やし、BGMに合わせて変化させてみたらどうだろう?



文字以外の視覚情報は、テキストのスピード感に影響するか?

と言われれば誰だって「するんじゃない?」と答えるわな。

でも、やってみないとわからんよね。


・・・で、こうなりました。


恒例の統計情報。
作品総文字数再生時間文字送り秒毎文字数
(1)ひんひんちく2006文字6:1315文字5.37文字@1秒
(2)初投稿あるある1426文字5:4312文字4.15文字@1秒
(3)「釣り」2116文字6:2720文字5.47文字@1秒
(4)ナンパ談義2985文字6:1525文字7.96文字@1秒
(5)gdgdラジオ4228文字8:0425文字8.73文字@1秒
(6)gdgd 75483文字8:5331.6文字※
10.96文字@1秒
(7)ちーたかきっちん3958文字4:5943.3文字※13.23文字@1秒
(8)水掛け論7298文字11:4928.9文字※10.29文字@1秒
※(6)(7)(8)の文字送りはアニメーションを文字送りに換算した場合の平均速度です。

単純な数字だけみると最高速度というわけでもないんですね。
アニメーション文字送りを多用すると高速化しすぎるので、今回はちょっと
少なくしてあります。
どちらかというと、表示した後に動くパターンが多くなっております。

増やしたのはこんなもの
・表情グラ
今まではセリフの切り替わりと同時に変化させていましたが、セリフの途中でも
コロコロ切り替えています。480種類、930枚くらいかな?

・挿入画像
文字情報をたっぷり乗せた一枚絵です。一時停止しない限り読むのはほぼ不可能w。
・表示アニメーションではなく、表示させた後のアニメーション
テキストが割れたり、吹っ飛んだり揺れたり
・ところどころセリフ間ウェイト0.3秒

もうひとつ新しく試みたのが、
一つの動画の中にシーンが2つ出てきて、それぞれの登場人物が
勝手に動き回る場面を作ってみました。

今までは、左右にキャラクターがいて、交互にテキストが出てくる、
という暗黙(?)のルールがありましたが、今回は最大6人出てきて、
それぞれ好き勝手にテキストを吐き出すため、一気に見ようとすると
見る側の視点はものすごい速度で動かなければならないはずです。



もともと順番になるはずだったモノですが、15分越えてしまうので、
思い切って結合させてしまいました。

・テキストの文字送り速度1秒25文字
・セリフ間ウェイト0.5秒
・画面残し時間2秒
の基本ルールはそのままで、テキスト以外でもBGM速度に合わせて視界の
どこかで何かが動いている、という状況です。

ここに視聴者コメントなんか入ったら無理でしょうなw





結果

「濃密」
というコメントを多数頂きました。
最高の賛辞です。
ありがとうございました。


人間の脳みそって偉大ですね~。

面白いのが、1秒あたりに読まなければならない文字数は下がったのに
それでも濃度や速度に関しては上がったという感想が多かったことですね。

動画再生時間が長かったのも一つの要因だとはおもいますけども。

つまりあれか。
テンポというかスピード感を出したければ、視覚情報を大量に詰め込めばいいわけだな。
というか、
文字より、表情や絵の中に情報詰め込んだ方が効果的
なんだろうなきっと。






……研究の根底が覆った気がするが気のせいだろう。多分。

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さて。まとめに入りマスね。
研究成果として大事だと思っていること。

(1)文字残し時間
テキストが読みやすいかどうかは、画面に残る時間に依存する。
画面に一定時間残ってさえいれば、文字送りは相当な速度であっても読める。
いまのところ、最終文字が表示されてから2秒あればよいと思われる。

(2)セリフ間ウェイト
文字送り以上に動画のスピード感に影響する。
BGM速度にもよりそうだが、基本は0.5秒が最大速度かな?
逆にいうと、1秒だとそれほど早く感じないらしい。
スピード感を求めない動画においてはそれなりに指標になる……かも。

詳しくは説明していませんが、これがセリフ間ウェイト1秒を基準で作っています。


(3)情報濃度
スピード感とは、文字送りや文字表示だけに限らず、画面上から
視聴者が視覚的に受け取る情報全てが関係する。
動画においてはスピードを感じるのは「目」です。
当たり前です。
目がたくさんの情報を受け取るほどそれは「速度」(濃度)として感知される
部分があるんだと思います。

逆に、情報量の多い画面を作ってしまった場合は普段以上に、文字送りをゆっくりに
したり、ウェイトを長めに置く、などという工夫が必要なのかもしれませんね。

(4)読みやすさの工夫
「無意味なセリフ」以外はあんまり言及してないんですがw
・長文は間に無意味なセリフをはさんで分割する事で、文字残し時間をサポートする
・大きめのフォントを使う
・色やフォント種類の工夫
・テキスト表示をBGMのリズムに合わせる
・時にはテキストもアニメーションさせる
・視覚情報の代わりに聴覚情報(効果音/SE)で補う
などなど。

う……。
ま、まぁ、この辺注意しておくと、結構な速度でセリフを展開させても、
問題無いみたいですよ。
誰かが言っているセオリーではなく、実際やってみた実感として。


という、なんというかありきたりな結論に達してしまった。
まぁ、そんなもんですw。
実感を伴って得たものは千の知識に勝るっていうじゃないですかw。




この一連のブロマガを見てくださった方々から頂いた感想で一番多いのが、
「セリフ間ウェイトを一定にする意味があるのか?」
というものでした。

ごもっともで。
かくいうワタシも所々で調整をしています。
完全一律なんて面白くも何ともないわけですよ。

時には間を取ったり、わざと読ませないようにするためにウェイトゼロで
次のセリフを出したりと。

ですので、セリフ間ウェイト通常時1秒、ハイテンポの時に0.5秒、
というのはあくまで参考で、敢えて間を取りたい時にはそれより長く、
スピードを上げたいときにはそれより短く、という参考基準として
何かのお役に立てば良いのではないかと思っています。

ワタシ自身、初投稿の時に、セリフとセリフの間を何秒とればいいのか。
1秒だと長いのか短いのか?
というのに随分悩んだ記憶があるので、なんというか、そんな感じで
お役に立てば……いいな~。







・・・・参考にして・・・・いいのよ?
全面的にマネしてくれても・・・・・いいのよ?









それでは、お付き合い頂いた皆様。
ありがとうございました。

このブロマガが、皆様の動画制作において、僅かでも参考になれば
幸いでございます。




次……なにしよ?
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×
これだけ検証・考察されているのはすごく感心しました!文字数やスピードとても興味深い数字だと思いました!
そこで私が気になった点のコメントどうか1つお許しください!
肝心の動画を1つも見ていないのに意見するのは大変無礼だと思うんですが・・・単純に文字数といっても「1つの単語」と「助詞や助動詞」では読む速度や1目で認識する時間が違うのではないかと思いました!

たとえば「あかさたなはまやらわ」の10文字と「『一騎当千』のはたらきだ」の10文字では読める速度も認識の速さも違うのでは?ということです(たとえが悪くてすいません><)
 つまり、「一騎当千」とういう単語は音では「イッキトウセン」7文字、文字では4文字ですが認識するのは1文字分の時間と差がないのではという考え方です^^

「あたりまえ」、「それがどうした」と言われてしまえばそれまでなのですが・・・もし仮に2字以上で構成される単語が、1文字分を読む速度・認識する時間と差がないのであれば、毎回内容の違う動画の総文字数では比較しきれないのではないでしょうか!?
考え方を変えれば、「ひらがな」「漢字」の表記の仕方でも感じ方が違い、より濃密なものにできるのでは!?

長文駄文になってしまい申し訳ありません、主様の真剣さを感じたため少しでも協力できればと思った勢いでこんなことに・・・もし少しでも参考ヒントになってくれれば幸いです><
これからも動画制作頑張ってください^^
93ヶ月前
×
solaさん。コメント、また記事を真剣に読んでくださってありがとうございます。
実に鋭いご指摘です。冷や汗がでましたw
そもそも、こんな事を考えた大元は、「その6」で紹介した「よめちゃう日本語」の元ネタに当たる論文でして、これは英語の論文なんですね。ということで、ご存じかもしれませんが、有名な一文として以下のようなモノがあります。

Aoccdrnig to rsereach at an Elingsh uinervtisy, it deosn't mttaer in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht frist and lsat ltteres are in the rghit pclae. (以下略)

英語ですから、文字数なんて関係ありません。本当は「単語(意味)」の数が重要なんです。
このネタの大元の論文は、「文字の並びがおかしくても読める。すごいね」という内容のモノではなく、「人間は文字を順番に認識するのではなく、一定数まとめて把握する」ということの説明として使われたようです。

なので、本当にテキストを画面に表示する速度と、意味認識を関連づけるためには、「文字数」ではなく「単語数」で比較するべきなのですw。
挙げて頂いた例で言うと「一騎当千」という文字列の意味を人間は認識するのであって「いっきとうせん」という文字自体を読み・認識するわけではない(……らしい)んですね。

なんでそうしなかったかというと……。

カウントが面倒だったからですっ!!(開き直り
……単語をカウントしてくれるツールが「あっ」とか「は?」とか「・・・・・」とかを認識してくれなくてデスネ……。ごにょごにょ・・・
93ヶ月前
×
返信ありがとうございます^^
素人の当てずっぽうですが^^;

でも,理解されているのはさすがですね!
私もこの論文は少しは知ってました,おもしろいですよね!重要なのは「単語の意味の数」って!
でも,やはりネックはカウントですか(笑)自分も数えるなんて想像しただけで億劫って思いました(泣)

では今回の結果と数値を感覚的に捉えてみます!
たしかに総文字数よりも単語の意味の数の方が正確な結果になるとは予測できますが、総文字数での結果が一概に見当外れということではないとも考えられます。

いくつか思いついた案を箇条書きにしますと
 ・すべからく,評判のよい動画は総文字数・単語数・秒毎文字数・再生数などの値が自然と近い値になっていて,その値が分かれば今後の参考値,一種の指標になりますね。これはたくさんの動画を集計して、たくさんのデータ・経験値からより最適な値を得ようという考え方ですね^^

 ・単語をカウントしてくれるツールで計算する。(「は?」「あっ」などの感嘆がそもそも動画で少なければカウントしてもしなくても実測値にあまり差がでないのではないか・・・という考え方)

 ・総文字数は違うが秒毎文字数が近い(6)と(8)の動画の単語をカウントして比較する。結果が総文字数の少ない(6)で単語が多く、総文字数の多い(8)で少ない場合は「秒毎文字数が10文字~11文字」前後がおそらくベストなんだなと分かります。この結果からさらに10文字~11文字というと・・・
  
  私は休みにアメを食べた・・・単語数4?
  日曜日より土曜日が好きだ・・・単語数3?
  中華人民共和国の建国日・・・単語数2?
  レオナルド・ディカプリオ・・・単語数1?

などなど1文あたりにいくつ単語があるかで認識する速度が変わるとも考えられます(例文がひどくてすいません泣)
 毎秒毎,あるいは1文ごとに単語がいくつあるのか,何語がベストなのかという方向性のもと,再度検証するということでしょうか(笑)
 しかし,馴染みのある単語や「漢字・ひらがな.カタカナ・英語・記号」などの表示の仕方でまた違うでしょうからこれら全てを把握するのはとても難しいです・・・てかもうこの時点で私の頭もいっぱいいっぱいです(笑)

これはこれは1つの研究対象としては魅力的で,動画制作にも役に立つのだと思います.でも,数値ばかりに捉われすぎないで,自分が思ったように制作した動画を作り続けて経験則で覚えていくのもいいかもしれませんね。
 と最後は精神論?根性論?的なきれいごとで締めます(笑)
ながながと失礼しました><
これからも動画制作頑張ってください^^
93ヶ月前
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