• メディスンとは……魔界とは……

    2020-09-21 10:04
    東方花映塚にて初登場し、その後は文花帖で登場した以外は余り音沙汰の無い、毒人形妖怪のメディスン・メランコリー。
    一見余り深い設定が無いように見える彼女ですが、セリフや設定を読んでいくと色々練られている事が判ってきます。
    そんな彼女について、色々追っていきましょう。

    ①「スーさん」について
    彼女が事ある毎に言及する存在、「スーさん」。
    大きい体の傍にある妖精っぽい何かだと思われる事も多いソレですが、彼女の言動を追っていくとどうやら「鈴蘭の花」そのものであると思われる事が判ってきます。

    「咲き過ぎ」。


    「今年のスーさん」。


    「咲いている」。

    つまり、彼女は自分が動けるようになった原因、鈴蘭の花そのものを「スーさん」と呼び親か友のように慕っている、という可能性が高いのです。

    ただ、それだと説明が付かない場面も出てきます。
    ストーリー、小町戦後のセリフ。

    周りに彼岸花ばかりで、鈴蘭が存在していない状況でも何かを「スーさん」と呼ぶメディスン。
    やはり横にいる存在もスーさんなのか……?

    ……と、考えてしまう所ですが。
    ここで、「メディスン・メランコリー」という存在の成り立ち、構成を少し考えてみましょう。

    ②メディスンの成り立ち
    メディスンは、無名の丘にあった人形が鈴蘭の毒に侵され、それによって妖怪化した存在です。
    本人曰く「捨てられた」人形。
    出来方としては付喪神に似ていますが、一貫して付喪神扱いはされていません。
    他に付喪神の項目がある求聞史紀においても、メディスンは付喪神ではなく「妖怪」の項に含まれています。

    ここで、彼女が捨てられていた無名の丘について考えましょう。

    東方求聞史紀の危険区域案内によると、無名の丘は「(恐らくは人間の里から見て)妖怪の山とは正反対の方角」にある小山の中腹に「何故か人里から隠されるように」存在する、鈴蘭が咲き乱れる草原です。
    この場所は、幻想郷が博麗大結界に包まれる以前、外と自由に行き来出来た頃には「間引きの現場だった」という暗い過去があったようです。
    名前すら付けられず間引きとして捨てられた子供が鈴蘭毒により眠るように亡くなり、遺体が妖怪に片付けられて跡形もなく消える、そんな場所だったようです。
    しかし、時折捨てられた子供が生きたまま妖怪に攫われ妖怪として育てられたという事もあったようで、親としても例え間引かざるを得ない子供でも子が死ぬ姿を見たくはなく、例え思い込みでもそんな風に妖怪になってでも生きているかもしれないとしてここに捨てた、という悲しい話もあったそうです。
    そのような話もある故に、人里の人間は滅多にここには近寄らない様子。

    つまり、無名の丘に長い間放置されていたメディスンは「元」は「子供の持ち物」だった可能性が高いです。間引きの過去により人が普段近寄らないのなら、そういう話とまるで無関係な人形であった可能性は低い故に。
    となると、メディスンの「元」は「子供が持っていそうな物」。或いは「親が子供に餞別としてでも渡しそうな物」であると思われます。
    メディスンは幻想郷縁起(求聞史紀)では「腹話術に使う大きめの人形程度の姿、元々の人形がそのくらいの大きさだったものと思われる」などと、大きい人形が主体であるような書かれ方をしていますが、これはあくまで阿求の認識です。

    元が「子供の持ち物」である事を考えると、メディスンの「単なる人形時代」の姿は小さい方の体だったのではないでしょうか。
    妖精のようなあの体、あれは大きい方の体のサイズを思うとちょうど子供の手遊び人形くらいのサイズに思えます。

    そして、存在としては異なるようですが前述のように成り立ちは非常に付喪神に似ています。
    放置された人形が妖怪化した存在。
    付喪神は、「長年使い込まれ神性を持った道具が、供養もされず壊されもせず放置された事により神性が変異して妖怪化した」という存在です。
    メディスンはこれと似た特性を持っている様に思えますが、唯一異なるのが「長年使い込まれてはいないであろう」という点。
    無名の丘に捨てられるのが子供であろう事から、長年使い込むほどの時間が無かったであろうという所です。
    親や知り合いから長年使い込まれた人形を渡された可能性もなくはないですが、付喪神になれなかった都合そうではなく新しい人形で余り使い込まれはしなかったのでしょう。
    では何故妖怪になれたのかと言うと、本人が言う様に鈴蘭の毒の力のようです。
    毒で体を動かせるようになった。「使用者が使い込む事により溜まる念」が足りない分、それを毒の魔力で補った、とかそういう話なのかもしれません。

    そして、他の現生ネームド付喪神は全て「元の道具」と「それを扱う形で存在する人間体(使用者の魔力)」で構成されています。
    例えば、多々良小傘は「唐傘」と「傘を持つ少女」、堀川雷鼓は「ドラム」と「ドラマーの少女」で成り立っています。

    つまり、大きい体は小さい人形が「毒で作った体」、且つ「小さい人形を扱う使用者の少女」である可能性があります。それを、使用者の魔力ではなく毒で作った為にそちらも「人形」になっているのかもしれません。

    この事は、彼女のテーマ曲のタイトルの形でもある意味示されているかもしれないのです。

    メディスンのテーマ曲は「ポイズンボディ ~Forsaken Doll 」。
    主題に見える「ポイズンボディ」は勿論「毒の体」。
    そして副題に見える「Forsaken Doll」は「見捨てられた人形」です。
    主題に見える方が「ドール」ではなく「ボディ」……体で、副題に見える方が「Doll」なのです。
    そして、メディスンは「捨てられた人形」である以上実は副題の方がメディスンの本質に近い。
    「表面上本体に見える」大きい人形が実は本体ではなく「表面上添え物に過ぎない」様に見える小さい存在が実は本体、というメディスンの構成を、最初から示していたのかもですね。

    ③Re・「スーさん」について
    さて。
    以上を前提に考えると、メディスンの大きい体は「毒で出来た体」。
    その毒は鈴蘭の毒です。

    ……前述の「鈴蘭の花が無い場面で『スーさん』に呼びかけた」件。
    メディスンは、「小さい方の認識」を主体として「大きい方」を「鈴蘭毒で出来た存在=鈴蘭の一種=スーさん」とでも認識しているのではないでしょうか。

    それを裏付けているとも取れるセリフがあります。

    「スーさんの力があれば他にも仲間を作れそう」

    メディスンは、ずっと「一人ぼっちで」無名の丘に住んでいた筈です。
    しかし、このセリフを信じるならメディスンは「既に『仲間』を『スーさんの力で作っている』」という事になります。
    この「仲間」というのは、実は大きい方の体……「ポイズンボディ」の事を言っているのではないでしょうか。

    「自分の一部だというのに『仲間』だなんて、そんな勘違いをするだろうか」という意見もあるかもしれません。
    しかしメディスンは、


    精神波長が短くて(=気性が激し過ぎて)普通の人に声が届かない事や、


    視野が狭過ぎる事を指摘されています。

    加えて、彼女はかなり長い間道具として動けないまま放置されていた上で花映塚時点では「妖怪になって数年しか経っていない」存在です。
    ただの人形であった期間が、妖怪になってからの期間よりずっと長い。

    「後で出来た大きい体」が「自分の一部」であると、この時は認識出来ていなかったのではないでしょうか。
    でも、「自分に溜まった鈴蘭の毒で出来た」という事だけは認識出来た。
    だから、大きい体を「鈴蘭毒で作った仲間」と認識した。
    その上で「鈴蘭毒で出来た存在=鈴蘭の一種=スーさん」と捉えてもいた。
    だからこそ、周りに鈴蘭が無い場面でも「仲間=大きい体=スーさん」に、小さい体の目線で呼びかけた。
    あの場面はそういう意味なのではないでしょうか。

    ただ、花映塚のストーリーの後メディスンは永琳らと交流し成長もした様子。
    その後ずっと同じ認識とは限りません。今なら、大きい体が自分の一部だと理解出来ているかもしれないですね。

    ④メディスンの来歴とか持ち主とか
    ここまで、メディスンの構造や成り立ち、認識などについて語ってきました。
    しかし、まだ謎はあります。

    一体誰が何時メディスンを落としたのか。
    無名の丘に捨てられた昔の子供である可能性は高いのですが。

    ここで、唐突ですが特殊な付喪神である堀川雷鼓の事について考えてみましょう。

    彼女は元は和太鼓の付喪神でしたが、打ち出の小槌の魔力に侵された際にそれにすぐに気付き、宿っている神性を他の道具に移し道具と使用者の魔力を捨て去るという呪法を用いました。
    移った先は外界から入ってきたドラム。
    外界の魔力で改めて使用者を作ったからか、その「使用者」の服装は外界のものになっています。
    つまり、付喪神の作った使用者の体は元の使用者の込めた念に左右される可能性があります。

    そこで、メディスンの「使用者」の体に注目すると。
    金髪碧眼色白の、どう見ても西洋人の少女。服装も洋装です。
    使用期間が短かったであろうとはいえ、元の使用者は西洋人だった可能性があります。
    その念に影響されたからこそその姿なのかもしれないのです。

    しかし、それは妙なのです。
    幻想郷は日本にある隠れ里。無名の丘が間引き現場だったのは博麗大結界が無いほど大昔でその頃は外と行き来は出来たとはいえ、それでも120年以上昔にわざわざ日本まで来た西洋人が隠れ里である幻想郷に来るのも、そこで間引きをするのも。

    ここで、ちょっと目線を変えてみましょう。


    これがメディスン本体、元々の体と思われる人形です。
    ……何かに似ていませんか?

    そう、永夜抄でアリスに操られていた人形です。
    靴下や手足の形、羽が二枚ずつ左右にある所までそっくりです。
    アリスの人形は全て、彼女自らが作ったものです。

    アリス・マーガトロイド。
    人形遣いで、旧作では魔界に居りその後自機へのリベンジの為に幻想郷に来た魔法使い。
    人間で職業魔法使いである魔理沙と異なり、種族からして魔法使いです。

    旧作でも魔界に居て魔法を使っていた事から元から種族魔法使いと思われていましたが、求聞史紀では「人間から修行して魔法使いになったタイプ」「魔法使い歴は浅い」と書かれています。
    阿求の勘違いやアリスの嘘の可能性もありますが、断定的に言っている為に恐らく本人への取材で聞いた情報で真実である可能性が高いです。

    アリスは「自立人形の作成」を目標にしていますが、その理由について文花帖で「昔何度か自立人形を見かけた事があったから」と語っています。
    ……それは、メディスンではないのでしょうか?
    まだ登場していないキャラクターの可能性もありますが、現状登場している「自立して動く人形」というのはメディスンしか居ません。

    しかし、その場合アリスは魔界から幻想郷に来て間もなく無名の丘に行った事になります。
    人里から隠れるように存在するそんな場所へ、何故わざわざ?

    ……アリスは無名の丘を「知っていた」のではないでしょうか。
    もっと言うと、アリスこそが「無名の丘に捨てられ、メディスンの元になる人形を持たされていたけれど落としてしまった西洋人の人間」だったのではないでしょうか。
    メディスンを持っていたからこそその頃の思い出によりメディスンとそっくりに人形を作っていて。
    そして幻想郷に来た時に真っ先に無名の丘に行ったのも、そんな自分が捨てられていた場所であり人形を落とした場所だったから……そんな可能性もあるのかもしれませんね。

    危険地域案内の無名の丘の「妖怪に攫われて妖怪として育てられた」という話は、メタ的な視点で考えると単に出てこない人物の話を適当に出したのではなく「そういう過去を持つキャラクターが居る」事を示している、という可能性もありそうです。
    それこそがアリスだった、彼女を攫ったのは魔界人。
    そして攫われる際に、毒で弱っていた為に人形を落としてしまった、という。

    ⑤アリスという女をもうちょっと考えよう
    しかし、そうだとしたら妙な事があります。
    幻想郷に外から西洋人が入ってこられたのは花映塚より120年以上昔。
    無名の丘が間引き現場だったのもその頃、及びそれより昔です。
    アリスがその頃捨てられた人間だとして、彼女が人間から魔法使いになったのは、求聞史紀での記述を信じるなら「最近」です。
    しかし彼女の外見は若い。
    「若返った」という可能性もありますが……
    しかし、元人間にして「若返った」魔法使いである聖白蓮さんのように老人時代を経験したような老獪さは彼女からは感じられないように思われます。

    ここで、アリスが自機になった東方永夜抄の事に話を唐突に飛ばしてみましょう。

    永夜抄では満月をニセモノに摩り替えた黒幕(八意永琳)の不明な目的を阻止する為に、自機達は夜を「永夜の術」で止めて異変を調査する事になります。
    ここで「永夜の術」を使ったのは、夢幻の紅魔チーム(使用者:咲夜)を除いた全チームにおいて妖怪側になります。つまり八雲紫、西行寺幽々子、アリス・マーガトロイドです。

    そしてこの「永夜の術」。
    真ENDルートの蓬莱山輝夜様……永遠の魔法を操れる彼女によると


    永遠の魔法の一種らしいのです。「半端」でもあるようですが。
    ……つまり、アリスは「永遠の魔法」をある程度操れる事になります。
    またアリスが使えるという事は、アリスに魔法を教えたであろう者やその周りの魔界人にも永遠の魔法を知っていた……使えた者が居た事になります

    永遠の魔法とは、掛けた対象の歴史的変化を拒絶する魔法。
    掛ければ割れた壺は元に戻り、生き物は老いず死なず、食べ物は腐らず、建物も劣化もしないというものです。

    ……アリスが昔の人間の筈なのに老いていないのは、本人が使ったのか、彼女に魔法を教えたりした周りの魔界人が使ったのかは不明ですが永遠の魔法の効果によるものという可能性もあるのかもしれないですね。
    そして、その効果によりずっと老いていなかった故にずっと若い人間のままで、そこから最近魔法使い化したので「魔法使い歴は浅い」という。

    ⑥余談的なもの?
    さて、メディスンとアリスが繋がるかもしれない過去の推定はそこまでですが。
    アリスのそれら推定される過去から、気になる要素があります。

    アリスが幻想郷に居た西洋人の子供だとして、何故捨てられたのか。
    何かトラブルでもあったのでしょうか。
    魔界人も、何故捨てられたアリスを拾ったのか。
    慈善事業でもないですし、わざわざ人間を普通に拾うメリットも薄いように思えます。

    もしかしたら、アリスには元々魔法の才能が有り、それ故に魔界人がそれを見出して拾った……そんな事もあるのかもしれません。
    そして、元人間なのに魔法の才能があったという事は捨てられた原因となったトラブルというのもその才能に関わる事なのかも。

    ……昔に魔法に纏わるトラブルがあった……西洋人の……金髪の子供……

    唐突ですが、霧雨魔理沙は名前としては日本人なのに明らかに金髪です。
    魔法の才能も高いようです。
    そして実家の道具屋・霧雨店は魔法関連の道具を取り扱っていません。

    ……霧雨店が魔法関連の道具を扱っていないのは過去に魔法に関するトラブルがあったからで、それはかつてこの店に関わっていた西洋人の人間の魔法使いの家系に関わるもので、そのトラブルでその魔法使いは子供を捨てざるを得ない事になり、捨てられたのがアリスで。
    そしてその人間魔法使いはそのまま霧雨店の家系に加わり、その血を引いているから魔理沙は金髪で魔法の才能がある。
    つまり魔理沙はアリスの遠い親戚……

    そんな可能性もある?のかも?しれませんね?
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  • 藤原、殺し合い止めてたってよ

    2020-05-20 11:40
    藤原妹紅と蓬莱山輝夜様。
    この二人について、設定での言及や二次創作での扱い等から「常日頃から殺し合いをしている」「妹紅が輝夜に突っかかったり輝夜が妹紅に嫌がらせをしたりする」と言った印象を持っている人は多いのではないでしょうか。

    実際、永夜抄での妹紅の設定においては「今では、輝夜と殺しあうのが日常である。」「今でも輝夜は憎い。それに輝夜は私を消そうとしてくる。」という記述が存在しますし、東方儚月抄の小説第四話「不尽の火」においても「勿論、今でも宿敵である事は変わりない。今ではお互い不死という事もあり、定期的に壮絶な殺し合いを行っている。」と妹紅本人が言及しています。更に東方文花帖でも、姫様と妹紅の居る竹林で小火騒ぎが起こったという記事があり、二人が喧嘩していたような印象を受けます。

    しかしこれら、実は時系列としては「東方永夜抄EXTRAの前の話」である可能性が高いのです。

    ①序・「殺し合い」言及について

    永夜抄の設定テキスト・妹紅の項は、内容を見れば「永夜抄EXTRAに至るまでの境遇」ですし、「今では、~」以降は妹紅を示す呼称が「私」になっている事から判るように『妹紅の一人称視点による独白』という形式になっています。

    文花帖の妹紅の記事は「第百十九季 葉月の四」。
    文々。新聞の発行時期は「○月の◇」という形で表記されますが、一度の特例(ミスティア記事。第百二十季 神無月の一三。この月は天狗の新聞大会なので)を除き◇に入るのは一~四、時折五。つまり基本的に月に4~5回発行している様子なので、葉月の四は葉月、つまり旧暦八月の後半1/4となります。記事に書かれた事件は記事の発行より前ではあるでしょうが、当該記事において「紙面から」の欄に「特集・永夜異変を振り返る(一)」があるので、永夜抄本編より後なのは確実でしょう。
    一方永夜抄本編は「中秋の名月」の日。中秋の名月は葉月、旧暦八月における十五日。
    そして、永夜抄EXTRAは「本当の満月が照らすようになった今」、つまり永夜抄本編の次の満月。本編の一か月後という事に。

    つまり順番としては「永夜抄本編→文花帖妹紅記事→永夜抄EXTRA」という順番になります。

    儚月抄小説四話「不尽の火」における妹紅の、慧音との会話の回想。これは儚月抄時点における「今」から「数年前」の話です。儚月抄は、掲載時期等から2007年の話と推定されます。一方永夜抄は花映塚(第百二十季)を2005年とした場合逆算する2004年。1年や2年前の話を「数年前」とは流石に言わないでしょうから、最低限3年以上前、そして東方に於いても「多い数」とされる「八」年未満、辺りでしょう。
    3年丁度前、つまり永夜抄当時の可能性も無くはないですが。

    ②破・「殺し合い」は為されなくなっていた?

    で、これらが「永夜抄EXTRA前」だとして何が起こるのか。

    実は永夜抄EXTRA以降において、これら以外で「殺し合いをしている」事を裏付ける描写は一切無いのです。

    東方作品において、「一度表に出た上で継続している出来事」は機会さえあれば、対戦勝利時セリフ然り、漫画の背景然り、どこかしらで描写が挟まれる事が多いです。
    ミスティアやチルノの屋台、水蜜船長の血の池地獄通い、小町や天子と文々。新聞との繋がり、等。

    描写の機会が無かった(本編に出ているキャラの関係者でなかった、描写される場面に現れそうなキャラではなかった、等)のならそれもあり得るのですが、緋想天、非想天則、深秘録、憑依華、と出張っている鈴仙、及び深秘録から再登場した当事者の妹紅、どちらも姫様と妹紅の殺し合いが「あった」ならそれに言及しても良いものを両者共に一切言及しません。
    彼女らに話し掛ける人物からも殺し合いを示唆する言葉は一切ありませんでした。

    それどころか、もう一方の当事者である輝夜様などは儚月抄の小説2話「三千年の玉」において「身の回りの事は兎達がしてくれるし外の情報も兎達が届けてくれるので私は普段何もする事がない」とまで言っています。流石に、EXTRA以降も殺し合いをしていたのならここで言及しないのも妙な話でしょう。

    更に更に、妹紅再登場の東方深秘録においては妹紅は浮き世の出来事に興味を無くして無気力になっており、不死で亡くなり死ぬ方法を模索までしている始末。
    その上、菫子との戦闘で久しぶりに血沸き肉躍ったのか戦闘に楽しみを見出していました。
    ずっと殺し合いを続けていたのなら、無気力になるのも菫子との戦いで再燃するのもおかしい話に思えます。

    つまり東方永夜抄EXTRA以降、姫様と妹紅の殺し合いは行われていなかったのではないでしょうか?
    それ故に、姫様は「普段する事がない」と言い、妹紅も無気力になっていた、という……

    ③急・何故「殺し合い」は終わったのか?

    では、それが合っていると仮定すると。
    何故二人の殺し合いは行われなくなったのか。

    ポイントは、文花帖の妹紅の記事。及び、永夜抄EXTRAの前後の展開(おまけテキストのEXTRA前ストーリー含む)自体でしょう。
    前述のように、文花帖の妹紅の記事、「竹林で小火騒ぎ」は時機を見るとEXTRAの話の少し前になります。
    この記事においては、迷いの竹林に於いて火災が起きかけ、それを「偶然居合わせた」妹紅と姫様及び永遠亭の兎達が消火をして難を逃れた、という事が語られます。
    この際の反応ですが、妹紅はどもりつつ何故か気まずげ、姫様は呆れ気味、な様子で描かれます。
    「た、煙草のポイ捨てかしら?」等と誤魔化す妹紅に対し「焼き鳥のポイ捨てかもしれないわね」と少々イヤミっぽく返す姫様。
    その記事に対する妹紅と文の会話でも、妹紅は文を脅してまで「無かった事」にしようとしている様子。

    まず、何故小火が起こったのでしょう。
    そして、何故兎達も居たのでしょう。
    何故妹紅は慌て気味、姫様は呆れ気味なのでしょうか。

    ……二人のセリフ、及び状況から、想像にはなりますが姫様は妹紅との殺し合いを止めようと申し出にでも行ったのではないでしょうか。
    きっかけは恐らく、この少し前の永夜抄本編。姫様は人間と妖怪が協力している幻想郷の状況、及び二重結界のお陰で隠れ住まなくて良くなった境遇からこれから色々楽しむつもりである事をエンディング(結界組や詠唱組)で語っています。
    そこで、復讐による不毛な殺し合いを止め幻想郷での暮らしを互いに満喫する提案でもしに行ったのかもしれません。

    まぁ、提案内容は想像として。
    兎達を連れ立って向かった事から、姫様はそもそも戦う意志が無い事を示す為に非戦闘員の兎を連れて行ったのかもしれません。
    そうして妹紅の元に向かって何かしら提案をしたものの、妹紅はどうせ悪巧みだ等と聞く耳を持たなかったのではないでしょうか。そして勝手にヒートアップ。火の鳥攻撃を仕掛けた。しかしそれが外れ火災に。
    (勝手にヒートアップ、というのは永夜抄EXTRAでも「輝夜」の名を出したら一人で盛り上がったり、深秘録EXTRAでも勝手に想像を膨らませて鈴仙に攻撃したりと、妹紅はそういう性格であると思われる事からです)

    この一件で「妹紅は復讐対象である私、及びその身内である永遠亭所属人員では停戦も聴く耳を持たない」と覚った姫様。
    それが、次の策として思い付いたのが満月肝試し作戦……永夜抄EXTRAの展開なのではないでしょうか。

    永夜抄EXTRA前の話、おまけストーリーでは、永夜抄本編の一か月後の満月の日に退屈してる自機人間勢に対して、その日の夜の満月の晩の肝試しを提案します。
    何か仕掛けがあるのかと訝しむ咲夜に対して、「仕掛けなくても貴方のご主人様よりよっぽど怖い」と姫様は返します。地の文では「妖怪でも幽霊でも何でもござれの幻想郷、何が怖いというのだろう。」と語られています。これらから、暗に肝試しのメイン、主題は妖怪でも幽霊でもない事が示されています。その後の展開からするに、つまり姫様が自機勢に会わせたかったのは妹紅であると思われます。

    また、ここでは姫様は「ついでだから、あいつも退治してくれると助かるんだけどね。」と漏らしています。
    その後の展開で出てくる「退治」される存在と言えば、満月の夜に妖怪化している慧音だけです。その慧音は、自機達を待ち構え「あの人間には指一本触れされない!」と意気込みます。
    永夜抄より前と思われる儚月抄小説回想の時点で慧音は妹紅にとって「数少ない理解者」とまで言われる程の存在なので、慧音からしても大切な存在で守護していたのでしょう。
    しかし、妹紅が復讐心から先鋭化する中で妹紅を過保護に守る慧音は、妹紅を開放(仮)したがっている姫様からしたら目の上のタンコブでしょう。
    この「ついでだから~」は、そのような想いが漏れたのかもしれません。


    そしてこの永夜抄EXTRA以降、前述のように「殺し合い」があったと思しき描写はほぼ一切なくなり、また妹紅は怨みの対象であった筈の姫様の棲む永遠亭へ案内人をするようになっています。
    それまでの事を考えると、「罪滅ぼし」にも思える行動です。
    妹紅の復讐動機の事を考えても、父がかかされた「恥」も姫様に対して虚偽を働いた結果、妹紅の不死化とその後の苦労も衝動的に薬を奪って飲んだ事が原因、と共に「自業自得」でもあるものです。根本原因が姫様の行動とはいえ、妹紅もそこを把握はしていて、だから頭が冷えた後はそのような行動を取っていたのかもしれません。
    しかし、根本原因が姫様ではある為に儚月抄時点でも「宿敵」扱いは止めなかったのかもですが。

    ④新・蓬莱山輝夜の『殺し合い』
    さて、妹紅が主体の「殺し合い」はそのような流れで終わっていたとして。
    「殺し『合い』」は双方が殺意が無いと成立しないものです。
    しかし、妹紅側はともかく姫様には殺し「合い」に応じる理由はありません。
    基本的には隠れ住んでいる都合上目立ちたくはないであろう上に、原作作中の姫様は温厚で思い遣りがあり無闇に迷惑をかけないようにすらするものです。
    二次創作での性格ならばともかく、単に「面白い存在だから」とか「ちょっかいを掛けると楽しいから」といった理由で面白半分に殺し「合い」をしそうには思えません。お遊びの軽い勝負なら兎も角。

    考えられる理由。
    姫様も「復讐」だったのではないかというものです。

    永夜抄EXTRA、詠唱組ルートにおいて妹紅は戦闘前にこんな事を言います。


    「全て」。
    まるで一つではなく、複数あってそれを全て使ったかのような言い方。
    そして


    一度、二度、三度という言い回し。
    それぞれの時の効果を知っているような言い方。

    妹紅は、蓬莱の薬を「三個」使ったのではないでしょうか。

    東方世界における竹取物語で、蓬莱の薬は複数登場します。
    一つは、姫様が月に帰るという時に帝に謝礼として渡されたもの。
    これは帝が飲む事を拒否し、この薬が妹紅が盗み飲んだものになります。

    加えて、実は月に帰っていなかった姫様。彼女を匿う為に同行した使者を皆殺しにし逃亡する八意永琳。
    永琳は姫様の養父母であった老夫婦に「口止め料」として蓬莱の薬を渡しています。
    一人一つとするとここで二つ。
    帝と老夫婦の分、合計が丁度「三個」なのです。

    そして。
    永琳のキャラ設定によると「その人間(老夫婦)は薬を使わなかったらしく間もなく死亡した。『後で判った事だが』、地上人は何者かに殺されていたのである。」

    この「何者か」こそ、藤原妹紅なのではないでしょうか。

    逃亡後は迷いの竹林に辿り着いて隠れ住んでいた姫様と永琳。
    二人が老夫婦死亡の真実を「後で」知る事が出来る経緯など、「実は生きていた犯人の自供」くらいではないかと思われます。老夫婦は歴史上重要な人物でもない為、その死の真実が普通に後世に伝えられる事もないであろう事も含め。

    姫様が殺し「合い」に応じた理由は、恩人である老夫婦を殺した妹紅への「復讐」を彼女も願ったから……という可能性もあるのかもしれません。


    ただ、妹紅は熱くなる事こそあれ外道ではない為に、利己的な強盗殺人などは余りしなさそうにも思えます。また、タイミングを考えると妹紅が老夫婦の元を後に訪れていたとしてそれは一つ目の蓬莱の薬を飲んだ後なので、「不死になりたいから」という理由での強盗殺人もしそうには余り思えません。

    原典からすると、老夫婦はかぐや姫去りし後は世を儚んで臥せってしまったともされています。
    そこに妹紅が訪れた為に、老夫婦は介錯等を頼んだりしたのではないでしょうか。
    口止め料として貰った薬を対価に。
    基本的にはお人好しでもある妹紅はそれを断れずに老夫婦に手を掛けた、と。

    妹紅の名前は生まれつきではなく「自分『も紅』に染まれ」という意味を与えて自ら付けられた名前であるようです。
    自分「も」という事は、命名時は「自分以外」に「紅い」ものがあったという事。
    老夫婦の介錯方法が血を見るもので、それ故に妹紅は自分にその名を付けたのかもしれません。

    妹紅が、挑発の為に当初は殺害の事だけ明かすも、後にそれが介錯だった事まで口を滑らせたりした為に、姫様は永夜抄本編で幻想郷の環境を知った事もあり妹紅との和解を願ったりしたのかもしれませんね。

    深秘録でも、鈴仙が妹紅にこんな事を言います。


    妹紅は深秘録時点でも永遠亭に入りたがらず、そして姫様はそんな妹紅に気軽に遊びに来るようにまで勧めています。

    また、このセリフは低確率で出るもの。通常は

    という、「鈴仙が自ら誘う」という形になります。

    ここまでの経緯を考えると、これは「姫様が直接誘うと頑なに断る妹紅に対し、妹紅が多少は打ち解けている鈴仙の意志で誘っている形で招待すれば多少は来る可能性があるのでは」という姫様の提案かも知れません。
    レアセリフの方は、そんな姫様の想いを無下にしたくない鈴仙がつい姫様の意志である事を告げ、更に自己の過去も鑑み「時効」を話題に出して誘う事にした……そんな話なのかもしれません。

    このように、妹紅に対して融和的・友好的である姫様と、気まずいのかそれを避ける妹紅、という関係が、永夜抄EXTRA後は構築されていたのかもしれません。
    姫様がそれだけ妹紅を気にかけるのは、自業自得な部分はあれども自分が運命を狂わせてしまった相手である事に加え、老夫婦の最後の願いを聞き入れて汚れ仕事を受け負ってくれた妹紅に対する感謝の気持ちなどもあるのかもしれないですね。

    ……そのような関係の二人も、また良いのではないでしょうか。
  • 幻想郷塩騒動

    2020-05-18 01:051
    幻想郷の生活状況を考察すると、ほぼ間違いなく行き着く一つの問題。

    「海に面していない幻想郷において、塩はどのように調達しているのか」

    山中の隠れ里である上に博麗大結界によって隔離された異界である幻想郷。
    海に面していない為、海水から製塩する事が出来ず、かといって外部から輸入しようにも結界による隔離の為にそれが困難であるのにも関わらず、塩を使っていると思しき料理も作られ、何より塩問屋が人里に存在している事から、塩は一般流通する程度には入手出来ていると思われます。
    海でないなら岩塩等の可能性も考えたい所ですが、東方儚月抄の小説・最終回において「幻想郷で岩塩が見つかった形跡はない」等と、岩塩は否定されています。

    岩塩以外で、山塩等の自然由来の塩の可能性や、塩吹き臼のように幻想的なアイテムや術によるもの、八雲紫のような外界と行き来出来る妖怪による輸入……等、色々な可能性が考えられますが、一つ確かなのは「塩問屋が富豪になる程度には希少だが、問屋が存在し人間の里に不自由なく一般流通する程度の量が入手出来ている」事から、塩を作っているor入手している「元」はかなり大規模な存在である事が予想されます。
    それなのに、塩の手所をしっかり把握している者は少ない様子。つまり組織的に秘密裏な入手手段を用いている可能性などが考えられます。

    妖怪に保護される立場且つ里の外での活動が困難な人間の里の存在にはそのような事は困難であろう事から、そのようなルートを持っているのは妖怪、それも組織的な妖怪である可能性が高いと思われます。

    作中において、塩及び海について言及した妖怪が数人居ます。

    例えば茨木華扇。海の魚を秘密裏のルートで入手したりしていました。
    しかし、彼女は基本的には組織活動はせず個人である上に、外界と個人で行き来をした結果の入手であると思われる為、組織的な塩入手の中核である可能性は低そうです。

    次に、河童。というか、河城にとり。
    茨歌仙二十二話・「怪魚万歳楽」において、万歳楽(アザラシ)をショーの為に飼育する目的で海獣の生育環境を華扇に尋ねました。そこで華扇に「海の水は塩水」と教えられたにとりが、「それじゃあ不足しがちな塩分に困らないじゃん」「アレの玉とかソレの血で補給しなくたって……」等と驚き悩んだ上で、華扇に「人工海水プール」を作る事を提案され、それを普通に受領していました。
    つまり、海水の……塩の入手元に目途は付いているという事。
    ただし彼女も海の存在は知っていても「海水が塩水」だと知らなかった事から、もし幻想郷の塩が海水由来だとしてその入手そのものには関わっていない可能性が高いです。
    ただ、人工海水を作る目途がある事から「入手元」と関わりがある可能性はあります。

    目下一番可能性が高いのが、天狗。
    ダブルスポイラーにおいて、竜宮の使いである永江衣玖の弾幕を見た天狗二人は


    等と、「過去に海に行っていた」事を匂わせています。
    山の妖怪である筈の二人が河童と異なりかつて海によく行っていたという事は、塩との関連性も疑われます。

    更に、姫海棠はたては比那名居天子の要石を用いた弾幕に対し何故かやたらと漬け物を連想しています。
    漬け物といえば塩が欠かせないので、彼女は塩に関わりが特に深いのではないのでしょうか。

    そうして彼女の言動を見ていくと、一見塩とは関係ないですが微妙に奇妙な事を言っています。

    洩矢諏訪子の、翡翠を投げつけるスペルカード・『姫川「プリンセスジェイドグリーン」』に対して「翡翠だけでなくキツネ石が混じっている」事を見ただけで看破します。
    実際に弾幕には翡翠と思われる緑色の弾の他に微妙に色が違う弾が混じっています。
    これを看破出来たのは、なぜなのか。

    これには、別の作品が少し関係してきます。
    弾幕アマノジャク九日目、シーン2・洩矢諏訪子『緑石「ジェイドブレイク」』の冒頭タイトル。

    「糸魚川は翡翠の名産地ですよ」
    新潟県、糸魚川市。そこが翡翠の名産地である事が何故か語られています。

    糸魚川市、そして塩。
    この繋がりには何かないのか。

    糸魚川市と塩と言えば、「塩の道」というのがあります。
    長野県・松本市~新潟県・糸魚川市までを繋ぐ道。糸魚川から松本市まで塩を運搬する経路として用いられた街道、「千国街道」。戦国時代における「敵に塩を送る」の故事の語源にもなった街道です。江戸時代頃までは、塩運搬の重要なルートの一つでした。

    さてこの千国街道、ある類名があります。
    千国街道に限った名称ではないですが、江戸時代以前の徒歩ルートに対する、主要街道以外に対する呼び名。千国街道もそのルートとして数えられていました。
    それら別ルートは、本街道が峠や川、関所などの難所が多かった事からそれらを避ける為に選ばれる事が多い道でした。
    人通りが少ない為に犯罪率も低い事から、女性の旅行者がそちらのルートを選ぶ事が多くなるという意味で、それらの街道は「女街道」とも呼ばれましたが、その他にこうも呼ばれました。

    『姫街道』


    さて、海に昔よく行っていた天狗。
    何故か翡翠に詳しい「姫海棠」はたて。
    糸魚川市が翡翠の名産地である事を示すテキスト。
    その糸魚川市を端とする「塩の道」、千国街道の別名が「姫街道」。

    果たしてこれは偶然でしょうか。


    軽い喋りで一見普通の天狗に見せかけ、何故か権力争いに対して露骨に嫌悪感を表すはたて。
    そして、同じ天狗の射命丸文や犬走椛が赤い帽子を被っている中で一人だけ紫色の帽子を被るはたて。

    聖徳太子の制定した冠位十二階でもそうであるように、紫は色で階級を表す際に上位、尊い位に置かれる事が多い色です。

    彼女は天狗の中でも高い立場の家の出身で、それ故に権力に関わる事が過去多かったが為に権力争いに嫌悪感を示しているとしたら?
    そしてその「高い立場」が「幻想郷における塩流通」という重要な仕事を担っているが故の物だとしたら?
    「姫海棠」の名が、ヒメカイドウ……ズミの木以外に「姫街道」のもじりでもあり、それが「塩の道・千国街道」を表しているとしたら?

    幻想郷の塩が何から精製されたものなのかは未だ不明瞭点が多く特定しにくいですが。その精製や輸入・輸送等には天狗の姫海棠家が深く関わっているのかもしれません。
    はたての今後の動向から目が離せませんね。


    追記


    「新人記者」であるのに、パノラマ機能及び完全防水機能がありフィルム巻きも早いというはたてのカメラ。
    それを作ったのは河童。

    前述の「塩は不足しがちと言いつつ人工海水製造の目途は付いていると言った」にとり。

    河童は姫海棠家とも繋がりがあり、それ故に金に糸目さえ付けなければ塩を入手出来。
    それ故に、姫海棠家の娘であるはたてに便宜を図り高性能カメラを作った……
    そのような可能性もあるのかもしれませんね。